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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2021.05.04
A PROJECTで復刻して欲しい機種(1999年・2000年)
突然、興が乗って始めてしまった“A PROJECTで復刻して欲しい機種”シリーズ。単にあの頃を懐かしむのではなく、もし復刻された場合にポイントとなりそうな現在にも使えそうな軸のみをお届けしております。
昔のことは分からなくても、伝わるように心掛けているつもりなので、A PROJECTファン・ノーマルファンの方々は、ぜひお付き合いくださいませ。今回はその3回目。
1999年と2000年をまとめるのは、CT機や大量獲得タイプ(B-MAXは復刻してますけど)に押されて、純粋なノーマル機の存在感が減ってしまったからです。翌2001年以降はATなどの付加機能が全盛となっていきます。ノーマル機が覇権を握れなくなっていった時期ということになりますね。
★機種多すぎの1999年。
まずはラインナップから。
3月:アステカ(エレクトロコインジャパン)
3月:クライムナイト2(アルゼ)
3月:ギャラクシーハンター(アルゼ)
4月:ミラクルエッグ(アルゼ)
4月:ペイントマン(アルゼ)
4月:ネズミコゾウ(アルゼ)
4月:ゴールディR(エレクトロコインジャパン)
4月:クリスタルステンド(ミズホ)
4月:サイバーミックス(メーシー)
4月:ジロキチ(アルゼ)
4月:エドノネズミ(アルゼ)
6月:エメラージュ(アルゼ)
6月:バイオメサイア(アルゼ)
8月:ナイン(エレクトロコインジャパン)
8月:プラズマアタック(アルゼ)
8月:ワードオブライツ(ミズホ)
10月:ネズミケンザン(アルゼ)
12月:ファイナルミッション(アルゼ)
12月:オオハナビ(アルゼ)
多すぎますね。正直なところ、打ったことのない台もかなりあります(笑)。
この中で大ヒットしたと言えるのは『アステカ』『ワードオブライツ』のCT機と大量獲得タイプの『オオハナビ』。BGMチャンス予告を持った『バイオメサイア』『ナイン』『プラズマアタック』など、ところどころ光る機種、マニアから推される機種はありますが、復刻してもインパクトに欠けるかなと。はい。すみません。
1998年までに400枚タイプのノーマル機でやり尽くした結果が1999年のような気もします。『ファイナルミッション』のチェリー狙いとか同じような形になっても、どちらのチェリーを狙ったかで性格が異なるとか。そういった基本はしっかりしていましたけどね。
★ノーマルの時代の最終章となった2000年。
こちらもラインナップから。
1月:ポルカノ2(エレクトロコインジャパン)
2月:グランシエル(アルゼ)
2月:デュエルドラゴンR(アルゼ)
2月:デュエルドラゴン2(アルゼ)
4月:マリンバトル(ミズホ)
5月:アステカ-30(エレクトロコインジャパン)
6月:エヌジェーCT(エレクトロコインジャパン)
7月:デルソル(エレクトロコインジャパン)
7月:タロットマスターR(メーシー)
9月:リアルボルテージ2(アルゼ)
11月:イーカップ(エレコ)
11月:ドンちゃん2(アルゼ)
機種数はかなり減りました。純粋なノーマル機の時代が終わったことにより、ATやストックといった付加機能を持った機種に開発がシフトしていったのもあるかもしれません。
この中でも『デュエルドラゴンR』『マリンバトル』『タロットマスターR』『リアルボルテージ』は大量獲得タイプ。『アステカ-30』『エヌジェーCT』『デルソル』はCT機。『イーカップ』はAT機。
オーソドックスな400枚タイプのノーマル機は『ポルカノ2』『グランシエル』『デュエルドラゴン2』『ドンちゃん2』のみとなっています。
この時期は直営店などのデモ店舗が活用されており、これらは全国発売された機種名、そのタイミングとなっています。6月の『エヌジェーCT』も7月の『タロットマスターR』も、その別バージョンを4月に触っていたりしました。『エヌジェーCT』は、その後に『エヌジェー2』というのもありました。『グランシエル』も全国発売前にロケ店舗で打っていたなあ。
真偽は分かりませんが、海外カジノ事業に進出する際に「オペレーター側はカジノ店を経営していてはならない」というのに引っかかるということで手放してしまったようです。当時はメーカー取材なども確立されておらず。そのようなロケ店舗で調べることも多かったのです。他媒体のライターさんと名刺交換なんてこともありましたね。
と、ヨタ話を書いているように。心の中のスマッシュヒットが少なくもありました。1998年以前の機種が偉大すぎるのと、この2年間の大ヒット機種が凄すぎたのはあります。
「まぁ、これでしょう」そんな中から、復刻して欲しい機種やエッセンスを紹介させてくださいませ。
★アステカ・ワードオブライツ
