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  4. 蜃気楼~攻略の手応え~

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2020.02.18

蜃気楼~攻略の手応え~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

――「マジか…」

手のひらから指先まで、じっとりと湿っていた。額や首筋にも汗が滲んでいたかもしれない。喉はしばらく前から渇ききっているが、たとえ一瞬でも席を離れるのが惜しかった。

回したい…1Gでも多く!!

席の後ろには別積みが3箱で、頭上にさらに1箱。騒ぐほどの出玉ではないかもしれないが、時は今より11年ほど前。5号機のAT機はおろか、やっと爆裂ART機が出始めた頃である。しかも、打っているのは爆裂ART機ではない。

まさかこの台がここまで「化ける」とは。

店内の客はまばら。当然、設定はお察しである。それでいてこの出玉だ――。

エラい攻略ネタを掴んでしまった!!

俺は高鳴る鼓動を深呼吸で抑えつつ、淡々とレバーを叩き続けた。

 

ありふれた出会い。

その機種を打つきっかけは、ごくありふれたものだった。攻略誌「H」で担当ライターを任されることになったのである。その機種というのが――

 

5号機「KODA KUMI PACHISLOT LIVE IN HALL」(SANKYO)

2007年の晩夏にSANKYOからリリースされたボーナス+RT機。通称は特にひねりもなく「倖田來未」だった。ボーナスはBIG・LIVE BONUS(以下、LB)・REGの3種類で、獲得枚数はBIGが約326枚、LBが約200枚、REGが約60枚。

そして重要なのがRT。LB後は必ず100G継続のLIVE TIMEに突入し、消化中にバタフライリプレイが揃うと、そこから再度LIVE TIMEの100Gがスタート。また、BIGとREG後は50Gのチャンスタイムに突入し、消化中にバタフライリプレイが揃えば100G継続のLIVE TIMEへと移行する。ただし、こちらのLIVE TIMEに100Gの書き換えはナシ。要するにLB後のLIVE TIME中やチャンスタイム中に、いかにバタフライリプレイを引けるかが重要だった。

ちなみにRTの純増は+0.4枚/G。このRTで出玉を微増させつつ、次回ボーナス成立を待つといったゲーム性である。

こういうオーソドックスなボーナス+RT機は大好物。当時のSANKYO・Bistyといえば「エヴァまご」のヒットによりノリにノッている時期だ。十分期待していいだろう。加えてあの倖田來未とのタイアップ機なのだ!

大好きな某RPGの主題歌を歌ったアーティスト。そのRPGはナンバリングタイトルの続編として作られ、世間的な評価は結構厳しかったように思う。しかしながら、なぜか俺には強烈に刺さり、クリア後もせっせとスキル上げをしたほどである。

あの倖田來未とエヴァまごを作ったSANKYO(Bisty)のコラボ。俺は迷わず担当ライターを引き受けた。

取材での感触も上々。チャンスアップの最上位である実写カットインが割とハズれるのはやや引っ掛かったものの、ゲーム性に関しては文句ナシといった手応えだった。すでに市場は爆裂ART機に傾きつつあったが、選択肢の1つとしてこういうボーナス+RT機があるのは心強い。

担当ライターとして、しばらくは忙しくなりそうだ。そんな予感がしていた――

 

攻略の匂い。

ホールでの初打ちを翌日に控えた夜、俺は困惑していた。どこのホールもボックスで入れると予想していたが、それが大きく外れたのである!

俺はSANKYOの社員でもないのに憤った。「エヴァまごであんなに稼働貢献したのに買わんのかい!!」と。

守備範囲にあるホールは、どこもバラエティに1台程度。仕方がないのでイメージは良くないものの、4台導入してくれたT店まで出向くことにした。

廃れて久しい店だ。案の定、朝の並びは10人ほどと少ない。入場抽選の結果は7番。念入りにシマ図をチェックし開店を迎えたが、倖田來未のシマへ向かったのは俺のほかに1人しかいなかった。

