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ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~
2020.02.01
【特別対談#02】『1GAMEてつストーリー第1章・完』1GAMEてつと天草ヤスヲ。
1GAME・てつ氏と熱血漢・天草ヤスヲ。対談#01では、2人の接点となった『百鬼夜行』と、加速して成長していった1GAMEというチームについてのトークが中心となった。
#02は、てつ氏に対するヤッさんのブッコミがいきなり炸裂。対談相手に対する『嫌い発言』の真意や如何に。そして2人が語る業界の未来や、てつ氏が熱弁する1GAMEメンバーへの愛など、見どころ盛りだくさん。
では、さっそく参りましょう。
※てつ氏のTwitter:フォロワー数約12万人
※1GAMETVチャンネル:登録者数約52万人
※天草ヤスヲ氏のTwitter:フォロワー数約2.5万人
※パチ7での連載マンガ:ブッコミ回胴記
天草ヤスヲ、てつ氏を嫌っていた時代!?
「僕、途中で一度、てつさんの事を凄く嫌いな時期があったんですよ」
「ああ、それとなく耳にはしていました(笑)」
「とある動画媒体とモメたという話も耳にして『ああ、随分と変わっちゃったんだな』と。ただ動画だけは観ていて、特にノーマル機をマニアックになり過ぎずにバランス良く打って紹介するじゃないですか。その姿から『機種の稼動を上げられる実力のある人だな』と感じてからは、てつさんを嫌っている感情はインディーズ時代から応援していたバンドがメジャーに行って変わったな、という気持ちと同じようなものかな、と思ったんですよね」
「僕というと、ゴッドをイメージする人が多いと思うんですけど、正直に言うと僕、ゴッドが好きじゃないんです。ただ、ゴッドはお客さん(再生数)を取れる機種なので。僕らはよく『BG(ビジネス凱旋の略)』って呼んでいるんですけど(笑)、その合間にちゃんとサンダーやアレックスみたいなノーマルを挟むんです。ただ、それが続いても数字が下がるので、荒い機種の間にノーマルを挟む。そうすると、荒い機種を好んで打っている人がノーマルの動画も観てくれるようになるんです。
その時に心がけているのは『コアな話は絶対にしない』こと。こう打てば一番ラクで損もしません、これだけ覚えておけばオッケーと説明して、あとはネタに振り切る。実はフラッシュの名称も法則も全て覚えているんですけど、わざと知らないフリをして。
『知識がガバガバじゃん』って叩かれるのは我慢して、道化に徹するんです。そうすることで、叩かれても楽しそうだから良いじゃん、知らなくても打てるんだぜ、というのを初心者に知ってもらいたいんですよ。しかも有難いことに自分の動画でノーマルを打つようになってくれた人が、もっと詳しくなりたくて他の演者さんの動画を見て勉強している、というコメントが来たりするんですよね」
「説明が詳しすぎる人の動画は、コアなユーザーしか喜びませんからね。僕は、人を自分の好みだけで判断しないって決めているんですよ。人間性が良くないなと思っても、やっていることが凄かったら素晴らしいと思うし、逆に凄い好きな奴でもやっていることがショボかったらソイツが凄いとは思わないんです。世の中が良くなるためには、素晴らしいものが広がっていかなければいけないですからね」
パチスロ業界の新時代、2人の目線は何処に?
