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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2019.09.17

vsガン見マン~エヴァまご参~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

お猪口はいつの間にか空になっていた。徳利を逆さにしても、雫が2つ落ちるだけだった。

――「なーんか、違うんすよね~」
虎さん「ん~、そうだなぁ」

――「確実に良い店なんですけど」
虎さん「綺麗に勝ちきるのはムズいよなぁ」

あの「ヤ〇ザ経営らしき店」で「新世紀エヴァンゲリオン~まごころを、君に~(以下、エヴァまご)」を打ち始め3日が経った。初日の結果は前回記した通り。2日目にあたる昨日は俺が6000円勝ち、虎さんが4000円勝ち。そして3日目の今日は、俺が2000円勝ち、虎さんが8000円勝ちだった。

――「すみません~ん、熱燗もう1本」
虎さん「そんなに飲んで大丈夫かよ」

――「ああ、問題ない(ゲンドウ風)」
虎さん「うわっ…メンドくせ…」

俺は荒れていた。たしかに店は申し分ない。設置台数10台に対し、設定5・6と思しき台は毎日3台ある。さらに中間設定らしき台も複数あるため、平均設定はかなり高めと予想できる。しかしながら、気持ちよく設定5・6をツモれずにいた。店に高設定投入のクセがないことが最大の要因だが、それだけではないと感じていた。

――「実際、問題大アリっすね」
虎さん「昨日も今日も、良くて4だもんな」

――「ヤメ時が良いだけで、ギリ浮いた感じですもんね」
虎さん「だな。アイツらがいなきゃラクなんだけど…」

――「アイツら…」
 

人のクセ。

『アイツら』とは、毎日欠かさずエヴァまごを狙ってくる連中のことである。目立つのは3人。仮にA・B・Cとしておこう。ちなみにその他の客は、ほぼ暇つぶしにくる大学生だ。

虎さん「AとBのコンビが厄介だな」
――「ですね。ノリかは分かりませんが」

AとBは毎日一緒に打ちに来ている。あからさまなノリ打ちはしていないため収支は別々かもしれないが、協力して高設定を探し当てている。要するに俺と虎さんの関係と一緒。見た目は学生風だが、プロかそれ同等の腕前だ。

――「Cは…」
虎さん「彼は昔からの常連だよ。気にしなくていい」

――「ですよね」

Cも朝イチから欠かさずエヴァまごを打ちに来るが、さほど怖い相手ではない。というのも、落ち着いて1台を粘ることがほとんどないからだ。設定推測をしている気配がないのである。出たらヤメ、ハマったらヤメという感じ。

虎さん「1番厄介なのがBだな」
――「そうすね」

Aは朝イチからブンブン回していくが、ツレのBはプレイスタイルが全く異なる。Bは極めて慎重で「見(けん)」が多く、高設定の後ヅモを狙っている。とはいえ某店は狭いため、全く打たずに回遊し続けるのは不可能。ちょこちょことそれらしい台に座り、ゆっくりとプレイしつつ周囲の様子を窺う。そんな感じだ。B自身が設定5・6らしき台に辿り着いたあとも周囲のチェックは続き、良い台が空いたらAに座らせるといった流れである。

虎さん「Bは小役カウンター『ガン見』してくるからな」
――「マジすか?」

虎さん「ラッシーのもガン見されてるぞ」
――「マジか! なんとなく見られてそうだなとは…」

Bの高設定に対する執念は凄まじく、人が席を外せばその隙にデータ表示器をチェックするほど。ただし俺と虎さんがコンビだということは把握しているため、俺らの片方だけが席を外した際はチェックしない。両方同時に席を外した時は、おそらく見られているだろう。とはいえ、当時においても時代遅れのデータ表示器だ。見られるのは総ゲーム数とBR回数くらいで、ボーナスの獲得枚数すら表示されないポンコツである。

