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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2021.07.27
中小パチンコホールの苦戦を考える。
東京五輪も始まり、飲食店も耐えかねてお酒の提供を再開していたりするので忘れがちですが、東京は8月22日まで緊急事態宣言中。昨年4月の1回目から考えると、既に1年半近くが経過しています。
パチンコホールは、1回目に思いっきりバッシングを受けたものの、換気の優秀さや黙々と会話もせずに遊技する性質なのが理解される契機ともなりました。なので、2回目以降は感染対策を徹底しながら営業することはできています。これは恵まれたほうだと思いますね。
換気など感染対策をしっかりすれば、一人飲みや一人カラオケはまったく危険だと思いません。カラオケの通信機材を使ったライブの配信も。不特定多数で歌わなければ、なんら危険とも思いません。ですが、東京では御法度とされています。
何事もダメといって禁止すれば、ゼロリスクです。そうやって、民間の営業するための努力・アイデアをバッサリと封じ、自分たちの事業はなんとかして“低リスクに努めます”と実現する。この自分に都合の良いダブルスタンダードは納得いかないかなあ。
いや、東京五輪の開催に反対ということではないですよ。スポーツ観戦は大好きで、毎大会テレビにかじりついていろいろな種目を見ております。東京五輪を開催するのと同じように、民間が営業できる方法を模索して欲しいなというだけで。
さて、粛々と営業を続けられているパチンコホールですが、この1年半で大きく模様が変化しました。そもそも5号機から6号機への過渡期。そうでなくとも、多くのホールが閉店するであろうと警鐘が鳴らされておりました。そこにコロナ禍の追い討ちが加わった……と。営業はできても、人々の活動量は減ってしまいますからね。
全日遊連(ホールの業界団体)による「組合員加盟店舗の実態調査」によりますと、2021年6月末時点の全日遊連加盟店舗数は、7,876店舗。前年同月比では594軒の減少となりました。少数ですが組合非加盟店舗もあるので、これがすべてではないですが、8,000軒程度になったことになります。
6月末の店舗数 前月より50店舗減の7,876店舗/全日遊連加盟店調査(遊技通信)
ちなみに、ホール軒数が最も多かったのは、平成7年(1995年)の18,244軒。数字を比較すると半減以下です。検定・認定の期間は伸ばされましたが、その旧基準機の撤去期限を迎える2022年1月に向かって、ホール数の減少は加速していくことでしょう。
その廃業や休業を余儀なくされるホールの多くは、中小規模の店舗でしょう。私の周りでも中小店舗がどんどんなくなって寂しい限りです。1回目の緊急事態宣言のときも、都遊協が激怒するギリギリまで営業せざるを得ないホールも多くありました。コロナ禍がなくても、中小店舗には逆風が吹いていましたからね。
ではなぜ、中小店舗はそもそもが苦境だったのか。生き残るために必要なこととは。ホール経営は門外漢ですが、打ち手の立場から考えてみたいと思います。たまには、ホールの話です。打つ場所だって大事!
★繁華街の大店舗との違い。
中小規模の大半は、老舗と呼ばれる店舗かと思われます。設置できる台数を制限されていた時代もあるので、必然的に(今から見れば)中小規模とならざるを得なかったのです。
そして、その多くは元をたどれば地域密着だったはず。18,000軒近くもあり、P-WORLDなどの検索サイトもなかった時代。商圏は近距離で、まさに近所の大人の社交場としての機能が求められていました。よって、ここでは中小店舗=地域密着とさせていただきます。
その対極にあるのが、好立地の大型店舗でしょう。多くある設置台数を稼働させるには、歩いて行ける範囲以上を集客する必要があります。宣伝なり、新機種入れ替えを頑張らなければならないタイプですね。
・歩いて行ける中小店舗
・商圏の広い大型店舗
性格が違うところもあるでしょうが、このようにイメージさせていただくとして。私は、設置すべき機種が異なると思っております。歩いて行けるような“日常”であるならば、遊べる穏やかな機種が中心(+逆転コーナーで荒い機種も少々)。近所の人々にアツくなって眼が血走っているような姿を見られたくないですからね。
逆に、わざわざ行くような大型店舗は“非日常”となりがちなので、荒い機種が好まれます(+待ち合わせの時間潰しができる穏やかな機種を少々)。2時間かけてジャグラー系を打ちに行く人は多いと思いますか? ということです。
穏やかな機種を好む人は、時として5〜6時間かかる遠征とかしがちですけどね。そこに行かねば打てない珍古台の聖地とか。逆に、跳ねる機種がお好みの方は、設定不問で参拝するようなものに興味がない代わり、設定が入る特定日などのホールには2時間かけるくらい苦痛ではないように感じます。まあ、どちらも正しい楽しみ方です。
