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スマスロの出玉性能を比較！スマスロはもう荒いだけじゃない！

角屋角成(かどやすみなり) 【回胴の探り手シリーズ】角屋角成のフラグ回収記

革命機ヴァルヴレイヴ(以下、ヴヴヴ)で鮮烈なデビューを果たしたスマスロ。昨年12月から新機種が導入されるたびに増えていき、スマスロ北斗の拳(以下、北斗)はメダル機を押しのけ多くのホールでメイン機種となった。

とは言え、まだ怖くてスマスロに触れていないという打ち手もいるかもしれない。最初に設置されたヴヴヴの印象があまりに強く、スマスロと言えば荒い・怖いという印象が先行してしまった。しかし、機種が増えるにつれて少しずつ幅の広がりを見せてきた。

スマスロ先行機種であるHEY! エリートサラリーマン鏡(以下、鏡)は比較的穏やかでメダル機の延長のようなグラフを描く。先日導入された防空少女ラブキューレ2～極限の共鳴～(以下、ラブキューレ)はリアルボーナスを搭載したA+AT機でこれまでの流れとは違ったテイストとなっている。

さらに今後リリースされる機種はゲーム性が多種多様、スマスロはどんどん変化していくだろう。

今回は、2023年8月現在までに登場したスマスロ機を、わたくし角屋角成が独断と偏見でまとめてみました。まだ触ってない人やそろそろと思っている人の打つキッカケになれば嬉しいです。

1 現行スマスロ機のゲーム性
2 荒さと一撃性
3 初当りとAT性能
4 遊びやすさ・時間との相性
5 選択肢は今後も広がっていく
6 スマスロ機種情報のリンク集

現行スマスロ機のゲーム性

まず、スマスロまとめをする前にスマスロの特徴とも言える有利区間切れが強いゲーム性について少し触れておこう。

現行のスマスロ機は、上位ATを搭載している機種が多く、大半がゲーム性の肝になっている。わかりやすいのがバキ強くなりたくば喰らえ!!!(以下、バキ)、下位ATは純増2.3枚で20連を目指す。20連を超えるとAT終了後に有利区間を切ってCZ強喰に突入する。この強喰を成功させることができれば晴れて上位ATとなる。上位ATであるバキバキアルティメットは純増4枚かつストック5個確定＆10連到達で再び強喰となるためループにも期待できる。

有利区間を切った直後からギアを3段階ほど上げて、かつては想像もし得なかった一撃を生む。

他の機種でも、強喰に似たシステムがあり、有利区間を切ってそこから上位ATがはじまるという仕様が多い。ここに出玉を振り切ることによって、スマスロはかつてない出玉性能を実現している。

しかし、大きな出玉を得られる反面、有利区間切れに辿り着くのは終日単位で見ても容易ではない。スマスロは打ち手の明暗がより分かれるという事実を代償にして大量出玉を可能としているのだ。

ただ少しずつこのシステムにも変化が見られ、上位ATなしでも成功体験を得られる機種や有利区間切れに振り切っていない機種も現れてきた。

いまは(2023年8月現在)は16機種のスマスロがホールで稼働している。それらを3種類の指標で表にしてみた。

荒さと一撃性

▼表の補足

【縦軸】荒さの比較
上にいくほど荒く、下にいくほど穏やか。スマスロはメダル機よりも荒い機種が多いのでどちらかというと穏やかと認識してほしい。

【横軸】一撃性の依存度を比較
右にいくほど特定の出玉契機に依存したゲーム性になっており、その性能は強烈になっていく。左にいくほど出玉契機が多彩でそれぞれの一撃性能が抑えめになっている。

ヴヴヴとキン肉マン～7人の悪魔超人編～(以下、キン肉マン)は一撃性が高く、上位ATに特化したタイプ。にゃんこ大戦争 BIGBANG(以下、にゃんこ)とからくりサーカス(以下、からサー)は塊も取れるし一撃性も高い。荒い機種の中では初当たりの価値が高くバランスが取れている。

ちなみに荒さの指標であるコイン単価が最も高いのはにゃんこで、ヴヴヴ、キン肉マン、ゴブリンスレイヤー、からサーと続く。荒い機種が好みの打ち手はこの5機種がオススメ。