――「あ、そういえば…」
虎さん「どした?」

――「そういや彼、妙なタイミングで灰皿使うんすよ」
虎さん「灰皿を使う?」

――「彼、タバコ吸わないじゃないすか」
虎さん「たしかに台取りもジュースだな」

――「で、たまにメダルを1枚ずつ灰皿に入れるんすよ」
虎さん「…BIG中の小役を数えてるとか?」

――「いや、今日隣で見てましたが、通常時でしたね」
虎さん「ジュース用のメダルか?」

――「いや、何か数えてる風でしたね」
虎さん「チラ見してるような素振りは?」

――「特になかったですね。視線は台のまま」

見(けん)が得意なBだ。その行動には何かしら意味があるハズ。

虎さん「BさえいなけりゃAも怖くないんだがな」
――「たしかに」

虎さん「とにかく小役カウンターは隠そうぜ」
――「そうっすね」

小役カウンターを覗かれると、Bの立ち回りを手助けしてしまう恐れがある。A・Bコンビが我々より一歩先に動くとなれば厄介だ。

虎さん「そういや、収録そろそろだろ?」
――「週末の夜っすね」

虎さん「基本はもう十分覚えたろ」

アツい演出・基本的なリーチ目・成立ボーナスの絞り方などは、すでに身に付いている。

――「ええ、あとは高設定の感触を掴みたいですね」
虎さん「よっしゃ、また明日頑張るか!」

もちろん朝イチからの設定5・6一発ツモが望ましい。しかし、この店でのそれは誰だって難しい。客の入れ替わりが激しい店だ。勝負を決するのは後ヅモ。小役カウンターを隠せば、少しは強力なライバルであるBの動きが鈍くなるハズ。小さな抵抗でもやらないよりはマシだ。
 

気付きと推測。

翌日、正午過ぎ――

エヴァまごはこの日も満席で、当然のごとくA・B・Cの全員が出席。虎さんは俺の真後ろで打っており、朝イチに座った1台目が好感触。すでに5or6を絞っている段階らしい。Bは虎さんの隣にいて、周囲を気にしながらゆっくりとプレイしている。俺と同じシマの角台に座っているAは、設定推測要素こそ不明だが、順調に出玉を伸ばし1箱を積んでいる状況だ。Cは例のごとく忙しなく動いており、現在3台目を回している。位置関係はこうだ…

〇 俺 〇 〇 A
   通路
〇 虎  B 〇 C

肝心の俺はといえば煮え切らない展開が続いていた。ボーナスは順調に引けているものの、チェリー同時当選は赤BIG偏向で奇数傾向。ドル箱に手が届きそうだが、小役出現率は総じて悪い。またもや中間設定の感触だ。もちろん設定5の可能性は否定しきれないが、ここからの急降下は何度も経験している。あっても設定3と思っていい。が、今は次に打つべき空き台もない。

その時、左隣に座っているお爺ちゃんがチェリーから赤BIGを射止めた。朝イチから良いところナシで奇数示唆。設定はお察しである。

エヴァまごはしばらく空きそうもないので、トイレに行きがてら他の機種を見て回ろう。そう思い席を立つと、虎さんがあとを付いて来た。

虎さん「おい、たしかにBが何か数えてんな」
――「やっぱり?」

虎さん「今ちょうど数えてたぞ」
――「今ですか?」

虎さん「そう、俺らが席立つちょうど前」

――「Bの台は当たり中でした?」
虎さん「いや通常時だったけど、割と短い間隔で灰皿にメダル入れてた」

――「短い間隔で…」

俺らが立つ直前に、何かカウントするようなモノ――!?


まさか?


