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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2016.12.06
算数のお時間(確率の収束とは?)
世間は、カジノ法案が騒がしくなっていますな。パッと見る限り、反対意見が多いですかね。もちろん、ギャンブル依存症に対するケアは、きちんとすべき。これは当たり前。しかし、この問題に付随して、パチンコ・パチスロをついでに叩こうと便乗しているものも見かけます。
ギャンブル的要素は、確かにあります。それは、トランプでも麻雀でも花札でも同じこと。この手のゲームが好きなのは確かですけど。別にお金がかかってなくても私は問題なかったりします。スロゲーセンも大好きですし。
そういう目では、カジノ構想なんてどちらでも良いんですよ。ストップボタンのないスロットマシンは愛せる自信がありませんし(笑)。パチンコとパチスロは、法律で“遊技”とされており、行き過ぎた射幸性は是正される流れになっています。いずれにせよ、これは変わらないでしょう。“遊技であり続けること”これが、パチンコ・パチスロの生き残る道だと思います。はい。
そんなこんな。ギャンブルとしてではなく、遊技としてのパチスロが好きな私ですが。なにもリールの挙動だけが遊技だとは思っておりません。確率のゲームという部分も好きなのです。
薄いところのプレミアムに当たった……というだけでなく、当たり前にヒケそうなものをハマってみたり。当たり前以上に当たってみたり。そういうのが好きすぎると、周期抽選とかゲーム数管理が苦手となり、ノーマルばかり打つようになるんです(笑)。
ということで、今回は確率のお話。しかしながら。私は文学部国文学科出身。小学校4年生の時に、河合塾ドルトンスクールのIQテストで「お宅のお子さんは、数学系にまったく向かない」と宣告された具合でして。表計算ソフトの関数も紹介しますが、それ以外は、あまり難しくは書きません。というか、書けませんので、ご安心あれ。
確率通りにヒケないことを思い知ろう!
ARTやボーナス成立後のプチRTが付いていない機種でリプレイを数えよう!
確率といえば、コインに直結するのは、ボーナスやARTということになりますが。小役などの出現率の設定推測を気にされる方が多いことでしょう。なので、設定推測に繋がるような感じで書いていきたいと思います。
「ボーナスは優秀だけど、ベルの確率は中間くらい」などという会話が多いですよね。確かに、この会話は間違っていないんです。ただ、演出などで確定するものが出なければ、いくら回しても設定推測は難しいです。なぜなら、確率通りにヒケることなんて、滅多にないからです。
リプレイは、いかなる状態でも1/7.3以上でなければならないと法律で定められています。ボーナス成立後の演出用RTが搭載されていないノーマル機で、リプレイを数えてみてください。8000G回しても、1/8.0とかザラにありますよ。逆に、1/6.5とかヒキ過ぎることは滅多にないのですが。私はリプレイに恵まれていないようです(笑)。
“割詐称・確率詐称”も、よく耳にするんですが。おかしな機種がないとは言いませんよ。しかしながら、自分がいかに確率通りにヒケないのかを確認している人は、簡単に口にしない言葉だと思うんですよ。っつか、ほぼぴったり確率通りにしかならない機種なんて、正直つまらないですわ。
確率なんて収束しない!
確率を語る時に注目していただきたいのが、確率分母です。1/7.3なら、7.3の部分。確率分母が大きいほど暴れやすい・小さいほど落ち着きやすい特徴があります。それともう1つ、試行回数も大事です。試行回数が多いほど数値は落ち着きやすくなります。
どこまで試行回数を重ねれば、その通りの数値になるのか?
