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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2020.10.13

狙いをスカって大爆発~初代・新鬼武者~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

狭い路地は人で埋まり、祭のような賑わいだった。俺は人の多さに圧倒されながら、列の最後尾を探した。

普段は静かな店だ。たびたびライバル誌の取材イベントも開催されているが、賑わっているところなど見たことがない。

最近の設定状況も、以前と大きく違わない。それなのにこれだけ人が集まるようになったのは、パチスロそのものに魅力が出てきたせいかもしれない。

初代・緑ドンにエウレカ。そして新鬼武者に蒼天の拳……。暗黒期になると思われた5号機時代も、徐々に活気を帯びつつあった。
 

1/2で設定6。

この日は特定の機種に1/2で最高設定、すなわち「6」が投入されるというイベントだった。M店では、かねて開催されているイベントだが、これまでは投入される機種がマイナーすぎて、あまり集客に繋がっていなかった。

しかし前々回はエウレカ、前回は新鬼武者と人気機種が対象になり、近隣のスロッターの間で徐々に話題に。今回は事前に「新鬼武者」と告知され、これだけ客が集まったというわけだ。

ちなみにイベント内容にウソはない。過去に何度か同イベントで、「カイジ2」や「エースをねらえ!」などの設定6にありつけている。

ざっと見回しただけでも、知ったスロプロの顔がいくつもある。イベント信頼度を推し測るには、それだけで十分だ。あとは台を取れるかだが、それについては絶望的と言うほかない。

新鬼武者の設置は6台のみ。対して抽選人数は120人を超えている。そして、ほぼ全員の狙いが新鬼武者なのだ。

さて、どこの店に移動しようか。急げば都内の抽選にもギリギリ間に合う。そんな風に考えながら、さほど期待せず抽選を受けると――

「004」

まさかの良番! 新鬼の設置場所は2階フロアに上がってスグだ。迷うことはナイ。確実に取れる! 台を選ぶ余裕はなさそうだが……。


午前9時、開店――
案の定、前の3人は全員が新鬼武者へ。ゆっくり選んでいるヒマはないため、目に入った左角3に腰を下ろした。普段であれば角・角2が強い店だが、この1/2で6が入る対象機種に限っては完全なランダム。どこに6が入るのか、皆目見当もつかない。

ヨミが効かない純粋な1/2。

だからこそ、俺のようなピン(1人)打ちにもチャンスがある! 抽選で1~3番を引けずとも、6に座るチャンスがあるのだ。
 

▲5号機「新鬼武者」(ロデオ)

2010年3月にロデオからリリースされたボーナス+ART機。ボーナスは大別するとBIGとREGの2種類で、平均獲得枚数はBIGが204枚、REGが60枚。

ART「蒼剣ラッシュ」は1セット50G+αの継続率管理で、純増は約+1.4枚/G。ボーナスとARTを絡め出玉を増やしていくのが理想だが、継続率が50%~89%と高いため、ARTのみでの大量獲得も十分期待できる。

また、新鬼武者を語るうえで欠かせないのが「ゲーム数上乗せ」だ。既述の通りARTは継続率管理だが、ロング継続の要因はむしろゲーム数上乗せと言ってもイイ。高継続率とゲーム数上乗せが噛み合った際の一撃性は、同時期の他機種とは比べ物にならないほど高かった。


朝イチのリールは全台7揃いだが、イベント対象ジマが全台リセットなのは過去の実戦から分かっている。リセットから高確へ移行し、いきなりARTを射止められれば話は早いのだが……。
 

内部状態は4段階
通常時・ART中ともに、状態は低確<通常<高確<超高確の4段階。通常時は主にレア役でのART当選率に影響し、ART中は主にレア役での上乗せ当選率&上乗せゲーム数振り分けに影響する。


期待した朝イチ高確挙動はナシ。とはいえ、設定6でも高確・超高確への移行率は4割だ。気にせず打ち続けると、早くも周囲の台にボーナスが当たり始める。
 

ボーナス確率
設定 BIG合算 REG ボーナス合算
1 1/394.8 1/789.6 1/263.2
2 1/368.2 1/736.4 1/245.5
3 1/381.0 1/762.1 1/254.0
4 1/368.2 1/736.4 1/245.5
5 1/381.0 1/762.1 1/254.0
6 1/344.9 1/689.9 1/230.0


