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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2021.04.27

フリーライター家を買う!?#02~ライターの社会的信用~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

自ら職業を明かすまでもなかった。ありがたいことに、どうやらココに読者がいるらしい。カミさんには悪いが、話はここまでだ。仮に家を気に入ったとて、売ってはもらえないだろう。

男A「どうぞ、冷める前に」

勧められるまま茶に手を伸ばすと、カミさんもそれに続いた。ひと口飲んだら、ここを出ればいい。状況を飲み込めていない男Bは、チラチラと俺の顔を窺っている。

さて、帰って仕事だ。これ以上、デザイン会社のKさんを怒らせるわけにはいかない。もう用は済んだ。早めに切り上げるのが不動産屋のためにもなる。

――「その部下の方々が言う通り、パチスロ雑誌のライターでして」
男B「はあ…パチスロ雑誌の……」

声色だけで、男Bがスロッターでないと分かる。男Aもピンとはきていない様子だが、うんうんと真剣な表情で聞いている。

――「まあ、フリーのライターです」
男A「なるほど…ご主人はテレビにも出られてるとか」

――「いやいや。CS番組に、たまにですよ」
男B「へ~、スゴいですね!

――「いやいや、たまにですよ。たま~に」

これは一体なんの時間だろう。まるで友人の結婚式の二次会で、新婦側の親戚と話しているような気分だ。

男A「では、お仕事はあちこちお出掛けになる形ですか?」
――「そうですね。新宿・上野が多いかな」

カミさん「地方に行くことも結構あります」
男B「なら、なおさらここはいいですね」

――「え!!?」

パチスロ雑誌のライター。そんな突飛な肩書きを聞いてもなお、彼らは諦めてないらしい。
 

一生の買い物。

この街は、今住んでいる街と同じ市内で数駅の距離だ。生活圏は大きく変わらず、自転車でも行き来できる。

そこそこ名のある不動産業者に就職しただけあり、男Bもこの場所の良さをよく分かっているらしい。

会社員であれば、会社に通いやすい場所を選べばいい。しかし、フリーライターには固定の勤務先がない。都心や地方の主要都市へ、スグにアクセスできる場所が望ましい。

その点において、今住んでいる地域は最高の場所だ。言うまでもなく新宿・大手町・品川に比べれば利便性は劣るが、家庭を築くならある程度静かな場所がいい。

都内の主要な街には概ね20~30分で行ける。そして、遊びに行こうと思えば海にも山にも1時間ほどだ。

男A「この市内から出るつもりはないですもんね?」

心の内を読んだかのように男Aが言った。

男A「この市に1度住んだ人は出ていかない。不動産業界の常識です」
――「そうなんですか?」

カミさん「便利ですもんね~。それでいて緑もあるし」
男B「ずっと市内にいるつもりでしたら、ぜひご検討頂けますと……」

クッ……男Bとカミさんはグルだ。昨日、ウチのマンションにポスティングに来ていたのが、他ならぬこの男Bである。そしてトントン拍子で、このショールーム見学が決まってしまった。

たしかに市内から出るつもりはない。一生ここに住みたいとさえ思っている。しかし、俺はまだ28だ。一生の買い物を、そんなスグに決めていいわけがない。

――「う~ん、しかしなぁ……」
男A「ご主人は、なにが引っ掛かっているんです?」

――「いや、だって家っすよ? 昨日、家内から聞いたばかりで『はい、買います』なんて即断できるわけないですよ。CD買うんじゃあるまいし」

男A「はは、それはたしかに」

カミさんはニコニコしながら茶を啜っている。なんだ? この3対1の構図は。

――「家なんて一生の買い物じゃないですか! そもそも買ったほうが得か、一生賃貸のほうが得かも分からない」
男A「そこです、ご主人」

――「は?」
男A「そこをみなさん誤解している」

――「え? なにをです?」
男A「家は一生の買い物ではありません。この地域ならなおさらです」

家が一生の買い物じゃない!?
 

