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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-
2022.08.02
格の違い~Persona4 The SLOT~②
▲パチスロ Persona4 The SLOT(2013年ニューギン)
前回のあらすじ
勝者が出玉を総取りするバトル番組で、先輩女性ライターのMさんと対戦することになったラッシー。朝イチから選んだ機種は、ART継続率80 or 93%という爆裂マシン「Persona4 The SLOT(ペルソナ4)」。イベントということで多少期待はしていたが、序盤から高設定を匂わせる展開が続いて―――
1度目に続き、2度目のCZも20G継続。わずかではあるが、設定4・6の可能性が高まった。しかし、ここも獲得カードは3枚にとどまり、初当りはゲットならず……。
CZ中の初当り抽選
CZ中はベル入賞とレア役成立でカードを獲得。最終的なカードの枚数に応じ、ボーナス・ART抽選が行われる。ちなみに3枚のボーナス期待度は25%、4枚なら50%(ともにART直行はナシ)。
――「ズルズル引きずられる1番イヤなパターンか」
朝イチからゾーンの201Gを抜け、CZを2回引いても初当りナシ。351Gを超えたところから通常モードのゾーンを迎えたが、フェイク前兆が発生しただけで当然の如くスルー。ディレクターとカメラマンの視線が痛い。
――「レア役に頼るしかないか」
レア役からの直撃初当り、もしくはレア役→確変経由の初当り。一応分けて書いてはいるが、前回解説した通り直撃も確変経由も大きくは変わらず、ほぼ一緒と捉えて構わない。問題は高確でレア役を引けるかどうかだ。
――「クソ、ずっと〝晴れ〟か〝曇り〟なんだよなぁ」
小さくボヤき、液晶下部に並ぶ〝カレンダー〟を睨んだ。
カレンダー。
通常画面の下部には6日分のカレンダーが表示されており、1Gにつき1日ずつ進行していく。その日付の下には天気マークも表示されており、これが通常時の内部状態(低確・高確)を示唆している。低確・高確は、レア役からの直撃初当りや確変移行率に影響する。
重要なのは「雨」で、雨の日(ゲーム)は高確確定となっている。当然、雨マークが続けばチャンスで、雨の日に強めのレア役を引けば、より初当りを期待できるというわけだ。この雨が強いというゲーム性も、原作ゲームの特徴を受け継いでいる。
――「外は土砂降りなのに、ペルソナはピーカンなんだよなぁ」
投資が14,000円を超えた頃、ハマリは遂に400G台に到達。規定ゲーム数による初当りはほとんど望めないゾーンだ。が、410Gほどで……
――「おっ、久々のリールロック」
リールロックは5段階で、5段階目まで到達すればロングフリーズだ。
ロングフリーズの恩恵
93%継続+100G以上スタートのART確定。
発生したリールロックは2段階でストップ。記憶がたしかなら、共通ベルを除くレア役対応だ。案の定、レア役の中でも安めの弱チェリーが出現。しかし、フラグの種類はさほど関係がナイ。重要なのはリールロックが発生したという事実だ。
――「カレンダー見ててください……はい、だいぶ雨に変わりましたね」
リールロック発生時は高確へ移行する。段階が1つ上がるごとに、高確の最低保証が2Gずつ上がるという解釈でOK。最長ゲーム数は全段階10Gで変わらない。
――「ここでレア役を重ねられれば……」
すると、直後に強チェリーが成立して前兆挙動がスタート。高確中の強チェリーなら約40%で初当りに繋がるが……。
――「あ、前兆ステージ〝赤〟まで行きましたね!」
前兆ステージの「救出MODE」中は、液晶の左右にあるランプ色が変化するほど本前兆期待度がアップする。具体的な期待度は明らかになっていないが、実戦上、赤までいけば十分すぎるほど期待できる。
そして前兆のラストで発展した連続演出。チャンスアップが続き、最終ゲームに移行した瞬間……
デデデデデデデデ~~~~~ン!!!
