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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2021.02.23
『ニューパルサー』の歴史
山佐ネクストより新機種『ニューパルサーSPIII』が発表されました。6号機でも“ニューパル”の系譜が引き継がれることとなりました。初代の登場から28年。山佐の特設HPにもヒストリーのコーナーはありますが、長く愛されている理由や他の機種に与えた影響などを改めて考えてみたいと思います。
▲6号機『ニューパルサーSPIII』(2021年)
と、その前に。『ニューパルサーSPIII』のザックリした説明から。もちろんのことノーマルタイプ。BIGは純増最大259枚。REG扱いのものは104枚の純増となります。演出は「出目を楽しむ王道のノーマルモード・予告音と最終停止時のフラッシュが特徴のフラッシュモード・対応役や期待度を示唆するドット演出」の3種類から選択可能。前作『ニューパルサーSPII』を踏襲していると言えるでしょう。
ここ最近のシリーズ機は、初代から続く“ニューパルのリーチ目”を勉強中の方にも気軽に楽しめることを意識しているように感じます。6号機ではトップクラスのBIG純増枚数でもありますし、これを期に始めてみるのも良いかもしれませんね。
★『ニューパルサー』以前のパルサーシリーズ。
▲『パルサーXX』(1985年)
“ニュー”パルサーということは、当然その前があるわけです。パルサーの名前が付く機種はこのような歴史になっています。
0号機:パチスロパルサー(販売は尚球社)
1号機:パルサーXXなど(販売は日活工業)
2号機:ビッグパルサー
3号機:なし
4号機:ニューパルサーなど
5号機:ニューパルサーVなど
6号機:ニューパルサーSPIII
惜しい。3号機にもあれば皆勤賞だったのに(笑)。1号機から3号機は、各メーカーから3機種まで(実質、2機種まで)の販売規制があり、そう簡単に作れない事情もありました。なお、山佐の3号機は『スーパープラネット』と『ホールインワンスペシャル』でした。
0号機の『パチスロパルサー』は尚球社(岡崎産業の前身)、1号機の『パルサーXX』は日活工業(ネットの前身)の販売となっていますが、制作は山佐。山佐本体で販売した1号機は『プラネット』です。オールドファンの持つ印象が「山佐といえばプラネットかパルサー」となるのも頷けることでしょう。
0号機の『パチスロパルサー』は、パチスロが法制化される以前のものですが、現在でもリールの動作に使用されている“ステッピングモーター”を採用。1号機の『パルサーXX』は、『プラネット』と並んで大量リーチ目タイプというゲーム性を生み出しました。
▲2号機『ビッグパルサー』(1989年)
2号機や3号機当時は、リール制御の作り方が異なっていました。現在は、成立役と押した位置を参照してこと細かに停止形を決めるテーブル方式が主流となっていますが、成立役は出来る限り引き込む(ズルズルとスベる)コントロール制御を採用する機種が中心だったのです。ハズレのときは、小役揃いを避ける動き以外は基本的にピタピタと止まります。
そんな中、早くから大量リーチ目の面白さを追求していた山佐から登場したのが、2号機『ビッグパルサー』です。もちろん、大人気に。なら、ニューパルサーシリーズではなく、ビッグパルサーシリーズとしても良いじゃないの。そう思いますよね?
★『ニューパルサー』が歴史を動かした。
▲4号機『ニューパルサー』(1993年)
矢継ぎ早に遊技機規則が改正されて、1992年から4号機が登場してきます。その創世記に登場したのが『ニューパルサー』です。販売台数は約23万台の超大ヒット。当時のパチスロの総設置台数は約73万台(2019年は163万台)と少なかったにも関わらず、です。大半のパチスロ設置店が「ニューパルと3号機以前の機種」という光景でした。
よくこのような振り返りで『獣王』(サミー:2001年)が分岐点だったと書きますが、別のターニングポイントを問われれば、間違いなく『ニューパルサー』を挙げます。
BIG絵柄がキャラクターになっていたり、揃えたBIGによってファンファーレが異なるなど、いまでは当たり前のことですが、初めて採用したのが『ニューパルサー』です。FM音源チップを使用することで、サウンドも大幅に進化。単なる電子音ではなく、『ビッグパルサー』の“アマリリス”や『スーパープラネット』の“もろびとこぞりて”とも違い、テレビゲームのようなオリジナルサウンドが進化していったのも『ニューパルサー』の影響です。
大量リーチ目の楽しみ方も大きく進化を遂げます。いわゆる“ゲチェナ”右リール下段チェリー付き7が偉い法則もここから始まりました。効果は少なかったものの初期4号機で主流となったリプレイハズシ(BIG中の獲得枚数アップ)打法もありました。高設定ほどコイン持ちが良くなる“小役減算値”の考え方も完成されていました。
