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ありがとう。さようなら。パチ7の5号機まとめ!

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2021.12.03

5号機まとめ#07:萌えスロ開祖は意外なあの機種? 5号機時代を彩る『萌えスロ』の誕生と発展を振り返る!

ぐらん ぐらん   ありがとう。さようなら。パチ7の5号機まとめ!

パチスロの歴史において一番期間が長くなった5号機時代も、終焉がいよいよ間近にと迫ってきました。出玉規制など、規則面での規制などが多々あった時代でしたね……。

5号機がホールに初めて登場したのは、小泉自民党が郵政民営化を掲げ総選挙で圧勝。ディープインパクトが無敗で3冠を達成し、社会現象になるなどがあった『2005年』のこと。猫型ロボットアニメの声優陣が一新されたのもこの年のことです。なにかにつけて変革の年でしたが、実はこの年、パチスロ5号機にとっても非常に重要な「ある言葉」がユーキャン流行語大賞にノミネートされていたのをみなさんご存知でしょうか。

それは『萌え』です。

某掲示板から誕生した「電車男」が映画化されヒットしたり、ヲタク的アニメ文化が一般社会に認知され始めた年でもありました。


どうも、オールドルーキーぐらんです。

この記事は、パチスロ5号機において切っても切り離すことのできなくなった「萌え」についてのレポートとなります。5号機時代に発展を遂げ、萌えと関連するもの……もうおわかりですよね。そう『萌えスロ』です

「何をもって萌えと呼ぶか」という議論については、はっきり言って銀河の果てまで結論が出ません。さらに言えばこの議論は戦争に発展しかねないのでひとまず置いておきますが……まぁ私ぐらんの中の萌えを言語化するなら「かわいい・好き」の亜種といったところでしょうか。


さて、この5号機時代に「萌えスロ」が大きく発展したというのはみんなの共通認識かと思います。タイアップ、オリジナルコンテンツと展開は多岐にわたり、確立されたジャンルへとなりました。5号機時代を振り返るにあたり、決して欠かすことのできないこの「萌えスロ」というジャンルの発展と、萌えスロがもたらしたものなどをちょっと考察していきたいと思います。

なお本記事では、女の子キャラが重きを成す機種で「のちに影響を与えた」「新しい可能性を見せた」「個人的に紹介したい」などを基準に、私ぐらんが独断と偏見でピックアップしております。また、なるべく時系列に沿っていますが、多少の前後など、予めご了承頂けたらと思います。

 

★萌えスロの序章『4号機時代』

4号機時代にも、萌えスロの原型と位置付けられそうな機種はありました。しかし筐体に液晶がなく、パネルなどに描かれているだけといった具合。

そもそも「萌え」という概念をメーカーが意識して作っていたわけではないであろう時代の話。それがマーケットとして成立しているのは、当時の一般社会でもごくごく一部であり、パチスロに持ち込まれるのは時期尚早。そんな中、意図的か偶発的かはわかりませんが、今見れば「おお!」となるようなパネルもちらほらと登場します。

 

▲『温泉天国』(ラスター:1999年6月導入)


液晶が搭載されてから「見せ方」の幅が広がりました。「キャラクターの名前と顔の一致」など、パネル絵だけだった時代よりも、打ち手に広く周知される機会も増え、人気のキャラクターも登場。ただ、当時は萌えというよりはマスコットキャラクター的な様相が強く、「出現すればアツイ」などはあったものの、萌えを中心に置いた機種はありませんでした。

 

萌えスロ胎動の2003年。

2003年6月に『吉宗』(大都技研)が登場。いわずもがな大ヒットした機種ではありますが、萌えスロの歴史を振り返るにあたっても重要な機種となります。大ヒットした機種であるために設置が多く、たくさんのユーザーが打ったからではありますが、

・「そこにあるかもしれない」というユーロビート曲を姫が歌う
・ちび姫かわいい

が、広く周知されることとなりました。萌えスロとしてではなく、まず萌えの概念がパチスロ界にも生まれる大きなきっかけとなりました。

 


そして2003年10月『スーパーブラックジャック』(ネット)で、リオが登場。メーカーがはっきりと「萌え」を意識しマーケット投入した機種と言っても過言ではないでしょう。

 


リオの人気はパチスロ界のみならず、のちにアニメ化というメディア展開にも及びます。萌えという概念がパチスロ界でマーケットとして成立し、それが一般にも波及する稀有な例となりました。

