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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2018.08.14
大量獲得時代の幕開け(1998年)
暑いですね。お盆休みという方も多いかと思います。なにかしらパチスロ関連のニュースから書き出そうと思ってはいるのですが、お休みということもあってネタがございません。
頼みの綱の保通協HPに掲載される不適合事理も面白くないものばかり。ほとんど出玉率で落とされてしまっているんですよね。ほぼ唯一といっていいシステム関連のものも「BIG消化ゲームが、通常時より期待値が低かった(小役確率が悪かった)」というもの。うん、AT機ばかり開発するのは想像に容易いですって(笑)。
ということで、今回はさっさと本題へ。長らく1997年に滞在していましたが、1998年に時計の針を進めます。この年は、大きくパチスロが変わりました。“変わる”と聞くと、規制強化などロクなことがないと思いがちですが、大規模な緩和です。どの時期が一番楽しかったかと聞かれたら、迷わず1998年前後と答えますね。
大規模な規制緩和〜大量獲得機編〜
この当時は一介のスロプーでございまして。この頃からパソコン通信という初期インターネットをやっていましたが、まだWEB上で情報公開もされない時代。打って、見て、感じたこととして解説させていただきます。
◯大量獲得機
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◯CT機
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◯多ライン機
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◯サブ基板
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まずは、大量獲得機から。4号機の遊技機規則では、BIG獲得枚数に関する記述はありませんでした。長ったらしい文章を読み解くと、最長30G継続できる。最大でREGを3回入賞できる。そう書いてあります。
その30Gの間に小役がガンガン揃い、3回のJACイン(確率変動したREG)も合わせて多くの枚数を獲得する。これは『クランキーコンドル』と同じですが、おそらく出玉試験の検査方式が変更になったのでしょう。500枚をラクに超える大量獲得機が登場してきます。
▲『サハラ』(ネット:1998年9月)『ビーマックス』(アルゼ:1998年11月)
その先駆けとなったネットの『サハラ』。順押しでリプレイハズシができるなど一風変わっていたという前に、導入が多くなかったので知る人ぞ知る存在かも。その直後にいきなり名機が登場します。BIG平均575枚を誇る『ビーマックス』です。アルゼとは、いまのユニバーサルエンターテインメントのことですねー。
BIGの獲得枚数が上がればBIG確率は悪くしなければ、ホールに設置することは難しいのは言うまでもありません。高設定はほかの機種と同じ1/241でしたが、設定1は1/399。
当たりやすさと技術介入の妙でジワジワ人気を拡大している時期だけあって、導入当初は確率の重さから敬遠される傾向にありました。しかし、メリハリの効いたゲーム生が九州ではウケるようでして。九州から東に向かう形でジワジワと広がっていったそうです。そりゃ、設定6を上手い人が打てば万枚狙えましたから。
と、出るだけではありません。アクロスから5号機で復刻されましたが、全リール適当打ちでもリーチ目を楽しめるものとなっていました。それだけいろいろな押し位置のリーチ目も絶賛されたマシンでもあります。
私も『ビーマックス』は打ちましたねえ。朝から札が刺さっている台は設定3確定。十分でした。こういう機種が流行したから、5号機のBIGは払い出し枚数管理になったんでしょうね。
そう。この時の緩和から5号機時代に繋がっているんですよ。
5号機にも繋がる新要素〜CT機編〜
▲『クロスCT』(ネット:1998年4月)『ウルトラマン倶楽部3』(サミー:1998年3月)
もう1つの大量獲得はCT(チャレンジタイム)機でした。市場にもっとも早く出たのは『ウルトラマン倶楽部3』。ただ、適合を受けたのは『クロスCT』だったという話も。
CTとは、一部のリールが無制御となり、目押しをピタピタすると小役が揃ってくれるというもの。ボーナスとリプレイ以外は揃えることが可能でした。リールが無制御ということは、目押しが苦手な人は何も揃わない地獄のゲームでもあったんですけどね(笑)。
このCTの概念は5号機や6号機でも2種BB(第二種特別役物・MB)として残っています。
4号機は、CT権利付きのBIGが終了したところから発動し、終了条件は「規定ゲーム数到達・規定純増枚数に到達・BIG成立」の3種類となっていました。なので、CTに突入した場合は、序盤で目一杯まで小役を獲得し、あとはハズシながら現状維持をしてBIGの成立を待つのが理想的な打ち方に。これが大爆裂を生みます。CT付きBIGでCTを消化中に、またCT付きBIG。この連鎖です。
そのため、5号機以降は「BIGと独立して突入を抽選・消化中のBIG抽選は不可・REG成立でパンク」と厳しく定められることになりました。こういった歴史があるので、特殊な通常ゲームのなのか、ボーナスの一種なのかよくわからないものになったのです(笑)。
なお、大爆裂を避けるためにか、CT搭載機はBIG消化中のJACイン(REG相応)の上限が基本の3回ではなく2回までとされていました。
ちなみに、この3回までのBIGをAタイプ。2回までのものをBタイプと分類します。この概念は5号機以降でも残っており、2種BB搭載タイプはBIGの上限がやや少なくなっています。なので、2種BBあり(アイジャグなど)を“Aタイプ”というのは誤用でございます。
4号機までの規定では、許されるBIG確率の幅(設定1〜6)があり、BタイプにするとBIG確率を1/237より高くできたため、より爆裂に繋がってしまったのですけどね。Bタイプでも大量獲得にできましたし。
5号機では廃れたシステム〜多ライン機編〜
3枚がけをすると横3ラインと斜め2ラインの合計5ライン。これは1号機時台から定番となっている方式ですが、3枚がけで6ラインや7ラインとなることも認められました。とはいってもゴチャゴチャしてよくわからなくなっては楽しさに繋がりません。「枠上一直線」や「中・中・上or下」など、追加ラインはわかりやすいものが一般的でした。
なぜ、このような面倒くさいことをするのか? それは、認められるBIG確率の幅です。Bタイプと同様に多ライン機にするとBIGの確率を上げられたのです。この2種類の確率を上げる努力。ユーザーの方向を見ていてくれて嬉しいじゃありませんか。
もっとも、この2種類の確率アップ方法は、のちに4号機を終焉へと向かわせるシステムで多用されていくのですが(笑)。
▲『ラインズセブン』(ネット:1998年10月)『ドクターA7』(サミー:1998年10月)
多ライン機で登場したのはこれらの機種が最初。3部門すべてにエントリーされているネットの開発力が目を惹きます。導入は多くなかったんですけどね。『ドクターA7』はBIGがパンク(30G消化して終了してしまう)するイメージしかありません。『タイムクロス』シリーズでもBIG後のアクセントとしてステージがありますね。
サブ基板編は次回以降に
そしてもう1つ。サブ基板の搭載も認められるようになりました。メイン基板の容量は実に少なく。携帯電話の着メロが16和音など増えていく時代にもかかわらず、サウンドはファミコン音源程度が精一杯なものでした。
そこで、出玉に関わらないことを前提に演出基板の搭載が許されたのです。パチスロが、この前提を忘れたかのような進化を遂げるのはちょっと先の話。ここで書けることは多くないというか。1997年暮れに登場した名機とともに、まずサブ基板時代の初期を次回以降で語りたいと思います。
ネタがないということはフリもないということ。オチもなくかたじけないです。どなたか『まどマギA』でBIGをヒク方法を教えてください。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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