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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2017.04.25
『スロゲーセン』を考える
もうそろそろゴールデンウィークですが、今年は最大9連休だとか。旅行などを予定していないと、途中あたりで暇になってホールに向かいそうですね。そんな遊技者の傾向を見抜かれて「GWは出ない」という風潮がありました。過去形なような現在進行形なような。
もっとも、パチスロは設定1までしか下げられません。普段からそのようなホールは「普段と変わらない」ということに。集客できているホールは、その優位性を保ちたいでしょう。イベントのような施作を含めて、やっぱりあまり変わらないような気がします。鬼くんが年末営業時に書いていましたが、グランドや周年イベントも多い時期。きちんとホールを選べるならば勝ちやすいのかもしれませんね。
私は例年どうしていたかというと、アクロス系のような設定1でも上等と一瞬だけ思える機種をチョロ打ち。それ以外は、スロゲーセンですかね。ええ「普段と同じじゃん」というツッコミには耳を塞がせていただきます。
スロゲーセン。皆さん、行かれるんですかね? 景品交換はナシ。1000円で125枚程度を借りて、全台設定6で遊技できる。東京ではこれが主流ですね。
地方にお住まいの方は、なかなかお店がないのかな。Twitterなどで東京が羨ましいと聞いたりします。いっそ長期休暇を利用しての旅打ちなんてどうでしょう。よし、GWらしい大義名分ができた……というのはコチラの話(笑)。
スロゲーセン否定派の意見もわかりますよ。お金が増えるわけでなし。全台設定6とわかっているから、設定推測の楽しみもなし。一方、スロゲーセン肯定派は、安い金額で長く遊べる。設定6の挙動を勉強できる。昔の機種を改めて楽しむことができる。かつて打った機種に浸れる。こんな利点が中心となるでしょう。写実主義とロマン主義の違いです。噛み合いっこありません。
そこに、私はもう1つ提案したいことがあるんです。あまり打ったことのない機種との出会いです。知らない機種は新機種として、パズルを解いてみるのです。なあに、良く知った機種で遊べるコインを作ってからとかで構いません。
4号機から5号機への移行期もそうでしたが、古いレギュレーションの機種は、検定切れなどで撤去される運命にあるんですよ。その瞬間に許されたものしか設置できません。なので、歴史を学ぼうとするならば、スロゲーセンに行くしかありません。そうです、スロゲーセンは貴重な博物館でもあるのです!
正直なところ。ちょっと打ったくらいで、その機種の打ち方を把握することは難しいと思います。その機種が現役であった当時に思いを馳せるくらいで十分。“そのときに初心者としてパチスロを始めたら?” といった感覚でも楽しめることでしょう。
なので、なにも調べたりせずに打つのも悪くはないんですが。当時と比べて、圧倒的に不利なことがあります。周囲に同じ機種を打っている人がいないということです。横目でチラチラと見ながら学習することができません。なので、おそらく用意されている“打ち方POP”に目を通しましょう。
ガン見しながら打ったとしても、恥ずかしいことなんてないですよ。古い機種に若者が挑戦していたら、オジサン温かく見守っちゃいます。いや、敢えて視線を送らない方向で。打とうという勇気に乾杯です。
とはいえ。時代背景や、その時期の機種の傾向などを知らないと、楽しみも半減以下。よくわからなかった……で終わってしまいますよね。ということで、今回はスロゲーセンに持っていきたい最低限の知識をお届けします。
『役構成』をチェックしよう!
