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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2017.05.23
パチスロ『メイン基板』を考える
スロゲーセンのことばかり書いて、完全に腑抜けとなっております(笑)。エンジンをかけ直したいところなんですけどね。まったく身動きが取れないのであります。これはメーカーの開発さんも同じではなかろうか。もう、この一言に尽きます。6号機の概要、さっさと出てこいや〜〜!
この10月から、新規設置できるのは5.9号機となりますが、それがいつまで設置できるのか。4号機のラストは、2005年12月におおまかなスケジュールが確定しました。検定通過から3年以上経過している古い機種は、2006年6月20日をもって撤去。それ以外は、検定通過から3年で随時撤去されていきました。で、2007年の秋からは完全5号機時代に。
果たして今回はどうなるのか。割と古い機種に該当するのは“旧基準機”ということになります。今年の12月までに設置比率30%以下という目標が立てられています。しかし、これが変わりそう。まだ着地点は見えませんが、早めに撤去する流れとなりそうです。現行の5.5号機と5.9号機は、3年置けるのかしら。しかし、その保証もありません(あると信じたいですが)。
なんにせよ、6号機の概略が決まらなければ、本腰を入れて5.9号機を開発する意味がどれだけあるかもわからないんです。5.9号機と6号機に大差がなければ、6号機のほうが安心して設置できることになります。もちろん、ハズさなきゃいけない台が多いので、少なからず需要はあるのでしょうけれども。……なんて、後ろ向きですかね。ただ、6号機が見えてこない限り、このアイデアは5.9号機でも使えるよ〜、うっひょ〜! とか言う気分にはなれません。
いま決まっているのは「設置できなくなる・ハズさなきゃいけない」という方向ばかり。せめて、いつくらいに6号機の概要を発表。規則改正の目標はいつくらい(法改正なので、国会で議論されることに。なので、ズバっとしたものは出せません)。この程度は出してくれないと、ホールも営業計画が立てにくいことでしょう。ほんと、お察しいたします。
なんてな後ろ向きモードなので、今回は原点に帰ることとします。法律や規則からパチスロを紐解いてみましょう。今回の主役は“メイン基板”です。
6号機が見えないのに法律・規則の話をするのは、不思議だと思う方もいらっしゃるでしょう。いやいや。5号機だけに適用されている部分とかは些末なものなんです。「パチスロとは?」という質問をされた場合、私は1号機からほぼ共通している部分を念頭において回答します。
ストックの連チャンとか、押し順ナビで気楽に打てるとか。そういった特徴は、あくまで“その時代のもの”。ずっと変わらないことこそが、パチスロの本質だと思います、はい。
って、6号機でかなり変わったらどうしよう。喝采するか、罵倒するか。いずれかでしょうね(笑)。
『サブ基板』の役割
“メイン基板とサブ基板”今までもよく出てきたワードですね。ところどころ解説しているような気はしますが、改めてまとめてみたいと思います。まずは、役割の少ないサブ基板から。
・4号機から搭載可能となった |
・サウンドや液晶などの演出を担当 |
・5号機の旧基準機までは出玉性能も左右した |
ファミコンなどの家庭用ゲーム機が進化していくのと同じ流れで、いろいろとサウンドや演出が豪華になっていく時代背景で、4号機から搭載されるようになりました。これにより、液晶機も登場。幅広い楽しみ方が生まれたのは確かです。
搭載する大義名分は、演出用基板であること。なので、サブ基板がイカれようとも、メイン基板が生きていれば、パチスロ機としては動いてくれます。壊れていたら動かないでよ……という気持ちもわかります。しかし、メイン基板は、完全に独立しているのが絶対条件。サブ基板を含め、ほかの基板からの信号を受け取れてはならないのです。
しかし、単なる演出のはずが、出玉に大きな影響を与えるように。4号機時代の爆裂AT機や、5号機の旧基準AT・ART機です。押し順ナビも、演出の1つ。一応はそういうことになっています。ただ、実際はメイン基板と関係ない抽選をして、その結果に応じて“ナビがまとまって出る”ようになっていましたね。
これを是正するために規制がかかり、5.5号機からはAT・ARTなどの押し順ナビは、メイン基板で管理されることとなりました。現在は、メイン基板からの“ナビを出してもOK・もう出すな!”という指令を遵守しております。“メイン基板の抽選の結果を受けての演出”に押し順ナビが戻ったのです。
ちなみに、メイン基板管理の証として。押し順ナビ発動時は、払い出しなどのセグでも表示されています。ユニバ系は数字だからわかりやすいかも。大都技研のは、パッと見ではさっぱりわかりません(笑)。
『メイン基板』のトリビア!?
サブ基板のところで、ちょいちょい触れてしまいましたが。演出以外のすべてを担当するのが、メイン基板です。パチスロが法整備された1号機より以前、0号機から搭載されていました。いや、ないと動かないですし(笑)。
・ボーナスや小役などの抽選 |
・リールの始動や停止 |
・コインの投入&払い出しやクレジットの管理 |
・要はパチスロ機の根幹部分のすべて! |
サブ基板をハズしても、パチスロ機として機能する。それだけ多くの役割をメイン基板が担っています。……で終わってしまったら面白くないので、各項目を少し掘り下げてみます。トリビアみたいなものですかね。
・抽選するタイミングは?
