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パチ7的『平成パチンコパチスロ史まとめ』
2019.07.26
【平成まとめシリーズ】理不尽の嵐! 平成ホール店長事件簿~昔は良くなかったなぁ(笑)~
パチ7のライター勢が古き良き時代を振り返る『平成まとめシリーズ』もいよいよ佳境。パチンコ・パチスロ歴30年、尿漏れ系男子こと私カタギリがお届けするのはズバリ『昔のホール店長さんの強烈エピソード』でございます。
当サイトの責任者、パチ7編集長も元々は広告代理店の営業担当者。若手の頃はホールに足を運んで店長さんとチラシのデザインや店内の装飾などの打ち合わせを行っておりました。
そして私は元・ホール店長として当時は業者さんの営業マンに指示する側の立場。パチンコ店の運営を任されている以上、ハンパなことは出来ません。部下や業者には時に厳しい態度で接することもありましたが、それも度が過ぎてしまうと……!
と、いう訳で。
そんな業界歴がそこそこ長い2人がかき集めたブッ飛んだ出来事の数々を皆様にお伝えして参ります。今では考えられないような言動を繰り返していたパチ屋の個性派店長と、その横暴さに振り回される人々の姿。それは正にパワー・ハラスメントの嵐!
今ではほぼ絶滅したであろう、ブッ飛んだ店長さん達。しかしながら平成初期から中期にかけて実在した彼らの言動は、遊技歴の浅いユーザーさん達には驚きの連続かもしれません。こういったエピソードトークは「昔は良かったなあ……」という内容になりがちですが今回は真逆。 昔がいかに酷かったか、そして今はこんなにも改善されたのだということをお伝えして参ります。
それでは数々のエピソードを披露する前に、まずは平成のホール事情から振り返りましょうか。
★平成初期~中期のホールを振り返る
「パンチパーマやアイパーの店員さんがいた時代って今から何年前ぐらいですかね? 僕が現場の営業マンをやっていたのがだいたい15年前ぐらい。その頃には、ほぼ絶滅していたんですよ。ちょうど見た目の強烈さが内面の嫌らしさに変わってきた時代というか(笑)」
「私がホール勤務を始めたのが25年前。当時の店長と主任はパンチパーマでした。そうか、15年前だと既に店長さんとの初対面で『ヤベェな、この人……』みたいなことは無かったのか……」
「そっすね。無かったですね。話してみるとヤベェ奴だったというパターンはありましたけど(笑) そう考えると、20年ぐらい前が『パンチパーマ店員時代』なのかな。時代に銘を打つとしたら」
「うーん。20年前だと、1990年代の終盤。そう考えると少なくとも都内では、もうちょっと前かも。お客さんから見た店員の姿というのをホール側が意識し始めたのは90年代の半ばぐらいですかね。その頃から少しずつ中年店員が減って、普通の見た目の若い店員さんが増え始めた印象がありますよ」
「今はさ、ホールさんも会社として組織として、しっかりするようになっていますからね。2011年の震災とその後のホールイベント禁止、あのあたりが転換期だったのかなぁ。ホールの出玉イベントが規制されて、ライターの来店や取材イベントが増えましたもんね」
「確かにホールだけに限らず、業界にとっても大きな影響がありましたよね」
「そこからホールさんも意識が変わったな、という気がするんですよ。何だろ、教育方針を変えたのかな? あるいは採用する人を変えたとか?」
「う~ん、震災後のバッシングでホール側にも『さすがに襟を正さなきゃマズいな』という危機意識が浸透したのかな、と。物凄く叩かれましたからね、パチンコ業界は」
「あーなるほど。ホールが見られ方を意識するようになった、と。だとしたら、その前に存在していた『ヤバい人たち』はどこに行ったのかな?」
「私と同世代のヤンチャな店長さん達は、既にパチンコ業界から離れてしまった人が大半ですね」
「なるほどね。一方で、ホールさんが新卒採用を始めたのは、どのタイミングだろう?」
「私がちょうど20年前に応募した都内のホールでは『ウチは新卒しか採らないから』 と言われてしまったので、かなり早くから取り組んでいた法人も多いでしょうね。そもそも新卒採用をするには新人の教育システムが確立されているのが前提ですから。そういう会社は早い段階からしっかりしていたはずですよ」
