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パチ7自由帳・匠
2020.04.20
攻略の手応え。『コードギアス 反逆のルルーシュのハズレ』書き手:マコト
▲パチスロコードギアス 反逆のルルーシュ(サミー/2016)
ハズレが成長のきっかけ
初代エウレカに始まり、新鬼武者、鉄拳2、秘宝伝女神や初代モンハン。好んで打ち込んだボーナス+ART機の名前をあげれば枚挙に暇がないけれど、なかでも特に思い入れがあるのが「コードギアス 反逆のルルーシュ」だ。
原作アニメが好きだとか、ルルーシュの独特な雰囲気がたまらないだとか、ガウェイン・蜃気楼・ランスロットといったナイトメア(ロボット)がカッコイイとか、そういう類の話じゃない。
ギアスという台と出会えたことで、攻略ライターとして少し自信が持てるようになった。今回はそんな思い出を語らせてもらいたい。
きっかけは『ハズレ』だった。
ここで言うハズレはパチスロのフラグとしてのハズレの事を指しているんだけど、多くのパチスロは通常時にハズレが頻出する。そして、それを意識することなく消化するのが基本だと思う。
だがART中になるとその役割が変化する台が多い。何かしらのレア役成立直後であれば、ボーナス同時当選を意識するだろうし、ゲーム数やセット数の上乗せに繋がるケースもある。
なかにはハズレ確率に設定差がある台だってあるだろう。ご多分に漏れずギアスもそのクチで、ART中のハズレはセット数上乗せが確定するうえ、その確率は高設定ほど優遇されている。
とはいえ、ART中のハズレ確率は1/1310~1/642(設定1~設定6)と重め。頻繁にお目に掛かれる存在ではないということもあってか、ハズレの恩恵はそれだけではなかった。
ハズレによる上乗せはガウェインと呼ばれる上乗せ特化ARTの振り分けが20%もあるのだ。つまり、ART中のハズレは激アツ。ART中は出目でハズレを察知することが設定看破を後押しするし、アツくなれる瞬間でもある。
しかし、ギアスに搭載されていたSINというフラグがそれを邪魔していた。ART中のSINとハズレは同じ出目が止まるという法則があったのだ。
SIN確率は約1/12。頻繁に出現するハズレ目の実態はSINで、そのなかにハズレが混じっているかもしれない。
でも、ハズレは上乗せが確定するのであれば、ハズレ目直後に上乗せ告知が発生すればハズレによる上乗せ、と認識すればいいじゃない………そう思うかもしれないけれど、上乗せ時も告知の発生割合はそれほど高くないうえ、上乗せ告知には数ゲームの前兆を挟むことも多かった。
レア役直後にハズレ目が出現し、上乗せ告知が発生した場合は当選契機を見抜けなくなりがち。確率に設定差があったり、上乗せが確定したとしても外見から見抜けないんじゃ意味がない。
いや、待てよ。そもそもハズレとSINはフラグが違うわけで。フラグが違えばリール制御だって異なる可能性が高い。
左リールにBARを狙うスタンダードな打ち方だと同じ出目が止まるけれど、変則押しなら出目からハズレとSINを区別できるかもしれない。よし、試してみる価値はありそうだ。
雲を掴んだ瞬間
中リールのC.C.図柄付近を狙うもダメっぽい。白7付近もダメだ。出目からハズレを見抜く手順は難航していた。
そりゃそうだ。まず初当たり確率が重いARTを引かなきゃいけないうえに、ハズレも引かないといけない。しかも、ハズレを引いたタイミングでSINかハズレかを見抜ける手順で打っていなければ成果はナシ。それでいて、そんな手順が実際に存在するかどうかさえ分かっていないのだから、難航しないわけがない。
じっくりと時間をかけて、何日も中押しで消化してみたけれど、そろそろ逆押しにシフトした方が良さそうだ。スイカのフォローに適しているC.C.図柄付近を狙ってみるもSINとハズレの停止形は同じっぽい。
残るは白7ぐらいか。でも、白7を狙うとなるとスイカとの距離が4コマもある。下段付近に白7を狙えばスイカの引き込み範囲が広がるけれど、そこに白7を狙っているとやっぱりSINとハズレを見抜く術はなかった。ビタ押しが前提になってしまうけど、上段に白7を狙ってみるか。