ボーナス確率の設定差は小さいが、とはいえ気にしなくていいというわけでもない。ARTはボーナス非経由でも入るが、やはりボーナスが起点になりやすいからだ。

設定を問わず、BIG成立時は1/5(20%)でARTが当選する。また、BIG後は50%で高確へ移行し、REG後であれば100%で高確or超高確へ移行する。

高確中のレア役はART当選のチャンスとなり、超高確中のレア役は成立=ART確定だ。ボーナス確率の差は小さいが、終日ともなればコレがジワジワ効いてくる。
 

出遅れスタート。

実戦開始から300Gを過ぎた頃、やっと俺の台にもチャンスが到来! 高確と思しき状況下で強チェリーが出現したのである。
 

高確中 強チェリー成立時ART当選率
設定 当選率
1・2・3 48.8%
4・5・6 75.7%


設定の高低を予想するうえで重要なサンプルだ。当然、ボーナスが当選している可能性もある。次ゲームで中リール中段に青7をビタ押しすると、赤7が中段までスベって来て、思わず天を仰いだ。

――「くぅ~、赤BIGか…」

BIG当選は喜ぶべきだが、ボーナス同時当選時はレア役によるART抽選が行われない。つまり高確中の強チェリーという扱いではなく、BIG成立によるART抽選が行われる。要するにART期待度は20%だ。

終日打てば何度もこの20%に助けられるが、そうそう都合よく朝イチ一発目のBIGから当たってくれるとは思い難い。

BIG中に予告音が発生すれば、ART告知発生のチャンスとなる。リール停止ごとに液晶内を阿倫(ありん・女性キャラクター)が移動し、第3停止まで続けばART確定だ。

予告音→第1・2停止までのフェイクパターンは発生するものの、やはり告知までは至らない。そう甘くないか。そう思っていたのだが……

――「ん!? 何かフェイク多くない?」

いつもにも増して第2停止までのフェイクが頻発! まだ打ち込みが足りなりため詳細は分からないが、このフェイク発生頻度はさすがにおかしい。

台「ジュバババババ!」
――「やっぱり!!」

BIG終盤でART告知が発生! 周りの台より出遅れたものの、これで俺もやっと土俵に立てた!!
 

決着。

BIG終了後、1G目のレバーを叩くと――

台「ウラァァァ~! 蒼剣ラッシュ!!」

ド派手な斬撃ムービーと共に、ギターサウンドがスタート!

――「クゥ~、何度見てもカッケエ…」

この導入ムービーとART中のBGMが堪らない! ロング継続への気力を、一気に盛り上げてくれるのである。これほどまでアガる導入ムービーは、ほかにはナイと思うほどだ。

しかし浮かれてはいられない。ART中にも重要な設定推測要素があるからだ。それがレア役からの上乗せゲーム数振り分け。上乗せ当選率そのものに設定差はないが、上乗せ時に獲得するゲーム数に、設定の偶奇で大きな差がある。

たとえば低確&通常中の弱チェリーなら…
 

低確&通常中 弱チェリーでの上乗せゲーム数
上乗せゲーム数 奇数設定 偶数設定
+10G 75.0% 99.9%
+30G 20.0% 0.01%
+50G 3.0% 0.01%
+100G 1.0% 0.01%
+200G 0.5% 0.01%
+300G 0.5% 0.01%


+30G以上であれば奇数設定濃厚となる。同じくスイカも…
 

低確&通常中 スイカでの上乗せゲーム数
上乗せゲーム数 奇数設定 偶数設定
+50G 75.0% 99.9%
+100G 20.0% 0.02%
+200G 2.5% 0.02%
+300G 2.5% 0.02%


3ケタ上乗せ発生なら奇数設定濃厚。

逆に言えば設定6狙いの場合、奇数設定濃厚となる大量上乗せが発生すれば即ピンチとなるわけだ。ちなみに高確・超高確中の上乗せゲーム数振り分けは全設定共通なので、偶数設定はソコでの大量上乗せに期待するほかない。

上乗せは欲しい。だが、偶数設定を否定する大量上乗せは困る。

乗せろよ、小さく乗せろよ……。恐る恐る消化していくと、1セット目も残りゲーム数わずかというところで「赤足軽」が出現。いわずもがなチェリーナビだが、上乗せ期待度はかなり低め。言うなれば残念キャラだ。