結論から書きますと。いくら回しても、その通りの数値になるとは限りません。一瞬だけ、ぴったりになることはあるでしょうけど。
よく“確率の収束”という言葉を耳にします。収束という言葉は、元に戻す力が働くようなイメージを持ってしまうので、あまり使わないほうが無難ですかね。ART機などの天井は別ですが、小役や一発抽選のボーナスは、それまでいくらハマっても次の抽選は優遇されません。サンプルが増えると突飛な事象が薄まるという考え方のほうが自然でしょう。
それならば、短時間実戦などは小役データを取る必要はないな。ええ、その日の設定推測には、あまり意味をなさないかと思います。よほど、設定1と設定6で差が大きいものでなければ。そんなのは、数えなくてもわかりそうですけどね(笑)。
ただし、長期的には無意味ではありません。その台の設定はわからなくても、1台ではなく、ビッグデータにすることによって、そのホールの平均設定を予想できたりはします。勝ちデータと負けデータを分類するなどすれば、まだ数値の判明していない機種の大まかな特徴が掴めたりも。
今は、設定を把握して打てる機会が少なすぎるのでアレですが。昔は、設定6は勝ちに行くよりも、小役データのサンプルが増えていくことが嬉しかったりしました。
設定推測は、ホール観察眼が大事
さて、そろそろ実戦編。今までのことを踏まえて、設定推測にチャレンジしていただきましょう。『ハナビ』のハナビゲーム中のハズレだけ、カウントしてみました。
(機種ページ)http://pachiseven.jp/machines/4390
【参考】
設定1:1/13.36
設定2:1/11.81
設定5:1/10.44
設定6:1/9.48
試行数:600G
ハズレ:54回(1/11.11)
BIG30回分と、まあ頑張っていますな。確率だけを見ると中間設定くらいの印象を持ちますが、さて実際のところはどうなんでしょう。いろいろなケースを考えて、その設定の可能性を計算してみました。
左上は、その設定の時に、ハナビゲーム600Gでハズレ54回となる純粋な割合なので、足して100%にはなりません。ただ、基本となる数値なので置いておきました。
皆さんがよく思い浮かべるのは、右上の表でしょう。4台ジマのオール設定。この考え方が基本なのは間違っていません。まずは、攻略誌のサイトに登録して、ポチポチ入れてみるのが良いと思います。このパーセンテージを眺めるのも、感覚で語って正解になるための場数です。
しかし、それがアテになるとは限りません。こんな綺麗な配分のホールで打つことは、ほぼないですからね。設定1しかないホールでは、ハズレが1/8.0だろうが1/7.0だろうが、設定1です。そのホールが、どのような状況なのか。それによって、同じ数値でも設定推測のパーセンテージは変わっていきます。むしろ、数値なんてどうでも良いんです。全6ならば、ハズレが1/15.0でも良いんですから。
勝っている人ほど、数字に踊らされないものだったりします。ホール選択と台選択への自信のほうが優っているから。逆に、むちゃくちゃ負ける人も数字は気にしないんですけどね。踊らされないというよりかは、無頓着ということになりますけど。
おそらく、ここまで読まれている方は、小役のカウントなどは苦にならないことでしょう。参考にできるようホールのサンプルを増やし、なるべく平均設定が高そうなところで打ち、台を狙えるように……というのが、数値を使った上達法かと思います。
ちなみに、この『ハナビ』。まあまあ設定差があるので、やや中間ということになっていますが。確率分母がもっと小さければ、大混戦になるところでしたね。初代『北斗の拳』のレア小役は、確か1/40〜1/50程度だったかな。8000G回して1/45だと、どの設定の確率もほぼ均等だったことを思いだします。
PCの方にオススメの関数
600G回して1/9.48のハズレが54回出る確率。先ほどサラっと置いておきましたが、表計算ソフトのExcel(エクセル)の関数を使って算出したものです。PCユーザーの方なら、ほぼお持ちではないでしょうか。関数は、私もよくわからなく。SUM・SUMIF・COUNT・COUNTIF・AVERAGE……くらいしか使わないんですけどね(笑)。
BINOM.DIST。こんな私でも、日々多用してしまう、まさにパチスロ向きの関数なんです。残念ながら、スマホ用のExcelには搭載されていないようでして。なんのために買ったんだよ……と半ばキレております(笑)。