なんでだよ! エヴァまご導入後はあんなに盛り上がっていたのに。やはり従来のパチスロにない新たなコンテンツでヒットを飛ばすのは難しいのか…。

人気のないシマに寂しさを覚えつつ実戦開始。すると、わずか2000円でチェリーからBIGがヒット! そしてそのBIG中、1つの疑問が脳内を駆け巡った。

「これ、結構枚数調整が効くのでは…!?」

いずれのボーナス中もメイン役だけでなく、様々なフラグが頻繁に成立する。
 

ボーナス中の小役確率
成立役 確率
10枚役 1/1.8
15枚役 1/4.7
1枚役 1/7.3
チェリー(4枚役) 1/13.1

※全設定・全ボーナス共通


これによりボーナスの獲得枚数は毎回変動。取材時から気になっていたものの、まだ確たる枚数調整手順は判明していない。攻略効果はシミュレートで算出する必要があるが、手順だけは今日の実戦で確立させたい!

そしてBIG後のチャンスタイム中。既述の通りRTの純増は低めだが、RTを射止められるか否かが出玉に大きく影響する。

「バタフライリプ来いっ!」

そう願いつつレバーを叩いていると、強めの予告音が発生して液晶にカードが出現。恐る恐るリールを止めるとバタフライリプレイが揃い、安堵の溜め息が漏れた。が――

液晶に現れたのは「BONUS」の文字! つまりバタフライリプレイ同時当選だ。これがLBで、意図せぬ形からRTがスタート。こんな店選びだ、勝てるなんて思っちゃいない。でも、ネタ探しでウン万負けという悲劇は免れたい。これで1時間は投資せずに済みそうだ。そんな風に思っていた、この時は――。

 

予想を超えた展開。

――「ちょ…なんだよコレ」

開店から5時間後――
俺はあまりの展開に震えていた。

ボーナスとRTのループがウソのように続きまくり、出玉はなんと2500枚を突破! 昨今なら驚くほどではないが、ボーナス+RT機である。たしかに倖田來未の高設定域の出玉率はなかなか優秀だ。

 

設定別の出玉率
設定 出玉率
1 97.1%
2 99.8%
3 103.5%
4 105.5%
5 108.3%
6 114.0%

※出玉率はシミュレート値


設定5でも108.3%と魅力的で、設定6に至っては114%とかなり高い。設定2でも99.9%と十分遊べるため、設定1さえ避ければ甘い機種と言える。

しかし、常連にさえ見限られたこんな店だ。新装時期ではあるものの、平常営業で設定を使っているとは思い難い。まだ導入直後ゆえ解析数値は分かっていないが、おそらく期待するような設定配分ではナイだろう。それでもボーナス出現率は好調で、1/200を行ったり来たり。

 

設定別 ボーナス合算確率
設定 ボーナス合算
1 1/249.2
2 1/240.1
3 1/229.2
4 1/224.4
5 1/218.5
6 1/194.5


設定5以上に引けている状況だが、仮に高設定を使うのならば、もう少し客が集まってもいいハズだ。客がいないということは、たまたま好調な低設定と思っていいだろう。

しかし、いくらボーナスを引けているとしても、この出玉の増えかたは少し異常だ。たまに300~400Gハマリも訪れるが、不安など1ミリも感じない。安定して増えていくのである。RT突入率にも恵まれているのかもしれないが、それにしてもこの安定感は…。

ふと手を止め、パチスロフロアを見て回った。高設定らしき台はアイジャグEXの1台程度で、出玉を積んでいるスパイダーもリンかけも低設定の誤爆に見える。やはり設定状況はあまりよくないようだ。

では、なぜ俺の倖田來未だけが元気よく出ているのか。さすがに開店から5時間も経つと倖田來未も漏れなく全台回されているが、好調なのは俺の台だけ。俺の台と他の台の違いはなんだ!? 決定的な違いは――


ハッ!!?


雷光が脳内を駆け巡った! 数か月ぶりの感覚。攻略ネタを発見した際のアレである!!

「枚数調整だ…」

俺と周りのプレイヤーの決定的な違い。それは枚数調整をしているか否かだ。まだ導入直後で情報が出回っていないため、周りのプレイヤーはナビされた小役を漫然と獲得している。枚数調整を実践しているのは俺だけだ!!

