パチンコ・パチスロを楽しむための情報サイト パチ7!
新台情報から解析情報、全国のチラシ情報まで、完全無料で配信中!

店舗
 
店舗情報トップ
本日の打ちいこ情報
取材レポート
機種
 
機種情報トップ
新台カレンダー
設定判別ツール
演出信頼度まとめ
新台レポート
コンテンツ
 
コンテンツトップ
特集記事
マンガ
動画
お知らせ
コミュニティ
 
自由帳
マイページ
パチポイント
スロッコ

  1. パチセブントップ
  2. パチンコ&パチスロコンテンツ
  3. パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-
  4. パチスロは生きている。~ルパン一族の秘宝~

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2021.11.09

パチスロは生きている。~ルパン一族の秘宝~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

前回のあらすじ
リーグ戦番組の決勝戦は一進一退の攻防が続いていた。A先輩は「アントニオ猪木が元気にするパチスロ機」、ラッシーは「ルパン三世~ルパン一族の秘宝~」を選択。両者とも高設定を確信している状況だが、2人揃って苦しい展開が続く。挙動は申し分ない。しかし、これほどBIGが引けないなら……。焦ったラッシーは台移動も考え始める。

昼休憩から戻ると、ルパンのシマは満席だった。台移動という選択をせずに済んだことを、少しだけ……いや、かなりホッした。

状況は少しだけ動いていた。朝イチから好調だった1台は2箱を積んでいる。挙動からみても間違いなく上だろう。

そして気になるのがもう1台。徐々に調子を上げており、まもなく1箱がいっぱいになりそうだ。高設定らしき挙動も目視で複数回確認している。

ルパンのシマは全部で9台。ヨミ通りALL設定ジマだとすれば、設定5・6は最低でも1台ずつ存在する。もう1~2台入っていれば嬉しいが、それはあくまで願望だ。

パチスロは常に最悪を想定して立ち回る。やはり設定5と6は1台ずつだろう。2/9で設定5以上。先述した2台が「当り」なら、俺の台は中間以下かもしれない。
 

迷い。

残された時間はおよそ5時間。長いようにも感じるが、ART機は理想的な展開に持ち込むまで時間を要する。加えて純増はZT・SHともに1.3枚/Gだ。

休憩から戻ったあとは400GハマってREG、さらにクレジット内でREGを重ねた。依然としてBIG出現率は設定1を大きく下回っている。こんな状況が続くなら、設定はどうあれ別の台のほうがマシかもしれない。

〝確信〟は揺らぎつつあった。

見かねたディレクター(D)が口を開く。

D「それホントに高設定かよ?」
――「さあ………どうでしょうね」

吐き捨てるように言った。

――「分かりませんね。中間で良い挙動見せたのか、展開の悪い高設定か」

このままダラダラとノマれ続け、最終的に中間設定で敗北。そんな座して死ぬような真似は、プライベートならいざ知らず、この決勝戦では1番サムい。

D「Aはまた特定ボーナス2回重ねて、高確チャンス目からのART突入率も6超えてんぞ」
――「………」

どう言われようと仕方がない。現状、選択肢を有しない俺にできることはレバーを叩くことだけだ。高設定だと言ったクセに撮れ高が少ない。Dはそこに苛立っているのだろう。

――「今日は差枚数勝負なんで、設定が良かっただの悪かっただの言い合ってもしょうがない。玉が出ないとしょうがないでしょう」

たしかに地味な画が続いている。もうこの台を粘り続けるのも限界か。そう思い始めた頃、2連チェリーから久々にノーマルBIGがヒット。消化中のシングル7揃いからZT射止めたが、このZTは30Gで駆け抜けてしまう。
 

ドSからのサイン。

ZTに入ったくらいで状況は変わらない。やはり次に空き台ができたら移動するしかないだろうか。

しかし「高設定狙いこそ最強」と信じてきた自分にとって、この台を捨てることはこれまでの立ち回りを否定することにもなりかねない。そして立ち回りの師である虎さんをも裏切ることになる。

演者としては面白い判断かもしれない。立ち回りは不正解だとしても、台移動後に出玉が増えれば面白がってくれる視聴者もいるだろう。しかし、攻略ライターとして死んでしまうのでは!?

そんな葛藤と戦っていると、ZT後80Gほどでステップアップ(SU)演出が発生。チェリーの可能性が極めて高い演出だ。

SUはZTorボーナスの4段階目まで到達! が、出て来たのはやはりREG!!