「自分が遣り甲斐を感じたのはパチンコの『ターミネーター2』の動画をアップした直後、機種の稼動がグーンと上がった時なんです。2019年に発売されたパチンコで、途中から稼動が上がった機種ってこれだけなんですよ。そうやって機械や業界の流れにどれだけ影響を与えられるかには今、すごく興味が向いています」
「ライトユーザーに興味を持たれなければ、業界が終わって行く方向に向かうばかりですからね」
「テレビと同じで、ファンの塊の年齢層がどんどん上にスライドしているだけ。若い人たちの興味がスマホのゲームに向かっていて、パチンコ・パチスロはダサいという空気感になってますよね。しかも、一般のメディアから良い扱いを受けることも100%無い。
この状態でパチンコ・パチスロを打てるようになった若い人達が、果たしてホールに行くのか、という話ですよ。今では酒もタバコもダサい、車は要らない、昔だったら若い子がみんな興味を持っていたものなのに。ゲームも無料が当たり前。そういう時代の急激な変化の中でも、若者のシンボルとしての『面白いモノ』は無くてはならないですよね。
だから今、僕が一番注目しているのが芸人の『霜降り明星』さんなんですよ。頼んでもいないのにパチンコのネタをしてくれるのはすごく良いことですよね」
「(霜降り明星の)粗品さんは好感度も高いですし、広がる可能性も感じますね」
「いま、この業界に一番必要なのはパチンコを始められる年齢になった人たちに、どれぐらいカジュアルで魅力的な存在に感じさせられるかというところですね。古参の人はもういいかな、うるさいだけなので(笑)」
「古参の人はもういいかな、って言うと怒るんですよ(苦笑) 俺はこれだけパチスロを愛して打ってきたんだぞ、と。とはいえ、新しいファン層を取り入れてくれる人たち、例えば、いそまる君、寺井君、その前にヤルちゃん(ヤルヲ氏)か。そういう人たちは本当に素晴らしいと思います。そういう人たちを古参、特にこの業界では雑誌の人達が最初の頃は興味の無いフリをしていたんですよね。そういうのが本当にダサイな、と思っていましたよ」
「それ、Youtuberのカジサックさんも同じことを仰っていたんですけど、人は面白いものが出てきた時の感じ方として『ふぅん、最近はこういうのが流行っているんだ、全然面白く無いけど……』となっちゃう人と、『え、今はこういうのがウケるのか、だったら研究しなくちゃ』と考える人がいて、僕は圧倒的に後者なんです。だからYoutuberを研究した結果、今はこっち(パチスロ動画)に行くべきだなと方向転換したんです。
考え方はどこかで古くなるし、真理は常に一定でもない。今、どういうものが一番効果的か。それは時流で変わるし。さっき言ってたパチスロ雑誌の人達みたいに同じポジションにいる人は、新しい風が吹いてきた時に『全然わかんねえな』じゃなくて『面白いじゃん』というところから入って、何が面白いかを探して吸収していった方が良いのに、と思うんです」
「いま、自分は若い子たち『流行っていて、自分が好きじゃないものこそ研究しろ』 って言うんですよ。好きな物って流行ってなくても肯定するんです。 好きという自分の感情だけで。 逆に嫌いなのに世の中で流行っている物は、感情だけで否定する。
でも、たまたま流行ってるというラッキーパンチは存在しないんです。 流行ってるという事は絶対に理由があるんですよ。だからこそ、嫌いなのに興味がないのに流行ってるものを研究すれば、自分に足りない事がわかるじゃないですか。なるほど、こういうことだから、こういうふうに面白いと感じるんだなと気付けるんです」
「だから僕の動画はパクリだらけなんです(笑) 『うちいく.TV』さんのギャグ路線は一番影響を受けていますね、おそらく」
「直属の後輩にてつさんの本を読んだ? と聞いて、読んでいないと答えたのが5人中4人。 いま業界で話題になってる本なら、全て読んで見て聞いて吸収してパクるのが、自分の力になるハズなのに」
てつ氏のバイタリティ、その原動力は?