ちなみに、BINOMとDISTの間にドットがありますが、Excelの古いバージョンだと、このドットは要りません。どちらが、お使いのExcelに対応しているか、関数の一覧から探してみてください。
新しいバージョンなら入力もわかりやすい
BINOM.DIST(成功数,試行回数,1/確率分母,関数形式)
成功数のところは、当選した回数。ゼロでも構いません。試行回数は、その役を抽選したゲーム数。確率分母は、特定設定の解析値などを参照して入れればOK。問題となるのは、関数形式ですね。「FALSE」か「TRUE」が入ります。
「FALSE」は、その試行回数で成功数が“ぴったり”となる確率を求める時に使います。対して「TRUE」は“成功数を含め、それ以下”となるものも含めた確率を求める時に使います。
先にあまり使わない「TRUE」の解説から。8000Gで1/240のものを30回以上ヒク確率なんて見せ方にする時に使います。数式は、こちら。
1-BINOM.DIST(29,8000,1/240,TRUE)
30回以上ヒクのだから、29回以下の回数となる全ての確率を100%から引いてあげます。なので、成功数は29にして、全体を“1”から引く形にしています。ま、長いゲーム数でのボーナスのヒキ自慢専用ですかね(笑)。
圧倒的に使うのは、「FALSE」です。成功数を“0”にすれば、天井到達率も計算できます。もちろん、1/135で1000Gハマるハマリ自慢にも。また、5000GでGODが3回揃ったヒキ自慢もあり。
BINOM.DIST(3,5000,1/8192,FALSE)
先ほどの『ハナビ』の計算は、このFALSEを使っています。確率分母のところを設定ごとに4つ用意し、それで出てきた“起きる確率(前項目の写真左上)”を全設定の合計で割っただけのことです。
設定差がいろいろある機種だと、膨大に計算することになりますが、自分なりの設定推測ツールが作れるようになるんです。自分の打ち方では、スイカAとBを見分けられない。それならば、スイカは合算にしてしまおう……なんて。
設定推測するために打っているのではなく、楽しいと思う位置を押しながら、ついでに設定推測したいじゃないですか。この関数に出会って、私の打ち幅は確実に広がりました。
この数学初心者にも万能に見えるBINOM.DIST関数ですが、ちょっとした問題もあります。サンプルが増えすぎるとエラーを起こして計算できなくなることがあるのです。メイン小役なんかは、ほぼ確実に。その時は、サンプルのゲーム数と成功数を4で割りましょう。そして、BINOM.DIST関数で出てきた答えを4乗しましょう。10年以上前のことですが、元チャンピオン木崎さんという業界の大先輩に教えていただきました。
ちなみに、木崎さんは、違う関数を使って、設定推測プログラムを作っていました。その計算結果と、私の結果は微妙に違っていたんですけどね。さらに言うと、大手攻略誌ごとでも微妙に数値は異なります。ただ、誤差は小数点以下1桁程度。その程度でヤメるか続行するかの決断は変わりませんし、まあどれが完璧な計算かは、どうでもいいかな……と思っています。
ほんと場数よ!
こういうのを覚えると、この設定差はどれくらい使えるんだろうとか、いろいろ計算してしまうんですよ。正直なところ、この関数に出会っていなければ、いまでも算数は大嫌いだったでしょうね(笑)。
確率の体感を正解に近づけるには、ほんと場数なんです。それなりの確率と戦える機種で経験値を積むことも重要でしょう。私の場合、初代『クランキーコンドル』を打ちまくったので、それが基準になっています。小役くらいのものから、BIG確率の1/240(設定6)と1/277(設定1)まで。これで得た感覚を、計算によって「やっぱりそうか」などと確信に変えていった感じです。
PCがないからとか、関数の表組は面倒……という方は、大手攻略誌のツールを使っても構わないですよ。オススメは『パチスロ攻略マガジン』の携帯サイトかな。「設定配分を考慮する」こともできるのが便利です。
5.9号機になったら、ART関連に設定差がなくなりますからね。今のうちから、コツコツと小役による設定推測の経験値を積んでくださいませ!
なんて偉そうに書きながら。最近は『クラセレ』のスイカとベルBしか数えてないんですけどね(笑)。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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