そう。『ニューパルサー』がなければ、アクロスのAプロジェクトの前身となった機種たちも登場していなかったのかもしれません。『獣王』以前。2000年までのパチスロのルーツといっても過言ではないでしょう。だからです。“ニューパルサー”シリーズなのは。
★時代とともに変わるものと変わらないもの。
ここでは、4号機で登場したシリーズ機を抜粋。『ワンパクパルサー』とか『ケロケロパルサー』とか触れだすと終わらなくなるのでニューパルサーシリーズに限らせていただきます(笑)。
▲4号機『ニューパルサーR』(2000年)
初代『ニューパルサー』がくたびれてきて登場したのが『〜R』。リーチ目やスペックといった基本を踏襲しつつ、初代になかったMAX BETボタンを搭載するなど操作性が向上しました。
ほか、この『〜R』シリーズとして、2003年に『〜RX』2005年に『〜RZ』が登場。
▲4号機『ニューパルサーT』(2001年)
『スーパーリノ』や『キングパルサー』などストック機の開発でもリードしていた時期に登場した『〜T』。ボーナス成立後に“ボーナスの乱数”を引き当ててしまった場合にも、そのボーナスも有効(1G連する)となるプチストック機能を搭載。テトラ(演出用のEXリール)は動いたら当たりなので割愛します(笑)。
▲4号機『ニューパルサーX』(2004年)
『ニューパルサー』の10周年モデル。基本的には『〜R』シリーズと同じですが『キングパルサー』などで人気だったバウンドストップ演出を搭載。
★5号機でもリーチ目は変わらず。
▲5号機『ニューパルサーV』(2007年)
5号機として初登場となったシリーズ機は、メインリールが初めて4本に。“左リールのチェリーを1リール確定小役にしない”という発見がされる前は、チェリーの近くにボーナス絵柄を置けないという制約があり、その対策として4本リールになったと思われます。リールを4本にしてまで、リール配列とリーチ目を守った。そういうことでしょう。
▲5号機『ニューパルサーエボリューション』(2008年)
こちらもメインリールは4本。BIG中の技術介入で獲得枚数は333枚に(下パネルの数字はその意味)。ボーナスチェック機能や、告知機能も搭載。チェリーとの同時当選もあり「いままでのニューパルを知らない世代」にも向けた内容となっていた。
▲5号機『ニューパルサーSP』(2012年)・5号機『ニューパルサーSPII』(2017年)
2009年の『〜3』から3本リールに。『〜V』を3本リールにリメイクした『〜V2』(2010年)を挟んで登場したのが2012年の『〜SP』。ここでボーナス察知を演出でフォローするフラッシュモードを搭載。2017年の『〜SPII』ではトットモードも搭載。
▲5号機『ニューパルサーデラックス』(2012年)・5号機『ニューパルサーDXチェリーVer.』(2017年)
ニューパルのリーチ目はそのままに、完全告知機となって登場。チェリーVer.はその名の通りチェリーと同時当選する比率が高くなっている。
★個人的な『ニューパル』への想い。
初代以降は、サクサク進行してしまった感はありますが、基本となるリーチ目などが変わっていないことが大きいです。いや、色違いのBARとか変わった部分や、シリーズによって「これ出なくなったな」というものや、左リールにチェリーが出た形などでは追加されたものもありますよ。
“GOGO!ランプ”が光ればOKなどと超分かりやすくはないかもしれません。それでも、いままでリーチ目の法則が変わらなかったように、これからも大きく変わることはないでしょう。一度、自分の打つ位置近辺だけでも覚えてしまえば、これから先もずっと同じように楽しめそうとは思えませんか? いまは演出などでリーチ目を覚えるサポートもしてくれています。
私はそれほど“ニューパルを通ってきた”感じの育ち方はしていません。ニューパルの影響を受けて作られたであろう機種たちにどっぷり浸かって、いまこんなことをしています。ただ、きっかけはニューパルでした。
1995年頃までは3号機の裏モノ(メーカーの意図せぬ違法改造機)ばかり打っていました。スベればOK。当たったら連チャンするというのもありましたが、4号機から搭載されたリプレイが当時は苦手でしてね。
そんな中、務めていた会社に辞表を提出した帰りに打ったのがグリンピース新宿本店5階のニューパルでした。あ、その日負けました(笑)。壁一面に貼られていた大量のリーチ目を眺めながら「書いてある目が出たっ」というのが面白かったんですね。それで、パチスロに本格復帰しました。4号機の食わず嫌いもなくなりました。ニューパルでなくグリンピースでなかったら、いまの私はいないかもしれません。
改めて思います。あの日あのとき『コンチネンタル』(瑞穂製作所:3号機)が満席で良かったと。そのコンチの並びがニューパルで良かったと。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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