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パチ7的『平成パチンコパチスロ史まとめ』
2020.04.20
【平成まとめシリーズ】コロナ・緊急事態宣言でどうなる? ぱちんこホール数の推移と歴史。
佐々木真 パチ7的『平成パチンコパチスロ史まとめ』 新型コロナウイルス関連記事まとめ
みなさん、こんにちは。佐々木真です。
新型コロナウイルスの影響で全国に緊急事態宣言が発せられ、ホールの経営状況が厳しいものとなっています。そうでなくても今年度は、5号機の撤去や改正健康増進法の施行など、マイナス方向のイベントが盛りだくさん。ホールの数が激減するのでは? そう予想されていました。
疫病は想定外の未曾有の危機なので参考にはなりませんが、パチンコ業界は平成史においてさまざまな繁栄と苦難を経験してきました。どの契機でどのようにホール数が増減したのか。数字はもちろんのこと、主にパチスロのシマから見た空気感もお届けできればと思っております。私がホールに初めて足を踏み入れたのは平成2年(1990年)。こういったテーマは、亀の甲より年の功なのであります。
それでは、いざタイムスリップ!
表組は、各年12月末の警察庁集計
※「その他」は、スマートボール・雀球・アレンジボールなど
全国に約17,000店のホールがあった約30年前。平成元年(1989年)は、パチンコで初となる液晶機『ブラボーエクシード』(平和)が登場。パチスロは2号機時代となっていました。注目していただきたいのは、1軒あたりの設置台数。多くの小型店舗が存在していたのが特徴です。遊技人口は3,000万人。フラっと行ける近所の社交場として機能していたのです。
この頃といえば、店員さんの髪型はパンチパーマ。遊技客用のベンチに腰掛けて談笑する光景がしばし見られました。その昭和の風情も平成4年の暴力団対策法の施行から変わっていきます。危ないお客さんに舐められないよう気張る必要がなくなったんでしょう。そういうことにしておきましょう。
パチスロは、平成2年に3号機となりメーカーの意図しない連チャンを引き起こす裏モノが席巻。平成4年(1992年)には初の4号機『チェリーバー』(エレクトロコインジャパン)が登場します。パチンコは、平成4年に初のCR機(※1)『フラワーショップ』(京楽)が登場。パッキーカード(※2)で売上が管理される反面、確率変動(確変)という射幸性を手に入れた瞬間です。
(※1)初のCR機
同時期に登場したCR機は、西陣「CRうちどめくん」、SANKYO「CRフィーバーウィンダム」、ニューギン「CRエキサイトロイヤル」、三洋「CRミラージュナイト」、竹屋「CRノーザ」がある。
(※2)パッキーカード
パチンコ用のプリペイドカード。当時はこのパッキーカードを購入し、遊技する、という方法しかなかった。
平成7年(1995年)の18,244店は史上最多。翌平成8年は、パチンコが3,906,676台と最多を記録します。なぜ、ここがピークだったのか。平成8年にパチンコの内規が変更され、CR機の確変が5回に制限される。いわゆる5回リミッター(※1)です。射幸性にブレーキがかけられたのです。また、業界は変造パッキーカードとの戦いにも苦しめられます。
もう1つはパチスロの台頭です。ここまで、パチスロはパチンコのオマケ的な存在というホールも多かったですが、その風向きが変わりました。平成7年に登場した『クランキーコンドル』(ユニバーサル)の技術介入性(※2)が人気となり、ここから『サンダーV』(メーシー)など多くの人気機種が登場。『大花火』(ユニバーサル)などの大量獲得機や『アステカ』(エレクトロコインジャパン)といったCT機など、新機軸の機種も多く登場しました。
しかし、ホールの利益はまだまだパチンコが中心。技術介入によって甘く動かせる低交換率営業が中心となっていました。
(※1)5回リミッター
セブン機大当たりの連チャンが最大5回までと制限されていた。6連チャン以上は発生しない仕様。
(※2)技術介入
打ち手の技術により、ペイアウトを向上させること。通常時の玉・コイン持ちを良くさせたり、大当たりの獲得珠数、メダル数を増やすなど。
平成11年(1999年)。不評だった5回リミッターが撤廃されたものの勢いは完全にパチスロにありました。平成13年には爆裂AT機(※1)『獣王』(サミー)が登場。人気を博した爆裂AT機は検定取り消しや、内規変更で封じられたものの、史上最高の62万台のセールス(※2)となった『パチスロ北斗の拳』(サミー)や『吉宗S』(大都技研)を中心とするストック機(※3)が大ブームに。
ホールもパチスロを収益の対象として扱うように変化していきます。『クランキーコンドル』が登場した平成7年からパチスロの台数は倍増。より射幸性を高めるため、短時間勝負のユーザーを取り込むために等価営業交換が主流となっていきます。