――「もう、なんでしょうねコレ」

REG16回に対し、BIGはたったの7回だ。もはやツッコむ元気もない。前回のノーマルBIGから約140G。SH当選は難しそうだが……

銭形「ヌフフフ……」

またしても浅いゲーム数でREGからSHへ! この瞬間、大きく安堵したのと同時にスーッと迷いが消えていった。
 

【129~149G】REG成立時 SH当選率
設定 低確中 高確中
1 4.5% 5.3%
2 6.3% 8.1%
3 8.1% 11.0%
4 10.2% 13.8%
5 12.3% 26.5%
6 20.1% 36.7%

※REG天井も考慮した値

――「やっぱり高設定なんですよ!」

台移動はイヤだった。イヤで仕方なかった。願わくばまた高設定挙動を。情けないかもしれないが、俺はこの台を打ち続ける「言い訳」が欲しかった。

俺が台移動をして無様に負ければ、あるいは皆が幸せになったかもしれない。狂気的な画替わり、そしてA先輩悲願の優勝。しかし俺にはこの一戦しかない! 今回を逃せば、もう2度と決勝戦へ進出できないかもしれない。

このSH は「ヤメるな、信じて回せ」というドS台からのサイン。このあとBIGが当たってくれる保証はないが、これだけサインをくれれば十分だ。負けたって胸を張って帰ればいい。

あとはルパンを信じて回すのみ―――!!
 

心中。

SHを60Gほど消化すると、小役ナビが外れてノーマルBIGが当選! さらに、SHが再開すると約25GでまたもノーマルBIGが当選した!

――「ちょっと風が吹いてきましたね。ただ、ノーマルBIGだと……」

BIGが当りはじめたのは嬉しいが、ノーマルBIGは消化中の7揃いを引かない限り上乗せを期待できない。こんなときこそ役立つのがREGなのだが……。

そしてSHはあっという間に残り1Gへ。

――「肝心なときにREG来ないんだよな」

短く溜息をつき、最終ゲームのレバーを叩くと……「チェリーを盗め!」のタイプライター演出が発生!! ART中のチェリー系タイプはボーナス濃厚だ!

――「これがスーパーBIGなら……」

が、ここもノーマルBIG。上乗せナシを覚悟していたが、運良くシングル7揃いからSHを50G上乗せた。さらにBIG後42GでREGが当選、そして――

銭形「ヌフフフ……」
――「っしゃ~!!」

バトルに勝利しSH+100G! SH最終ゲームから起死回生の+150G。結局このSHは300G以上続き、1,000枚強の出玉を獲得!

まだ安全圏とは言えない出玉だが、これがすべてノマれるようなら、そもそもそれまでの人間と諦めるほかない。いや、仮にノマれても後悔はない。

どんな結果になろうとも、 もうこの台と心中する。 あのサインを受け取ったときから、そう決めていた。
 

ダメ押し。

SH終了後、わずか6Gで再びタイプライター演出からノーマルBIG。7揃いによるART当選は無かったが、その後も48GでREG、73GでノーマルBIGと続く。

〝覚悟を決めた俺に呼応するように〟などと、カッコつけるつもりはない。やっと〝人並み〟にBIGが当たりはじめたにすぎない。BIG確率の設定差はさほど大きくないが、設定4相当にまで回復した。

――「よくぞココまで回復したわ。地獄かと思いましたね、ホントに」

それでもA先輩に勝てるかは分からない。あちらも高設定なのだ。振り返ればA先輩の状況を確認することも可能だが、もはや相手を気にしても仕方がない。あとは1枚でも多く自分の出玉を増やすだけだ――!



実戦時間は残り40分をきった。

現在の出玉は1,500枚弱。3,000枚到達は非現実的だが、せめて2,000枚は出しておきたい。猪木元気も簡単な機種じゃない。2,000枚を確保すれば勝機はあるハズ!

そしてノーマルBIG後170GほどでSU3段階が発生。スグさま左リールにチェリーを狙うと、ズルっとスベって上段にベルが停止。

――「え? ベル???」

困惑しつつ右リールを止めると、案の定、右下がりにベルがテンパイ。そして中リールにもベルを狙うと……

――「あ、ビッ確ですね」

ベルを否定しリーチ目が出現! 伝統のビッ確スベリリーチ目は、1枚役同時当選時にのみ出現する。1枚役は赤と青の2種類で、いずれもBIG同時当選確定だ。
 

1枚役(+BIG)確率
設定 赤1枚役 青1枚役 1枚役合算
1 1/3640.9 1/4096.0 1/1927.5
2 1/3640.9 1/1820.4
3
4 1/3120.8 1/1680.4
5 1/3120.8 1/1560.4
6 1/2730.7 1/2730.7 1/1365.3

