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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2019.07.16
6号機の遊技機規則を読んでみよう(3):+内規の変更
参議院選挙が近付いてまいりました。私も期日前投票できる施設が増えた14日に済ませてきましたよっと。比例の用紙に個人名を書いたのは初めてですわ。公示されたからといって、どこまで書いて良いのか分からないので、この話はここまで。興味のある方は、私の前回の冒頭部分や、オカイさんがまとめてくださった記事を是非ご覧くださいませ(再び、投げっぱなし)。
http://pachiseven.jp/articles/detail/9280#contents
さてさて。パチスロ機を作る上でのルールは、いま解説を続けている“遊技機規則+その解釈基準”が先頭にあり、その次に自主規制部分の“内規”というものが存在します。遊技機規則と解釈基準は公表されますが、内規は基本的に非公表です。5.9号機や6号機の内規は出てきましたが、流出という感じですかね。そんなわけで、気が付かないうちにシレっと変更されていることが多々あります。その内規変更を小耳に挟んだので、まずはそちらから。
最新情報:正式な役構成の表示義務を撤廃
液晶のない機種は、パネルにゴチャゴチャと。液晶のある機種は液晶で長々と正式な役構成が表示されていました。表示しなければならなかったからです。それが撤廃されました。
ボーナスが揃ったところで、どれくらい枚数が取れるボーナスかもわからない。この絵柄を狙えば1枚役をカバーできるな……なんてヒントもなくなるわけです。そもそも、パチスロ機には技術介入がなくてはなりません。完全適当打ちで問題ない『リラックマ』は、いま作れません。その技術介入。何を狙えば良いんですかね? 何が揃えば良いのか。そんなことを考える客層は要らないと言っているに等しいです。
実は、この表示義務の撤廃は5号機中盤にもありました。『ハナビ』が出た頃ですね。しかし『ハナビ』の追加パネルが販売された際には、再び義務化されていました(下皿のところにシールのような形でありますな)。これを踏まえて、義務化撤廃されたので、今後は長く非表示のままとなることが予想されます。
最新の噂:出玉試験方法の変化?
こちらは、正確なことがわかりませぬ。ただ、サミーの『チェインクロニクル』や『蒼天の拳-朋友-』、ベルコの『スーパービンゴ ギャラクシー』といったゲーム性は、2019年1月から型式試験を通らなくなっているらしいです。
この3機種に共通して言えるのは、AT機を作る上で必要な“減るボーナス”を遊技途中で揃えさせること。『スーパービンゴ』は、ボーナスを揃えていけない区間などないので、若干ゲーム性は異なりますけどね。『チェンクロ』や『蒼天』だけを見ていたら、ペナルティが多発するのは不人気となるから作られなくなっただけ……と、勘違いしてしまいそうでしたが、物理的に作れない“何かの内規”が加わったようです。
そんな核心部分がわからないまま、このようなことを書くのは気が引けますが。6号機が丸パクリした5号機の遊技機規則は、4号機のストック機を撲滅する目的で作られました。ユーザーが成立させたボーナスは、ユーザーの任意で揃えることができる。これが理念とされていたのです。
途中でボーナスを揃えていくタイプがNGとなるような内規変更は、この理念に逆行すると言わざるを得ません。結果的に、ずっとボーナスを隠し持ちユーザーに揃える機会を与えないAT機へと誘導しているのですから。
役構成の非表示といい。もうさ、理念を大きく変えるのであれば、遊技機規則の文章も大きく変えましょうよ。いや、ちょっと待って。私の解説が終わるまで、ちょっと待って(笑)
……ということで、前回の続きから。既に長々と書いてしまったので、今回は短めに。
(1)性能に関する規格
ロ:遊技メダル等の獲得に係る遊技機の性能に関する規格
(イ)1回の入賞により獲得することができる遊技メダル等の数は、遊技メダルにあつては15枚を、遊技球にあつては75個を、それぞれ超えるものでなく、かつ、当該入賞に使用した遊技メダル等の数の15倍を超えるものでないこと。
■解釈基準1)
「を超えないもの」、「を超えるものでないもの」とは、あらゆる1回の入賞において1回でも本規定に規定される遊技メダル等を超える払出しを行うことがないものであると解する。
■解釈基準2)
「当該入賞に使用した遊技メダル等の数」とは、当該1回の遊技において投入された遊技メダル等の数をいうものであると解する。なお、当該入賞が「再遊技」により発生した場合の「当該入賞に使用した遊技メダル等の数」とは、最も近い以前の遊技において投入された遊技メダル等の数をいうものであると解する。
■解釈基準3)
遊技メダル等払出装置が、1回の入賞に対する払出中に停電等の突発事項により障害があったときに改めて当該入賞に対する遊技メダル等の払出しを行う性能を持つものである場合には、「遊技の公正を害する調整を行うこと」を可能とする性能を持つものでないと解するため、当該装置の当該払出しを行う性能は、本規定に抵触しない。
