コロナ後のパチンコ業界の未来はどうなるの？ POKKA吉田さんに聞いてみた！#05

★『マスター、もう1杯』延長戦。

「ではPOKKAさん、ここにいる我々はちゃんと東京都の要請を守って早く帰らないと行けないので──最後に色々聞いちゃっていいですか？」


「もうそんな時間？　どうぞどうぞ──もう一杯最後に頼んどこうや」


「マスター！　ビール3杯お願いします！　ではですね、コロナとちょっと離れちゃうかもしれないんですけども、パチンコ・パチスロメディアについてもうちょっとこうした方がいいんじゃないかとかってありますか？」


「具体的にゲンダイエージェンシー(※)に絞って言うと──」
※パチ7の母体の会社


「！？  ちとトイレ行ってきていですか？(笑)」


「もっと広い方がええ？(笑)　そしたら一般メディアでいうと──例えば必勝ガイドとか、生まれ変わった攻略マガジンとか。あと必勝本とかね。紙で言ったらこの3つが大手。それからパチ7含めてネットメディア。動画やってる所とか色々あるけども、とりあえずもっとユーザーに寄り添った編集をした方がいいよね」


「今はあんまりユーザーを見てないと……」


「ていうより、明らかにスポンサーの方を向いとるやん？」


「うはぁ、耳が痛いッ！」


「YouTubeとか直接広告貼ってる所とかは、視聴者が欲しがる事をやった人が勝つよね。だけど、雑誌なんかモロにそうやけど、ユーザーを向くかスポンサーを向くかでいうと、スポンサーを向いたほうが売上はええわけよ。そしてそのお金をくれる所が何にお金を出すかというと、そこで初めて読者の存在が出てくる──。

だから今はまずスポンサーありきなんよね。それはある意味仕方ない。だけど、目指すべき形としてはスポンサーを怒らせないよう、納得してもらえるようにしつつ、みんなが読んでくれる編集──……」


「POKKAさん、それ、めちゃムズいっす……！」


「難しいけどそうしないと両立しないじゃんね。あとね、この業界難しいのがスポンサーがメーカーとホールの2つやねん。んで直接雑誌を買ってくれるユーザーやろ。だから向くべき方向が3つあんねん。バランスが難しくて、ちゃんと意識して編集せんとユーザーだけがなおざりになりがちなのよ。

広告費だけでやっとるんならそれで好きにやっとったらええんやけど、そう言うには部数が多過ぎんねん。だからバランスが難しい。難しいけど、上手いことバランスをとって、ユーザー目線でいければいいよねっちゅう話」


「ありがとうございます……。次なんですけど、POKKAさん選挙には出ないんですか」


「なんでやねん(笑)　嫌や！　出ません。なんで出なアカンねん」


「尾立さんってまた自民党から立候補するんでしょうか？」


「ンなん知らんよ。本人はやる気みたいやけど公認もらえるかどうかは自民党に聞いてくれ。てかコロナの話どこいったん？(笑)」


「すいません、ぼくも久しぶりにビール飲んで結構来てます(笑)　いやぁ、めちゃくちゃ久しぶりですよ飲むの」


「編集長は家で飲まんの？」


「家飲みで二日酔いになるのが嫌いで、そんなに家では飲まないんですよ。だからもう酔いが回るのが早くて──。すいません、ええと、では……営業再開に向けて、ホールさんに何か一言ありますか？」


「ホールに一言……。別になんもないけども……」


「強いて。強いて言うならでお願いします(笑)」


「（笑）強いていうなら、休業が長引いたら最終的には客さんが割を食うわけやん？　そんなん細かく説明するまでもなくさ。設定も入ってないし、機種も新しいのがないとか。そうなるとお客さんも打っててストレスになるわけで」


「それはもう、ホールの方たちがみんな言ってますよね」


「そう。冒頭でユーザーの数が減るかも知れんって言ってるのに、それで遊びに来た人がストレスになるからもう打たんってなると、これはアカンなァと思う。あとは営業再開しても新型コロナが完全に終息してるわけやないからね。ここも不安要素としてあって、いろんな意味でコロナ流行前とは違うわけよ。不安とかストレスを感じながら打っても、楽しくないやん」


「確かに。むしろストレス発散に行ってるわけですからね」


「だから、ホールには色んな意味で『お客さんが安心して楽しめる環境』というのをお願いしたいかな……。うん。まあ諸々事情もあるし大変やと思うけどね」


「うん！　それが一番ですよね。ほんとに。ぼくも安心して打ちたいです早く……」
 

以上！　ポスト・コロナに関するPOKKA吉田さんと編集長の対談でした。内容で個人的にグッと来たのが「設置期限延長」に関する業界6団体の話。我々の視点では単純に「設置期限が延長されました」という話なのだけども、実際にはその裏でその為に働きかけて努力した人がいて、その御旗のもとに業界がまとまり、さらにはそれが極めて短期間で実現されたという。ある意味で離れ業というか。

バッシングもそうですけど、休業中は本当に業界にとっては悪いニュースばっかりが耳に飛び込んできて、嫌になることも多かったのですが、その中で、POKKAさんから伺ったこのエピソードはとても心強い気持ちになりました。 

 

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