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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン

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2020.01.28

「サンダーVライトニング」発表記念。「サンダーV」の歴史を振り返る。

佐々木真 佐々木真   パチスロ攻略ライターの思考ルーチン


こんな発表をされたら、そりゃ仕方ないでしょう。頭の中が『サンダーV』一色になっております。

 

▲『サンダーV』(メーシー:1997年12月)

いまでこそ液晶演出などで期待を示唆する機種ばかりとなっていますが、パチスロで初めてとなる“演出”を搭載したのが、1997 年に登場した4号機の初代『サンダーV』。パチスロの歴史を語る上で外せない名機です。私も含め「初めて見たときの衝撃はコレが一番だった」というオールドユーザーも多いことでしょう。

演出は、レバー操作時に発生することのあるチャンスを示唆する予告音と、各リール停止時の消灯。全リール停止後に発生する成立役示唆のフラッシュ。予告音が発生したらリプレイなし。予告音と2消灯でベルを否定といった法則性がしっかりしていたのも特徴。「とにかく光ればチャンスなのよね〜」という初級者から、法則などを駆使して心のボルテージを調整するマニアまで。多くのファンに支えられました。

しかし、断言させてください。『サンダーV』はシリーズを通して演出だけの機械ではありません。それまでのユーザーが楽しんでいた“リール出目だけの世界”も素晴らしかったのです。

初代では予告音とフラッシュがなくても成立ゲームは完全に見抜けましたし。それ以外の押し位置では、オーソドックスなものからマニアックなものまで。多彩なリーチ目で私たちを虜にしてくれました。赤7側のチェリーを上段に押せば、BIG成立ゲームは4コマスベって枠下赤7からのリーチ目に。中段に押せば2コマスベリで下段赤7のリーチ目に……。

うん、この調子で初代の出目と制御を語り始めると朝までかかるので、この辺りにしておきましょう。『サンダーVライトニング』発表記念として、歴代シリーズ機を振り返ってみたいと思います。

 

★2代目は『サンダーV2』

▲『サンダーV2』(メーシー:2001年12月)

2代目『サンダーV2』は、ボーナス+ATへとシステムを変更されました。サミーから『獣王』が登場するなど、4号機のパチスロシーンが爆裂AT機へと向かっている最中ということもあり、時代の流れには抗えなかったのでしょう。ノーマルを愛する硬派なファンからは厳しい言葉があったことも否定はできません。ですが、リール配列の変更に伴い若干変わったとはいえ、リーチ目の美しさ豊富さは継承。ATの部分も秀逸なゲーム性でした。

チャンスゾーンは、小役の入賞(22枚以上払い出しでAT確定)によるミッション方式。21枚以下でも抽選しますが、液晶で選んだモードによってAT突入率やAT連チャンテーブルが変化。液晶のモードには“カスタマイズモード”もあり、組み合わせ方によってレア小役成立時に必ず予告音を発生させられたり、0確や1確を簡単に出せるようにもできました。

なお、BIG後は必ずチャンスゾーンに突入。BIG獲得枚数に応じて8Gか9Gのいずれかとなるため、終了枚数を調整する小技あり。通常時からのチャンスゾーン突入は設定推測要素にも。

ちなみに、ATもミッション方式、50G消化する間に指定された小役が成立すると5Gの上乗せ。その5Gでさらに指定された小役成立で5G上乗せ。ここでも指定小役が成立すれば、最終段階のスーパーイナズマラッシュへ。継続ゲーム数は4桁当たり前。ボーナスを楽しむこともできながら、大いなる一撃性も兼ね備えておりました。

なに、この盛りだくさん感。「おおお……私のサンダーが……」と思わなくもなかったですが、ボーナスを楽しむエッセンスはしっかりありましたし、面白いかつまらないかで言えば、むっちゃ面白かったです。

 

★3代目から5号機に。『サンダーVスペシャル』

▲『サンダーVスペシャル』(エレコ:2006年11月)

いわゆる“みなし機撤去”で初代もホールから姿を消した2006年。5号機として再びノーマルタイプとしてカムバックしたのが『サンダーVスペシャル』です。

キーワードは“5号機創成期”。4号機以前はボーナスが揃った際の払い出しが認められていましたが、5号機から不可に。また創成期は、小役よりもボーナスを優先するリール制御しか許されなかったので、1リール確定払い出し役のチェリー付近にボーナス絵柄を配置できないという制約がありました。