レバーを叩いた瞬間に抽選されると思う方がほとんどでしょう。いや、間違ってはいません。ほとんどの機種はそうですから。ただ、法律にはレバー操作時から、全リールの回転が一定となるまでの間とあります。ウェイト中にリールが動かない機種も多いですよね。それならば、リールが回転するところまでの間ならどこでも構わないんです。
一部機種なら見分けられるかな。レバーを叩いて、リールが回転しだす前から押し順ナビなど演出に変化がおきれば、レバー操作時に抽選ということがわかります。ただ、サブ基板まで指令が届くタイムラグや、演出を遅らせることも可能なので、遅いからリール回転時と断定できるものではありません。いずれにせよ、気合いを入れたくなるのは、レバーを叩く瞬間なのは変わらないですけどね(笑)。
累計販売台数62万台! パチスロ最大のヒット機種『北斗の拳』(サミー:2003年)
いまだに疑問なのが4号機の初代『北斗の拳』なんです。バトルボーナスを揃えた最終停止ボタンを離したところで継続率を。JAC入賞の最終停止ボタンを離したところで継続を抽選していました。確かに、そのゲームの“成立役”ではないですが。ボーナスの放出に絡む大事な部分をまったく別のところで抽選できたことの意味がわかりません。
5号機でこの要素が引き継がれたように、サブ基板管理だったらわかるんですけどね。密かに揃う押し順は2種類あって、出すナビの種類によって、継続させたり終わらせたり……であれば納得します。ってね、この頃はまだ、今のようにガッツリ考えていなかったんですよ(笑)。
・リールの始動や停止
フリーズ演出も、メイン基板の役割です。リールの始動をズラしますからね。メイン基板での抽選は、そのゲームで結果を得られるのが基本ですが、かなり特殊なことができます。その多様性からサブ基板管理と勘違いしてしまう方もいらっしゃることでしょう。“演出”なんて付けちゃってますからね、名前も悪いですわ。
フリーズが面白いのは、二段階抽選も問題なく、ゲーム数の管理もできてしまうところです。
メイン基板での抽選値は、どんなに低くても1/65536ですが、その成立役から再度フリーズさせるかの抽選をすることができます。私がヒイたもっとも低い確率のものは1/262144(1/65536の25%)かしらん。『ぱちスロAKB48』の「あいたかったフリーズ」です。
5.9号機では、有利区間の移行に関わる役の確率を1/17500以上にしろとのことですが、これが引き続き認められならば、あんまり意味ないですね。
ボーナスなしの完全ART機ブームの火付け役『モンキーターン』(山佐:2011年)
ゲーム数の管理で真っ先に思い浮かぶのが『モンキーターン』です。ARTは1セット50Gですが、残り10Gになるとフリーズがかかって出走表が表示されます。途中で上乗せをしても、必ず残り10Gで発生するのがミソ。
あくまでも推測ですけどね。ART開始時に、まず「40G後にフリーズする」設定になっています。で、その途中にフリーズを先延ばしする抽選に当選すると、延びたゲーム数分だけ「+20G」などと液晶に表示されるのです。
+20Gとなったからフリーズするゲーム数が延びるのではなく、延びたから告知される。フリーズがメイン基板管理とわかっていれば、こういうところで「ほおっ!」と唸れるわけです。
ちなみに、ART中の部分だけを取り上げましたが、通常時からARTへの移行も同様に作ることが可能です。現行の5.5号機はこれを使っています。ま、フリーズを使っていなくて、内部カウンタだけかもしれませんが……。メイン基板に内部カウンタを持てると教えてくれたのがフリーズだったので、違っても許してください(笑)。
ほかにも『アントニオ猪木が伝説にするパチスロ機』のチャンス目後、道フリーズ高確状態とか。いろいろなパターンがありますよ。
うーん。フリーズとかって4号機以降の話だし、普遍的ではないんじゃないの? と思われる方もいるかもしれませんが。1号機の吸い込み方式は、モードとテーブルでボーナスを抽選するゲームを決めていましたからね。内部カウンタ自体は、古くからメイン基板に搭載されていました。
また、ボーナス成立ゲームにリールの回転が遅れる機種もありまして。意図して作ったかは別として、フリーズに近いものもあったんですよ。
すみません、盛りました
メイン基板がパチスロの根幹。サブ基板はあくまでも演出としてのみの役割にするように。そんな5.5号機となって、もう1年半が経過しています。傾斜値(ボーナス込みの純増)2.0枚とか、ペナルティの廃止にともなって高ベースになったり……そんな出玉的な部分をハズして考えてみてください。メイン基板管理を実感する瞬間ってありますか?
私は、メイン基板管理になったら、もっと出目の意味が上がるなり、わかりやすくなると思っていました。でも、実際はフリーズのところで解説した内部カウンタが大活躍。サブ基板と比べて容量が少ないため、上乗せ特化ゾーンやチャンスゾーンなど合計した要素の数は減りましたが、それ以外はあまり変わらないように思えます。
この方向性が正しいとか、正しくないとかでなくて。これも“普遍的なパチスロ”なのは間違いないでしょう。1号機の吸い込み方式、2号機の小役の集中、3号機の裏モノ……。見せ方を変えながら「よくわからないけど、連続して当たる」ことを追求しているのですから。
なんて考えると“普遍的なパチスロ”という表現は盛ったなあと思うばかり。リプレイは4号機以降からだし、クレジット(+BETボタン)だって2号機から。ボーナスも4号機以前と5号機では法律の名称が変化しています。実は、1号機から変わっていないことは少ないんですね。
今まで変わっていない要素が、6号機でどれくらい残るんだろう。楽しみでもあり、不安でもある今日このごろです。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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