- パチセブントップ
- コミュニティ
- パチ7自由帳トップ|ブログコミュニティ
- コラム(ブログ)詳細
ネットと漫画。ある偉人とその他。
ネットと漫画。ある偉人とその他。
-
さん
- 投稿日:2015/11/11 07:02
インターネットで漫画を読む事が普通になった。数年前ならスキャンした原稿をデジタル化なんて言われたんだから、まだ紙の上で感じたかったけど、今や漫画家さんが手に取るペンにインクはついていない。それなら液晶の上で見たって同じじゃないか。と言う事で、僕もネット漫画を支持しています。
17年くらい前だと思うのですが、ネット漫画に対する明らかな転換期と、今思えばここが黎明期なのか・・と思った時代が存在しました。スラムダンクで山を築いた井上雄彦氏が、2作目のバスケ漫画をインターネット上でアップしたんですね。タイトルはブザービーター。「うちうとちきう」のバスケ漫画。好きだったなぁ・・。
月刊ジャンプにおいて誌上でも読むことが出来たんですが、ネット上であれば速く読む事が出来たので、初めてパソコンで待つ楽しみを覚えた時期でもありました。
もちろんアマチュアも多数ネット上に漫画をアップしていました。驚く程の才能が、この頃歴史に埋もれたように思う。一番に思い出す出世頭は、アジアンカンフージェネレーションのジャケット絵でも有名な中村佑介さん。かれの前進個人サイト「風喫茶」(友人との共同サイト)また、後期の個人サイト「檸檬通り」などでは、彼が描く漫画が読めたり、そのサイトのリンクから様々なネット漫画家のページにアクセスをする事が出来た。
この頃僕が行っていた同人活動と相まって一度だけお会いした事がある。70年代に憧れを持った、どこにでもいるオタクだったなぁ・・・。絵の上手さは群を抜いていた。
中村さん以外にも、後にネットマンガ家を集めて販売された同人誌「花と鉄塔」の刊行なんかは、凄い思い出深い。あの頃の皆さんの名前をネットで検索しても何一つ出てこない今がとても歯がゆいです。
そんな中どうしても、この人だけは、この人だけは紹介したい!!!と思うマンガ家さんがいるので、紹介をする事にする。16歳くらいの僕が天才だと思い、憧れた脳を持った人。
彼の名前はイタコップ。サイトが奇跡的に残っているのでアドレスを貼っておきます。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hirofumi/mannyomi.htm
[負の遺産]と書かれたサイトに飛びます。特に閲覧注意なし。
95年から2011年までの彼の作品に触れることが出来るが、全て「ノートにシャープペンシル」で書かれている。最も古い作品を見れば、絵の稚拙さに拒否抵抗が起こるかもしれないが、貴方がマンガが好きなら是非最後まで読んで欲しい。決して、時間を無駄にはさせない。
作中に「炉」に触れる作品がある。この「炉」とは「ロリータ」の「ロ」を意味する当時のネットスラングで、「なぜ大人が小さな子供を愛する事は罪なのか」に全霊をかけて描かれた作品だ。一流のストーリーテラーとは、彼の事を指すんだろうと、当時フィルムカメラを持って自主映画とか言う青臭い活動を行っていた僕は思ったものだ。
日本中の誰しもが、「一発逆転」や「人生の勝利の切符」を探す立派な舞台となったインターネットの中には、今日もたくさんの才能が埋もれ、死んで、産まれる。使い方を間違えれば、人生の幕も驚くほど簡単に閉じる。
一人でも多くの野望が、叶う事を祈っています。
・・・もじゃ王元気か・・・俺んチに空き部屋あるからいつでも来いよw?
11
さんの
共有する
このコラムへのコメント(3 件)
面白かったですよぅ~
個人的な印象ですが井上三太先生や松本大洋先生にどこか通じるモノを感じました