――「く~っ、このド派手な役物たまんねー!」
便宜上、役物と呼称しているが、実際は液晶内で発生する役物風演出だ。ド派手な告知音とともに落下すれば、いかなる状況であれ当りや継続が確定する。少々下品さを感じるほどド派手だが、ペルソナ4を打ち込んでいると、これがなかなかクセになるのである。
ここまでの投資は15,000円。安いとは言い難いが、深くまで連れて行かれなかっただけありがたい。なにせ最大天井は1,784G。約450Gでの当りなら、むしろ上出来と言っていい。
直撃ARTの可能性もあるが、既述の通り初当りはほぼボーナス。問題は、ここからARTに繋げられるかだ。ARTにさえブチ込めば80%継続以上だが……。
退屈しないART。
連続演出勝利後は準備状態へ移行。ここで押し順に従い白7を揃えればボーナスがスタートするが、その際に第3停止を長押しすると、当該ボーナスのART期待度を教えてくれる。
――「クゥゥ~、30%かよ……」
前回も紹介した通りボーナスは30~100G継続の擬似ボーナスで、純増はART中と同じ2.2枚/G。ART抽選は開始時と消化中に行われ、ざっくり言えば消化中に強いレア役を引くほどチャンスとなる。
まあ、強チェリーや強チャンスリプレイ以外あまり期待できないのだが。
ボーナスの終盤になると擬似リールが出現し、そこで白7が揃えばARTに突入。大半は「VS絵柄」が揃ってバトルに発展し、それに勝利すればART突入となる。負けた場合は復活ゾーンを経て通常時へ……という流れを辿る。
案の定、バトルに発展しチャンスパターンも少なめ。これは厳しそうだと覚悟したが……
デデデデデデデデ~~~~~ン!!!
――「うわあぁぁぁ!!」
予想に反しART確定! ボーナス中、特に有効なレア役は引いていないが、共通ベルなど弱めのレア役で刺さったのかもしれない。
――「さあ、ここからが本番ですよ! まずは15Kを取り返しましょう」
ARTの1セットは基本30~300G、概ね30Gと思っていい。クドいようだが特筆すべきは継続率で、80 or 93%の2段階のみ。さらにARTゲーム数の上乗せもあるため、ひとたび突入すればロング継続を期待できるのだ!
――「レア役を引けば直乗せに期待できるんですけど、それだけじゃないんスよ」
そう言いながら、液晶の右端を指さした。
――「ここに4つメーターがあるでしょ?」
メーターは上から黄7揃い・チャンスリプレイ・スイカ・チェリーに対応しており、それらを引くたび1pt以上アップする。そして最大の7ptに到達すると、上乗せ特化ゾーン「ペルソナチャンス(PC)」に突入。
PCは黄7が揃うまで継続し、黄7揃いがシングルなら20G以上、ダブルなら50G以上が上乗せされる。つまりPCに突入した時点で20G以上の上乗せが確約されるわけだ。さらにPC中にレア役を引いた場合も大量上乗せのチャンスとなる。
なお、黄7揃いのメーターが7ptに達した際は、上位特化ゾーン「ペルソナチャンスワイルド(WILD)」に突入。WILD中は10 or 20Gにわたり黄7揃い確率が1/3にアップするため、大量上乗せを期待できる。
要するに、ARTに入ったらとにかくレア役を引くことが重要。直乗せが非当選でもメーターMAXでPCに入れば上乗せ確定となるわけだ。そしてPCで小さな上乗せを繰り返し、WILDを目指していく……というわけである。
と、書くは易し。現実は甘くなく、メーターなど少しも貯まらぬまま1セット目が終了。そこは無難に継続したが、続く2セット目もメーターを少ししか貯められず継続バトルへ。敵キャラは期待度中の通称:虎。なにせ継続率は最低でも80%だ。こんなところで負けるはずが―――
バタリと倒れる主人公。
――「まだある! 役物来いッ!!」
恐る恐るレバーを叩くと……
マスコットキャラの「クマ」が腹筋をしている映像が!! 引き戻しゾーン、つまりART終了……。
――「こんな台じゃないのよ? 80%継続ですから」
虎の子のARTが2セットで終了。獲得枚数はボーナス分も含め約250枚。
――「もう絶対打たねーぞって思ったかたも多いかもしれませんが、ほんと面白いARTなんスよ。次、頑張ります……」