当時の萌えは上記2機種のような、オリジナルキャラクターが主流。特に、ネットが『十字架』(2004年9月導入)をリリースしたり、大都技研が『押忍! 番長』(2005年7月導入)で吉宗でいう姫のポジションに操という今も人気のキャラクターを置いたり、萌えにおいての先駆者的メーカーになっていたと思います。

オリジナルキャラは版権に縛られない強みはありますが、もともとの認知度という点で「まずパチスロとして設置がないと話題に上がらない」という難点がありました。リオなどで萌えのマーケット性に気付いたメーカーが、それっぽい機種をいくつかリリースしますが、上記2メーカーの牙城が高かった印象です。特に吉宗・番長においては、萌えに興味がない層のスロッターに、概念を気付かせたという意味でとても大きな存在になっていたと思います。


ホールに導入できるのが出玉性能を抑えられた5号機となり、ユーザー離れが進みました。「2万枚突破!」など、出玉面で派手なアピールはほぼ不可能に。出玉性能以外で打ち手の興味を引くことが必要になっていくなど、各メーカーでも試行錯誤がなされたことでしょう。

実質的に初の5号機となった『新世紀エヴァンゲリオン』(ビスティ:2005年9月導入)が人気作となったこともあり、比較的新しいコンテンツとのタイアップが見られるようになったのもこの頃です。

そして遂に、それまでの「萌え」だけではなく「萌えスロ」として成立する、まさに「開祖」と呼ぶにふさわしい機種が登場します。

『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』(JPS:2006年2月導入)です。

 

★萌えスロの誕生『2006年』

▲『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』(JPS:2006年2月導入)

メーカーが公式に「萌えスロ」を謳い浸透させた

機種の概要の載った小冊子に「萌えスロなのだ~!!」と表記されるなど、業界初の萌えスロ! とメーカーが宣伝したことも大きいですね。そもそもの題材が「萌えアニメ」だったためとは思いますが、結果的にこれが正解だったかと。いわゆるアニメ的な萌えがパチスロにやってきたことを強調しました。

「萌え特化タイアップ」とでも言いましょうか。4号機から5号機に変わり、ファン離れが進む中、『萌え要素』が新たなファン層を開拓することの可能性を秘めていることが示されました。

 

パチスロとして革新的であった

このあたりについて語ると大ボリュームになるのでかなり簡潔に書きますが、この機種が登場した2006年2月は、5号機と4号機が混在時期かつ5号機は黎明期。多くの機種がボーナスは固定枚数でRTが付きますよ、という仕様。

小麦ちゃんもその系列機種ではありますが、赤7揃いと青7揃いで全く性質が異なったのです。青7揃いは2回ビタ押しを行うことで、獲得枚数をアップすることが出来ました。今では当たり前の仕様ですが、当時は革新的。目押し自慢の古参プレーヤーなどには、退屈になったボーナス消化に「目押しすることでのお得感」が生まれました。

また、リプパン方式の元祖でもあります。小麦ちゃんのリプパン方式のカギは1枚役。1枚役の取りこぼし目でチャンス目が出現します。チャンス目を揃えるとRTが3Gに書き換えられるという仕様=RT中に揃えると残G数が3Gになる=RT中は1枚役を取ったうえでRTを継続させるのが最もお得、という技術介入がありました。

こうした硬派ともいえる技術介入要素が一部で「パチスロとしてよくできている」など、高い評価を得ることに繋がり、一般的にも小麦ちゃんは技術介入機という認識が周知されました。

ユーザーに「萌え題材だけれど、パチスロとして面白い」と認識されたということ。

これはかなり大事な要素かと思います。誤解を恐れずに言うと、萌えというジャンルはまだ硬派なスロッターや一般の人には受け入れられがたい空気が世の中にはありました。もともとアニメ好き・パチスロ好きは同じアングラな趣味ではあったかもしれませんが、その性質はかなり異なります。

この両者が邂逅し得る場所として、小麦ちゃんの功績は大きかったと考えます。

 

技術介入というパチスロ要素と萌えの融合

青7ボーナス中、上記の技術介入に成功すると、萌え絵のカットインが発生(設定示唆等はナシ)するというおまけ要素がありました。これも現在ではよくある仕様ですね。小麦ちゃん以降の機種にも取り入れられることが多くなりました。ただの演出ではありますが、萌えスロの発展を考えると忘れてはいけない演出かと思います。

