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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2016.12.20
続・算数のお時間(機械割詐欺・詐称)
今年の漢字は「金」でしたね。リオ五輪のメダルラッシュということですが、ロンドンの時もシドニーの時もそう。オリンピックは高確率モードな模様です(笑)。
個人的には「赤」を選びたいですね。大河ドラマの真田丸は、鎧兜が赤備え。野球では、赤ヘルこと広島東洋カープが優勝。サッカーでは、年間1位の浦和レッズと、クラブW杯で準優勝した鹿島アントラーズともに赤いユニフォーム。また、お笑い芸人でも、赤い衣装のカズレーザーと平野ノラがブレイクしましたね。
私にとっては、パチスロも「赤」でした。赤7を揃えるのが好きなのは、もう四半世紀変わりありませんが、今年の前半のお気に入りは『リノ』。後半は『クランキーセレブレーション』。どちらもパネルデザインは赤が基調の機種とあいなりました。えっ、収支も赤いんじゃないかって? その通りですよ、放っておいてください(笑)。
ということで、2016年最後の思考ルーチンは、前回に引き続き「算数のお時間」。中学時代に数学の実力テストが200点満点で2点だった赤点野郎が、またパチスロの算数を少し語ってみたいと思います。前回は、設定推測に繋がるような考え方だけで終わってしまいましたからね。
PAYOUT・出玉率の意味
おかしな機種がないとは言えませんが、確率通りにヒケることなんて滅多にないことを知らずに“割詐称・確率詐称”というのは、いかがなものか。前回、こんな感じで少し触れましたが、ぶっちゃけ“機械割詐欺・詐称”という言葉が大嫌いだったりします。
そもそも“機械割”って、ホール用語なんですよね。1000枚の売上に対して、1600枚分の景品を持って行かれたら16割。これは、低交換率や1回交換などが主流だった時代、主にパチンコの名残でして。例えば8枚交換ならば、16割を出されてもホールから見ればトントンとなります。要は、その日の結果論です。この数値の詐称は、国税局がアップを始めます(笑)。
ま、言葉はどうでもいいですね。出玉率(PAYOUT)の話です。大体の意味は、皆さんご存知ですよね? 100%を大きく超えるほど勝ちやすい機種。100%を切っていれば、打ち続けると負ける機種。はい、正解です。
わかりやすいようにノーマルタイプで考えてみます。上の表は、来年導入されるパイオニアの『オアシスデイズ』のもの。設定3から100%を超しているので、等価交換ならば勝てる設定ということになります。では、どれだけ勝てるのか?
設定6は、110%。コインを1枚入れるごとに、1.1倍される計算となります。8000G回すと24000枚投入されるので2400枚。もしこれが、法律で許される上限の119.9%だとしても、4800枚くらいなものですよ。
ART機やAT機を打ち慣れている方からすれば、意外に少ないと感じるかもしれませんね。それは、丸1日打っても起きるとは限らない薄い事象を引き当てているからです。それも含めての出玉率なのです。
出玉率を計算してみよう!
出玉率の表を眺めると、100%前後のものばかりとなりますが、1つ1つの要素の集合体となっています。ボーナス・ART・通常時の小役といった要素です。先にも登場した『オアシスデイズ』のスペック表から考えてみましょう。
BIGは純増最大312枚。REG(内部的には第二種特別役物・2種BB・MB)で最大純増130枚となっています。出玉率を計算する公式は、以下の通り。最後の「÷3」は、3枚がけだから……と覚えましょう。
獲得枚数÷確率分母÷3
設定6のBIGならば「312÷244÷3=0.4262」となります。同様にREGは「130÷348÷3=0.1245」。合わせた「0.4262+0.1245=0.5507」がボーナスの出玉率ですね。
これと同様に通常時の小役も計算していきます。リプレイは正確にいえば0枚役ですが、3枚役として考えてしまってもOK(このあたりが型式試験ではなくユーザー計算ということで)。リプレイは1/7.3なので「3÷7.3÷3=0.1370」となります。これを全小役で計算するのもアリ。
もう1つ。50枚あたりの回転数から計算することも可能です。例えば、50枚あたり35G回る機種があったとしましょう。
35G回すために必要なコインは105枚。50枚しかないのに105枚が出てくるということは、55枚が35Gかけて出てくることになります。55枚役を1/35で抽選するのと同じことですね。なので「55÷35÷3=0.5238」と計算できるのです。
このベース計算は、簡易版ならば小役をカウントしなくてもできますからね。
1)ボーナスで出たコインの総計+現金投資時のコイン−流した枚数=通常時に消えたコイン
2)通常時に消えたコイン÷総ゲーム数=1Gあたりの消費枚数
3)50÷1Gあたりの消費枚数=50枚あたりのベース
ART機とかは、さらにART分だとか準備中などがあるので、ややこしくなりますが。システムに対する理解と、この基本公式さえわかれば、大丈夫かと思います。今は獲得枚数も液晶で表示されますし。ま、ART機で正確な出玉率を出すことは不可能なので、どうでも良いですかね。
ベースを逆算して攻略要素を発見!?