編集長
「僕が聞いてみたかったのは、1GAMEの元々のコンセプトである『遊技人口の回復』から、今の1GAMEもブレていませんか、という点ですね。てつさんとは知り合って長いので、ずっと見てきましたけど、やり方は変わっても軸は変わっていないかな、とは個人的に感じてるけど」
「結局、僕らがスタートした時は単なるサークルの集まりで『自分たちで楽しいことが出来れば良いよね』みたいな。いま聞いたら、コイツら馬鹿なんじゃねえの、と思うようなところから始まっているんです。なので、メンバー達も世間に対して何かをやろうよ、何かってなんだよ、みたいなレベルだったんですね。で、途中からコンセプトとして、『人が一杯になれば良いじゃん』と。
人をたくさん増やして、それによって良いスパイラルを起こしていこうよ。というのが、フワッとした根っこなんです。そこから芽が出て、ブログを書いたら芯が出来て。でも動画を作り始めた時には、既にその木は伸びきっていて芯は同じなのに葉っぱが出始めちゃったんですよね。そうなると、葉っぱのせいで芯が見えない。ちゃんと葉っぱをめくれば芯の部分にあるコンセプトが見えるんですけどね。
で、そういった経緯の説明を僕は一切、やらなかった。こうやって実際に会って話す機会があれば、全部きちんと話すことはできるんですけど。そういった話を一般に向けて話すことが無かったので、確かに誤解されやすいですね」
「でも、そこは何かしら言って欲しかったかな。だって、外から見てたらわからないもん(笑)」
編集長
「てつさん自身のモチベーションはどこにあるんですか? 遊技人口の回復、という部分は変わってない?」
「僕自身は変化していますよ。最初はとにかく『自分が面白い台を打ちたいな』だったんです。
面白い、自分が好きな台の高設定が打ちたいのに、今の自分は好きでもない台の低設定をハイエナするしか無い、そういう状況を何とかしたい。これが自分のスタート地点。そこから自分が活動していくうちに、ハナビやバーサス、アレックスみたいな面白い台がドンドン出てきて、ホールも設定を入れて営業しないと客が飛ぶ、というのを理解してきたことで、自分の理想が叶ってきたんです。
そこからは、面白い台に設定を入れるようになったら、ホールは新台を買う必要が無くなる、ホールが新台を買わなくなったらメーカーが焦る、メーカーが焦ったら台を売るためにもっと面白い台を開発するようになる、という良いスパイラルが生まれるはずなんです。
その想いから始めたのが百鬼夜行で、僕の想いはそこで完結しているんですよね。それにも関わらず、『ノーギャラでイベントをやる人達』というイメージだけが独り歩きしちゃっていて。これをずっとやり続ける気持ちなんて、最初から無かったのに。設定が入れば人が集まるし面白い、それは証明されましたと。その次には別の方法で人を集めましょうとなった段階で、そこに至る過程を僕が説明していないから『おいおい、どうしたんだよ!?』っていう感じになっただけなんですよ」
「仮に今、百鬼夜行をやったとしても、ホールがこれだけ玉を出すのが当たり前になった以上は、あまり支持されないでしょうからね」
「百鬼夜行って要するに『ヘビメタ運動会の騎馬戦』で、派手なことをやって世間の注目を集めるのが裏コンセプトだったんです。そこである程度の認知はされたけれども、やっぱりそれはコアな認知だった。
だったら次はもっとメジャーな存在として認知されるにはどうすれば良いか。そう考えた結果が動画であり、エンタメ路線だったと。そこからノーマル機の打ち方を広めたり、荒い台に突っ張ってみたり。パチスロをもっとライトに、多くの人にお届けするという立場になってみると、今度は手法が騎馬戦から『恰好つけること』に変化するわけです。
髪を染めたりして、ビジュアルショックを上手くやる、という方向に。そういうステージに移行しているんですけど、繋がりが見えていないから周りからは誤解されやすいんでしょうね」
編集長
「根源としては、人や世の中が自分の想定通りに動く時が気持ち良いのかな?」
「多分、そうだと思います。自分が一番楽しいなと思うのは、自分が考えたことによって世の中が動く時なんです。自分が好きな機種の稼働が上がって設置台数が増える、みたいなことが起きた時には楽しいですね、イミソ(イミソーレ)とか」
編集長
「イミソを増やすな(笑) でもやっぱり、ちょっと次元の違う見方をしているよね」
てつ&ヤスヲ、来店演者へ物申す!?