厳密にいえば、こうした「技術介入で見られる特典画像」というものは以前からありました。『美麗』(4号機:バルテック)などがそうですね。

 

タイアップ題材チョイスの変革

小麦ちゃんは、タツノコプロ40周年作品という看板はありましたが、原作アニメ自体がスピンオフ作品というニッチな作品でした。これまでのアニメ原作タイアップと言うと、北斗の拳やゲゲゲの鬼太郎など、誰もが知る作品と言うのがほとんど。JPSが新規参入メーカーだったということを差し引いても、「あ、作品はマイナーでもちゃんと受け入れられるんだ」が周知されたのは大きい変化かと思います。

今ではパチスロから原作を知るということは珍しくないですが、その土壌を作ったのはもしかしたら小麦ちゃんかもしれません。

 

この頃の主な萌えスロ

▲『サクラ大戦』(エレコ:2005年10月導入)

■『サクラ大戦』(エレコ:2005年10月導入)
ドラマチックアドベンチャーというジャンルのゲームとして登場したサクラ大戦とのタイアップ機種。「サクラ大戦はギャルゲーか」という議題も戦争の火種となるので全力で回避します。

ゲキテイの愛称で知られる代表曲「檄! 帝国華撃団」や、ハーレム展開の内容から、萌え要素も多々あり。小麦ちゃんより導入が早いので、サクラ大戦を萌えスロの始まりと見ることもできるかもしれません。

★萌えスロの成長。『~2007年』

時系列は多少前後しますが、小麦ちゃんの登場によって萌えスロというジャンルが確立されつつありました。それまでにあった機種にも「萌えスロ」という名称が使われ始め、また各メーカーから萌えファン層をターゲットにしたと思われる機種が続々登場します。

特に、新規参入メーカーは意欲的に発表していた印象です。

小麦ちゃんを開発したJPS・ゲーム会社としての顔も持ち可能性のあるコンテンツを抱えるSNKプレイモア・KPEなど、5号機という新時代で頭角をあらわそうとしていました。もちろん、リオで萌え路線を開拓していたネットも忘れてはいけません。

各社から、あきらかに萌えをターゲットにする機種が発表される中、2021年現在も根強い人気を誇る萌えスロ界きってのコンテンツが誕生します。

『快盗天使ツインエンジェル』(トリビー:2006年10月)
『マジカルハロウィン』(KPE:2007年7月)


というノンタイアップオリジナル作品が登場するのです!

 

『人気声優起用』という手法の確立


なぜこの2機種がオリジナルコンテンツでヒットしたのか、という考察はいろいろあるでしょう。パチスロとしての内容、絵のかわいさ、などなど多岐にわたると思います。

その中でも、私ぐらんが重要な要素だったなと確信する要素が一つあるので、それについて語ろうかと。

それは、【アイドル的人気の声優を起用】したことです!

萌え界隈では、絵などキャラクターのヴィジュアルに萌えを抱く、いわば王道の萌えがあります。ただ、キャラの「声」。ひいては「中の人」に対して萌えを抱くジャンルも存在し、なんなら一大派閥です。もちろんその二つが融合していたり、細かく分けなくてもいいものではありますが。

マジハロ・ツインがオリジナルコンテンツながら成功を収めたのは、私はきっかけとしてこの「声」の部分は大きかったと考えます。パチスロにたとえ興味が無かったとしても、「好きな声優が喋る」は、声優萌えの人にとって大きな魅力だったはず。ホールに行かなければ聞けないわけですから。


マジカルハロウィンでは、主人公のアリスに堀江由衣さんを起用。

主に「ほっちゃん」の愛称で呼ばれ、彼女(本人・キャラクター問わず)が登場する際などの「ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」という歓声(?)はネタとしても有名。ちなみに余談ですが、冒頭話題にした流行語大賞の選出に関わっていた方が編集した「現代用語の基礎知識2006」に、この「ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」は載っていたりします(笑)

ライブツアー「堀江由衣をめぐる冒険」などにも触れたいところですが、まあとにかく堀江由衣さんがとても人気の声優さんだと知ってもらえれば良しとしましょう(?)。

マジハロシリーズ以外では、「物語シリーズ」で羽川翼・「ひぐらしシリーズ」で羽入などを担当しています。


ツインエンジェルは当初はW主人公。

主人公の一人、水無月 遥に田村ゆかりさんを起用。熱心なファンは「ゆかり王国民」と呼ばれ、ライブでのよく訓練された王国民たちのコールはあまりにも有名(興味のある方は動画等をどうぞ)。ちなみにゆかり王国とは、2004年大晦日にゆかり姫から建国が宣言された国家です(?)。