パッと筐体の雰囲気に惹かれた機種の打ち方POPを読み、どんな機種かを確認するのも構いません。それもスロゲーセンならではの楽しみ方。そこに、ちょっとした自分へのクイズを足してみましょう。どのあたりの時期に作られた機種なのか。ま、外観のくたびれ方でわかりそうですし、4号機以前は「許諾証」に製造年月が書かれてしまっていますが(笑)。
私がまず確認するのは役構成表です。常日頃、チェックしようと言っておりますが、本当に情報の宝庫なんです。ざっくりと特定していく過程をそのまま書いてみます。
1)パネルに役構成がない →5号機確定
5号機初期は、やはり必ず表記しなくてはなりませんでしたが、押し順対応の小役などが膨大なことになり、いつの間にか表記しなくて構わないことに。『ハナビ』にもありませんね。しかし、2015年4月あたりから導入された機種は、再び表示が義務化されています。ちなみに、液晶での表示も認められていますが、いずれにせよパネルに表示がなければ5号機確定です。
2)ボーナスに払い出しがある →4号機以前確定
慣れとは恐ろしいものですね。5号機時代になったときにもの凄く不満だったんですけど。4号機以前は、ボーナスが揃って払い出しがあって当たり前。揃ったのに買い足しをすることなんて、滅多にありませんでした。ただ、払い出しがなければ5号機確定とは言えません。4号機でも『アレックス』とか『B-MAX』は払い出しがありませんでした。3号機以前はないかと思います。
3)リプレイがある →4号機or5号機確定
リプレイは4号機から。リプレイがないということは、超年代モノの歴史ある台ということに!
と、“号機”を分類してみましたが、その時代の機種を打っていなければピンとこないですよね。各“号機”の特徴と楽しみ方をざっくり解説していきます。5号機は……イイですよね。割愛しますよ。
『4号機』は多様性がありすぎる!
4号機は、1992年から2007年まで設置されました。15年。最初はノーマルタイプばかりでしたが、液晶演出やサウンドの改良のため“サブ基板”が搭載されてから、まさにやりたい放題。
長い時間をかけ、さまざまなゲーム性の機種が登場した
多様性がありすぎて、簡単には説明できません。4号機とわかった瞬間に、打ち方POPやネットで調べてください(笑)。パソコンが普及し出したのが、1995年の“Windows95”あたりから。幸いにして、それまでは『ニューパルサー』くらいしか爆発的なヒット機種がなかったので、なにか情報は転がっているかと思います。
爆裂AT機の高確状態やストック機のモード推測などは、いまの5号機とそれほど変わりません。ま、4号機を知らない世代の方々に触って欲しいのは、目押しができるなら『獣王』。できないなら『アントニオ猪木という名のパチスロ機』か『アラジンA』『ミリオンゴッド』あたり。純増速度の早さにビビるかと思います。ま『獣王』意外は、なかなか当たらないですけど。
演出で歴史を感じられるのは『押忍!番長』ですかね。いま打つと、とても静かすぎると感じるほど、あまり演出が起きません。 こういう違いを肌で感じると“自分の好きなパチスロ像”が見つかるかもしれません。
5号機とは異なり、リール制御が意地悪なものも多かった
ノーマルは、あまり変わらない……と思いきや。これが一番驚くかもしれません。5号機とはかなり違います。大量リーチ目であったり、1枚役を使っての“ボーナス成立ゲーム限定目”は、アクロスがかなり頑張っていますが……。リール制御がそもそも違うんです。
手順の作り方は5号機と同じで、なるべく全役を4コマスベリ以内の範囲で押すことが基本となります。5号機ならこの時点でほぼ完成。しかし、4号機はそこからが長いです。成立役は、最大限スベって引き込むと思うな! これに尽きます。初代『サンダーV』で上段に単独Vを押してしまうと、スイカ成立時に4コマスベってきてくれません。本当に正しい位置なのか検証作業をする必要があります。
あとは、BIG中の獲得枚数アップの“リプレイハズシ”手順。5号機だと『B-MAX』の最後が似ています。BIGの終了条件は、JACイン3回or小役ゲーム30G消化というのが基本(機種によってたまに違いますが、それはPOPなどを参照のこと)。小役ゲームをなるべく長く引っ張って、3回目のJACイン(REGに相応)を引ければ、多くのコインを得ることができます。
正直なところ、このハズシ手順を自力で発見するのは、経験がないと難しいかと思います。小役成立時に必ずしも4コマすべるとは限らない意地悪制御があることも……。それでも作りたいというなら止めはしませんけど。
リプレイ(JACイン)をハズすには、変則押しをして、最後に左リールを押すことになります。その左リールの狙い位置の候補も、役構成からわかるんですよ。
JACゲーム中は、1枚がけで有効ラインは中段のみ。そこにリプレイが並んで払い出しを受けます。リプレイがない位置を押してしまったときの補填のために、違う入賞形が用意されていることがほとんど。「ボーナス・リプ・リプ」や「チェリー・リプ・リプ」ということが多いですね。
その左リールの異なる絵柄近辺で、4コマスベリ以内にリプレイがない位置。もしくは、チェリーとの同時入賞を避けるため、枠外にリプレイを蹴ってしまう位置を探してみてください。たまに、左リール特定の位置をビタ押しするとJACゲーム中の入賞を取りこぼす機種もありましたけど。『シーマスター』とか(笑)。
……って、手短かに書くつもりがコレですよ。
『1号機』はシステムの説明文に注目!