▲スマスロの荒さの代名詞でもあるヴヴヴ

主役は銭形4(以下、銭形)は塊も取りやすく一撃性の夢もある。ゲーム性もシンプルかつ叩きどころも明確で新パネルが出るほどのヒットとなっている。

左下にいくほど、塊がとれる代わりに一撃性が低くなるのでスマスロ以前の機種に近い印象がある。鏡やソードアートオンライン(以下、SAO)は有利区間切れ後の恩恵もそこまで大きくないので比較的穏やかな挙動となる。

初当りとAT性能

▼表の補足

【縦軸】上位ATの強さ
上にいくほど上位ATありきのゲーム性となり、下にいくほど上位ATや有利切れに頼らず出玉をとれる。

【横軸】初当りの重さ
左にいくほど軽く右にいくほど重い。

相変わらずヴヴヴとキン肉マンが右上に振り切っている。その2機種に比べるとにゃんことからサーは上位ATなしでも戦えることが多い。下位ATが面白いのはからサーの大きな魅力にもなっている。

バキは上位ATに入れることが出来なければ出玉は確保しにくいものの初当りそのものは軽い。一発勝負で夢を見るのならバキは触りやすい機種と言えるだろう。

▲一発勝負ならバキ(角屋談)

北斗や銭形は初当りさえ取れれば伸ばせるチャンスは十分にあり、さらに上位ATも用意されているのでバランスはとれている。

乃木坂46は初当りを軽くしたにゃんこという印象。ATにさえ突入すれば特化ゾーン次第で運命は変えられる。戦国BASARA GIGAはツラヌキがないスペックなので他機種でいうところの上位ATが存在しない。鏡も際立ったツラヌキはないので、仕様が複雑で触るのが怖いという人には表の下半分の機種をオススメしたい。

遊びやすさ・時間との相性

▼表の補足

【縦軸】遊びやすさ
上にいくほど遊びやすく、下にいくほどツボにハマったときの恩恵は大きい代わりにリスクも大きい。

【横軸】遊技時間との相性
どれくらいの遊技時間が適しているかの指標で主に純増とリンクしている。

遊びやすさでは大都技研の2機種(鏡、SAO)が頭一つ抜けている印象。両方ともメダル機の延長として捉えても大きな問題はないだろう。

にゃんこはスマスロの中でも屈指の荒さを備えている一方で初当りさえ引ければ設定・状況不問で伸ばせるチャンスがある。さらには毎ゲーム1/8192の確率で上位ATへのチケットが用意されていると考えると成功体験は得やすい機種と言える。その代わり天井が深くATの純増が低いので実戦時間には気を付けたい。

ラブキューレはATの純増1.1枚と低いので短時間実戦には向いていないが、通常時にリアルボーナスがあり、一撃も狙えるので5号機のA+ART機が好みだった打ち手にはフィットしそう。

短時間実戦に向いているのは純増の高いヴヴヴとキン肉マンとからサーの3つ。上位ATにさえぶちこんでしまえば3時間足らずで万枚を吐き出すことが可能だ。

北斗はどの表でも真ん中近くにあり、スマスロの中でも出玉と初当りのバランスが良いことがわかる。さらに1000円あたり34.7Gとコイン持ちもほどほどで天井は1268G+αかつ継続率が優遇されるという保険もついている。このあたりの安心感もヒットの要因なのかもしれない。

▲絶妙な出玉バランスの北斗が大ヒット

【まとめ】さらに選択肢は広がっていく

以上、各機種の位置づけは独断と偏見コミコミですが、そこまで大きな乖離はないと思います。スマスロについて考えるときに面白いのは、メーカーによって方向性が明確に違うんですよね。大都はメダル機の延長、サミーはバランス重視、SANKYOはとにかく尖っている、平和はやることが明確などなど、過渡期らしくそれぞれのメーカーが違うベクトルで開発しているように感じます。

それもあって新機種のスペックを見るときはどんな方向性なのかを考察するのも楽しみの一つです。

9月導入予定の戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師、10月導入予定の転生したらスライムだった件の2機種はスマスロの中ではマイルド寄りになっていそう。年内に魔法少女まどか☆マギカやエヴァンゲリオンなんて噂も聞きますね。今後もスマスロの幅はさらに広がっていき、いずれはノーマルタイプも見ることができるはず。来年の今頃、ホールはどんな景色になっているでしょうか。