ツインシリーズ以外では、「ひぐらしシリーズ」で古手梨花・「戦国乙女シリーズ」で織田ノブナガなどを担当しています。

もう一人の主人公、神無月 葵に起用された能登麻美子さんにも触れたいのですが、そろそろ突っ走ってる自覚が出てきたのでこのくらいにしておきます……能登麻美子さんは癒し系の声で人気の声優さんです。「地獄少女シリーズ」で閻魔あいを担当しています。

マジハロシリーズ・ツインシリーズともに以降も人気声優さんを起用し、シリーズ展開していきます。また、この2大コンテンツの成功をうけて、他メーカーにもそうした動きは顕著に見られるようになっていきます。


パチスロとしての内容とは別に、これまでと違った層のユーザーの呼び込みに成功した機種といえるでしょうね。


上記2機種と同じくオリジナルコンテンツで、萌え路線を開拓してきたネットからもいよいよ、『リオパラダイス』(ネット:2007年3月導入)も登場。それまでは一部演出やパネルに登場するにとどまっていた、リオを前面に押し出したパチスロとして、人気となりました。

 

▲『リオパラダイス』(ネット:2007年3月導入)


リオパラではリオがずっと液晶にいるので、衣装もこれまでよりも萌えベクトルに強化。チャイナ服・水着・メイド服などから、Yシャツ姿などまで数多く搭載。ファン層のフェチにアプローチしました。また、これまでほぼビジュアルのみの登場だったリオに、性格などいわゆるキャラクターが色濃く付いたのはこのリオパラから。

活発な元気娘で、ちょっとドジなのはご愛敬。そんな属性がリオに設定され、萌えとしての一つの完成形に達しました。

 

この頃の主な萌えスロ

■『モエるまりんバトる』(エレコ:2006年12月導入)
サクラ大戦を販売したエレコではありましたが、加速化する萌えスロの流行に、過去作をまさかの萌えスロ化して後継機として発表。もともとは4号機時代に大量獲得機種として登場した『マリーンバトル』(アルゼ:2000年4月導入)で、萌え要素は全くなかった機種。

以降「もともとあるコンテンツに萌え要素を追加して発表」という流れは少なからず存在し、影響を与えた機種となりました。

■『スカイラブ』(SNKプレイモア:2007年2月導入)
当時、萌え路線を開拓していたSNKプレイモアから発表されていた機種のひとつ。当時の話題性についてはそこまで大きくなかったかもしれませんが、この機種は珍しい展開をした機種なんです。

メーカーのSNKプレイモアは、The King of Fighters(KOF)という大変有名で人気のある格闘ゲームの製作もしたメーカー。スカイラブの主人公であるラブ・ハートというキャラクターと『ドラゴンギャル』(2004年11月導入)のムイムイというキャラクターが、The King of FightersXIVでパチスロからゲームに採用されるという展開を見せたのです。

まぁただ、格ゲーもやる私としては「どうせ萌えをやるなら不知火舞(KOFの代表的人気キャラ)をメインに据えた萌え特化機種が欲しいです」とSNKプレイモアに伝えたかったなぁと。

■『夜勤病棟』(イレブン:2007年6月導入)
萌えを突き抜けて、パチスロとして初めてとなるアダルトゲームとのタイアップ機種。まあ当たり前ですがエグイ描写はパチスロにはありません。各演出等、題材だけ使っているといった感じ。ノーマルAタイプ機種なのでBIG中成立役はほぼベルなのですが、毎ゲーム「ベル」と一言だけナビしてくれる選択キャラがなんともシュール。

ちなみに、『夜勤病棟 壱』(2012年2月導入)という機種がJINというメーカーからのちに発表。ナース服としてはタイト過ぎるサイズ感と、素材はなんだよという薄布などとてもよく表現されていました。JINは後に『幕末メイドルナイト』(2014年5月導入)というオリジナル萌えコンテンツ機種も発表。萌え特化メーカーになるかと思われましたが、以降JIN名義の機種は発表されていません……。