「この業界って、自分が目立ちたい人が多くてつまらないな、って思ったりもするんですよ。実際、自分でもそういう発言をしちゃったりするんですけど(笑) 来店で貰う1日のギャラのために自分の価値を下げている人って勿体無いな、と思っちゃうんですよ」
「僕は来店という言葉が嫌いでいつも『自分はゲストです』と言ってるんですけど、来店って結局は知名度の切り売りなんですよね」
「僕がてつさんと出会って良かったなと思うのは『設定を使えば人が集まる世の中が可能になりそうだ』という部分で目指す方向が一緒だったことなんです。だから自分もそっちの方向に振り切ったんですよ。
最初は顔を出して認知を得て、そうすることでホールの信頼を得ることで設定を使ってもらえるようになったと。そうなってからのここ2年ぐらいは、自撮りの写真も絶対にあげていないんです。今はもう自分に会いに来るんじゃなくて、ホールに打ちに来て欲しいからなんです。
ホールに高設定を使ってもらって、その結果としてお客さんが多く集まる。その薄利多売の構造が一番儲かるようになって欲しいんですよね。少ないお客さんからガッツリ抜くよりも、薄利だけども人がしっかり集まっている状況を目指したんです。他の人がやっているように『僕に会いに来てくれ』というのはヤメにしたんです」
「僕らの場合は公約を一切言わないんです。そこに対してホールに口を出す来店の人もいるんですけど、ホールからお金を頂いている以上は(自分たちは)お客さんなので、それを言う筋合いは無いですから。百鬼夜行の頃は、ホールからお金を貰っていなかったから口を出せたんです。お金を貰っている以上はクライアントさんだから、僕の仕事は『ただの賑やかし』なんです。
そうやって道化に徹するのが大人としての仕事だからやるんですけど、やっぱり百鬼夜行のイメージが根強くて、ホールさん側が勝手に(設定を)入れてくれるんです。一度も『入れてください』なんて言ったことは無いのに、有難いことです」
「ホールさんの意識が変わったのも大きいですよね。どうせ呼ぶなら設定を使ったほうが良いじゃん、と思ってくださるホールがすごく増えた。取材全盛期には出てない店を叩く演者がカッコ良い、と言われていた時代もあったけど、あのビジネスモデルが僕は大嫌いで。演者に信者が集まって、肝心のホールに目が向かない。それが嫌だったんで自分は違った形で動いてきて、皆と違う感じの立ち位置になっているんですよ。
でもその結果、僕は自分が担当しているホールさんしか盛り上げられないんです。なので、てつさん、寺井君、いそまる君みたいに表にバッと出て人気を取って、この業界って面白いんだぜ、この台は面白いよと言ってくれる人がいるおかげで、僕の仕事にも良い影響が出ていますね」
「協力プレイというか、使い分けだと思うんです。自分のファンを集める人、設定を求めるユーザーを集める人が分かれていていいと思うんです。その商材を選ぶ権利はホールさんにあるんですから、うまく使い分けてくれれば良いな、と」
▲自分に会いに来るのではなくて、ホールに打ちに来て欲しい
てつ氏が語る、1GAMEメンバーへの感謝。
「てつさん1人だけ目立っていた頃の1GAMEよりも、今の方が遥かに組織として強固ですよね。動画ひとつにしても委託で上がってくるものと、自分たちのチームが作ったものでは全然違うじゃないですか」
「メンバーに凄まじく恵まれているな、と思います。アキオのスケジュール管理能力、ジャギのクリエイターとしての才能、依存症のヨースケさん、あおいちゃんが飛び道具として新しく入って来てくれて、りんのすけが人間関係を取り持ってくれている。僕だから残ってくれたメンバーという言い方も出来ますけど、コイツらがいてくれたからこそ今がある、というのがホントにデカい。だって僕、ひとりだったら編集すら出来ませんから。
編集の出来るジャギがいたからこそ動画が作れている。りんのすけのネタ振りが上手いからこそ僕も演技が出来る。アキオが管理してくれるから場が回る。皆でやっている感が強いから上手く行っているんですよ」