独断と偏見で選んだ“1号機”の代表機種
リプレイのない機種は、古くさすぎそうですが。私は、5号機が目指した“そもそものゲーム性”に近いと感じています。結局は、メーカーもホールもユーザーも、4号機ライクなものを求めたので、そうはなりませんでしたが……。
まずは1号機時代の特徴から。さすがに古すぎるので、このあたりの機種は壊滅状態ですが、あるとしたらコレでしょう。『ニューペガサス』(パル工業:1987年)。昭和生まれです。
驚かないでください。クレジットがありません。リールが細いうえに、バックライトなどの照明もありません。で、みんな逆押ししています! うん、怖いから触りたくない気持ちもわかります。私がパチスロを始めたのは、導入後4年くらいですが、このシマだけは敬遠していました(笑)。
逆押しするのは、敢えて小役を取りこぼすため。そして、ボーナス察知のためです。右・中で小役がテンパイせずに、左リールでチェリーが出ればリーチ目の可能性大。ダメになる法則とかもあるのですが、割愛します。……と詳しくなったのは、2000年くらいではなかろうか。ま、そういうものです。
1号機時代は“枚数吸い込み方式”というのが主流。300枚呑まれたらボーナスが成立する。そうテーブルで決められたとしたら、さっさと300枚呑ませたほうが時間効率がよくなります。で、良いモードになると浅い枚数が選択されるので連チャンする……と。ちなみに、この『ニューペガサス』の設定6は、最大550枚吸い込みでボーナスが当たるので、初期投資時にはローリスクで出玉を作ることができます。
普通の抽選方式なのか、枚数吸い込み方式なのか。これによって、通常時の手順がまったく逆になります。なので、うーん……。POPなどでシステムが書いていなければ、手を出さないほうが良いかも。
『2号機』は初期5号機に近い!?
独断と偏見で選んだ“2号機”の代表機種
1988年からスタートした2号機です。自宅にあるのは『アニマル』なんですが、禁止された枚数吸い込み方式を採用していたので、検定取消処分に。それでも、2006年6月に撤去されるまで打てたんですけど。いや、私の通っていたところは3月あたりまでだったか。
2号機は、特に初期5号機に近いです。ボーナスは確率抽選方式で、獲得枚数も固定されています。で、ちょっとした付加機能として、“小役の集中”というものがありました。簡単にいうと、目押しの要らないAT状態のようなものです。
『スーパーバニーガール』は、60Gor5G。BIG後は天国で60Gになりやすく、地獄に陥落すると5Gに。ま、設定6だけ地獄からでも平気で60Gになりますが。この突入は、なんの前触れもなく。通常時の小役確率は高くなかったので、小役が続くとドキドキできました。あ、集中時にBIGが成立したら、左リールはチェリーを避けて、中はBIG絵柄を避けて。で、60G完走するまで取りきれました。うん、完走型RTみたい(笑)。
リーチ目も簡単で、順押しかハサミ打ちでなにもテンパイしなければ、レア小役かボーナス。中段チェリーも1確目です。ほんと5号機世代の方にも取っ付きやすいかと。
このゲーム性の幅を作る“小役の集中”ですが、入り方はまちまち。『スーパーセブン』はベル成立で……など。わかったほうが楽しめるか、わからないほうが楽しめるか。って、そんな選べるほど設置されていないんですけど。
あとは、SINボーナスの集中を搭載している機種もありますが、初代『アラジン』くらいですかね。単チェリーが出たら、ボーナスか集中に期待。ちなみに、法律用語では“十倍役物”。SINの確率が、通常時の10倍になります。でも、純増を1Gあたりに換算すると3枚くらいですよ。続くのが凄いという方向です。ま、普通に終わりますけど。
この時代のリール制御は、リーチ目タイプもありましたが、4号機と……いや、5号機と比べてもまだまだ。全体的には、“スベリ”に気が付けるかが重要でした。スベリを楽しみたい方は『スーパーセブン』超オススメ。
『3号機』はストックやATのルーツを探そう!