■『もえろ! ハーレムエース』(ネット:2007年6月導入)
オーソドックスな萌えスロではありますが、制御や出目、変則打ちなども楽しめることで、一般的にも広くファンがいた機種ですね。SPECIALボタンが搭載され、演出に使用されたりしていました。

■『ドリスタ -ミントのヒロイン救出大作戦-』(ネット:2007年9月導入)
ネット機種のヒロインたちが登場するクロスオーバー機種。多数の萌えコンテンツを抱えるネットならではといったところでしょうか。各ヒロイン+ミントという豪華な機種となっております。

ドリスタ自体の後継機が登場したりと、ネット萌えスロの強さがうかがえますね。

■『シスタークエスト』(SNKプレイモア:2007年9月導入)
業界初のRPGとパチスロを組み合わせた機種。BIGを引くとストーリーが1話ずつ進んでいき、全18話でエンディングが見られるというものでした。「ねぇねぇ……なんでもなぁーーい」というセリフ演出が耳に残っている人も多いのではないでしょうか。これは後継機にも継承されています(笑)

実はシスクエはもう一つ業界初のものがあります。携帯用ゲームからパチスロになった機種は『ケータイ少女』(北電子:2013年1月導入)、『パチスロガールフレンド(仮) ~聖櫻学園メモリアル~』(オリンピア:2017年7月導入)など多数ありますが、シスクエはパチスロからソシャゲへと進出した初めての機種にもなりました。

 

★萌えスロの変化。『~2013年』

萌えスロ勢力の拡大は続き、さまざまな機種がさまざまなメーカーから発表されていきます。

萌えスロとしてだけではなく、パチスロのゲーム性も評価されファン層を拡げた『マジカルハロウィン2』(KPE:2010年1月導入)はシリーズ内でも屈指の人気作に。フロスト・ノワールといった人気キャラクターも追加。ストーリーも掘り下げられ始め、シリーズ展開を盤石としました。

『快盗天使ツインエンジェル2』(サミー:2009年3月導入)も登場。王道のツンデレキャラに、これまたその道の第一人者である声優釘宮理恵さんを起用したキャラクター、葉月クルミを追加。より強固に萌えベクトルに展開しました。

声優萌え路線をどストレートに狙った『ラブゲッCHU 〜ミラクル声優白書〜』(岡崎産業:2009年2月導入)も登場。原作は、声優を志す少女たちの成長を見守る携帯アプリの恋愛シミュレーションゲーム。この「少女の成長を見守る視点」は、のちの『THE IDOLM@STER LIVE in SLOT!』(サミー:2012年6月導入)などと共通しているかもしれません。

ロリ・ツンデレ・腋(?)など、あらゆる萌え属性を詰め込み、演出でも意味深なセリフなどが展開。ちょいエロテイストやBIG後半の告白演出などが界隈ではご褒美、一般ユーザーには羞恥プレイでもある『真田純勇士』(ニューギン:2010年2月導入)といったコンテンツも登場。

『ときめきメモリアル』(KPE:2009年11月導入)という大ヒット恋愛シミュレーションゲームもパチスロになって登場。複数ヒロインのいるゲームですが、藤崎詩織・虹野沙希・館林見晴の3人が演出の中心になっており、個人的に推しの朝日奈さんの出番が少ないのが残念。

『Pia キャロットへようこそ!! G.O.』(タイヨー:2011年12月導入)は、いわゆるギャルゲー原作。レストランが舞台の作品のためか「こんなレストランが現実にあったならいいのに」という声も多かったようです。それを実現してしまうのが日本のダメなところ良いところ。こうしたムーブメントで誕生したコスプレ喫茶の店舗の跡地に、元祖メイドカフェが秋葉原で開店。パチスロは流行ったとは言えませんが、萌え界隈ではビッグタイトルだったと言えるでしょう。

ネットからも「女子のケツを叩くほど上乗せをする」というトンデモ機種が登場。はい、おしりぺんぺんでお馴染み『シンデレラブレイド』(2012年7月導入)ですね。プッシュの度にガチ抽選。レバーで演出をカットするとごくごく微細な数字ですが、損をするという可能性を公式が発表したことにより、我々はおしりを叩かざるを得なくなりました。仕方なくね、仕方なく!
 

