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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2016.04.26
リールのトリビア!?
先週から導入された『アステカ−太陽の紋章−』。私のちゃんとした初打ちは、導入初日の深夜ロケでした。しかも、ニコナナチャンネルでの生配信。こんなロートルに出番が回ってくるのは、初代に絡めた話を期待されてのことだとは思います。しかし、これ。『アステカ』感は、あまりありません。アステカルーレットもART中のBIGのみと頻度は少ないですし……うーん、初代目線で文句なしなのは絵柄くらいかな(笑)。
もちろん、出目は初代ライクだったりはします。ただ、どうしても押し順小役の取りこぼしに邪魔をされてしまい、ボーナス成立時もなかなかリーチ目が出てくれません。先月、新規制案について触れましたが。その中にあった、ハズレよりも小役が多くて揃えにくいのはNGという小役優先制御の項目を体感できるかと思います。
正直なところ『アステカ』らしさを探さねばと思っている時はしんどかったですが、それを諦めたら楽しくなってきました。プロジェクションマッピングの未来を想像する機種ですよ。中押しサボテン狙いをすれば、残りリールは適当打ちでも取りこぼしなしで、レア小役の強弱も察知できます。淡々と打ちながら演出を見る。そんな今時のART機ですね。
そんなプロジェクションマッピングがウリの機種ではありますが、ひときわ綺麗だなと思ったのが筐体左側に付いているスマホサイズのサブ液晶です。
有効ラインは中段のみの1ライン。ゲームフローや正確な役構成だけでなく、ユニメモを開始すれば、レア小役の出現数などを見られるようになっていますが、リール配列の写真にしたのは、今回もリールの話を書くからです。ちょっと脱線気味の話ですけどね。
0番の位置が基本!
このリール配列の写真に違和感を持つ人もいることでしょう。斜めになっているのは、完全に自分用で撮影したものだから。ちょっとブレてるのは、私に液晶の綺麗さを引き出す腕がないから。それ以外です(笑)。
絵柄の並びは、リールの切れ目から合わせているので同じですが、左側にある数字の表記が専門誌やサイトとは異なっています。プログラムでは、基準となるスタートの位置は“0番”というだけのこと。
この0番が活躍するのは、設定変更時です。1G目にリールがガックンする機種もありますよね。プログラムがリセットされた時にバラバラとなっている出目を、まずは“0番の位置”に修正してから始めようという機械の性質があるからです。もちろん、機種によってスムーズに流れるものもありますし、ガックンする機種でも個体差はあります。
ガックンしやすい機種でも、この0番にすぐ合わせられる出目で設定変更してしまうと、修正もラクになります。0番をちょっと過ぎたあたりにしておくと、リールを逆回転させたほうが早いから……というのでガックンしやすくなることでしょう。ただ、0番の位置がどこにあるかがわかる機種もそうそうありませんし、前日に仕込まない限り停止位置だけを見て、何番が停止している状態かを推測するのは難しそうですけどね。
で、この0番の位置も不思議だと思いませんか。2番では白7が揃っていますし、そういうところにしておいたら綺麗そう。しかし、ボーナス絵柄などが揃ってしまう形は禁止されています。何か重大なトラブルがあった時に、この0番を停止させることになるからです。いや、そういった系のトラブルは滅多におきませんし、私も経験ありませんが。
その契機を作ったと思われる機種が、25年ほど前にありました。2号機の『ムサシ』です。盤面を強く押しながらストップボタンを押すと、リールが回りにくくなるため基準となる0番を停止させることに。それがBIG揃いで、ちゃんとBIGがスタートしてしまうという攻略法が発覚しました。私は対策済みの3号機『ムサシII』しか打っておらず、ええ後から知りました(笑)。
2号機の「ムサシ」
1リールが20コマ
最近は増えてきたので、これは違和感がないかもしれませんね。1リールが20コマとなっています。
法律で決められているのは、3本以上のリールを持っていること。そして、1リールは21コマ以内ということです。ただし、前回書いたようにストップボタンを押してから0.19秒以内(1周の約25%)に停止しなければなりません。コマ数を減らしすぎると、出目のバリエーションも減りますし、4コマもスベれなくなってしまいます。よほどのコンセプト機でなければ、20コマがギリギリのラインでしょう。
この20コマリールが増えてきたのは、押し順小役を作りやすいからです。取りこぼしても構わないレア小役などは気にしなくても大丈夫ですが、取りこぼすことが厳禁のリプレイと押し順に従うだけで揃ってくれるメイン小役の配置は実に難しいのです。
ここで出てくるのが、4コマまでしかスベらない。逆に言えば、4コマまではスベってくれるという法則です。1ラインだとして、押した位置でビタ止まりするのを含めると、1つの絵柄で5コマ分カバーできますよね。つまり、20コマリールなら、“20÷5=4”で余りなし。4コマ置きにベルやリプレイを配置するならば、4つだけで取りこぼしがなくなります。しかし、従来の21コマだと、4つでは1コマだけどうしても余ってしまいます。そのため5つ置かなければなりません。
ほかにも理由があるのかもしれませんが。4コマ置きと等間隔に置くのであれば、その間をボーナス絵柄などで埋めるだけ。押し順違い時などは、複雑な役構成で1枚役となったりしますが、その停止形を考えるのも、かなりラクになるかと。無尽蔵に絵柄の種類を増やせれば良いのですが、最大でも10種類までと決められていますし(4号機以前は7種類まで)……なんてな、開発都合で20コマリールが流行していたのです。それ以前に、1ライン機もそうですけどね。
有効ラインとコマ数が減る理由
有効ラインとコマ数の減少傾向は、5号機時代特有のものとなっています。20コマリールは、4号機時代も『花火の親方』など、実験的に作られた機種が採用していましたが、これほどまでに増えることはありませんでした。また、有効ラインも、増やすことがあっても減らすことは、まずありませんでした。
その理由として、まず4号機はボーナスの文化だったということ。そのボーナス確率は、出目の総数(3リールならコマ数の3乗)と有効ライン数によって許される確率の幅が決められていたことが挙げられます。両方とも多いほどボーナス抽選確率を高く設計できたのです。そのため、初期は確率の高いノーマル機を作るため、末期は内部ストックが貯まりやすくするために7ライン機なども多く登場しました。最終的には、山佐の『27』がその名の通り、27ラインという機種まで。
このボーナス確率の幅の規定は、5号機によって撤廃されました。なので、有効ラインもコマ数も削れることができるのです。ちなみに、4号機の法律に合わせたとすると『アステカ−太陽の紋章−』のBIG確率は、1/1025.6〜1/1904.8の範囲でなければなりません。さらに、1ライン機の20コマリールでBIGが1種類で、その絵柄も各リールに1つずつしかない機種だと、1/6153.8〜1/11428.6に。もはやGOD揃い並みの確率です(笑)。
この確率の幅がなくなったから、ボーナス確率がかなり高い機種も作れるようになったとも言えますし、出目的には味気のない1ライン機ばかりになったとも言えます。まあ、一長一短ですね。
そんな一長一短となっているのは『アステカ−太陽の紋章−』も。昔取った杵柄なベテランではなく、今の世代のほうが取っ付きやすいのかもしれませんね。リーチ目も頑張って作っているのでしょうが、ほぼ出ず。出たところで小役に邪魔されて揃えられないうちに演出で告知されることも多いので、まったく知らなくても打てますよ。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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