――「なるほど、分かったかも」
虎さん「マジか?」

――「俺の隣のジイさんがBIG引いたんすよ。そのBIG中のチェリーとスイカを数えてたんじゃ…」

虎さん「マジ? 人の台の小役数えてるってこと?」
――「ほら、BIG中って『チェリーだ』とか『スイカだ』とか、結構デカい音声が発生するじゃないっすか?」

虎さん「たしかに。俺らもカウントはしないけど、他の台から聞こえると気になっちゃうもんな」
――「Bは顔を向けず、音声だけでそれをカウントしてるんすよ」

虎さん「たしかにチェリーの成立回数も分かれば、BIGの消化ゲーム数も分かるし」
 

ボーナス中 チェリー・スイカ確率
設定 チェリー スイカ
1 1/29.8 1/16.4
2 1/27.3 1/16.4
3 1/25.2 1/15.4
4 1/23.4 1/15.4
5 1/21.9 1/14.6
6 1/20.5 1/10.9

ちなみに上記は解析値だが、この時点で詳細な数値は判明していない。Bもどこかの攻略誌の実戦値を参考にしていたのだろう。

他者の台の小役を数える。なかなかズルいやり方だが、俺と虎さんが4号機を打っていた街では割と当たり前の光景だった。初代「秘宝伝」が全盛の頃は、BIGを引くと背後に人垣ができることもあった。複数のノリ打ち軍団がスイカ出現率をチェックしに集まるためである。

遊技台に現代のような音量調整はナイ。このままではBIG中の小役出現率がBに筒抜けだ。なにか打つ手は…。

そこでふと閃いた。

通用するかは分からない。しかし、上手くいけば掻き回せる。Bの情報収集能力を無効化すれば、相方であるAも崩れるかもしれない…。

――「もう少し様子を見ましょう。考えがあります」
虎さん「ほう…」
 

明日への投資。

およそ1時間後――

隣のジイさんが赤BIGを消化しきると、俺らは再びトイレ前に集まった。が、話を始める前に柱の陰からエヴァまごのシマを覗くと、案の定Bが俺らの台のデータ表示器を見ているところだった。もちろん咎めることなくトイレの前へ引き返した。

――「さっきのメダル何枚でした?」
虎さん「下皿は4枚、あと2枚を手に握ったよ」

――「やっぱり! 握ったのはチェリーっすね」
虎さん「だな…しかしスイカ4回はスゲえな」

――「そうっすけど、ジイさんスイカ3回こぼしてました」
虎さん「マジか! BIGゲーム数伸びるじゃねーか」

――「Bがどこまで正確にBIGゲーム数数えてるかナゾですが」
虎さん「もう『スイカだ』って聞こえた時点で入れてる風だったぜ」

――「そんな気がします。他人の消化ゲーム数も正確に把握するとなると、払い出し音もしっかり聞くか、BIGの消化ゲーム数を数える必要が出てきますからね」
虎さん「きっと『何回成立したか』しか数えてねーだろ」

――「おそらく」
虎さん「つまり…」

――「ちょっとスイカをハズしてBIGの総ゲーム数伸ばしてみます」
虎さん「それじゃメダルがムダになるだろ」

――「今400枚くらいプラスなんで少しくらい大丈夫。それに…」
虎さん「それに?」

――「今後も打ち続ける上で、Bの弱点は知っておいたほうがいい」
虎さん「明日以降のための投資ってわけだな」

――「そういうことです」
虎さん「バレないように上手くやれよ」

――「もちろん。それと、あえて小役カウンターを見せましょう」
虎さん「あえて見せる?」

――「わざとベル回数を…」
虎さん「なるほどな」
 

アンテナ破壊。

小役カウンターをわざと見られやすい位置に置いて実戦再開。案の定、Bは虎さんの小役カウンターを気にしている様子。いずれ隙があれば、俺の小役カウンターも覗くだろう。

しばらくするとチャンスが訪れた。いつも通り赤7に挟まれたチェリーを左リール中・下段に狙うと、ズルッとスベって上段に黄7が停止。中リールを止めると中段でスイカがテンパイしたが、右リールでスイカを否定。かくして黄BIGorREG濃厚となった。次ゲームで中リール下段に黄7を狙うとビタ止まりし、次いで右リール中下段に黄7を狙った。黄7が下段にテンパイしたため、そのまま黄BIGを揃えた。