▲『シンデレラブレイド』(2012年7月導入)


萌えスロの展開は本当に多岐にわたり、一部尖った方向へ走っていたり、言ってみれば「なんでもあり」という状況に。

これは本家というべきか、アニメ業界やゲームでも同じことが言える状況となっていました。飽和と言うかカオスと言うか、萌えのマーケット性があまりに高かったため消費され続けた結果、もはや萌えと非萌えの境界線は曖昧に。

パチスロ界にもそれは波及します。萌えスロの代表格と誰もが認めながら、一部で「これは萌えなのか」という声も少なくない大ヒット機種が登場します。

『SLOT 魔法少女まどか☆マギカ』(メーシー:2013年12月導入)です。

 

萌えスロのターニングポイント

▲『SLOT 魔法少女まどか☆マギカ』(メーシー:2013年12月導入)


あえてここでまどマギのゲーム性については語りませんが、同機種はかわいらしい見た目の筐体とキャラ絵、アニメ原作ということもあって萌えスロに区分。そして最大級のヒット作品となりました。パチスロで知って原作を見た、というパターンもかなり多かったのではないでしょうか。

戦争をするつもりはありませんが、私は多少の違和感を覚えてしまいます。いや、私もマミさん推しなので萌え要素はあると思っていますが、なんと言えば的確でしょうか……。

子供の頃、ゲームをなんでも「ファミコン」と呼んでいた大人。女性歌手はみんな小室ファミリーだと思っていた大人。それに似た何かを感じています。アニメだから萌えでしょ、という。

そもそも原作がそうした先入観を利用したミスリードでストーリーを構築したもの。ネタバレはしませんが、原作を観た人なら「萌え作品」ではないことはわかるかと思います。

ただし、パチスロ限定の演出や展開など、要素はかなり散りばめられている機種となっています。広義で見れば、『モエるまりんバトる』で示された「コンテンツに萌え要素を追加して発表」に、まどマギは含まれるのではないかと、私は思います。


まどマギ以降、アニメタイアップ機種は爆増することとなります。中にはきっちり萌え路線のものもあります。違うものもあります。ただそれらの多くは「萌えスロ」として扱われ、現実のアニメ・ゲーム界隈と同じく境界線は曖昧になっていきます。

2021年現在、言ってしまえば「萌えスロ」が死語化している状況を鑑みるに、このまどマギの登場と流行。そして一般認知の拡大化と萌えスロという言葉の一人歩き。アニメタイアップ機種だらけとなり、それは一般的な意味での萌えスロだらけということ。分けることがなくなり、言葉が廃れたと見るのが妥当でしょうか。

このまどマギの登場で、当初小麦ちゃんの登場で始まった本来の「萌えスロ」の拡大は、終止符を打たれたのかもしれません。

 

この頃の主な萌えスロ

■『スナイパイ72』(ネット:2013年6月導入)
設定年齢を超えたいわゆる巨乳女子キャラがたくさんいる。これがある種常識の中、貧乳萌えをメインに据えた異端のコンテンツ。萌えコンテンツを多々抱えるネットだから開拓できたジャンルかもしれませんね。

■『まじかるすいーとプリズム・ナナ』(DAXEL:2013年5月導入)
全面液晶を使った萌えスロ路線を切り開いていくことになるDAXELから登場。『ウィッチクラフトワークス』(2016年11月導入)などに継承されていく擬似ボーナスの1G連も搭載されていました。コミケでもブースがあり創作物が人気で、アニメーションをシャフトが製作(まどマギ・化物語などを製作)したパチスロでした。

以降、DAXELからは『ささみさん@がんばらないすろっと』(2014年9月導入)『パチスロ百花繚乱サムライガールズ』(2015年10月導入)など多岐にわたる萌えスロが発表されました。

■『戦国乙女 ~剣戟に舞う白き剣聖~』(オリンピア:2013年8月導入)
戦国乙女シリーズもパチスロに登場。以降、キャラクターを追加しながら人気シリーズとなっていきます。それぞれのキャラクターの声優さんが豪華なのも人気の要因かもしれません。萌えカットインという激アツ演出も登場。

登場人物がとても多いので、各人推しがわかれるところ。ちなみに私はのちに登場する千リキュウ推しです。

 

★萌えスロがパチスロにもたらしたもの

ちょっとここで閑話休題。

萌えスロ契機でパチスロ界に生まれたものは少なくありません。そのなかでも、もっとも大きなものが「モバイル連動サービス」ではないでしょうか。マイスロとかユニメモとかですね。

 