これをクリアするために設けられたのが“薄い赤7と薄いV”。薄い赤7からの赤7揃いは同時当選確定役。薄いVからのV揃いは同時当選確定リプレイとすることによって、リーチ目構成の豊富さはそのままに、小役入賞問題を解決させたのです。

左リールに本物の赤7を作らなければならなくなったため、若干の変更はありますが、リール配列は初代をほぼ踏襲。当然のことながらリーチ目や演出法則も継承。BIGは最大336枚と4号機と比較すれば約70枚減少しましたが、MB(2種BB)は純増最大238枚。ボーナス間1000Gでハマリ救済RT(正確には“天井通常時”ね)に入るなど、今の視点で考えれば重めのノーマルでしたが、折しも4号機と併設時代。これくらいのパワーは必要だったのでしょう。

また、5号機以降ではリールのバックライトを使った消灯やフラッシュ演出にも大きな影響が(絵柄の視認性を妨げる演出が禁止)。時期によって許される範囲は変化していますが、本機は液晶を使って再現することとなりました。

 

★4代目はAプロジェクト前夜に登場の『ダイナミックサンダーV』

▲『ダイナミックサンダーV』(エレコ:2011年5月)

約5年の時を経て復活したのが『ダイナミックサンダーV』。演出はリール上部のブラインドパネルにて再現することに。こちらもノーマルタイプ。BIGは最大335枚で、RB(2種BB)は純増最大104枚。こちらもハマリ救済RTあり。BIG後は1000Gと前作同様でしたが、RB後は800Gで発動。

いまは天井なしでもボーナス確率を高める仕様ばかりですよね。同じく2011年初頭に登場したノーマルの『ハーレムエース2』(ネット)も『シスタークエストII』(SNKプレイモア)も天井救済機能あり。時代の過渡期だったと言えるでしょう。

この5年の間に役構成の組み方が進化したのも見逃せません。「チェリーを1リール確定払い出しにしなければ良くない?」そんな発見もあり、チェリー周りにボーナス絵柄を配置することに成功。それに伴いリール配列も左リールを中心に一新されました。赤7側のリーチ目が好き、単独V側のリーチ目が好き。いつの時代の『サンダー』でも語られることですが、これだけ距離が近いのも初めてのことでした。

「BAR・チェリー・BAR」のように、歴代機種を知らない方にも打ちやすい場所を作ってみたり。新たな『サンダー』ファン獲得を意識した内容だったと睨んでおります。守るべき部分は守って古参も大事にしつつ、新規ファンのことも考えてくれる。そんなタイトルなのでしょう。

新たなファン獲得の姿勢が顕著に表れたのは演出かもしれません。もちろん、予告音や消灯・フラッシュの絡みは引き継ぎながらも「ステップアップする連続演出・一発告知・フリーズ」といった新要素が追加されました。“昔を知らない世代”がほかの機種で慣れ親しんでいるであろう。そんな演出たちです。

まあ、古参から言わせていただくと。出目には変わらず魅力がありましたし、それだけで十分に楽しめましたが。演出過多となって“無演出時の期待度”が下がってしまった感は否めません。その辺りも含めて、2013年3月の『クランキーコレクション』から始まったAプロジェクトに影響を与えたと思っております。

 

★5代目はAプロジェクト第4弾『サンダーVリボルト』

▲『サンダーVリボルト』(アクロス:2015年8月)

Aプロジェクト第4弾として登場した『サンダーVリボルト』。規制が緩和され、ここからリールのバックライトを使ったフラッシュが復活しました。BIGは最大333枚で、RB(2種BB)は純増最大111枚。天井救済機能が廃され、完全なるオーソドックスな“当たり重視の”ノーマルタイプとなりました。

“リボルト”の意味は反抗や反逆。過去のシリーズではもっともボーナス察知に適しているとされてきた単V狙いがチャンス目だらけに。反面、赤7狙いはRBを一発揃えできるなど、より優秀なものと変化しました。また、BARをチェリーの代用絵柄にするなど、狙える位置の増加も見逃せません。世の古参達に単V狙い以外も楽しみなさいという反逆だったように思えます。

これ、最近だから短くても良いよね(笑)

こうやって振り返ってみますと。変更されたリール配列や加わった法則から、新たな楽しみを見つけていく。それも『サンダーV』の歴史ということが分かります。さあ、次はどんな楽しみが待っているのかな。ワクワクが止まりませぬ。

 

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佐々木真
代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン

裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。

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