コロナ後のパチンコ業界の未来はどうなるの？ POKKA吉田さんに聞いてみた！#02

★ホール同士の分断が起きるかもしれん！  休業要請について。

「では次ですね……。あ、すいませんPOKKAさん、タバコを吸ってもよろしいでしょうか」


「もちろんええよ。俺も吸ってるし。あしのくんタバコは……？　え、無いの？」


「お前いっつも無いよなぁ……。買ってこいよホント。いっつも無いんですよコイツ。あとスマホの充電も常に10%以下(笑)」


「あれやな。ガソリン満タンで走ったら燃費わるなるから、ちょっとずつ入れるみたいな感じやな」


「（笑）では気を取り直して……。POKKAさんの目から見て、コロナの後、一番変わる所って何だと思いますか？」


「これはなァ……。たくさんあるけど、パチンコ屋同士の分断は絶対ある。これは間違いなくあると思うで」


「分断……といいますと──」


「行政に従った所と従わんかった所。あるいは従ったとしても中途半端な従い方した所──従い方にもな、今回のはグラデーションがあんねん。都内のホールで考えると小池都知事の休業要請後すぐに従ったホールと都遊協の除名宣言があってから休業したホールでは2週間の差がある。これ、一緒？」


「一緒じゃないッス──！」


「だよね。殆どのホールは休業要請後すぐ休んでんねんで。でも違う所はギリッギリまで開けてたし、もうやってる所もある。これは感情的なシコリになる。そしてしばらく解消されない。分断だよね」


「分断されると、どうなるんですか……？」


「……超仲ワルなる」


「（笑）」


「で、いろんな所で対立が激しくなるね」


「どんな影響があるんでしょう……。例えばメーカーが新台を売らなくなったりとか」


「そういう事も起きてきたりするんのやろか。わからんけど。でも『関係ない』ってなったら『なんや休まんかったら良かったやん』ってなるからなァ。もちろん自粛『要請』やからな。要請やで。嫌や言うたらそれまでやんか。だから営業してたホールが悪なのかというと、これには疑義があるね」


「国とか自治体からの要請もそうなんですけども、業界の内側からも『休みなさい！』みたいなのがありましたよね」


「それはもちろん。あのな、業界全体で休業に向かっていった流れには目的の柱が2つあって、ひとつはそれまで公的融資の対象じゃなかったのを対象にしようというもので、もうひとつが遊技機設置期限の延長やねん。2つとももう決まったけど。これを働きかけていきたかったので、全日遊連もかなり強めの休業要請を何回も何回も繰り返してたのね」


「働きかける、というと、どこに対してなんですか？」


「政府とか自民党の有力議員とか風営法議連の人たちとか警察庁とか財務省とか経産省とか。そういう各方面にガンガンやってる最中だったから要請に応じましょう、そしたらこれらが得られるかもしれませんよって。──そんな中で普通に営業してたホールに対しては、やっぱりロビー活動してた人たちはイラッ……どころじゃないよね。これ通らなかったら誰の責任じゃって。なってもおかしくなかった」


「個々のホールの利益と業界全体の利益のせめぎ合い……みたいな感じですねぇ」


「営業してたホールが悪とは思えへんけど、業界全体の利益を考えたら休業要請に応じてそういうのを得たほうがいいっていうのが、まあ普通の感覚だよね。だからまあ……仲はワルなる。ていうかもうなってる」

 

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