CT機ですし、『アステカ-太陽の紋章-』など違う形で復刻しているタイトルですが。A PROJECTは、“そのときの雰囲気”が継承されていれば良いと思っています。改めて、 A PROJECTっぽく作って欲しいということですね。
『アステカ』と『ワードオブライツ』は、これまでにも出てきたスペック違いの兄弟機という関係です。『ハナビ』に対しての『バーサス』のような。ヒットすれば二度おいしくなるパターンです(笑)。
CT連チャンの魅力が語られることの多い『アステカ』ですが、話題に事欠かないのが通常時だったりします。単独青7狙い派か2連白7狙い派か。狙い位置が同じでも順押しかハサミ打ちかによって違います。私は単独青7狙いのハサミ打ち派でした。こういった深みがいまはないとは言いません。しかし、かなりマニアックになってしまっているように感じます。これくらい分かりやすいのも良いかなと。
ただ、復刻するには避けて通れないのがCT連チャンです。5号機以降、CTはBIGと連なることができません。そこで活用することになるのが、RTかATです。
RTを利用したのが他メーカーの5号機『ソーラーセブン』。ATを利用したのが、こちらも他メーカーの『ディグダグ』です。RTは枚数調整のようなことができませんが、ATならばそれも可能(?)。『ディグダグ』は、ナビを無視して枚数を調整。ATの終了枚数に届かせない消化方法でした。
『アステカ-太陽の紋章-』も別モノと割り切れば面白くはあるんですけどね。やっぱり初代のサウンドであったり、エッセンスが欲しかった。特に『アステカ』の名前に心ときめかせる層がターゲットであるならば、そうして欲しかったというのが実感です。ということで、完全ノーマルでなくとも、A PROJECTっぽくお願いしたいです(笑)。
★オオハナビ
20万台。ユニバーサル系屈指の大ヒット機種です。後に『花火百景』にはなりましたが、5号機以降は存在感が薄れてしまっている赤ドンさんです。
5号機初期は、ノーマルの青ドン(花火の色)・出玉の赤ドン(大花火の色)・実験的に攻める緑ドン(ドンちゃん2の色)という構想だったそうです。しかし『緑ドン』系列の出玉が尖ったために赤ドンの存在感が薄れたと聞いたことがあります(笑)。
しかし、『大花火』の魅力は大量獲得だけではありません。この機種も例に漏れず、通常時の小役狙い手順も秀逸なものでした。「どこを狙っています?」「いや、正確にどこをビタで押しています?」なんて会話になるほど。
また、山(『ハナビ』の氷的な存在)成立時は必ず予告音が発生するので、山orボーナスの出目は、予告音なしのその目はリーチ目に昇格するなど芸も細かかったです。
さらに押し位置によってですが、左リールの1コマスベリは“ハズレorボーナス成立ゲーム”なんて箇所もありましてね。鉢巻きリールの演出が一尺玉かハズレでなければ大当たり確定なんて楽しみ方もできたのです。
そう鉢巻きリール! アルゼ系(ユニバーサル系)は、ここから『マリンバトル』『エヌジェーCT』『タロットマスターR』を皮切りに鉢巻きリールを持った機種が多く登場してきました。このエッセンスはどこかで復刻していただきたいですね。
★グランシエル
『クランキー』シリーズ・『アレックス』に続く、鳥シリーズの末裔。予告音だけでなく、BGM・ループフラッシュ(第1・第2停止のバックライトフラッシュ)・全停止後のフラッシュでチャンスを告知するタイプとなっていました。まさに進化系と言えるでしょう。
これらの演出はなくともリーチ目で気が付くことがほとんどです。ループフラッシュなどの法則を知っていれば、2確目やアツい瞬間が増えていく感じです。リーチ目に詳しいか演出に詳しいか。そのどちらかだけでも打ててしまうのが魅力です。A PROJECTがというのではなく、5号機以降のノーマルタイプが忘れがちなことですね。
いや、普通の『クランキー』シリーズで『グランシエル』モードとかあっても嬉しいかも。
と、こんな感じで。まだまだ復刻していただきたい機種・エッセンスは多く残されています。「うわっ、ついに復刻した!」と喜んでみたものの大事だと思った要素がないとかの可能性も否定はできませんが。そのときの規則などでできない部分だったんだろうなとか、また妄想する楽しみをいただけると甘受します(笑)。
4号機末期以降、検定・認定の切れたいわゆる“みなし機”は、遊技機規則が改正されると撤去される方向となっています。歴史を積み上げるのが難しいんですね。だから、せめてそのエッセンスを持った新機種に出会いたいと思っております。
どうせなら、他メーカーの忘れ去られた機種たちも復刻して欲しいくらいです。そんな話にもなる動画がそろそろ公開されるのかな? その動画企画のために考え出したら思考ルーチンのネタになったのが本当のところです(汗)。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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