「これ、ないものねだりなんだけど、会社として組織としてホール企業さんはしっかりしてきた。逆に言うと、面白味というか味わいは薄くなりましたよね。とんでもない店は随分と減ったし(笑)」
「自由が無くなって、仕事が退屈になって業界から離れた人も少なくないと思います」
「裏モ◯の一斉撤去の影響も大きかったんじゃないかな?」
「あのタイミングで変化したのは店員というより客層ですね。それをきっかけにホールで働く人間の意識が変化したな、というのはあまり感じませんでした。店員の変化は遊技台よりも、店舗の設備の変化に比例すると思っています。設備が古い=そのままで大丈夫だろうと考えている会社ですから。店員の身だしなみや接客態度に関しても然りですよね。このままじゃマズイよね、と考えを改めた店が、設備や接客を時代に合わせて変える訳です」
「リーディングカンパニーが真っ先に取り組んで、それにつられて業界全体も変わってくる、と」
「そうですね。大手が動かなければ中小も動かないのがパチンコ業界ですから」
★バイオレンス系エピソード。
「じゃ、エピソードに行きましょうか。(エピソードが記載されたリストを眺めながら)暴力系・理不尽系・キャバクラ系…… 多岐に渡っていますね(笑)」
「エロと金、そしてバイオレンス。まさにノン・コンプライアンス(笑)」
「僕もホールの店長さんには、愛情表現含めて、しょっちゅう蹴られていましたからね。割と強めに。さて、どれから行こうかなあ……。まずは暴力系からいきましょうか」
ガラスの灰皿は『入っていいよ』の合図
悪いことは何もしていないのに、打ち合わせの時間から1時間も立って待たされた上に、突然ガラス製の灰皿が飛んでくる。この灰皿が『入っていいよ』の合図。 |
「ガラス製の灰皿って、Vシネマとかで人をブン殴る時に使うデカいヤツですよね? アレが飛んで来るんですか? ……凄いウエルカムサービス、逆ログインボーナスですね(汗)」
「こういう話は数限り無くありますね。僕も4時間ぐらい立って待たされたことがありますよ。その間、店長さんの調整作業を延々と見続ける、というね……。そういうので試してくるんですよ、多分。『コイツ、どれだけ我慢できる奴なんだ?』っていうのを。そういう尺度で人を判断してくる傾向がありましたね、あの時代は」
「そこで営業マンとしての根性が試されている訳ですね。嫌だなあ……」
スタンガン試打
なぜか店長に『スタンガン』をお見舞いされる。 |
「ブハハハハハッツ!! すごいのが来ました(笑) イラストはちょっと大げさですけど」
「……今だったらSNSが大炎上しますね(汗)」
「細かく話を聞いてみると、どうも手に入れたスタンガンの試し撃ちをしたかったらしくて」
「まあ、どうしても使ってみたかったんでしょうねぇ……」
「で、この営業マンが試し撃ちの対象になったと。子供が動物に向けてエアガンを打っちゃった、みたいな」
「強めのじゃれ合い、ですかね。なるべく良いように解釈すると……」
砂浜に『縦』に。
ホールさん主催の慰安旅行に同行した営業マン。韓国相撲大会の結果、砂浜に『縦』に埋められる。 |
「業者さんを連れての慰安旅行。これ、結構ありましたね。で、なぜか店長がそのバスにエアガンを持ち込んでいて、業者さんを打ちまくった。結果、とある業者さんが我慢の限界を迎えて、ブチ切れ。バスの中で乱闘騒ぎになったそうです(笑)」
「今の時代に起きたらヤフーニュースに載りそうですね」
「この話には続きがあって、その後に目的地の海に行ったと。そこで『韓国相撲』という、日本とは違って最初から組み合った状態からスタートする相撲の大会が行われたらしいんですけど、そこで負けた人は砂浜に埋められたそうです。しかも横じゃなくて『縦』に(笑)」
「フグで当たった人への対処法みたいですね」
「で、その状態で頭から酒をかけられるそうです。もうメチャクチャだ(笑)」
シンプルな暴力。
事務所で主任をボコボコにする店長の目撃情報多数。 |
「シンプルですね。絵が頭に浮かびやすい。『ウチの会社を怒らせたらこうなるよ』というパフォーマンスですよね。危険ホール判別としては、かなり強めの示唆です」