「そうですよね。全部ひとりでやろうとしたら、カメラを撮る技術と編集の技術を1年ずつかけて覚えて。数年後に動画を始めます、といっても遅いですからね」
「逆に難しいのが、ここから人を増やすということですね……」
「そういえば、あおいちゃんってどういうタイミングで加入したんですか?」
「あおいちゃんは、もともと僕が『とにかく今、この業界にいないキャラクターって何だろう?』と考えていた時にイケメン、知識人、コメディアン、美女、全部いたんですね。ただし女装男子はいないな、と気付いたんです。
で、その構想を動画の中で発表してみたところ、その日のうちに100通近いDMが来て。でも、全員がまぁいわゆるブスだった(笑) しかも静止画だと盛れちゃうから、必ず動画で送ってくれと言ったにも関わらず、三行の文章で送ってくるヤツとか静止画で送って来る人たちばっかり。そんなのを丸一日かけて観ててウンザリしていたところで、あおいちゃんと他の数名だけが募集要項をしっかりと守ってきていたんですよ。
その中で一番ヤル気が伝わってきたのが、あおいちゃんだったんです。で、会ってみて話をしてみたら割としっかりしているし、男の娘カフェでの勤務経験もある。ということで、その場で採用したんです」
「この業界って、常識が無さ過ぎるヤツが多いですからね……」
「ウチのオフィシャルメールにも1行だけの文章で『どうすれば1GAMEに入れますか?』とか送ってくるヤツとかいますけど、そのメールを送ってきた時点でダメですよね(笑) 今は経験者の方のために、自身が作られた動画作品を添付して送ってもらえるようにしているんですけど、そのルールすら守らずに送ってくる人もいるので(苦笑) なかなか難しいです」
気になる今後は!? てつ氏の活動について。
「話は変わりますけど、てつさんはオンラインサロンに興味があるとか……」
「僕は最初に全く関心が無くて、存在を知った時にはもう2年遅れとかになっていたんですけど。僕が好きな中田あっちゃん(中田敦彦さん)の『YouTube大学』の最後でオンラインサロンの紹介があって、そこで初めて調べてみたんです。そうしたら(キングコングの)西野さんやホリエモンとかが出てきて、とっくの昔に流行っているのを知ったんです。で、深く調べていくうちにコレは自分が今後やりたいことにフィットしているな、と。
もちろん、いろいろな人の失敗例を見た中で『コレはお金儲けになるものではないな』とは気付いたんですけどね。1GAMEが巨大な存在になり過ぎてしまったので、自分にとって、より身軽な舞台と作りたいな、という構想にマッチしているんですよね。
例えば今、新しい組織を作ろうと思ってTwitterで募集したら数千人がブワーッと集まってきて、意味がわからないまま終わると思うんですけど、有料にした瞬間、集まる人数ってガクンと減るんですよ」
「そうですよね、真剣に考えている人しか集まらなくなりますからね」
「あとは動画のコメントなんかもそうです。動画が、面白かった・つまんなかった、それはアリ。でも面白かったのコメントに対して、何が面白いんだよ、というのはナシなんですよ。
楽しいコメントのやり取りならいいんですけど、喧嘩するつもりも無い人が変な人に絡まれたら嫌な思いをするじゃないですか。でもそれは仕方ないんです。だって無料だもの。変な人も来るさ、って話ですよ。だったら嫌な気分もせずに、より建設的な話が出来る所で何かをやろう、という場所が作りたいんです。
あとは、文章を書きたいなという欲が出てきたんです。本を出した後に。ただ、それは大勢に対して向けた文章では無いんです。『1GAMEのてつ』というキャラクターを承知の上で集まってくれた人たちに向けて、自身の考えを書いていきたいな、と。組織が巨大になり過ぎて、意外と自分の好き勝手に行動できなくなってしまったので、そういう身軽になれる場を作りたいですね。今はまだ色々な事情があって少し先の話(※)になりそうなのと、2冊目の本を出しませんかという話も飛んできているので、精神的な余裕があまり無い状態なんですけどね」
※インタビュー実施が2019年11月。てつ氏オンラインサロンは、2020年1月時点ですでに動き出しています。