すると天国モードへ移行したらしく、100Gすぎに持ちメダルでボーナスが当選! しかし、ARTには繋がらず約100枚の獲得で終了。その後、ゾーンの201Gをスルーしてしまい、再び大ハマリの恐怖にさいなまれることに……。
天啓。
出玉は前回ボーナス終了から100Gと待たずに消滅。再び追加投資の時間が始まった。朝の展開から少しばかり高設定を期待したが、その後はそれらしいサンプルが採れていない。
まだ稼働していない隣の台へ移動するのもアリだが、どうにも朝の『2連続CZ20G』が気になって仕方がない。当然、ただの偶然ということも有り得るが……。
口数も笑顔も減り、淡々と通常時を消化していく。たまにレア役からのフェイク前兆に入るものの、設定推測に役立ちそうなサンプルは増えやしない。ただ、ハマればハマるほど絆メーターがアップするため、CZ突入率は高くなる(前回参照)。
もはや絆メーターだけが、心のよりどころだった。
そして迎えた300G台、弱チャンスリプレイから待望のCZに突入! しかし継続ゲーム数は10Gで、カード1枚のまま即座にスルー。さすがに3連続で20G継続とはならなかった。
――「それでも2/3で20Gなんで、まだまだ様子を見ましょう」
心はまだ折れちゃいない。まだサンプルが少ないものの、共通ベル出現率も設定5の近似値を維持している。ほかにも高設定らしき挙動が見られれば、いよいよ設定4以上を期待できるのだが……。
そして400Gを超えた頃、今度は強スイカからCZに突入。すると―――
――「あー、キタ! ベルナビ状態!!」
CZ中_ベルナビ状態当選率 | |
---|---|
設定1 | 6.3% |
設定2 | 10.0% |
設定3 | 7.8% |
設定4 | 12.5% |
設定5 | 10.9% |
設定6 | 15.6% |
CZ突入時にベルナビ状態抽選が行われ、当選すれば文字通りCZ中にベルナビが発生。カードが貯まりやすくなるうえ、確認できれば少しだけ高設定の期待も高まる。
――「これを待ってた! これはいよいよ…えっ!?」
カード3枚で10Gを消化しきると、CZが継続しまたもや20G継続確定!!
――「いや、もうこれ偶然の域じゃねえ! マジでこれ〝ある〟ぞ!!」
既述の通り20G継続の設定差は小さい。1回確認できた程度では、設定推測に役立たない。しかし、3/4で20Gなら話が違う! 加えてベルナビ状態だ。普段打たされている低設定とは、まるで違う感触だ。
嬉しい誤算。
カードは初当り確定の6枚にまで到達! 以降はカードが貯まるほど、直撃ARTの割合が高まるが……6枚のまま20G目を迎えボーナス告知へ。ちなみに6枚でのボーナス:直撃ART割合にも設定差はあるが、設定推測に役立つほどではない。
追加投資は12,000円。M先輩との勝負に負ければいわゆる〝負け補〟があるが、無論目指すは出玉総取りの〝勝利〟。M先輩も荒めの機種を狙っているハズなので、投資は相応に嵩んでいるハズ。
――「まずART入れて、投資分を回収しましょう」
すると、俺の気持ちに応えるかのようにボーナスからARTに繋がり、今度は順調に2連・3連・4連……と続いていく。たびたび入るPCは+20Gばかりと冴えないが、継続さえ途切れなければ問題はない。
そしてPCを続けていると、9連目で黄7メーターが貯まり待望のWILD突入! 10 or20G間、上乗せ確定の黄7が1/3で引き放題だが……10G継続の黄7揃い3回で終了。上乗せは最低の60Gだった。
――「まあ、これが現実ですよ。そんな乗せるものじゃない」
結果、ARTは11連の約1,300枚獲得で終了。総投資は27,000円なので、ほぼ回収できた状況だ。
――「プラス域まで行けなかったけど、これで追う元気は出た。追いましょう!!」
そこからは201G以内のループが続き、ループを抜けても追加投資ナシで初当りを射止める展開が続く。派手さはナイものの、やはりいつもの低設定に比べれば悪くない。
あの11連後はARTの継続こそ振るわないが、このまま出玉をキープできれば、いずれ大きなチャンスが訪れるハズ。サンプルを採りやすい共通ベル出現率も、若干落ちたものの設定4の値は超えている。
〝上はある〟
そう信じレバーを叩き続けると、何度目かのART中にチャンスが訪れる。ART中のメーターMAXから突入した安めの特化ゾーン・PCを消化していると、弱スイカが成立し+50G!