「このあたりも僕はよく見ましたよ。首根っこを掴まれて引きずられているスタッフさんとか。カタギリさんの法人では、こういった暴力沙汰はありましたか?」
「う~ん。叱責というか言葉の暴力の方は多かったですね。『しくじり店長』でも書きましたけど、最初に勤務していた法人では香ばしい社員さんが多かったので、ひじ打ち・ひざ蹴りは何度も喰らいましたけど」
「その頃だと、暴力は業者やスタッフだけじゃなくて、お客さんにも向けられていましたからね……」
「そうですね。悪さをしたお客さんが店員にブン殴られていた時代ですから。パチンコ台のガラスを割ったオッさんが主任に店の外に連れ出されてボコボコ、みたいな」
「出禁(物理)ですね」
「駅前店だったので、人通りもメチャメチャあるのに。しかも主任が不良客を店外に連れ出すと、若手スタッフも全員参加しなきゃいけないという暗黙のルールがあるんですよね。ひと昔前のプロ野球の乱闘みたいに。でも、不思議なことに警察官がやってきたことは一度も無かったなあ……」
「昔のパチンコ店、スリリングな空間でしたよね。怖いお客さんも多かったし。青龍刀を持った方々に囲まれた、なんてスタッフさんの話も聞いたことありますし」
「そうですね。私も当時の上司には『客からナメられんなよ』と言われていました。そういう教育をしているのですから当然、上司が外部の業者にナメられる訳にはいかないんですよね。メンツがあるから。だからこそ、こういうマウントを取るようなパフォーマンスが行われていたのです」
「自衛の意味も含めて、気軽に暴力が振るわれていた時代というか。あ、忘れちゃいけませんけど、今はこんなことはありませんからね!」
★セクシー系エピソード。
お願いします。キャバ嬢様。
広告物の原稿確認で連絡するとキャバクラに呼び出されて、キャバ嬢に原稿をチェックさせる店長。 |
「この話はホントに良く聞きます。散々、聞かされました。もはやデフォルトです(笑) この頃の主たる広告媒体はまだWebじゃなくて『折り込みチラシ』ですよ。そのデザインを作って、内容はこれで大丈夫ですかという確認を取る作業が必ず発生する訳です。その確認作業を行うのがキャバクラだったことが多かった、と。当時の店長さん達、基本的に締め切りを守りませんでしたから。ヤベェって言ってんのに(笑) この日に入稿しないと間に合いませんよ、というギリギリのラインを平気で超えてくるので、キャバクラに呼び出されたら行かないとダメなんです。オッケーを貰えないと大変なことになりますから。で、そこでキャバ嬢から全ボツを食らったりするんです。『アタシ、コレ好きじゃない』とか言われて。はい、赤帽発動、みたいな」
「……このキャバ嬢に初稿を送った方が早くないですか?」
「自分の権力を示したいんでしょうね、キャバ嬢の前で。コイツ、俺の言うことは何でも聞くぜ、というのを。当時の店長さん達、カネ払いも良かったですからね」
「ああ、確かに羽振りの良い人達が多かったなあ……」
「そう。キャバクラに行ったらとりあえずボトルを出されて『コレを一気飲みしろ』と。で、全部イケたら原稿オッケーというパターンもありました(笑)」
「パチスロの対決演出みたいですね。しかも信頼度の低い」
「ま、我々には良い酒は飲ませてもらえませんでしたけどね。だいたい安い焼酎で(笑) 他にもアルコール絡みのエピソードは多くて。僕が聞いたなかで一番強烈だったのは焼酎の◯◯割り。店長さんの◯◯が入った焼酎を飲まなきゃいけない、というね」
「なんという嫌なトッピングなのでしょう……」
女性デザイナーでテンションアップしちゃう。
顧客満足度向上の為、女性デザイナーを打ち合わせに同行させたら、店長のテンションが上がっちゃって、中学生みたいなセクハラトーク炸裂。 |
「チラシ作りの流れは基本的に営業マンがホールに足を運んで、次回の新台やプッシュしたい機種の内容を店長さんと打ち合わせするんですよ。で、その内容を会社に持ち帰ってデザイナーさんに伝えるんですけど、たまにそのデザイナーさんをホールに同行させることがあるんです。そうするとホールさんとの意思疎通も図りやすいし、何より顧客満足度に繋がるので」
「自社のチラシを作っているのがどういう人か、ホール側も気になりますからね」
「ですよね。で、デザイナーさんって結構、女性が多かったんですよね」