「本といえば僕も何軒か回る覚悟で近所の本屋を見に行ったら、一軒目で本当に置いてあったんですよね、しかも平積みで。その時は衝撃を受けましたね。書店に本を置いてもらうのって凄く難しいんですよ、売れるという見込みが無ければ置いてもらえないし、しかもそれがパチスロ関係の人が書いた本なんですから。あの衝撃は凄かったですよ、ホント」
「書店回りもしましたからね、あのメイクで(笑) アレはホントに赤裸々に書いちゃっていて、動画だけしか観ていない人には驚きも多かったみたいですね」
「アレは上手いと思いましたね。本を読んじゃうと納得をせざるを得ない、これ以上はアレコレ言うのは変だよね、って思った部分はありました」
「僕はキャラクターを作ってアレコレやっていますけど、本だけは絶対にウソをつかずに、キャラ無しでやろうと決めて書いたんです」
編集長
「しかも、全部自分で書いたんだって。ゴースト(ライター)を使わずに」
「逆にそれが不思議だ、って言われたんですよ(笑) 知らなかったんです。全部を書き終わった後に編集者さんから『てつさんの場合は最初から最後まで本人が書くという珍しいタイプだったんで……』って言われて、『ハァ!?』ってなっちゃって(笑)」
「普通はこういうインタビューみたいな形のものが、本人の名前になって出ちゃったりすることが多いですからね」
「僕、それを知らなくて(笑) 『え、そんなラクな道があったの?』って聞いたら、『でも、ゴースト嫌いでしょ?』って言われて。ま、確かに嫌いですねと答えましたけど」
「しかも多分(ゴーストを使ったら)あの本みたいな感じに伝わるかどうかは難しいですよね。読んでみたらちゃんと『ああ、本人が書いているんだな』というのは伝わってきたし」
「だから、書き終わってからのスピードは速かったですね。本人が把握しているんですから(笑)」
「パチンコ業界の暴露本みたいなのはありましたけど、こういった内容の本を出す業界人は初めてだったので、そういう意味でも面白かったですね」
「常に目立つ位置にいて、組織のトップも兼任している。そういう自分みたいなタイプって、あんまりいないんですよね。タレントはタレント、経営者は経営者できちんと分かれていて、他に挙げるとしたらウシオさんぐらいかな。タレント的な感覚と経営的な感覚と持ち合わせていないと書けないですからね。
今、タレントをやっている人にビジネス本を書け、と言っても、経営に関しては深く考えていないから難しいだろうし。逆に経営者の人が本を書いても『誰だよオマエ!?』ってなって終わっちゃうだろうし」
「経営者の本って響きにくい部分がありますよね。タレントをやっている人だからこそ人にメッセージを伝える能力が高かったりしますからね」
「だから良い位置にいられたな、という感じはしますね。本にも書いたんですけど、僕の中ではあの本を書き終えた時点で『1GAMEてつストーリー 第一章 ~完~』なんです。ここでひとつ、僕の中でやりたかったことが全て一旦終わってしまったという。で、業界に関しても面白い台がいっぱい出てきたし、設定も入るようになった。そんな中で、さて次はどうしたもんかな、と考えているところなんですよね」
編集長
「燃え尽きたと言えばそうなんだろうしね。そうなると次は、第二章は何をしましょうか?」
「今、僕がいちばん考えていることは『どうやって早くタレント(としての自分)を引退するか』ですね……」
※#03に続く。
自身の第一章が完結したと語る、てつ氏。彼の次なる一手が気になったところで、白熱したトークはいったん休憩を挟むことに。
動画で演じている『1GAMEのてつ』について語ることはあっても、自分自身についてこんなに対話することは滅多に無い、と語る氏の口から放たれる言葉の数々には、多くの熱量と強い自信に満ち溢れていたのが非常に印象的でした。 予想以上に熱く語り合う二人のインタビューは、いよいよ佳境へ突入。
てつ氏が語る今後は? そして普段は語られることの無い家族についてのお話も。どうぞお見逃し無く。
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