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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2019.01.29
爆裂AT機に代わる爆裂システム(2003年頃)
振り返り企画は3回ぶり。どんな書き出しで、どんな内容かを再確認。12月は目玉タイトルの機種が“昔は”多かったという書き出しでしたね。
12月と1月は、ホールにとっての繁盛期にあたります。稼働のピークは12月最終週。そこに向けてなだらかに上がって行き、そしてなだらかに下がって行く。そんな傾向にありました。過去形ね、過去形。今は、その最終週だけドカンと一気に上がり、そして急降下するところが多いようです。
ユーザーの傾向が変わったなど別角度の分析も目にしますが、目玉機種のチカラも大きいのかな。そう思わされます。目玉機種の登場とともに、ちょっと打ってみて。休みになったら打ちたくてたまらない。休み明けの1月も余韻でもうちょっと打ちたくなる。この流れがトンとなくなりましたからね。
「今日は何番台が出るだろう?」ホールが楽しめる調整にしてくれるなら設置機種なんてなんでもいいと思っている派ですが、ライト層やスリープ層をもときめかせる人気機種は必要だと。自分の原稿を見て改めて思わされました(笑)
と、使った用語の“ライト層”。ホールの方が、どのようなイメージを持っているでしょうか? いや、ライト層は結果的に同じ意味合いになるか。ヘビーユーザーにしておきましょう。
我々ユーザーからしてみると、毎日のように長い時間打っていればヘビーユーザーとなります。が、ホールの方からすると「どれだけコインサンドに入れるか」で判断しがちなのかな。高射幸性の粗利が高い機種は、お客さんの数が売上に直結します。
低貸し営業もなく、そういった機種ばかりが並ぶこととなった2003年頃から、そういう傾向になってきました。ユーザーの思うヘビーユーザーで、遊べるかを重視している人にとってはツラい時代にドップリ入っていきます。
☆2003年以降、AT機は縮小傾向。
▲『アントニオ猪木という名のパチスロ機』(平和:2003年11月)『ドロンジョにおまかせ』(平和:2003年8月)
『アントニオ猪木という名のパチスロ機』や『ドロンジョにおまかせ』、翌2004年1月の『アントニオ猪木自身がパチスロ機』と平和が出玉・ゲーム性とも秀逸な大ヒット機種を連発しました。押し順ナビタイプを好まない私ではありますが、これらの3機種は大好物。
完全無欠の強くて格好良いヒーローは題材になりがちですが、ギャップにイライラさせられてしまうんです。そこにきての猪木さんです。プロレス演出でハズれてしまう場合も、フォールやギブアップを逃すなど「元のイメージ」も大事にしています。また、それ以外の演出でハズれても「だって、猪木さんだからなあ」と思わされてしまいます。
5号機『美川さそり座のサラリーマン』(販売はオーイズミ)に繋がる私の好きな平和の演出の作り方はここから始まりました。負けても許せる。これホント大事なことだと思います。猪木自身の設定6で10万負けたけどね〜。4.5号機だからといって、負けがマイルドになったわけではありません(屍)。
と、液晶演出や押し順ナビへの拒絶感も和らいできたところでしたが、前回の振り返りでも書いたように4.5号機への規制でスペックダウンを余儀なくされたAT機は縮小傾向となっていきます。そして、代わってブームとなっていったのが、4号機を代表する“もう1つの付加機能”でした。
☆ストック機能搭載機が隆盛。
AT機の後釜としてストック機能が、開発の中心となっていきます。4号機の流れを書くと、世の盛り上がり的には「大量リーチ目時代→技術介入時代→爆裂AT機時代→ストック機時代」となりますが、ストック機能は爆裂AT機とほぼ同じ時期に産声をあげており、着々と進化を遂げていました。
▲『巨人の星』(アリストクラート:2002年9月)『マッハGOGOGO』(同:2003年9月)
前回の振り返りで書いた2002年夏に開催された「パチンコ・パチスロ産業フェア」に出品された『巨人の星』はシリーズ機となっただけでなく、同一の小役連続によるボーナス放出というスパイスは『マッハGOGOGO』にも継承。小役の連続入賞を促すATとストックによるボーナス放出の相乗効果で、出玉が一気に加速することとなりました。
▲『シェイク』(大都技研:2002年8月)『吉宗』(同:2003年8月)
また、同じく産業フェアでお披露目された大都技研の『シェイク』。711枚獲得できるBIGの1G連は早くからマニアの注目を集めましたが、そのゲーム性を受け継いだ『吉宗』が大ヒット。ここから一気に大都技研はトップメーカーに上り詰めます。
爆裂AT機の連チャン要件も解析数値を見なければわかりませんでしたが、ストック機の放出テーブルも然り。パチスロライターが表組ばかり作ることとなる暗黒期が続く流れでもありました(笑)
☆4号機の代表機種が登場!
1台あたり2万台が売れれば、ほぼどの街でも打つことができる。規模の小さいメーカーであれば2000台売れれば1年間は安泰。そんなことを言われていた時代、なんと約62万台もの記録的な大ヒット(もちろん歴代1位)となったのが、皆さんご存知『パチスロ北斗の拳』でした。前述の『吉宗』シリーズが26万台かな。これも凄いですが、飛び抜けた数字です。
▲『パチスロ北斗の拳』(サミー:2003年10月)
どの状態からも中段チェリーは1/4以上でバトルボーナスに。バトルボーナスはケンシロウが負けなければ、10GのATとREGのセットが継続。20連以上でラオウが昇天するエンディングへ……。わかりやすいゲーム性に、モード移行やそれを示唆する演出の妙もあり。この流れは“バトルシステム”として、多くの5号機にも採用されています。
しかし、導入前の評判はさほど高くはありませんでした。『週刊少年ジャンプ』黄金期に中心的作品として連載され、誰もが名前を知っているタイトルだけに導入はするけど……といった塩梅。BIGが搭載されていない“Cタイプ”はヒットしない。そういうイメージが強かったんですね。前年の『ミリオンゴッド』なんて、BIGはおろかREGすらもなかったんですが。
このパターン、後にも繰り返します。『モンキーターン』もボーナスのない機種はヒットしないと前評判は高くなかったのです。「次の新機種、ホールさんがブログでダメだって言ってるよ〜」アテにならんとです(笑)
いずれにせよ『北斗の拳』や『吉宗』を中心としたストック機の大ブームとなりました。ただし、爆裂要素こそありますが、トータルの出玉率は爆裂AT機と比べれば決して高くありません。ホールにとってはユーザーに夢を与え、粗利の稼げるシステムだったのです。いや、ホールはそうでもあるべきなので、否定ではありませんよ。まったりノーマルを打ちたい人の居場所がますます減ったのは確かですけど。
しかし、そんな繁栄を許さないのがお上です。一度、規制の方向となったらそれが続くことになります。5.5号機から6号機の流れと同じですね。中途半端なところで区切りができてしまいました。それは、また次回以降ということで。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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