■佐々木の解説
「遊技メダル等の15倍」という表現は、パロット用。パチスロは最低1枚がけで最大15枚の払い出しですが、パロットは最低1玉からでも遊技可能に作れます。解釈基準の中で大事なのは2つめ。リプレイが揃った際に“かけ枚数”が変更できないということになります。
(ロ)規定数ごとに、入賞に係る図柄の組合せと当該入賞に係る図柄の組合せに対応して獲得することができる遊技メダル等の数があらかじめ定められているものであること。
■解釈基準1)
「あらかじめ定められ」とは、一の遊技機の特性として決定されている事項と解する。遊技機が、複数の入賞に係る図柄の組合せが一の遊技で成立するときに払出しを行う遊技メダル等の合計として(イ)に規定される遊技メダル等を超える払出しを行う場合には、技術上の規格に定められていない遊技メダル等の獲得を可能とする性能を持つものであると解するため、当該遊技機の当該性能が、本規定に抵触する。
■解釈基準2)
入賞に係る図柄の組合せに対応して獲得される遊技メダル等の数が、同一の図柄の組合せに対して異なっていることは、規定数ごと及び図柄の組合せごとにあらかじめ定められた一の値である限り、差し支えない。
■佐々木の解説
小役などが入賞した際は、あらかじめ決めている枚数を払い出しなさいという当たり前のこと。正確な役構成が非表示になると、事前に枚数は分からなくなりますけどね。解釈基準2は、同じ小役の揃い方であっても“かけ枚数が異なれば”払い出し枚数が異なっていても問題ないと言っております。
(ハ)入賞によらずに遊技メダル等を獲得することができるものでないこと。
■解釈基準1)
再遊技、役物及び役物連続作動装置の作動は、「入賞」でない。遊技機が、役物及び役物連続作動装置が作動する図柄の組合せが表示されたときに遊技メダル等の払出しを行う性能を持つものである場合には、入賞していないにもかかわらず遊技メダル等の獲得を可能とする性能を持つものであると解するため、当該遊技機の当該性能は、本規定に抵触する。
■解釈基準2)
遊技機が、入賞、再遊技、普通役物の作動、第一種特別役物の作動、第二種特別役物の作動、第一種特別役物に係る役物連続作動装置の作動及び第二種特別役物に係る役物連続作動装置の作動に係る図柄の組合せを互いに素にしていない場合には、別表第二(3)ホの規定にかかわらず内部抽せんに当せんせずに図柄の組合せを表示することを可能とする性能を持つものであると解するため、当該遊技機の当該性能は、(ニ)等、該当する規定に抵触する。
■佐々木の解説
5号機以降、ボーナスが揃ったときに払い出しがなくなったのは、この解釈基準1ができたから。解釈基準2は、ざっくり言えば、成立していない小役やボーナスを揃えるのはNGということです。
(ニ)入賞に係る条件装置が作動することなく、入賞に係る図柄の組合せが表示されるものでないこと。
■解釈基準1)
賞に係る条件装置が、内部抽せんの当せん又は別表第二(3)ヌで定義されている「第二種特別役物」の作動以外の契機で作動する場合には、技術上の規格に定められていない条件装置の作動に係る性能を持つものであると解するため、当該装置の当該性能は、本規定に抵触する。
■解釈基準2)
遊技機が、入賞又は再遊技に係る図柄の組合せと、役物の作動又は役物連続作動装置の作動に係る図柄の組合せを2個以上同時に表示することを可能とする性能を持つものである場合には、条件装置が作動せずに入賞又は再遊技が作動することを可能とする性能を持つものであると解するため、当該遊技機の当該性能は、本規定等、該当する規定に抵触する。
■佐々木の解説
前項の解釈基準2でもありましたが、そのまんまです。解釈基準1は逆接的に、第二種特別役物(2種BB・MB・CB)では小役が成立していなくても小役を入賞させられると言えます。2種BBについては、後に詳しく解説します。解釈基準2は、ボーナスと小役やリプレイとの同時入賞はNGということ。この規定があるため、1リール確定の小役(チェリーなど)を置きたがっていた5号機初期はリール配列に大きな制約がありました。
次からは出玉関連でキリの良いところが先になるので、今回はここまで。みなさんも投票に行きましょう!
☆今後のお品書き。
ハ:再遊技に係る遊技機の性能に関する規格
ニ:普通役物の性能に関する規格
ホ:第1種特別役物の性能に関する規格
ヘ:第2種特別役物の性能に関する規格
ト:役物連続作動装置の性能に関する規格
チ:貯留装置の性能に関する規格
リ:遊技メダル数表示装置の性能に関する規格
ヌ:その他
(2)構造に関する規格
イ:回胴回転装置の構造に関する規格
ロ:回胴の構造に関する規格
ハ:回転停止装置の構造に関する規格
ニ:回胴の回転軸
ホ:ガラス板等の構造に関する規格
ヘ:受け皿の構造に関する規格
ト:その他
(3)材質に関する規格
イ:回胴の材質に関する規格
ロ:遊技機の枠の材質
ハ:ガラス板等の材質
ニ:その他
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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