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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2021.10.19
パチスロライターに“なってしまう”まで。episode.1(技術介入との出会い)
1996年の暮れ。私でも歩いて行ける最寄りのA店がパチスロのシマを増設します。当時は新装自体が珍しく、その日はお祭り営業を期待できました。いまと異なりイベント的な営業も少なく、その信頼度の高さから新装開店を回る“開店プロ”なる生態があったほどです。
新しく導入されたのは『ゲッターマウス』と『フローズンナイツ』の計20台。自分の意思でパチスロを打ちに行きたいと外に出られた記念する日ですが、残念ながら新台に座ることはできませんでした。こちらの体調不良か、舐めていて並び時間を読み違えたのかは、流石の私でも記憶にございません(笑)。
▲私にとって『クランキーコンドル』とは“永遠の基準”かな。すべての先生です。
仕方ありません。とりあえず空いている台に着席します。その台こそが、長い付き合いとなる『クランキーコンドル』でした。技術介入を駆使すれば、設定1でも出玉率は104%となるモンスターマシンです。
しかし、当時の私にはボーナス絵柄を押し分ける程度の目押し力はあっても、知識がまったくございません。BIGを引き当てた回数こそが出玉となる。そんな3号機の頭脳のまま。ひたすらブン回しました。18時開店からの約5時間で当たったBIGは18回だったかな。願い通りに勝てました。新装万歳!
ですが、ちっともスッキリしません。頭に残ったのは「いったい何枚を損しているのだろう?」という不安でした。これだけ快調に当たると隣の人とほぼ同時にBIGがスタートすることもあるわけです。私はすぐに終わって少ない枚数。隣の彼は、長く続いて枚数も多かったのです。それが何度も……ということは、偶然じゃないだろう。
3号機と4号機では、勝ち方が全く違う別物の可能性が高い?
ようやく自分の意思で外に出かけられた場所です。その社会との数少ない接点を守るには、負け続けるわけにはいきません。新しいものに対応していくしかありません。そうヒシヒシと感じました。打っている最中から。
彼がBIG中にやっていた手順を目に焼き付けました。なぜか、パチスロに関することだけ記憶力は良かったのです。しかし、目の前で真似をするのは癪です。そんな小っぽけなプライドが邪魔をして、その場では試せません。やれば、いろいろと教えてくれたかもしれませんね。蔑んだ目で見られる可能性もありますけど。
そして翌日、再び『クランキーコンドル』のシマへ。彼がやっていた手順の実践です。試行錯誤はいくつかしたことでしょう。なぜこのようになるのか、違う箇所を目押しするのがなぜダメなのか。ひとつひとつ咀嚼をしながら覚えていきました。これが私の原点です。だから、手順を見せつけられるだけで、教えてもらわなかったのが良かったかもしれませんね。
ここでふと思い出します。大学時代の1995年暮れあたりだったか。同級生が「『クランキーコンドル』のリプレイハズシはアツい」と言っていたのはコレだったのかと。当時の私は3号機ばかり打っていて聞き流していました。彼は一体どうやって情報を仕入れていたのだろう?
そういえばパチンコ雑誌なるものがあったな。コンビニを回ること数軒。見つけました。打てなかった『ゲッターマウス』と『フローズンナイツ』のことも書いてありました。ん? 最新の知識を持っていれば、勝てるんじゃない? というか、新台は勝ちやすいだろうし。まあ、なんか。変なところはまだ安直なままです(笑)。
そして知識も中途半端なままなのは否めず。BIGの枚数が違いすぎる衝撃が強すぎて、通常時の小役狙いでも差がつくことがすっかりお留守になっていたのです。発想にないというヤツです。通常時は3号機の裏モノを打つようにブン回し、BIG中だけ頑張る歪なスロッターとなりました。
いや、雑誌には間違いなく小役狙いも書いてあったはず。興味がなかったから読み飛ばしてしまったんでしょうね。その代わり、大量にリーチ目が羅列されているページは熟読した気がします(笑)。パチスロだけは変に記憶力が良いと書きましたよね。これらの機種を適当打ちした経験は、後に財産となっていきます。
このA店。そんなヌルい打ち方でも勝てちゃったのです。この時期は収支表もを記していませんでしたし、額も大したことはありませんでしたよ。ただ、親からパチスロ代をせびることはこの新装以来なくなりました。引きこもりのプー太郎(ニートなんてオシャレな言葉はまだない)にしては上出来でしょう。
なぜA店で勝てたのか。技術介入をする人間が誰もいなかったからでしょう。例の彼も新装だから来ただけ。二度と見ることはありませんでした。そのような環境では“できないこと前提”の設定配分となります。そうでないと常連客が負けすぎて逃げ出しますから。
体調と相談しながらでしたが、徐々に通う機会も増えていきました。新台で勝ちやすいと思っていた『フローズンナイツ』を中心に。次いで『ゲッターマウス』、たまに『クランキーコンドル』といった感じ。勝ちやすさの優先順位が逆にも思えますが、そんな計算できるわけがないでしょ。
教えてくれるパチスロ友達も居ないんだし。ただただ「リーチ目だよ」と会話して孤独を埋めてくれるようなパチスロ台が愛おしかったのです。お忘れかもしれませんが、病んでいる状態ですから(笑)。
そんなある日。久々に『クランキーコンドル』を打っていると、ホールスタッフさんに声をかけられます。後に悲しい別れをすることになるスタッフさんですが、間違いなく私の人生を変えたスタッフさんです。この日だけに限ったことではありませんが、それはまだ先の話。
そのスタッフさん曰く「『クランキーコンドル』は、左リール上段に青7を狙って、中リール下段にコンドルを狙ってもらわないと困ります」だそうです。これが小役狙いの概念との出会いでした。
「いろんなリーチ目を楽しみたいから」その場を取り繕って、一人になってから実践するのは、リプレイハズシを覚えた時と同様。というより、ふと思いました。知り合い以外とまともに話すのはいつ以来だろう。
★『フローズンナイツ』は面白い機種ですよ。ただ……。
技術介入全盛時代にあって、リプレイハズシができない珍しい機種。差がつくのは通常時の小役狙い。生憎、小役狙いの概念がなかった初期は完全適当打ちしまくっておりました。せっかく覚えたばかりの勝ち方、意味なしです。勝負という面では、センスねえぇぇぇと自分で自分を嘲りたくもなりますが。単純に打ちたかったんですよ。
レア小役を取りこぼした際に出るチャンス目が絶品。取りこぼしかな、ボーナスかな? とドキドキするのが正しい楽しみ方。むしろ完全に小役を狙うほど、出目が単調になっていくという……。
デザインも良し。サウンドも良し。そこまで詳しくないユーザーに「打ってみたい、面白い」と思わせられる偉大な機種だと思います。『CCエンジェル』と『フローズンナイツ』でパチスロを初めて触ったという女性も多かったですね。
『クランキーコンドル』導入から1年以上も経って、技術介入も浸透していないガラパゴス的なホール。そう思われるかもしれませんが、いろいろな人が集まる繁華街のホール以外では珍しくもなかったかと思います。
まだP-WORLDどころかインターネットそのものも普及していませんでしたし、情報伝達のスピードが桁違いに遅かったのです。情報は歩いて稼ぐ時代でした。他のホールに行けるまで回復したの、もうちょっと先ですけど(笑)。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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