モバイル連動機能

2009年3月、『快盗天使ツインエンジェル2』(サミー)にマイスロが搭載され初登場。さまざまなカスタム機能など、パチスロとして以外の部分での広がりを可能としました。

カスタム機能が結果として萌えスロととても相性がよかった。マイスロ初登場の時点では、ボーナス終了後のイラスト種類の拡張やサウンドカスタムくらいのカスタム機能。2021年現在では、カスタム種類や強化はもちろん、小役のカウントなど実用的な機能にも及んでいます。

キュンキュンメーター(遊技によるレベルアップ表示)で、「モバイル連動があるから遊技する」といった動機も発生。各メーカーがモバイル連動サービスを始める流行の波を作り出したのが、萌えスロであるツイン2に搭載されたマイスロとなりました。

UNIVERSAL系列のユニメモがマイスロに次いで登場すると、 ネットから俺スロなどが登場し、ぱちログ(京楽産業)などでこの流れはパチンコ界にも及びました。

パチスロ界では2011年時点でかなりのメーカーからモバイル連動サービスが開始されていました。しかし同年12月、警視庁より「遊技客に限定してデジタルコンテンツ等を提供するサービスを遊技機に搭載すること」に射幸性を煽るという指摘を受けることとなります。

連動サービスを使ったことのある人はわかると思いますが、コンテンツの解放がログインポイントだったり、ガチャだったり。実機で遊技せずとも可能になる仕様が増えたのも、このあたりに理由があるかもしれませんね。まぁ、遊技すればこのポイントも多く稼げたりはしますが……

私個人的には、液晶に映るキャラカスタムなどがガチだったり、液晶の枠が金色だったりいわゆる「やりこみ」が目でわかるこのモバイル連動サービスはかなり好意的に受け止めています。

そしてもう一つ、一部で大きな意味を持つのが「誕生日」関連ではないでしょうか。
 

キャラクター誕生日

ゾロ目日や〇の付く日がアツいなどは昔からありました。しかし、機種に登場するキャラクターに設定されている誕生日。もしくは声優さんの誕生日などにその声優さんが担当するキャラのいる機種などがアツく扱われる概念が生まれたことも、萌えスロ発祥といえるでしょう。

すべてのホールというわけではないでしょうが、誕生日を考慮にいれた台選びは、萌えスロがなかったら生まれていないはずです。

 

★萌えスロの鳴動。『アフターまどマギ』


さて、再び萌えスロの歴史に話を戻しまして。まどマギの大ヒット後、「萌えスロ」という言葉が指すパチスロが超拡大していきます。

秋葉原のある店舗がまどマギ設置数日本一になったり、まどマギのアツさが最大のウリの店舗が日本一朝並ぶ店になったりと「萌えスロの聖地化」することにより、萌えスロ認知度が跳ね上がりました。この時点で萌えスロという言葉を知らないスロッターはいなくなっていた、と言って過言ではないでしょう。

アニメ題材機種の多くが萌えスロとして扱われていきます。もちろん、当初の意味合いの萌えスロも多数登場はしていく時代に突入します。ここからは、代表機種の抜粋がとても難しいと感じるのは、私だけではないと思います。


導入はまどマギよりも早いですが、『化物語』(サミー:2013年9月導入)も同じく、原作を鑑みると萌えスロとして扱うか難しい機種だったと私は思います。

初代登場時は旧キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと呼ばれる金髪金眼の幼女、忍野忍も萌え対象に挙がるキャラではあります。あ、忍野忍と、同シリーズに登場する八九寺真宵、斧乃木余接という3人の幼い少女たち好きは、一般ではロリコンと呼ばれるかもしれません。ですが、忍野忍が幼女。八九寺真宵が少女。斧乃木余接が童女と、我々の界隈では明確に細分化されています(公式設定)。

その点『パチスロガールズ&パンツァー』(オリンピア:2015年10月導入)などは、原作内容からもわかりやすい萌えスロだと言えるでしょう。美少女×ミスマッチという題材で人気の原作。ベルで敵を撃破するというパチスロのゲーム性も受け、ヒット作となりましたね。私はウサギさんチームの阪口桂利奈ちゃん推しです。余談ですが、ダージリンさんもケイもみんな日本人です。

人気アニメマクロスもすでにシリーズ展開しており、『パチスロ マクロスフロンティア2』(SANKYO:2014年4月導入)などが登場。三角関係が題材なだけにランカ派シェリル派と意見はわかれるでしょうね。下パネルでは二人並んでいるので、みんなでなかよく「ライオン」でも聴きましょう。