――「っしゃ! もうけた!」
さらに…
――「えっ……ウソ?」
直後の黄7揃いがダブルで50Gを上乗せ! そして、最上位特化ゾーン「P4セブンラッシュ」に突入!!
P4セブンラッシュ
カットイン→黄7揃わずまで継続する最上位特化ゾーン。消化中は毎ゲームで5~300Gを上乗せる。なお、消化中に黄7がダブルで揃えば「ボコボコラッシュ」に突入し、継続抽選に漏れるまで上乗せ0G連コンボが継続する(継続率は70~90%)。
――「まあ皆さん、落ち着いてください」
終日打っても入るか入らないかの「P4セブンラッシュ」だが、俺は冷静だった。なぜなら〝そこまで大きくは乗せない〟と知っているためである。これまで何度も何度も経験しているが、+200Gを超えた経験は1度もない。
――「いかにもエラそうな最上位特化ゾーンですが、言うてそこまで乗せません」
カメラ目線で続ける。
――「この機種のARTは継続に全振りですから、乗せはそこまでなんですよ。だから、気楽にいきましょうか」
あまり期待しすぎると、裏切られた時のギャップがツラい。P4セブンラッシュを消化するときは、少し冷めた態度くらいが丁度いい。が……
――「あれ? ウソ、そんな……」
5G、10G……まだ終わらない。
――「ええ? いや、待って。こんなハズじゃ…」
いつもならカットイン発生→黄7揃わずでスグに終わるが、バンバン上乗せが続いていく。
――「普段こんな続かないんスよ! これはレアケースだから!!」
共通ベルや弱チェリーでの上乗せも絡み、結果+350G超の爆乗せに成功!! あまりに興奮しすぎたため、P4セブンラッシュが何ゲーム続いたかは分からない。
――「こんな乗せたのはじめて! これはエラいことになりますよ!!」
当然、このあともメーターは貯まり、PCやWILDに突入するハズ。このセットだけで、何百ゲーム続くか想像もできない。
――「Mさんには申し訳ないけど、今日は勝ちましたね! フハハハハハ……」
格の違い。
数時間後―――
Mさん「今回は私の圧勝ということで……ほら、出して」
――「………」
しぶしぶレシートを差し出す俺。
Mさん「ありがと~! 豪雨の中、来た甲斐がありました!」
――「いや、バケモンかよ(小声)」
件のARTは実戦終了時間の直前まで続き、流した枚数は4,000枚超だった。6.5号機と比べても少なく感じるだろうが、俺にとってはペルソナ4における最高記録である。
確定要素がナイため明言はできないが、共通ベル出現率をはじめとする複数の要素が高設定を示していたため、上であったことは間違いないと思う。なのに……
――「こんな日に万枚出さんでも……」
Mさん「だって、出ちゃうんだもん」
Mさんは朝イチからマジハロ4に着席し、低投資で大爆発。午前中から始まったARTが実戦終了時間まで続き、約12,000枚を叩き出していたのである!!
Mさん「マジハロ4で引くべきプレミアは、今日全部引いちゃった」
――「いやなんでだよ! 俺のP4ベストバウトが……」
Mさん「さて、ラッシーの出玉を合わせると……約16,000枚ですね!」
――「エグすぎぃぃぃ!!」
いくら脇役が過去イチのパフォーマンスを見せても、やっぱり本物のスターには敵わない。なんで俺と対戦する日に限って12,000枚も出すんスか! チートが過ぎますよ!!
実戦中あんなに興奮していたのに、まさかレシートを取られる羽目になるとは!! こうして俺のペルソナ4における最高出玉記録は、出玉没収でノーコンテストとなってしまったのであります。
そして収録後――
Mさん「ラッシー、ちょっと交換所まで付いてきてくれない?」
――「はいぃ?」
Mさん「ほら、女一人でこんな景品運んでると怖いからさ」
――「………」
出玉を取られたうえに、目の前で札束を見せつけるという仕打ち! ナメとんのか!!
――「姐さん、ぜひお供させてください! 景品、重いでしょうから運びますよ」
こうして脇役も元気に生きているのです。
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- ラッシー
- 代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-
山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。
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