「嫌な予感が……」
「……お察しの通り、セクハラの嵐です。その店長さん、局地的な体毛のことが気になったようで。『お前みたいなタイプは絶対に○○毛が濃いだろ』という話を延々とされ続ける、というね」
「私がその女性の立場だったら店長を訴えるか、会社をヤメるかの二択ですね……」
「連れて行った営業マンも立場が無いですからね(苦笑)」
「古き悪しき時代のワースト・エピソードとでも言うべきでしょうか」
営業マンを山に不法投棄。
夜中に店舗に呼び出される。到着直後、よし打ち合わせするぞ、とバイクの後ろに無理矢理乗せられる。バイクは人里離れた山に向かい、頂上付近でなぜか『おい、降りろ』と捨てられる。 |
「何故かバイクの後部座席に乗せられて、何故か山に向かって、頂上付近で何故か下ろされて、立ち去られる。……仕事の出来ない子は山に置き去り、ってことですか?」
「これの理由は、どうやらその店長さんが女性スタッフと逢引きがしたかったと。で、店舗から抜け出したかったので他のスタッフに『業者を呼んで外で打ち合わせをするから』と言ったらしいです」
「なるほど……」
「営業マンを呼んで、店を出て、バイクに乗せて、女性と会う前に山に捨てると(笑) こういう社内の『性の乱れ』も多かったんじゃないかな、と」
「店のスタッフほぼ全員と肉体関係を持っていた10代の女子バイトはいましたね。そのせいで、男性スタッフ同士の人間関係がメチャメチャ悪かった時期はありましたねぇ」
対面座位にご対面。
原稿確認でホール事務所に向かうと、なんと店長と女性スタッフが対面座位の真っ最中。引き返そうとすると……。 |
「コレ実は僕のエピソードなんですけど、原稿確認のためにホールの事務所を訪ねたら、中で店長と女性スタッフさんが致されていた、と。対面座位で(笑)」
「なるほど……」
「で、『あっ! ごめんなさい!』と慌ててドアを閉めようとしたら『いいよ、入って来い』と」
「よくないでしょ(笑)」
「女性スタッフも嫌がる素振りも全く無くて。イカれた世界ですよ。結局、そのままの状態で原稿チェックが行われて『おお、オッケー』って」
「中断する、という選択肢は無かったと。非常に心が温まらないエピソードですね。ちなみに、この店は……」
「ええ、もう消滅していますね」
「ですよね」
「で、僕はなんだか悔しかったので、帰ってからオナ◯ーを……」
「そこまで言わなくていいです」
★その他理不尽系エピソード。
試みはヨシ。
『ウチの広告をやるんなら、まずはウチのことを知れ』 営業マンとデザイナーが1日体験入店。 |
「店長さんから『お前ら、ウチの店のことを知らないのに広告を作れるのか!?』と言われた営業マンとデザイナーが、その店で玉運びをさせられたというエピソードです。しかもそのホール、稼働率が平日でも90%ぐらいの凄いお店だったそうです」
「9割稼働のホールの玉運び、無茶苦茶しんどいですよ……」
「で、1日キッチリ働いた結果は『忙しすぎて、得る物は何も無かった』そうです(笑) 試みとしては面白いんですけどね」
「今回のエピソードの中だと、むしろ良い話に聞こえますね」
インフラは壊すもの。
自店の前にあったバス停を『邪魔だから』という理由で、勝手に撤去しちゃう。 |
「店舗の入り口の前にバス停があったらしいんですよ」
「ま、あるでしょうね。それはわかります」
「で、それがどうしても邪魔だったと」
「まあ、それも気持ちはわからなくはないです」
「だから、それを移動させちゃったと」
「一気に理解できなくなりました……」
「ズラしちゃったそうです、物理的に」
「武勇伝になっちゃった」
「で、その翌日に見てみたら、誰かがバス停を元の位置に戻したらしいんですよ」
「そりゃそうでしょうよ。勝手に移動して良い物じゃないんですから」
「そうしたら店長さんが激怒しちゃったと。『誰だ勝手に戻しやがったのは!』と」
「むしろアンタが怒られる立場なのに」
「何なんだろう、コレ。もう全く理解できないわ……」
100円のスタート札。
目の前で原稿を勝手にカラーコピーして、札を作り出しちゃう。 |
「台に差す札って、昔よくあったじゃないですか? 今もありますけど」
「ありましたね、色々な札が。イベントに使っていたヤツですよね?」