そしてBIG中――。
手順通りなら20G+チェリーを外した回数が消化ゲーム数となるが、あえて2度成立したスイカをハズシた。チェリー成立は1回のみ。そして24G目に3度目のスイカが成立したので、これを入賞させることに。あまりに引き伸ばしすぎると悟られる恐れがある。もしBが音声だけでスイカを認識しているとすれば、21Gで3回のスイカを引いたと印象付けられたハズ。スイカ出現率3/21は、黄BIGにしては相当良い数値だ。

スイカハズシはAからも見られていないハズ。そしてAもBもこの4日間、俺と同じエヴァまごのシマにいるのだ。俺を「目押しミスしないヤツ」と思い込んでいるに違いない。


およそ5分後。
Bから小役カウンターを覗かれた直後、虎さんと一緒に席を立った。柱の陰から覗いてみると、予想通りBは俺のデータ表示器をポチポチと押している。

――「効いてる効いてる」
虎さん「ベル出現率は?」

――「30多めに押してるんで、彼には相当良く見えてるハズです」

2910G時点のベル出現率
実際  …1/7.86(設定3相当)
フェイク …1/7.28(設定6の近似値)

虎さん「フハハ、俺も20多めに押してたから1/7.00くらいに見えてたハズ」

そう、あえて20~30ベル回数を多めに押しておいたのである。打っている本人である俺たちは、本来の正確なベル出現率を算出できる。しかし覗き見るだけのBには、実際より遥かに高いベル出現率に見えたのだ。


Bが店を出たのは、それから間もなくのことだった。無理もない。友人Aは朝イチから好調。おそらくBにも高設定だと報告しているだろう。そして虎さんも2箱目に届くところで、あのフェイクのベル出現率である。高設定と判断するのは自然なことだ。そして俺の台。ずっと下皿プレイが続いているが、Bから見ればベル出現率は約1/7.3である。そしてさっきの黄7BIGでスイカが3回。 高設定はこの3台で決したと判断したのだろう。Bは俺と虎さんが粘るタイプと知っているため、撤退する以外なかったのである。
 

将なき戦場。

Bがホールへ戻って来たのは20時を過ぎた頃だった。虎さんの出玉は2500枚ほど。俺は17時くらいから2台目を打ち始め、やっと1000枚を超えたところ。これもチェリー同時当選の傾向から奇数設定と予想されるが、ベル出現率やBIG中の小役出現率はいずれも好調。推定設定は5。確証はナイものの、間違いなくこの4日間で最も高設定らしい感触だった。

Bの相棒であるAは17時すぎに投了。朝イチから粘っていたが、どうやら高設定ではなかったらしい。悔しそうに顔を歪めたBは、俺が夕方まで打っていた台のデータ表示器を眺めていた。

結局、もう1台あるであろう高設定は特定できなかった。しかしながら、強力なライバルが途中で降りたことにより、立ち回りがグッとラクになったのは事実である。

この日の収支は+24000円(1台目含む)。大勝とは言い難いが、このホールでの戦い方を知ったという意味で大きな一勝だったと思う。虎さんは最後に大きく失速し、惜しくも2000枚に届かず閉店。それでも投資が少なかったため、35000円以上は勝ったハズだ。

高設定狙いをする際、周りの台の挙動も考慮に入れるのは間違いではナイ。ただし、Bのように露骨にチェックすればと、こういった罠にもハメやすい。ズルをすれば隙が生まれる。これはパチスロに限らず全ての勝負事に通ずる。

翌日以降もBとの攻防は続いた。高設定らしき挙動でも、あえてベル出現率を低く見せたりしながら。

そして週末。 いよいよ出演者として初めての動画収録へ向かった。


つづく―――

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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