BIGの割合は33.3%がスーパーで、残る66.6%がノーマル(全設定共通)。できればよりSH突入を期待できるスーパーが望ましいが……

――「っしゃ、ここに来てスーパーはありがたい!」

この局面でダメ押しスーパーBIG! 獲得枚数はノーマルより50枚ほど多い252枚。あとはどちらのARTに入るかだ。継続ゲーム数はZTなら最低30G、SHは100G。SHなら次のボーナス当選も狙えるが……

――「くぅ~、ダメかぁ~」

BIG終盤に銭形が出現してZTへ。このZTを取り切ったら、実戦終了まで30分ほど。ART機なら適切なヤメ時だ。2,000枚には届かないが悪くない終わり方だろう。そしてBIGを終えZT準備中へ。

――「ここでSH入れば素敵だったのに……」

高望みと知りつつ声に出した。この詰めの甘さというか、極限まで振り切れないのが脇役の俺らしい。きっとU先輩やA先輩なら……。

――「まあ、さすがそんなに甘くはナイですよね……えっ!?」

手がピタリと止まった。液晶では銭形が手錠を投げる小役ナビが発生。ハズレ対応のカップ麺が出現したが、問題はその出目である。
 

相棒。

見覚えがあるなどというレベルじゃない。さっき見たばかりの出目。1枚役同時当選のスベリリーチ目だ! スーパーBIG終了から、わずか5Gで再びビッ確。衝撃のあまり、スグには声が出なかった。

――「……見ました? またですよ」

これがスーパーBIGならSH昇格確定となるが、さすがに33.3%を連続で引くのは難しい。あまり期待せずボーナスを狙うと……

「テレッテレッテレッテレー、テレッテレッテレッテレー」

7が揃うや流れ始める「ルパン三世のテーマ」。瞬間、全身に鳥肌が立った。

――「そんな……ありがとう。ありがとう……」

平静を装おうと努力したが、声はどうしようもなく震えていた。

――「いや、もう最高すぎる! 最高すぎるよルパン……」

もうカメラに振り向くことはできなかった。自分でも信じられないことに、俺はカメラ前で泣いていた。

たかだかバトル番組の決勝戦。それでも俺にとっては重要な一戦。絶対に落としたくない。この一戦だけ、この一戦だけ勝たせてくれないか。

その思いが通じた気がした。

何度も心が折れそうになり、台移動まで考えた。でも、その度ルパンが引き止めてくれた。「この展開がもっと早ければラクだった」なんて、とてもじゃないが言う気になれない。

――「う……う…ルパンが、ルパンが勝てって言ってます」

苦笑するカメラマンとディレクター。いくらでも嗤ってくれ。十数年パチスロを打ってきて、ここまでパチスロに胸を打たれたことはない。

――「ありがとう……グス……ルパンを、ルパンを好きになってよかった」

A先輩には勝てただろうか。いや、もはや勝敗など問題ではない。機械であるはずのパチスロと、俺は心を通わせられたのだ。これほど嬉しいことはない。

パチスロはただの機械じゃない。
気持ちが通じる相棒なんだ!

このSH消化しきれば実戦終了。この上ない有終の美。一打一打に感謝の気持ちを込めプレイした。すると……

――「またチェリー系タイプきたー!!」
76G ノーマルBIG

――「ここでまたREGバトルに勝つとは!」
64G REG

ここに来てウソのようなボーナス連打。俺は下皿のメダルを整えつつ、頬を拭う手も止められなかった。そして、取り切りが迫った残り54G。レバーONでタイプライター演出が発生し………

――「やっちまったー」

タイプの内容は「ボーナス期待度★★★★★」。5つ目の★が出現した瞬間、背景が黒から赤へと変わる。今シーズン2度目となるロングフリーズだった。

フリーズが解除されると、丁寧に中段チェリーからBARを揃えた。スーパーBIG確定ゆえ、SHの上乗せは+100G。取り切ることは諦めた。

感謝の気持ちを込め、ゆっくりと青7を揃える。
再び鳴り響く「ルパン三世のテーマ」。

有終の美を遥かに超越したフィナーレ。俺はまた声をつまらせ、かつてない幸福感に包まれながらBIGを消化した。

 