発想の外。

男A「なぜ『一生住む』と決めつけるんですか?」
――「え? だって家ってそういうモンじゃ……」

男A「引っ越したくなったら売ればいいんですよ
――「え!? そんな簡単に!?」

男A「たとえば駅から遠い物件なら、なかなか売れません」
――「…でしょうね」

男A「でも、このあたりで徒歩10分圏内なら、資産価値はそうそう落ちない」
――「………」

男A「数年や十数年で極端に落ちることはないでしょう」
――「まあ、都内へのアクセスも良いですもんね」

男A「ご主人も〇〇駅周辺の再開発はご存じでしょう?」
――「もちろん」

男A「それに伴い、このへん一帯の地価が上がっています」
カミさん「それは最近よく聞きますね」

男A「実際、投資目的でこの辺りの物件を購入している人も多い」
――「………」

男Aの言うことに偽りはないだろう。今の街に住んで数年経つが、地価はどんどん上がっている。数駅離れた『ヤクザの店』周辺も、急激に地価が上昇しニュースになったばかりだ。

家を買ってしまったら、なにがあっても一生そこに住み続けるものだと思っていた。しかし、住宅の購入はそこまで重いものではナイのかもしれない。
 

ライターの信用。

――「じゃあ仮に買うとしても、私、こんな職業ですよ?」
男B「でも定期収入はあるんですよね?」

――「まあ…一応ですが。でも浮き沈みハンパないですよ?」
カミさん「収入ならこちらに…」

カミさんがバッグから取り出したのは紙の束。

――「ちょ、なにそれ?」
カミさん「収入の証明書類に決まってんじゃん。過去5年分の」

――「なっ!?」

本気だ! カミさんは本気で家を買おうとしている!! てか待て待て! 読者に年収がバレるじゃねーか!!

男A「ほ~、28で! 大したもんですね~」
――「いやいや、たまたま今が良いだけで」

ライターバブル真っ只中で休みなく働いていれば、いくら原稿料が最安値の俺でもそこそこの収入になる。ただ、それがいつ終わるか分からないから恐ろしい。

男A「これならローンの審査も通るでしょう」
――「ホントすか!?」

男A「極論を言えば、年収200万でもローンは組めます
――「またまた、そんな」

男A「もちろん借りられる額は相応ですが」
――「ホントですか?」

男B「重要なのは定期収入の有無です」
――「はぁ、定期収入……」

男B「収入が小さくても、毎月決まった収入があるなら信用になります」
カミさん「なるほどですね~。ウチも浮き沈みはあるけど…」

同じフリーライターでも、住宅ローンを借りられるか否かは分かれるだろう。俺の場合、専属契約ではないものの、毎月途切れることなく攻略誌「H」からの収入がある。

男A「あと、奥さまもいざとなれば働けるのが評価されるでしょう」
男B「今は余力があってこの収入というわけですから」

カミさん「なるほどね~」

フリーライターの中でも飛び抜けて胡散臭いパチスロライター。それでも定期収入があるだけで、こんなにも評価されるとは―――。

いや、喜んでいる場合じゃねえ!! 仮にローンの審査をパスしても、ちゃんと返済できるのだろうか。
 

先輩の教え。

40歳から35年ローンを組み、75歳で完済。これがよく聞くパターンだ。しかし、9つ上の先輩はナゼか85歳まで返済する計算で購入したらしい。そもそも、そんなことが有り得るのだろうか!?

また別の先輩はライターになる前の会社員時代にローンを組み、ボーナス払いに苦しんでいるらしい。言わずもがな、我々フリーライターにボーナスなど存在しない。

先輩はずっと「ボーナス払いだけはすなよ!」と口癖のように言っていた。

――「待ってください。そもそも物件の価格を聞いてないんですが」
男B「これは失礼しました! 今、空いているのは2部屋でして…」

男A「1部屋は抽選なので、五十嵐さんにご案内できるのは実質1部屋です」

カミさん「募集かけたばかりなのに早いんですね」
男A「この辺りは人気ですから。間取りがこちらです」

カミさん「んー、ちょっと狭いけど書斎もできるね」
――「う…うん…」

男B「で、販売価格がこちらになります――」

ウン千ウン百三十万円!!!

――「あわわわ……」
カミさん「まあ、このへんにしては安いね…」

気に入らねえ!!

まあウン千ウン百万なのは分かる。家だもん。だけどさ、そんな高いんだったらケツの三十万くらいマケてくれたっていいじゃない! 端数じゃん! ポッキリにせえよ!!