人を集めるチカラがあるか。出す余力があるかどうか。次々に登場して来る魅力的な機種を揃えられるか。店舗が大型化していき、地域に根ざした中小規模のホールが苦戦を強いられることとなります。その影響もあって、ホール軒数が微減にも関わらず、総設置台数が微増する傾向となります。平成の折り返し地点到達で、ホールの平均設置台数は245台から304台へと増加。この傾向は平成の終わりまで続くことになります。
(※1)爆裂AT機
純増10枚以上のAT、時速5000枚、5000枚役の存在など、強烈な出玉性能を有する機種
(※2)パチスロ北斗の拳62万台
それまでの記録であるニューパルサーの20万台を大きく引き離す62万台はギネス記録となっている
(※3)ストック機
ボーナスフラグをストックすることで、意図的な連チャンを生み出す機能を有する機種
行き過ぎたパチスロの射幸性に歯止めをかけるべく遊技機規則が改正。平成17年(2005年)に初の5号機パチスロ『新世紀エヴァンゲリオン』(ビスティ)が登場します。来るものがあれば、去るものあり。平成18年(2006年)には、それまで設置されていた検定・認定(※1)切れの機種が一斉に撤去され、平成19年(2007年)には最後の4号機がその役目を終えることとなります。
平成18年には200万台を突破したパチスロでしたが、射幸性の低い5号機で冬の時代を迎えます。たった2年後の平成20年には約25%減の150万台弱に。パチスロのシマにパチンコを設置できるよう10年ぶりにパチンコの設置台数が上昇に転じます。しかし、利益の一端を担うようになったパチスロの不振は深刻。ピーク時に18,244店あったホール数も13年後の平成20年には12,937店と5,000軒以上も減少することとなりました。
(※1)検定、認定
パチンコパチスロ機は検定を受けた機種しか、ホールに設置できない。認定はその延長措置。検定3年、認定3年の最大6年間設置可能
パチスロは『新鬼武者』(ロデオ)などのART機のヒットにより、平成22年(2010年)から再び増加に転じます。しかし、明るいニュースだけではありません。
平成24年(2012年)頃より一物一価(※1)が強く求められるようになり、広告規制も厳しくなっていきます。パチスロの等価交換に合わせると、パチンコはベースを低くせざるを得ません。また、イベントを謳うことによって集客をするのが一般化した業界にとって、広告規制は大きな影を落とすこととなりました。「イベントがない日は、打てない日」。ユーザーの多くも洗脳されていたのです。
(※1)一物一価
パチンコ店において、パチンコ・パチスロの種別や球・メダルの貸出金額を問わず、球・メダルと景品の交換率は1種類しか認められない、という原則
平成26年(2014年)。レジャー白書調べではついに遊技人口が約970万人と1000万人を割り込みます。そして、パチスロで内規が改正され押し順ナビによる出玉を抑えることに(5.5号機)。平成27年(2015年)にはパチンコで“遊技くぎ”(※1)が問題化。パチスロでは高射幸性遊技機(※2)の撤去スケジュールが策定されました。そして、平成30年には遊技機規則が改正。パチンコもパチスロも大当たり出玉を抑制されることになります。
このような遊技機の問題だけでなく、脱等価の営業も推進されていきます。射幸性のダウンです。また、平成28年(2016年)に施行されたIR推進法。ここから依存問題もクローズアップされる流れに。四方八方から集中砲火。普通の人ならもうライフはゼロでしょう。営業されているホールさんには感謝しかありませんよね。そんな状況なんです……コロナがなくても。
平成の最後までの数字ではピンと来ないかと思い、表組には令和の最初のデータも加えてあります。ついに、ホールの数は1万店を割り込みました。減少する角度も厳しさを増しています。遊技人口も減っているのに、1軒あたりの平均設置台数は過去最高を記録しているとは皮肉なものです。新型コロナウイルスの影響で、閉店や倒産のニュースも流れてきています。さらに店舗数は減少することでしょう。
この苦難を乗り切り、再び多くの国民に存在を認められる国民の余暇、地域に根ざした社交場という位置付けとなるよう。その契機となることを願ってやみません。ホールがあるから我々は楽しめる。頑張れホールさん!
(※1)遊技くぎ問題
国会で「検定機と異なる性能(くぎ)なっているのはどうなんだ」という質問主意書が提出され、国家公安委員会の委員長(河野太郎氏)が「由々しき問題」と答えた。
(※2)高射幸性遊技機
いわゆる「1日で2万枚を超える差玉を放出する性能を有する機種」
最後は、日遊協がまとめたホール数推移のグラフです。私まだ生まれていない昭和44年(1969年)から。1万軒を切ったのは昭和56年(1981年)以来なんですね。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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