「そうそう。その札を作って、商品としてホールに納品するのも仕事としてやっていたんですけど、その商品の元になる原稿を持参してオッケーを貰ったら、入稿・商品化して納品が本来の流れなんです」
「ま、そうですよね」
「でも、その原稿を強奪されるんです。で、僕の目の前でカラーコピーを始めちゃうの」
「……スグに使いたかったんでしょうね、さっそく明日からのイベントに(苦笑)」
「それをラミネーターにかけて、札の形に切っていくんです。その時に店長さんが口ずさんでいたのが『ち〇こもみもみの歌』なんです。ち〇こもみもみ~♪、ち〇こもみもみ~♪って。繰り返しますけど僕の目の前で、ですよ? で、最終的に『まあ仕方ないか、他の仕事も頂けているし……』と諦めて帰ろうとすると、目の前に100円玉をポンと置かれたんです(笑)」
「完全に自己完結の世界ですね、その店長さんの……」
「当時はパクリもよくヤラれましたからね。コッチでホールさんのイベントを考えるというのも仕事の一つだったんです。提案したイベントを『イヤ~、コレはちょっとウチの店には 合わねえなあ』って却下されたにも関わらず、3日後に行ってみたらそのイベントが開催されていた、なんてことは数えきれないぐらいありましたよ」
「まさに仁義無き世界ですね」
「で、何も言えませんからね、我々。『おっ、やってんすね!』ぐらいしか(笑)」
「ホールも『高いカネ払っているんだからコレぐらいはイイだろ』という意識なんでしょうけど、イベントのアイディアにはカネ払っていませんからねえ。コレはさすがにダメですよね……」
『仲間』をとても大事にする。
異動が決まったら、わざわざ会社にまで来てくれて、餞別をくれちゃう。 |
「これは今までとの逆パターン。厳しい店長さんでも、認めてくれたら物凄く可愛がってくれるようになるんですよね。それがあったから頑張れたってのもありましたよ」
「パチンコ業界は見栄っ張りな人が多いので、こういった節目のタイミングで派手にお金を出してくれるケースもありましたよね」
「店長さんが退職されて別の法人に移ったりすると、その会社でも指名案件を入れてくれたりしましたから。今でも連絡を取っている店長さんもいらっしゃいますし」
「狭い業界ですから。人の縁の大切さは昔も今も変わりませんね」
★古き悪しき時代の先にある今。
「こうして振り返ると、儲かっている業界だったから全てが許されていたようなところもあったなあ。まあ、総じて恣意行為が多いんですよ。お前より強いんだぞ、偉いんだぞというアピールをあの手この手で繰り出してくるというか」
「やっぱり入ってくるお金が大きいじゃないですか、パチンコ店は他の業種と比べても。1日に何千万円という売上が発生すると、そのお金が自分のものだと勘違いする人も出て来るんですよね」
「いわゆる爆裂4号機の時代ですね」
「最悪の時代ですよ。あえて『最悪』と表現しますけど(笑)」
「色々と狂っていましたからねぇ。1日の売上が億なんてこともね」
「馬鹿にカネを持たせてしまった時代、業界人を勘違いさせた時代ですね」
「機械が強かったから、ホールがそれほど頑張らなくてもお客さんが集まっていましたし」
「私も少なからず勘違いしていました、この頃。自分が偉くなったような気がして。そうなると自分の部下に対しての言動も横暴になってしまって……」
「給料も良かったでしょう?」
「ですね。かなり貰っていましたよ。まだ20代後半とかなのに」
「そんな強気の店長さん達から、関係業者は仕事に対する熱意を試されていたというわけですね」
「だからこそ『俺はカネ持っているから偉い!』みたいな店長さんの昔話が目立ってしまった、と。正確には、会社にカネがあるから自分は偉いと勘違いしちゃった人の話なのですが」
「今回は私とカタギリさんの知る範囲の話を集めたんですが、メーカーの営業マンの話も、もうちょっと伺ってみたいよねえ」
「う~ん、それも面白そうですね! 書けない話ばかりになりそうですけど(笑)」
「確かにメーカーの営業マンの方が凄いことヤラれてそうだもんなあ……」
「今だとホールはメーカーから機械を買わせて頂く立場ですから。昔と真逆ですね」
