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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2021.06.08

壊れた日常~3.11~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

終了直前にまで追い詰められたARTゲーム数は、エクストリームラッシュ(XR)の連打によって大きく回復した。収録終了まで残りわずか。おそらくこれが最後のARTになるだろう。

出玉を伸ばしたいわけではない。ただ、もう少し設定推測のヒントが欲しい。あと1つでも手掛かりが増えれば……。そんな気持ちでレバーを叩き続けた。

すると、またもや難なくXRに突入! 継続率を示唆する突入画面は青。ベース上乗せゲーム数は5G。これも大きく伸びなそうだが――

保証の1Gを消化すると、2G目も弱チェリー成立で見事継続。そして3G目もジャンプ時の背景が黄色で無難に継続し、迎えた4G目……

レバーONでビリータッチが発生!!

これにて4G目も継続濃厚! そう、これこそが「緑ドンVIVA~情熱南米編~」の魅力。あまり期待していない特化ゾーン(XR)が、想像を遥かに超える爆乗せをもたらす。

こういう何気ないXRから大事故がスタートするケースも少なくない。このXRが長く続いて大量に上乗せれば、収録時間が長引いて設定推測の精度も上がるハズ―――

このXRが勝負だ!!

ビリータッチの継続期待度は約97%。まず継続すると思っていい。つまり勝負は次ゲーム以降。呼吸を整え、そっと筐体上部の右にあるビリー(タッチセンサー)に触れた。
 

担当ライターの責務。

ドンちゃん「ふあぁぁぁ~」
――「!!!!!………」

ドンちゃんが情けない声を上げると、液晶の川面にプカプカとビリーが浮かんだ。口を大きく開けたまま、状況を飲み込めない俺。

――「……ウソでしょ!? はじめて外した!」

収録のクライマックスで痛恨の激アツ外し! まさに脇役に相応しい活躍っぷりである。結果、このXRは4コンボ、+20Gというショボ乗せで終わった……。

この日の収録は「打った台の設定を当てる」という内容。現代では収録後とて設定を聞くことなど難しいが、当時は収録後であれば教えてくれるホールも少なくなかった。

実戦時間は4時間強。今のように設定6特有挙動や設定確定演出があるなら話は別だが、当時の機種は4時間強で見抜けるほど甘くナイ。

とはいえ泣き言は許されない。ピンポイントでの正解は無理でも、設定の偶奇・高低くらいは当てなければ! もはや個人のプライドの問題ではなかった。

人気機種「緑ドンVIVA」の担当ライター。その俺の予想設定がカスリもしないようでは、攻略誌「H」の名前に泥を塗ることになる………。

この日の実戦店「R」は全体イベントを開催しており、どのシマにも高設定と思しき台が複数あった。無論、店内はただならぬ熱気に包まれており、とても台移動などできる状況ではない。

緑ドンVIVAにも設定6が入っているとすれば、右隣の台がド本命。俺の台もサンボ(※)落ちから高設定だと思われるが、6が並びで入るとは思い難い。さらに長いシマの真ん中にも、設定6と思しき台がある。
 