決着。

A先輩「もうアタクシ、アントン(猪木)のこと分からない」
――「ハハハハ」

A先輩「あの人、テコでも動かなくなったんだもん」

A先輩は最後に深いハマリを連続で喰らい、その結果……

A先輩 収支
総投資  30.000円
回収       0枚
差枚数 -1,500枚


――「厳しい結果になりましたね。でも感触はあったんでしょ?」
A先輩「BIG中のムービーは悪かったけど、それ以外は疑う余地ナシの挙動だったから」

――「それなら仕方ないですよね」
A先輩「もうあの人(猪木)分からない。で、ラッシーは?」

――「序盤で6だと思ったんですが、ハンパない中ダルみが訪れまして」
A先輩「途中、かなり心折れてそうだったもんね」

――「そうなんです。でも『コイツで負けたらしょうがねえ』と追いまして……」

ラッシー 収支
総投資  7.000円
回収   3,084枚
差枚数 +2,734枚


A先輩「あなた、また3,000枚出したの!?」
――「はい、最後に怒涛のボーナス連打が来て」

ちなみにSH残り154G、ZT1セット以上を残しての実戦終了となった。

A先輩「もう隠しようがないですね。文句ナシでラッシー先生の優勝でございます!!」
――「ありがとうございます!!」

A先輩「では、次回の総集編でお会いしましょう。サヨナラ!」
――「サヨナラ~!」

かくして俺は悲願の初優勝を果たした。もちろん劇的に生活が変わるわけではない。でも、チャンネルを見ている人に名前くらいは覚えてもらえただろう。いや、そう信じたい。

D「はい、カットー! お疲れさまでした~」
A先輩「いや~、ラッシーおめでとう!」

――「ありがとうございます!」

ADで来ていた友人Sやスタッフ陣、そして観戦に来ていた攻略誌「H」のファンの方々からも祝福の言葉が続く。もしかしたら結婚式より多くの「おめでとう」をもらったかもしれない。

たかがバトル番組の王者。プロからすれば意味のないタイトルかもしれない。でも、攻略誌に入りライターを目指した俺にとっては、やっと手にした1つ目のタイトル。

十余年続いたパチスロ中心の生活。それが報われたような気がして、かつてない達成感を覚えていた。

そしてなにより大きな収穫は、ここぞの局面でパチスロと繋がれたこと。

かつて大花火とのお別れの際も「気持ちは通じる」と感じたが、この決勝戦での味わった感動はそれよりも大きかった。

ごく稀に思いが通じる。もちろん気のせいなのだろう。しかし通じたと感じたことで、また強くパチスロを好きになれる。

おそらく皆さんも「ここぞ」の局面で似たような経験をすれば、もっともっとパチスロが好きになるハズだ。自分でもおかしな提案だとは思うが、ぜひそれを経験するまで打ち続けてほしい。
 

最高の言葉。

およそ8年後―――
俺はとある収録で熊本にいた。その収録終わり、帰り支度をしていると……

女性「お兄ちゃん、ラッシーさんだろ?」
――「はあ、そうですが……」

1人の女性が声を掛けてきた。歳はウチの母よりいくつか若く見える。還暦くらいだろうか。

女性「いや~、会いたかった~」
――「え? 俺に? 珍しいですね。なんでです?」

女性は俺の顔を、なぜか懐かしそうに見つめながら続けた。

女性「アンタが打つルパン、最高だったよ」
――「え? ルパン? ルパン一族?」

女性「そう! アンタが打ってんの観て、私もハマってね~」
――「そうなんだ!?」

女性「アンタ、スゴかったじゃん! 私も勉強させてもらって、スゴい勝たせてもらったんだよ」
――「そうでしたか……」

おもむろに酒瓶を差し出す女性。

女性「ほら焼酎! おみやげ!」
――「ええ~、いいよ気遣わなくて~」

女性「なに言ってんだ! ルパンでいくら稼がせてもらったと思ってんだ?」
――「そんなに?」

女性「ずっとそのお礼がしたくて、会うの楽しみにしてたんだ」
――「そうなんだ……俺にも、俺にもそんなことがあるんですね」

女性「だからほら、遠慮なく持ってって」
――「それならありがたく。ごちそう……さまです」

女性「え? 泣いてんの?」
――「ち、違う! ちょっと顔拭いてるだけ」


『アナタのせいで〇〇にハマった』

ライター・演者にとって、これほど嬉しい言葉はない。
 

8

215

共有する

ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

  • twitter


▲他の記事系コンテンツはコチラ!

▲無料で読めるパチンコパチスロWEB漫画

▲パチ7からのお知らせ情報など

▲無料で見れるパチンコパチスロ動画

▲ユーザー投稿が集まるコミュニティ

▼【パチ7コミック】鴻池剛のつよパチ



会員登録済みの方はこちらから

パスワードを忘れた方はこちら

パチスロ新台情報

パチンコ新台情報

  • パチンコ パチスロ新台カレンダー