男A「ちなみにフラット35Sの対象になるので金利が……」
――「………(なに言ってるのかサッパリ分からん)」

2日連続で徹夜したあとに聞く話ではない。英語で喋りかけられているのかと錯覚するほど理解不能だった。
 

衝撃の返済額。

男B「ちなみに今の家賃はどれくらいですか?」
カミさん「10万1千円です」

男B「ほうほう。ちょっと月々の返済を計算してみますね」

フン、ムダな計算だ。たしかに今は仕事が好調。だが、俺は調子に乗らない!! 月々13万の家とかには絶対住まない! それはなにかを成し遂げた人間が住む家なのだ。俺ではナイ。

男B「頭金はいかほどにしましょう? 貯金はありますよね?」
カミさん「まあ、多少は……」

――「でもボーナス払いとかできませんからね」
男B「じゃあ頭金を○○○万と仮定して、ボーナス払いナシ…出ました!」

さあ、諦めるのだカミさんよ。家はいずれ買う………かもしれない。ただ、今日じゃない。まだ28の俺には早すぎる―――

男B「管理費・共益費込みで月々約10万円ですね」
俺&カミさん「ええええええ!?」

現在のボロ賃貸≒新築マンション

一瞬で眠気が吹っ飛んだ。

――「ウソだ! そんなわけ…」
男A「まあ、管理費が途中で上がることもありますが」

――「なんで新築分譲と今のボロマンションが一緒なんすか?」
男A「不動産とはそういうものです」

――「んなバカな! え、待って。今住んでるマンションが高いのか!?」
カミさん「賃貸と分譲の違いって、そういうものみたいよ」

――「マジかよ…なんかボロマンションに住んでるの、損してる気がしてきた」
男A「しかも月々ほぼ同額で、分譲なら自分の家ですからね」

当然、今住んでいるボロマンションは、これからどれだけ住んでも自分の家にはならない。いや、なられても困るのだが。

――「………現地、見てもいいですか?」
男B「もちろんご案内致します。今は更地ですけど」

カミさん「おお、どうした急に?」
――「見るだけ! ちょっと見るだけだから」

家に帰って仕事をしたい気持ちはある。しかし、この「ボロマンションに新築分譲と同額を払っている」というモヤモヤを抱えたままでは、ペンを走らせる自信がない。

1時間後――
――「ちょっとウルサイな」
カミさん「まあ、この辺りはどこも一緒よ。道路も大きいし」

――「そうだね。でも場所は悪くない」
カミさん「ちなみにここ、昔は倉庫だったんだって」

――「へー。まあ、地盤さえしっかりしてりゃなんでもいいよ」
カミさん「ほう、前向きだね。そういえば…ほら、あそこ」

――「ん? あのデカいマンションがどうしたの?」
カミさん「あれT子のマンション。大学の同期の」

――「ええ!? そんな偶然あんの?」
カミさん「この道、前も通ったなーと思ったらT子ん家スグだった」

――「マジか! 毎日会えるじゃん」
カミさん「そうだね。そうなれば心強い」

T子にはもうすぐ2人目が生まれるらしい。もしウチにも子どもができたら、T子はきっと頼れる先輩になるだろう。

――「……とりあえず仕事あるから帰ろうか」
カミさん「そうするか」

こうして俺らは度々ゴキブリが出るボロマンションへと帰った。


2日後――
俺らはまたショールームにいた。

――「では、お願いします」
男A「こちらこそ。住宅ローンが通るよう、全力でサポート致します」

カミさん「よし、今日はパーっと食べて帰るか!」
――「ヤダよ。俺、〇千万借金するんだよ? 家帰って塩と米でいい」

カミさん「わ~、気分台無し!!」

男Aが言う通り、住宅ローンの審査は呆気なく通った。入居は1年半後に決まった。

俺はフリーランスでありながら、フリーランスをナメていたのかもしれない。そしてフリーライターという職業をも……。


たしかに激しく上下する収入に不安はある。でも、少なからず定期収入があれば、社会的な信用は得られる。はみ出し者のイメージがあるパチスロライターも、やはり社会の一員に変わりはない。

こうして書斎で原稿を書いていられるのも、攻略誌「H」のおかげなのだ。
 

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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