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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2019.01.15
『ダーツライブ(A-SLOT DARTSLIVE)』の発想が凄い!
昨年の今頃は、2月1日から施行される6号機の遊技機規則の運用部分、内規の案が漏れ伝わって「どういうことなの? どうなるの?」と聞かれることも多かったですが、今年は静かなお正月休みを迎えられました(笑)
そう。昨年の今頃は5号機時代の最終盤となった5.9号機時代でした。5.9号機しか設置できなくなったのは2017年10月から。保通協に5.9号機を持ち込めたのは2018年1月末まで。本腰を入れて開発するには期間が短すぎたと言えるでしょう。
ATタイプは6号機として作り直したほうが面白くなりそうなので、多くはお蔵入りになったことでしょう。しかし、6号機よりもボーナスを上手く使える5号機のうちに『不二子TYPE-A』や『ルパン三世−世界解剖−』が登場。まだ新たなアイデアがあることを示してくれました。
それでも、さすがに打ち止めだろうな。2019年はAT機だらけの年になりそうだ。そう思っていましたが、まだありました! 見た瞬間「えっえっ? どういうこと?」と叫んでしまいましたとも。
▲『ダーツライブ』(サミー:2019年登場予定)
サミーから登場する『ダーツライブ』は、なんとBIGが適当打ちでも成立していれば必ず揃うんです。これが凄いことと感じてくれるかは微妙なところですが、システムマニアは目から鱗が落ちるはず!
この発想は思いつきませんでした。アタマが柔らかいなと絶賛させていただきます。遊技機規則上は1985年の1号機から作れたかもしれんないんだよな。少なくとも有効ラインを増やせるようになった4号機では作れました。最長34年、最短でも16年目での新発明です。
ただし、好みは凄く分かれる機種かと思います。適当打ちでBIGが揃うんですもの。自分で狙って揃える楽しみはございません。どうしても単調になってしまうので、演出の見せ方の好みにも左右されることでしょう。
☆なぜBIGが適当打ちで揃うのが斬新なのか?
ボーナスの呼称は、ある種「言ったもの勝ち」なところはあります。ただ、遊技機規則では、5種類に分類されるんですね。
■第一種特別役物に係る役物連続作動装置=BIG
規定枚数を払い出すと終了。5号機では200枚〜400枚獲得できる設計が大半。ただし、100枚程度と枚数の少ないものをREG扱いとしている機種も。
■第一種特別役物=REG
最大12G消化もしくは8回の入賞で終了するのが特徴。チャンスゾーン扱いにされるもの以外は、REGとメーカーも表記しています。
■ 普通役物=SIN
1Gだけのミニボーナスですが、消化中の小役確率を変えることができないため、事実上の0枚役扱いに。
■第二種特別役物に係る役物連続作動装置=MB・2種BB
規定枚数を払い出すと終了。消化中はいずれかのリールが最大1コマスベリまでと制御が変化。メジャーな使われ方は、ジャグ系やハイビスカス系のREG扱い。
■第二種特別役物=CB
1Gだけのミニボーナスですが、MBと同様にリール制御が変化して小役の入賞を容易にすることもできます。
▲『元祖!ハネスロ』(オーイズミ:200710年月)『リラックマ』(オーイズミ:2011年5月)
従来からSINやCBだけでなくMBも適当打ちで入賞させることが可能でした。それを上手く活用したのが『リラックマ』などの『ハネスロ』シリーズです。これらの機種のシステムを「適当打ちで揃うからMB確定!」と言えるようになれば、かなりのマニアです(笑)
しかし、BIGとREGに関してはパチスロが法整備された1985年から“ある決まり”があります。揃う組み合わせ数の上限が定められているのです。
BIGとREGしか搭載されていない機種に関しては、出目の総数の1/1500。MBやCBが搭載されている機種は、BIGの獲得枚数が減らされる代わりに、出目の総数の2/1500(1/750)としなければなりません。REGも規定はありますが、今回は割愛させてください。既にわかりにくいと思うので(笑)
左リールと中リールにBIG絵柄の赤7と青7が1つずつ。右リールは赤7が2つで青7が1つの機種があったとしましょう。赤7の組み合わせは「1×1×2=2通り」。青7は「1×1×1=1通り」。合計で3通りと数えます。
出目の総数は、1リールが21コマであれば「21×21×21=9261通り」。20コマであれば「20×20×20=8000通り」となります。21コマの9261通りならば「9261÷1500=6通り」もしくは「9261÷750=12通り」まで許されることに。
12通りを赤7だけで配置してみましょう。左リールに4つ。中リールに1つ。右リールに3つ。「4×1×3=12通り」ですね。普通の作り方であれば、中リールが1つの時点で、揃えるためには目押しが必要とわかるでしょう。BIGとREGに関しては、目押しして揃えるのが当たり前だったのです。
☆『ダーツライブ』の工夫。
▲配列と“見た目上”の役構成
『ダーツライブ』のリール配列から考察してみましょう。20コマリールなので、出目の総数は8000。その1/750まで許されるので「8000÷750=10通り」までしか配置することはできません。しかし、赤7は各リールに4つずつ。「4×4×4=64通り」もあるように見えます。はい、あくまでも“見えます”ね。これは見た目上の役構成です。
▲“実際の”ボーナス部分の役構成&有効ライン
こちらが実際の役構成と有効ライン。役構成から見てみましょう。混同しやすい絵柄ですが、BIGの組み合わせとなる絵柄は各リールに2つずつ。「2×2×2=8通り」で最大10通りまでの規定をクリアできています。
有効ラインは、センター一直線から見て3つ上と2つ下を使った変則8ライン。これらが止まったところを想像してみましょう。3つ上に止まった場合も、2つ下に止まった場合も、非有効ラインのド真ん中には赤7が停止するんですね。かつ、離れた位置に有効ラインがあるため、適当打ちでも上のほうか下のほうに停止させることが可能です。しかし、その代償として……
遊技者に有効ラインを見せなければならないため、1リール6コマ分の窓枠が必要で特異な形状となりました(笑) デザイン上の狙いではありません。こうしないと保通協の試験をクリアできないんです。今までの形にとらわれない柔軟な発想すごすぎる!
……と、力説したくなるほど脱帽していますが、実はまだ触っていなかったりします。なので、完全適当打ちで揃うノーマルタイプを面白いと感じるかはわかりません。『リラックマ』は好きでしたけどね。それでも、これだけ考えられて既に楽しんだ気分だったりします。導入されて打ってみて、もし好みに合わなかったとしても「頑張ってアイデアを出して開発したんだな。ナイスファイト!」と思ってあげていただければ幸いです。
このアイデア自体は、6号機でも使うことはできます。枚数が減ってしまいボーナスの使い方が難しくなる6号機ですが、きっと想像もできないことをメーカーが考えてくれるに違いない。そう期待したくなる1台なのは確かです。ま、面白いかどうかはわかりませんが(しつこい・笑)
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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