独断と偏見で選んだ“3号機”の代表機種
さて、1990年から始まった問題の3号機。枚数固定方式や(後に『ミラクル』で少し変わりますが)、リール制御などの基本は2号機と変わらず。それでいて、SIN集中の期待値をダウン。小役の集中の禁止(『スーパープラネット』に搭載されていたのがなぜOKかは不明)。射幸性が下げられました。液晶やタイアップなど、打ち手の興味をほかで惹く時代でなし。もうどうしろと……。
そんなところに現れたのが、通常“カバン屋”さん。グッチとかではありません。“裏基板”を作る人たちです。射幸性を落ち着けたいお上の意向を受けたメーカーの意図しない改造……ということにしておいてください(笑)。
3号機でウケたノーマルって、なにがあるだろう。それこそ『スープラ』くらいではないでしょうか。ということで、はい。スロゲーセンに置いてあるのも、その仕様となっていることがほとんどです。ま、そんなゲーム性は4号機にストック機として合法的に再現されてしまいましたが。
特筆すべき機種は『リノ』ですね。BIG終了後5G以内にチェリー以外の小役入賞で大チャンス。細かくは書きませんが、BIG中のハズレとかで連チャンゾーンがズレたり減ったりもします。また、6G以降でも小役が連続するなどしたら可能性あり。
中毒者を生み出したストック機種の原型に触れるなら、枚数吸い込み方式か3号機の裏モノでしょう。
立ち回りも楽しもう!
私は2号機と3号機の併設時代にパチスロを始めましたが、最初はまったく詳しくありませんでした。少しわかってきた頃からレトロ台をかなり打つようになったのです。ま、3号機以前も2006年まで設置されていたというのが大きいんですけど。それでも、打てず終いで撤去された機種も多く。スロゲーセンで初打ちというのも珍しくありませんでした。
そんな中でお気に入りとなったのが1号機の『アーリーバード』です。これも吸い込み方式。よくわからないですが、設定6は『ニューペガサス』より固いのではなかろうか。
なぜ、そんなことを考えるのか。お金は返ってきませんが、投資金額を抑える立ち回りは確実に存在します。等価交換であれば、純粋に出玉率が高い機種に座っておけば、差玉だけは稼げますけどね。1号機から5号機まで。設置されている機種の中で立ち回る。「全台設定6」という条件下でも、人それぞれの攻め方があるハズです。
「設定推測や立ち回りがない」というのは、見ようとしていないだけだと感じてしまいます。楽しいですよ。大昔の機種といまの機種をゴチャゴチャに考えて、最適解を探すのは。本当の“パチスロ力”が試さるんですから。
って、各“号機”のことは、書き足りないなあ。こんどネタがないときにまとめてみようかしらん。
あ、そうそう。情報に頼らず自力で探る気概がある方も、変にハマリすぎたときはネットなどを頼ってくださいまし。 実は、かなり機種が揃っている某店は二度と行かないことにしています(笑)。『ニューペガサス』の現金投資で575枚入れてもボーナスなし。それを指摘したものの、店員に知識がなく、枚数吸い込み方式の意味がわかっていなかった模様。勝手に設定を変更しやがって(入れた枚数は消滅)補償も一切なし。いや〜揉めた、揉めた(笑)。ま、そんなことは稀ですけどね。
私もGW中に、桜木町のノスタルジアに一度は行こうと思っています。見かけたら声でもかけてくださいまし!
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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