ハズレ時はほぼ何かしらの演出を伴うから、演出ナシ時はアバウトに白7を狙ってみよう。
なるほど、リプレイは白7上段からか。リプレイ非テンパイ時は強チェリーとチャンス目の可能性がある。で、チャンス目成立時は第3停止後にフラッシュが発生すると。
あれ、ちょっと待って。いや、待つ必要はないんだけど、白7上段からリプレイも強チェリーも否定したのに、フラッシュが発生しない。つまり、チャンス目でもない。ボーナスも否定しているのに演出のざわつきは止まらないし、ギアスエフェクトによる告知が発生していやがる。
これが初めてハズレを見抜けた瞬間だった。たった1度のハズレだけど、確かな手応えを感じていた。
近くにいた天才とメーカーからの回答
「ギアスのハズレ見抜けるっぽいよ」
興奮した声で担当編集にそう伝えると、彼は冷静にこう言った。
「じゃあ、確認しに行きましょう」
いやいや、待ちなさいよ。見抜けないと思われていたハズレを見抜いたんだよ。もう少しリアクションがあってもいいんじゃない。 それにさ、確認するって言ってるけど、ART中にハズレを引くのはそんなに簡単じゃないぜ? そんなことを思いながら担当編集の隣に座ってギアスを打ち始めると、早々に担当編集がボーナス経由でARTを引いていた。
「白7を上段に狙えばいいでしたっけ?」
そう言うと彼はなんの躊躇いもなく右リールを最初に止めた。
「えっ、まだ準備状態中だよ!? ほら、ペナルティー音鳴ってるじゃん。左から押さなきゃ」
全くもうなんて事をするんだ。幸いARTは準備状態のまま続いているけど、最悪押し順ナビが出なくなることだってあったんじゃないだろうか。詳細は分からないけど……。
「いや、押し順ナビ出てなかったし、SIN対応の演出も発生してないんで、変則押ししても問題ないと思うんですよね。音は鳴りますけど、ベルが揃ってないのでペナルティーの可能性もないハズです」
「…あっ」
「ART中はハズレ確率が低くなりますけど、準備状態中は通常時と同じでハズレ確率高いままですし。ハズレ時は上段に白7がビタ止まりますね。うん、問題ないと思います」
目からうろこだった。通常時もART中もハズレのリール制御は同じという法則を生かし、敢えてART準備状態中に逆押しを実践する。その発想、天才かよ! ………いや、もしかしたらこんな簡単なことに気付かなかった俺がバカなだけなのかもしれないけれど。
ちょっとばかり醜態を晒した気がしなくもないけれど、ART中のハズレを見抜ける手順として、逆押し白7狙いを誌面に掲載することが決まった。ただし、この手順、ART中のハズレこそ見抜けるが、中段チェリーやリーチ目役といった、より確率の低いレア役や、同時当選確定のスベリリプレイや、リプ・リプ・チェリーの入賞形は分からないまま。 これらの停止形や入賞形は今後分かった時に掲載しよう。
今はこの有益な打ち方を掲載することに意味がある。そういう話でまとまった。ただ、万が一のことを考慮して、この手順が間違っていないかメーカーに確認してもらうことになった。
数日後――。
メーカーからの返答には、この手順でART中ハズレを見抜ける旨と、この手順で消化した際の中段チェリー・リーチ目役、同時当選確定のスベリリプレイなどの入賞形が添えられていた。 逆押し白7狙い手順の詳細が記されていた。大げさかもしれないけれど、メーカーから認められた気がした。努力が報われた気がした瞬間だった。
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- マコト
- 代表作:名機のそこ~マコトがメーカー開発インタビュー~・【回胴の探り手】マコトの味変(あじへん)回胴
岐阜県出身。3本のリールが織り成す出目演出に魅せられて、当時読者だったパチスロ必勝本に携わる仕事ができたらなという気持ちで履歴書を送付。無事、ライターとして採用してもらい、ほぼパチスロライターという仕事しか経験したことのない男が生まれてしまう。現在はパチスロ必勝本などを中心に執筆しているほか、DVD・CS番組・ネット動画などにも出演中。とにかく出目でアツくなれる機種が好き。
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