サンボとは?
緑ドンVIVAの特定3ボーナスのこと。
①強チェリー+七BIG
②弱波+ドンBIG
③弱チェリー+REG

挙動は「上」。
しかし店内状況から察するに……。


そんな中途半端な結論で、不安を抱えたまま実戦を終えることとなった。
 

答え合わせ。

番組のエンディング―――
U先輩「じゃあ予想設定聞いちゃおう」
――「俺が打った台は……4です!」

U先輩「4!? 迷いはない?」
――「いや~、挙動だけ見たら6でもおかしくないんですけど、お隣さんがどう見ても6なので」

U先輩「なるほどね………正解!」
――「マジすか!」

U先輩「ARTモードが偶数っぽかったもんね」
――「たしかに伸びなかったですからね~」

U先輩「それでいて序盤で弱チェ+REGが2発」
――「まあ、偶数設定の高めが妥当かなと」

U先輩「なるほど。あと君が6と予想した右隣とシマ中の93番台」
――「はい……それが?」

U先輩「どちらも設定6でした! お見事!」
――「マジっスか!!? よかった~」

こんなにもキレイに設定を当てられたのは珍しい。担当ライターとしての責務を全うできたことに心から安堵した。

U先輩「で、収支は?」
――「投資1Kの回収1,291枚なんで」

U先輩「差枚で+1,241枚か。よくあの展開で勝てたな」
――「ホントすね。XRでの上乗せ、最高35Gでしたから」

U先輩「普通ならウン万ヤラれてるとこよ」
――「設定に助けられましたね」

U先輩「ではラッシー君、設定4ズバリ的中ということで」
――「はい、ありがとうございます」

U先輩「今回はこのへんでお開きにしましょう。サヨナラ~」
――「さよなら~」

ディレクター「はいカット! お疲れ様でしたー」
――「お疲れさまでしたー」

カメラが止まり緊張が途切れると、急に空腹に襲われた。収録時間が短いため、昼飯抜きでの収録になったからだ。

プロデューサー(P)「お疲れ、次CM撮るから外出て待ってて」
――「CM?」
U先輩「ああ、特番のCMですね」

P「そうそう、お姉ちゃん3人くらい来るから」

すっかり忘れていたが、たしかにそんな話があった。番組収録後は3人のキャンペーンガールが合流し、特番のCMを撮る手筈になっていた。

――「レシート交換行っちゃいます?」
P「CMスグ済むから、そのあとにしよう」

――「分かりました」
P「CM終わったら飯にしよう」

――「ありがとうございます」
P「じゃあUも外出てタバコでも吸ってて」

U先輩「了解で~す」

U先輩と連れだって外へ出た。熱気溢れる店内とは打って変わって、店の外は静だった。まあ、あの設定状況だ。みな夢中でレバーを叩いているのだろう。
 

不気味な音。

それにしても緑ドンVIVAの6をツモった人たちが羨ましい。6の出玉率は119.5%だ。大きなイベントでも、そう易々とツモれるものではない。

時刻は14時45分。まだまだ閉店までには時間がある。すでに2箱を積んでいた隣の人は、出玉をどれだけ伸ばすだろう――。そんなことを考えていたときである。

U先輩「ん~?」

スグ隣で紫煙を燻らせていたU先輩が空を見上げた。釣られて俺も空を見上げた。

――「どうしました?」
U先輩「なんか……メキメキいってねー?」

――「メキメキ?」

耳を澄ますと、たしかにメキメキと軋むような音が微かに聞こえる。

U先輩「おい! 見ろよ水道管!」
――「水道管?」

促されるまま店舗の壁に沿って伸びる水道管を見上げたそのとき、激しい揺れに襲われた。

――「やば! 地震っスね!」
U先輩「おう……ちょっとデカくねーか?」

ハッキリと身の危険を感じるほどの揺れだった。U先輩はガタガタと揺れる灰皿でタバコの火を消した。

――「ちょ、Uさん! 建物から離れましょう」
U先輩「だな、あっち走れ!」

俺とU先輩は平置きの駐車場へ向けて走った。
 

波打つ地面。

大きな揺れはまだ続いている。

――「デカくないスか? 体感(震度)4はありそう」
U先輩「5ぐらいか?」

――「そうっスね……しかし長いっスね」
U先輩「まだ揺れてんな……お、おい見ろよ!」

――「な、なんすか?」

U先輩が指さしたほうに目をやると、駐車場のアスファルトがウネウネと波打っているではないか!!

――「なっ!? ……ウソでしょ?」
U先輩「こんなの見たことねーぞ!!」

そうこうするうち、店舗のほうからザワザワと声が聞こえてきた。振り向くと小さな店舗入り口から大勢のお客さんが駆け出て来た。

――「中……どうなってんスかね?」
U先輩「分かんねえ。あの様子じゃ……」

やや奇妙に感じたのはタイムラグだ。大きな揺れがあったあと、スグに出てきたのはせいぜい十人程度。たくさんの人が一斉に出て来たのは、それから少し経ってからのことである。

――「まあ、あの揺れじゃ階段も降りられないスからね」
U先輩「だな。あるいは……」

U先輩が言葉を飲み込んだ。そんな気がした。しばらくすると、店舗前の人混みの中から番組スタッフが姿を現した。
 

顔。

P「おお、お前ら! 無事でよかった!」
――「みんなも無事ですか?」

P「おお、ウチのスタッフはな」
U先輩「どんな状況です?」

P「中は大変なことになってるよ。ドル箱全部ひっくり返って」
――「ドル箱が……全部!?」

P「もう誰のメダルかなんて分かるわけねえ」
U先輩「そりゃ……大変だ」

俺もU先輩もライターなんてやってはいるが、もちろん一介のスロッターでもある。せっかくツモって積み上げたドル箱。命より大切な物はないと分かっちゃいるが、やはりスグに諦めきれるかと言われると………。

P「ケガした人もいたみたいだ」
U先輩「あの揺れじゃそうでしょうね……」

俺らは呆然と店舗側の人混みを見つめていた。恐怖だけではなく、怒りの声も聞こえてくる。それが悲しくもあるが、責められない気持ちもあった。やはり気持ちが分かってしまう。

U先輩「ウチのヤツら(家族)大丈夫かな?」

U先輩がケータイを取り出しながら言った。俺もカミさんの顔を思い出しケータイを手に取ったが、案の定、通話ボタンを押しても繋がりはしなかった。

U先輩「しかし埼玉でデカい地震とは珍しいな」
――「そうっスね」

P「埼玉? いや、震源は東北らしいぞ」
U先輩「とう…ほく…!?」

東北……? この経験したことのない揺れの震源が、遠く離れた東北!? そんなバカな! じゃあ東北は一体……。瞬時に浮かんだのは両親の顔だった。ケータイはもちろん使い物にならない。

――「東北の、東北のどこなんです?」
P「ああ、ラッシーは山形か?」

――「そうです! 東北のどこです?」
P「詳しく分からんけど、宮城沖とかって……」

――「宮城沖……」

また次々と浮かび上がる友人の顔。言うまでもなく仙台は東北の中心都市だ。高校卒業と同時に仙台へ出て行く山形県民は少なくない。高校時代の親友もその1人だ。

U先輩「とりあえず……どうします?」
P「そうだな。店舗さんの判断も待たんと」

U先輩「CMはどうします」
P「撮ろう。もうお姉ちゃんたちも到着するから」

U先輩「よし、サクっと撮ってみんな帰ろう」

U先輩の口角は、いつものように上がっていた。U先輩もご家族が心配なハズ。それなのにスタッフを心配させまいと、いつもの演者「U」を演じている。そんな風に見えた。

店の前に固まっているお客さんたちは、意外なほど静かに店舗側の対応を待っていた。なんらかの保証があるのか、あるいは……。

もしも「あるいは」の場合、この場が無事に収まるだろうか。静ではあるが、やはり物々しい雰囲気が漂っていた。


つづく

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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