「メーカーの営業マンが新台入替作業や開店に立ち会っていた時代ですからね。ヤバい生活をしていましたよね、当時の彼らは。僕も現場で営業をやっていた頃は午前2時~3時まで仕事、みたいなこともザラだったので」
「調整作業のために閉店後に顔を出す店長も多かったですからね。そんな人達の生活サイクルに合わせて仕事していたら参りますからね……」
「今は全くそんなことが無くてね。大手チェーン店に打ち合わせに行くと凄いなと思いますよ。『うわ~、しっかりした会社だなあ』って(笑)」
「流石ですよね。『この業界、このままじゃイカン!』と、いち早く気付いて様々なことを改善していったのですから。大手さんは」
「大手さんに限らず、昔に比べると随分としっかりしたホールさんが多くなりましたね」
「まあ、だからこそ生き残れているんでしょう」
「入って良いよ、の合図で灰皿が飛んでくることも無くなりましたから(笑) ホントにクリーンな業界になったよなぁと、僕達は過去を知っているからこそ、そう思いますよね。お客さんも、ちゃんとした人が多くなったし。ちゃんとした人って言い方はアレだけど」
「パチンコ店は少なくとも身の危険を感じることなく安心して遊べる、安全な場所になりましたね」
「繰り返し言いますけど、今は全く違うという前提があっての企画ですからね、今回は」
「パチンコ業界って今もこんな感じなのか、と思われたら確かに困りますね!」
「今は全く違いますからね。これだけは声を大にしてハッキリと言わせて頂きます。こういう時代を反省して、今がある。皆さん、安心してホール企業で働いてくださいね」
「ユーザーさんも安心してホールに足を運んでくださいね」
「最後にこんなこと言うのもアレですけど、業者側にもヤベェ人は結構いました。昔は。そう考えると、ホールさん側のエピソードも聞いてみたいなぁ」
★強烈ホール店長まとめ。
……というわけで『古き悪しき時代』を語り合う編集長と私の対談は以上。
う~ん、こういう時代があったからこそ、今でもパチンコ業界に悪い印象を持っている人は少なくないのかな、と思わざるを得ませんね。個人的にはパチンコ・パチスロに付きまとうダークなイメージや遊技に伴う多少の「うしろめたさ」は嫌いじゃないのですが、やはり今のご時世にふさわしい感性ではないのでしょうね。
とはいえ、それが良くないと理解していたからこそ改善することが出来たのも事実。パチンコ業界の悪しき慣習や人材が淘汰されたことによって、浄化されたことは間違いありません。
昭和から平成、そして令和へ。時代の変化と共にパチンコ業界で最も変わった点は何かと問われれば私は「業界に関わる人間の内面」であると、自信を持って答えられますね。
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- 元・店長カタギリ
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シルバ〇アファミリーみたいに小さなパチンコ店の責任者から一転、 雑巾がけがメインの業務となってしまった事務員へとグレードダウン。 そんな設定①のスランプグラフのような半生を、隔週水曜日に連載させて頂いております。 タイトルは「しくじり店長」。 パチ屋の店長が平社員へと降格していく逆サクセスストーリーを、 海物語シリーズの泡リーチを見つめるような気分でお読みください。
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おっさんとしては当時の店に入るときの緊張感は凄かったな。10代の若者がナンバーランプつけるとくわえタバコのパンチ店員がやってきて、何だよ面倒だなあと、まずはタバコを自分の台の灰皿に置き、チッと舌打ち。ジャラジャラ鍵束を探す手を見ると小指無いみたいな。
今でも床ワックスの臭いを嗅ぐと軍艦マーチが聞こえてきますね。
でもあの頃は楽しかったな。小銭持ってゼロタイガー打って打ち止めにして、買ったお金でフィーバー打って。たまに背伸びしてスロ打って。100円玉を積んで遊んでた時代。200円でタバコ2箱取れたよなんて盛り上がってたなあ。
あー、シマ端のライター! ありましたね(笑)
後は両替機にぶら下がってるライターね。見なくなった。
あれでタバコに火をつけてマイクパフォーマンスするパンチ店員いませんでした?