『オアシスデイズ』はまだ導入もされていないので、通常時のベースがどの程度になるのかはわかりません。このような時は、わかる数値から逆算できることもあるのです。これで、ちょっといろいろなことがわかったり。
設定6の出玉率110%から、ボーナス分を差し引いてみます。「1.100—0.5507=0.5493」この54.93%は、どこから来るのか? 通常時の小役として出てきます。
コイン1枚入れると、0.5493枚出てきてくれるということは、3枚入れると1.6479枚出てくることに。言い換えれば「3-1.6479=1.3521」で、1Gあたり1.3521枚減ることになりますな。
で、最後の仕上げ。50枚消費するのに何ゲームかかるのか。1.3521枚減るんですから「50÷1.3521=36.97」。設定6は概ね37G回ることがわかりました。
このベース逆算を全設定やれば、詳細が出る前に通常時にどの程度の設定差があるかも、なんとなくわかるのです。ちょっと攻略ライターっぽくなるでしょ(笑)。
ちなみに『オアシスデイズ』の設定1のベースは、35.83Gとなりました。まあ、すべてがザックリ計算なのでアテにならないかとは思いますが、1Gくらいは普通にありそうですね。ええ、わからなさそう。
65536を使えば、より詳細に!
ザックリとしたメーカー発表の確率でなく、解析値のように細かくしたい方は、もうひと捻りしてみましょう。パチスロの乱数は、最大で65536個となっています。65536個の方眼紙のうち、BIGと書いてあるものがいくつかある。それを約分すると1/244などといった数字になるのです。逆算すれば、BIGと書かれている乱数を特定できることがほとんどです。
65536÷244=268.59
メーカー発表で小数点以下1桁でもくれていればビシっと決まるんですが、たまにこうややこしくなります(笑)。乱数は必ず整数となるので、268個か269個ということになりますね。
65536÷268個=1/243.6283
65536÷269個=1/244.5373
小数点以下、1桁を四捨五入しての1/244なのか。小数点以下を切り捨てているのか。これは、メーカーごとによって異なっています。BIGとREGをすべて計算してみて、どちらなのかヒントを探るのがベストとなりますが、ここではスペースの都合上割愛します。興味のある方は、ご自身で考えてみてください(笑)。
ちなみに、この65536は、小役などの数値でも使えます。確率が高いものになるとピッタリの乱数を特定するのは難しい(1/6.83のように小数点2位くらいだと候補がたくさん出てしまう)ですが、だいたいは「1/6.83=9600個/65536」のように綺麗な数字となることが多いです。
前回紹介した「BINOM.DIST関数」で設定推測ツールを作る際は、必ず乱数まで特定させています。細かいズレが大きくなっていって、それで判断がブレるのが怖くて。ま、それ以前にホールの設定配分予想がズレズレだから赤字収支なんですけどね。大きなお世話だ(笑)。
“出玉率詐称”という言葉が嫌いな理由
出玉率計算をノーマル機で考えたのは、理由が2つあります。まずは、基本となる計算方法がシンプルになるから。そして、もう1つは……AT機やART機は、煩雑すぎて計算が不可能ということが多いからです。
特定条件でなければ抽選しないプレミアム的なものにも、出玉率が持っていかれています。そもそものART滞在率が何パーセントになるのか。それ以前に、計算の起点を設定変更時にするのか、通常にするのか、高確にするのか。こんなことでも数字は変わってきます。
攻略誌もシミュレート値として計算していますが、どこも数字が微妙に異なりますよね。メーカーが出す出玉率も、そのシミュレート値でないと出せないのです。そりゃ、ズレますよ。「だいたいそんなもの」私は、最初からそれくらいにしか思っていません。というか、自分で計算できれば納得しますが。それができないものだから、主戦機種にしないというのもあります。
ま、気持ちはわかるんですけどね。思ったよりも出ない……というのは。それに関しては、ある程度ですが計算で導き出せます。例えば、期待値2800枚となる1/8192の一撃役があるとしましょう。設定6の出玉率は115%。これをヒケなかった時にどうなるのか?
2800÷8192÷3=0.1139
1.150—0.1139=103.6%
意外とプレミアム役って出玉率が取られてしまうんですね。おそらく、プレミアムをヒイていたら“出玉率詐称”とか文句を言いたくはならないと思うんです。それをヒケてなければ、グッと出玉率は下がります。ART系は、そもそも確率分母すら出しにくいですが、ヒケなかったらこうなるという出玉率のイメージも持って打つ機種を決めていただければ。そう思います。
うん、その昔。プレミアムを除いた出玉率を雑誌に掲載して、めっさ怒られましたとも。ライターはやりにくい時代なので。おのおの、ぬかりなく。あ、簡易計算に徹してしまいましたが、詳しい方々、黙れ、こわっぱ!と怒らないでください。2/200点の男にしでは頑張ったかと(笑)。
と、真田丸ロスが隠しきれなくなったので、今回はここまでに。皆さま、ちょっと早いですが、良いお年を!
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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