しかし、現実を見ると。住宅地にある中小店舗が、大型店舗の縮小版のような形になってしまっているように見受けられます。跳ねるタイプで結果が出なかった機種たちが並ぶバラエティコーナーなどを見ると「センスねえ」と思ってしまったりもしました。
では、具体的にどのような機種を置けば良いのか。そう考えると意外と埋まらないものです。6号機は特に、ノーマルに厳しいものとなっているので、そもそも作られる機種が少ないです。遊技機規則の問題だけではありませんね。中小店舗が求めるような機種は、そもそも作られにくいのです。
★メーカーが大事にする販売計画。
なぜ、大型店舗が増えることとなったのか。設置台数が多いのは経営的に正義なのです。とあるセミナーで200台規模の経営を考える機会がありましたが、前提とされる数字で「新機種導入=月に8台」とされていて、特に誰からも異論もなく進行したわけです。これがスタンドードなのでしょう。
冷静に考えて。そう簡単に新機種は入れ替えられないということです。総設置台数の200台に対しての8台は1/25。平均すると約2年は頑張ってもらう計算です。8台というと少なく思えますが、そう考えると妥当ですよね。
これが大型店舗ならどうでしょう。同じ1/25としても買える台数は多くなります。400台規模なら16台。それだけ多くの機種を導入できたり、人気機種の台数を増やすこともできます。新し物好きのユーザーは、これだけで間違いなく大型店舗を選びたくなることでしょう。
大型店舗のほうが、新機種を買ってくれやすい。そうなるのは必然で、それなのに中小店舗に向けた“買ってくれるか分からない”機種をメーカーが開発するでしょうか。開発会社にインタビューさせていただきましたが、メーカーにとって最も大事なのは販売計画ということを考えると、ノーマルで人気になった機種の続編がAT機になったりするのも肯けるわけです。
中小店舗が、大型店舗の縮小版のようなラインナップになってしまうのは、中小店舗に向いた機種が出てきにくいからであり、その原因は中小店舗の新機種購入予定が少ないからという……。まあ、負のスパイラルのような形になってしまっているところにある個人的な結論に至ったわけです。
★中小店舗はどうすれば良いのか?
メーカーサイドは、大型店舗がこぞって飛びつくような“跳ねる系”でスマッシュヒットを狙うことになります。また、6号機の遊技機規則のうちは、穏やかで支持される範囲のノーマルタイプを作りにくいのも事実。まあ、中小店舗に向いたラインナップにすることは不可能でしょう。
この不可能と気付くところがスタートではないのかな。そう思います。機種の魅力“だけ”で集客のできる時代はとっくに終わっていますし、当分はそんなことも起こりません。なら、どうするのか?
これをやっておけば良いという特効薬はございません。現状の集っている方々の傾向もホールによって異なるでしょうし、歴史や地域性もまちまちです。そして、様々な事象が複雑に絡み合って簡単に結論づけられるものではございません。
「低交換率営業」とかもそうですね。低交換率が当たり前だった時代を知るベテランの多くは、推奨したくなりますが。ええ、私もそうなれば良いのになとは思います。
ただ、6号機の遊技機規則の長期上限115%未満では難しいかなとか。下の出玉率をかなり高くしないと遊技者への訴求効果もなく、設置機種をまた総取っ替えしなければならないとか。近隣のホールの足並みが揃うのかという大問題の前に、いろいろ課題を思いついてもしまうのです。
コロナとは関係なく店舗の大型化が進んだ背景には、このような中小店舗が難しくなる事情もあったのかなと。いや、大型店舗も勝っているわけではありません。地域密着の中小店舗が潰れると、そこに通っていた「遠出まではあまりしない」層が離脱することに。遊技人口の減少は、最終的に自分の首を締めることとまるんですよね。これも、負のスパイラルです。
なので、1軒でも多くの中小店舗には、生き残るよう応援したい所存です。大型店舗と同じような商圏の広げ方を目指すのか、何か一芸に秀でたような形にするのか。まあ、そのホールの現在の環境によるのでしょうけど。
いずれにせよ大事なのは、そのホール自体の魅力だと思っています。18,244店舗もあった頃。歩いて行ける範囲に10店舗はあったかな。その中から選んでいたのは、居心地の良いところでした。スタッフさんの人柄も含めて。たまに、新装とかあの機種打ちたいとかで浮気はしていましたけど(笑)。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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