- パチセブントップ
- コミュニティ
- パチ7自由帳トップ|ブログコミュニティ
- コラム(ブログ)詳細
忘れられないメーカー取材
忘れられないメーカー取材
-
貯金爆弾さん
お久しぶりです。ドリクルは金欠で引退してます(涙) - 投稿日:2016/06/23 13:13
「ふざけんなよゴラアアアッ!!」
15年以上前の話。某パチンコ雑誌の編集者だった自分は、某メーカーへ『CRサザエの冒険』の取材に行った(もちろん機種名はフィクションです)。
受付のお姉さんに挨拶し、指示された別室にて広報のA氏を待っていると、そのA氏が冒頭の奇声を上げながら入ってきたのである。A氏とはあまり面識がないが、メチャクチャ怒っているのは火を見るよりも明らかだ。
自分「あのぉ、何かありました、か?」
A氏「何かもクソもねぇよ! 今日発売のアンタんとこの雑誌、 ナミヘイの絵を反転して入れてるだろ! ざっけんなよオイ!」
反転、だと?
今日発売の号は、巻末の新機種コーナーで『サザエの冒険』を半ページだけ掲載している。しかしそのページに、ナミヘイの絵は使っていないハズ。そう、実は新機種コーナーを担当したのは、他ならぬ自分なのだ。
そして何度思い返してみても、使ったキャラ絵は「勇者サザエ」と「戦士カツヲ」のみ。これには絶対の自信がある。そもそも半ページしかスペースが無いのに、敵キャラである「魔王ナミヘイ」を載せるかっつーの。
自分「あの、何かの間違いだと思いますよ? ナミヘイの絵、今回の号では使ってませんし」
A氏「あ? さっき見たんだから間違いねぇよ!」
自分「いやいや、載せたのはサザエとカツ」
A氏「お前さ、大魔王であるナミヘイを反転しちゃったら、どうなるか分かる? 本来は右利きのキャラなのに、左手でオノを振り上げてんだよッ! 逆だろ逆ッ!」
自分「ですから、それはウチじゃありませんって。他の雑誌と間違えてませんか?」
A氏「ったくよー。だったら、その雑誌持ってくるぞオイ」
自分「そうして下さい。絶対に、ウチじゃありませんし」
A氏「チッ! ちょっと待ってろ!」
と言い残し、部屋から出ていくA氏。やけに強気な態度だが、こっちも自信満々である。あの巻末の新機種コーナー、今さら見るまでもなくナミヘイは使っていない。どうせA氏は、他誌を抱えて戻ってくることだろう。
待つこと1分、A氏が雑誌を手に戻ってきた。その表紙を見ると……って、ウチの雑誌じゃん!
えっ、何で? やっぱり俺、ナミヘイ使ってた? いやいや、それは無い。それだけは無い。確実にサザエとカツヲだけだ。それなら、もしや他のページに? いやいや、新機種コーナーは最も〆切が遅く設定されており、そこにギリギリで差し込んだのがサザエの冒険だった。つまり〆切的に考えても、他のページにサザエを載せるのは不可能なワケで……
ん?
もしかして…
表2対抗……か?
「表2対抗」とは、表紙をめくって最初に出てくるページのこと。ここは雑誌にとって一番大事な、伝統的に編集長が担当する花形ページである。そして表2対抗は、不測の事態に備えるためにも、〆切が新機種ページと同様に最も遅く設定されているのだ。
A氏「ほれ、表紙めくってみろよ」
うぎゃー、やっぱり! でもキャラ反転なんて初歩的ミス、編集長がやらかすとも思えん…。えーい、ままよ!
恐る恐る表紙をめくると、そこには
「春の新機種ラッシュ到来!」
のキャッチコピー。文字の下には、様々な新機種のキャラクターがひしめいている。そんなキャラたちの背後に、おそらく最後の最後、後付けでハメ込んだのであろう「彼」が鎮座ましましていた。
そう、それは紛れもなく
巨大なオノを「左手」で振りかざす…
大魔王・ナミヘイであった。
はい、今回の話はここまで。その後の展開は想像にお任せ…ってか、想像通りかと思います。
以上、自分の中でトラウマな「土下座事件」をお伝えしました~。
※機種名やキャラ名は完全にフィクションです。
9
貯金爆弾さんの
共有する
このコラムへのコメント(12 件)
あ、それとは無関係です。でもあの隠し撮り写真、生々しくて最高でしたね。
特に広報の方は、しっかりチェックしてますね
開発者は全然見てなかったりするみたいです
実は、かなり柔らか~く書いてるので、実際はもっと酷い暴言を浴びましたよw
ちなみに、同行してたカメラマンは失禁してました。合掌。
ハミダシもハシラも、フル活用でしたねw
「お詫びと訂正」という文字、何度書いたことか…
あ、自分の担当ページじゃないけど、宝島社のVOW!に載るレベルの誤植もありましたw
ギャンブルコンボ!w
自分がいた雑誌、ギャンブルコンボが人気出ると踏んで、
導入週に発売する号で巻頭特集を組んだのです。
で、結果は…
年間の売り上げが最も低い号となりましたとさw
詮索はダメ、絶対w
(でもロデオじゃないです)