遂にと言うか男女平等時代に当然といいますか、女性向けの萌えスロも登場。いわゆる乙女ゲー題材となる『パチスロ薄桜鬼蒼焔録(はくおうき そうえんろく)』(D-light:2016年11月導入)です。新選組をベースにした物語です。

おそらくですが、もしもこの機種がパチスロに興味はないけど、という女性たちに受けてヒットしていたら、以降、2021年現在流行の「悪役令嬢に転生」題材だったり、BLだったりが題材のパチスロも多く登場していたかもしれません。ただ、薄桜鬼はリーチ目機種であることや、ボーナス中技術介入があった点も初心者向けではなく、ボーナスも重め。導入も少なく流行には至りませんでした……。


5号機後期のノーマルAタイプブームも手伝い、各萌えスロコンテンツからもノーマルタイプがリリース。

サミーからA-SLOTシリーズとして『A-SLOT偽物語』(2016年6月導入)、『A-SLOTツインエンジェルBREAK』(2018年8月導入)。ユニバ系のエレコからは『SLOT魔法少女まどか☆マギカA』(2017年12月導入)。萌えスロの胎動を担った大都技研からも、秘宝伝シリーズのスピンオフからクレアシリーズが人気に。『クレアの秘宝伝 眠りの塔と目覚めの石』(2016年8月導入)は根強い人気作となりました。

AT・ART機も、稼働貢献100週超えといわれる『マジカルハロウィン5』(KPE:2016年2月導入)を代表格に、さまざまな萌えスロがリリースされました。『SLOT魔法少女まどか☆マギカ2』(メーシー:2016年9月導入)、『パチスロツインエンジェルBREAK』(サミー:2017年6月導入)などの人気シリーズはもちろん、『沖ドキ!』(アクロス:2014年8月導入)では、顔が見えないという新しい手法のカナちゃんに萌える人も続出しました。


5号機のラストインパクトは『パチスロディスクアップ』(サミー:2018年6月導入)だったかもしれませんが、5号機時代を最も彩ったのは数多の萌えスロであったと、私は胸を張って言いたいと思います。──いや、シンディも萌えと捉えれば、ディスクアップも萌えスロなのかもしれません(?)。

 

★最後に。

この記事を作成するにあたり、幾度かのミーティングが行われました。大味さんの下パネル記事もそのミーティングから生まれた企画です。

そしてミーティングでも数々の機種の名前があがりました。「え、それは萌えスロなの?」や、「そんな機種あったの!?」などなど、各々の中での萌えスロについても語り合われました。編集長には「お前ら気持ち悪いよ」とも言われました(笑)

ここまでさんざん萌えスロについていろいろ書いてきましたが、とりあえず「本人が萌えを感じていればそれは萌えスロ」という、良いこと言ってる風で何も言っていない言葉で締めたいと思います。いいんですよ、別に。ジャグラーのピエロに萌えてたらジャグラーだって萌えスロでもいいんです。なんとなく、懐かしみながらこの記事を読んで頂けていれば幸いです。


また、泣く泣く名前を挙げなかった機種も本当にたくさんあります。ピックアップした機種も、ミーティングを参考に私個人が独断で抜粋しました。「おい! 『神たま』(SNKプレイモア:2008年5月導入)の名前がねーぞ!」とかご意見たくさんあるでしょうが、ご了承いただければと思います。

さてさて、いよいよ時代は6号機時代へと突入します。記事中、「萌えスロ」という言葉は死語化しつつあると、ぐらんの個人的な意見を書かせてもらいましたが、これから萌えスロたちはどんな道を歩んでいくことになるのでしょうかね。

言葉はなくなっていくとしても、かわいい女の子たちはいなくならないはず。私は、これからも楽しんでいけるんじゃないかなぁなんて楽観視していますが、みなさんはどうでしょうか。

──最後に一句読んで終わろうと思います。

萌えスロに
注ぎ込み過ぎて
財布が燃える(字余り)

最後までお付き合いありがとうございました!

 

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ぐらん
代表作:新機種リリース情報など

アラフォーにしてまさかのライターデビューを果たしたオールドルーキー。スロ歴20年超。Aタイプをこよなく愛するガチ風エンジョイ勢。バラエティ島の住人でもある。得意技は、甘いと言われる機種での大敗。

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