――「足軽かよ。ガッチャ来いや」
 

敵キャラナビ
敵キャラナビは足軽orガッチャの2種類。基本的にはガッチャのほうが遥かに上乗せ当選を期待できる。


溜め息交じりにリールと止めると、案の定、弱チェリーの停止形に。低確・通常中の上乗せ当選率は25%だ。まあ、これなら足軽でも仕方な…

台「ドゴーン!」
――「へっ!?」

液晶にはデカデカと「+30」の文字。固まる俺。

――「ええ!? 嬉し、いやでもコレって……」

高確の気配はなかった。それゆえ足軽が出ても内心「でしょうね」と納得したのだ。低確・通常中の弱チェリーで上乗せた際、+30Gの割合は…

奇数設定…20.0%
偶数設定…0.01%

――「奇数じゃねーか!!」

たった一発。たった一発の上乗せで設定6を否定してしまうとは…。いや待てよ! 気付かぬ間に高確へ移行していたかもしれない。俺が高確のサインを見逃しただけの恐れもある。これまで以上に状態示唆演出に目を光らせつつ打ち進めると――

台「ビキーン!」
――「あー、アッツ!!」

液晶画面に巨大な燭台が出現! 上乗せ期待度の高い演出で、俺が大好き演出の1つだ。第3停止で炎が強く燃え上がれば上乗せ確定。左リールを止めるとズルッとスベり、上段にスイカが現れた。

――「スイカ!? 状態はたぶん…」

しばらくレア役も共通ベルも引いていない。高確へ移行するタイミングはなかったし、高確示唆演出も長いこと見ていない。状態は低確or通常と考えていい。だとすれば上乗せ非当選の恐れが高いが――

台「ドゴーン!」
――「あ…あぁ………」

液晶には「+100」の文字。低確・通常中のスイカで上乗せた際、+100Gの割合は…

奇数設定…20.0%
偶数設定…0.02%

――「クッ、また高確だった可能性も…」

3ケタ上乗せの嬉しい場面なのに、6狙い戦線から離脱してしまう現実を受け止められない。眉間にシワを寄せつつレバーを叩くと……

台「ピピン♪」
――「これは…」

マイスロのミッション達成通知「浜崎あゆみの『Startin’』を聴いた」が出現。そして重低音から静かに新たなBGMがスタート。

――「まさかこんなに早く聴けるとは…」

100G以上を上乗せすると流れる「Startin’」。この日はあまり聴きたくなかったが、流れてしまえば腹も決まる。

コレは6じゃない。

奇数設定ということは、おそらく1。ならば、あとは乗せまくるだけ。どうせART抜けでヤメるんだ。それなら、この一撃で抜けるだけブッコ抜く――!!
 

勝者と敗者。

開店から6時間後――
すでに2台は人が代わり、設定6と思しき3台も決している。俺はカチ盛りのドル箱3つと、ユルく盛った1箱を持って席を立った。

スイカからの+100G以降も3ケタ上乗せが続き、1セット目からいきなりの500Gオーバー。その後もART中に引いたBIGでART初当たりをストックしたりして、獲得枚数は3,800枚を超えた。

総投資は12,000円。
収支は+64,000円。

朝イチの抽選はパスしたものの、1/2の設定6は逃した。しかし6を逃したにもかかわらず、この出玉である。推定設定6を打っている3人は、1,000~1,500枚程度の出玉を行ったり来たり。

もちろん設定6をツモれたほうが立ち回りとしては成功だが、これはこれで幸せな結末と言えるのではなかろうか。

俺はケータイのメールを開き、移動先となる次のホールを探した。


新鬼武者は、ゲームバランスはもちろん、演出からBGM・SEに至るまで完璧。まさに名機と呼ぶにふさわしいマシンだ。そしてこの奇数設定(特に設定1)による誤爆も、大きな魅力の1つだと思う。

6を狙いに行ったのに、1を掴まされて大爆発!!…こういった経験は、1度や2度ではない。同じような経験をされたかたも、きっと多いことだろう。

設定1にも夢がある爆裂機。これこそ、ART・AT機のあるべき姿なのではと今でも思う。
 

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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