まずはトイレに駆け込み、次いで自販機で500mlのコーラを購入。もう閉店まで席を立つことはないだろう。このコーラが貴重なカロリー源だ。そして足早に席に戻り、再びフルウエイトで回し始めた。

 

作り手の意図。

出玉はその後も順調に増え続けたが、さほど驚きはなかった。当たり前だ。俺だけが「増える打ち方」をしているのだ。そしてこれは「穴」ではナイのでは!? メーカーが意図して用意した技術介入・知識介入要素ではなかろうか。そう思うにはワケがあった。

4000Gほど回したところで、ふと思った。

「これはエヴァだ」

ボーナス後のチャンスタイム中に特殊リプレイを引き、RTへと移行させる。この流れはまさしくエヴァシリーズだ。チェリーも右リールに出現してやっと払い出しがある。そしてチャンスタイム中のリール制御にもスキはなく、RTorボーナス濃厚目なども充実している。見た目こそ倖田來未だが、中身はエヴァシリーズの正統後継機と言っていい。

もしかしたら「エヴァまご」は、ただのプロトタイプだったのかもしれない。ボーナス+RT機の「ひな形」として試作され、この倖田來未こそが本命の機種なのでは!? もし枚数調整の重要性と制御の面白さが世に広まれば――


エヴァまごを超えるヒットに!!?


手の震えは糖分が不足したせいではない。これはある種の武者震い。市場が爆裂ART機に傾きつつある今、その流れを止める歴史的機種に出会った。その興奮で震えているのだ!!

俺が出玉で証明してやる!
枚数調整の攻略効果を。
倖田來未こそ覇権を握る名機であると!!

 

蜃気楼。

閉店まで打ち続け、流した出玉は5600枚を超えた。実戦ホールは毎日出玉ランキングを発表しているらしく、俺が打った倖田來未はハイスペックRT機・ART機を抑え堂々の1位だった。


規定枚数の小さいLBとREGでは効果が薄いが、BIGなら割と細かく調整できる。キーとなるのはチェリーと1枚役。BIGとLBはそれらを意図的にハズしたりして調整し、払い出し上限のギリギリで10枚役・15枚役を入賞させる。REGは1枚役のみハズし、あとは全て入賞させればいい。

イケる!
この枚数調整は時代を変える!!


俺はこの日の実戦データを詳細にまとめ、倖田來未の担当編集へと提出。そして解析数値が出揃い、シミュレートが組まれるのを待った。


数日後――
新台ページを作成するため編集部を訪れると、部屋に入るや先輩編集のK氏に捕まった。

K氏「おう、ラッシー! 倖田來未の解析とシミュあがったよ」
――「あ、マジすか! 待ってました!!」

先輩が資料を用意し、一緒に小さな会議スペースへ。

K氏「で、例の枚数調整だけど…」
――「ふふ…相当な効果があったでしょ?」

K氏「結論から言うと、攻略効果ほぼナシだね」
――「…あ?」

先輩に対して申し訳ないが、かなり語気強めの「あ?」だった。

――「いや…そんなハズは…」
K氏「何度も解析数値を確認したけど、シミュ結果は間違いじゃないね」

――「そ、そんな! だって設定入りそうもない店で5000枚も出たんすよ?」
K氏「う~ん、その実戦データも分析してみたけど、ただの高設定だったと思うよ」

――「えっ!?」
K氏「チェリー同時のBIGが多めで、逆にチェリー同時のLBは少ない」
――「そんなとこにも設定差が?」

K氏「あとベル出現率ね。ずっと1/7.0前後だったでしょ?」
――「ええ…まあ…」

K氏「全て加味すると、悪くても設定5だと思う」
――「な…んなバカな…」

結論:枚数調整の攻略効果はほぼナシ
    ただ高設定を打っただけ


K氏「なわけで倖田來未のページ数は4ページね」
――「少なっ!! ちょっと待ってくださいよ! 実は制御が面白くて」

K氏「あ~、解析数値載せたらスペースないから」
――「そ、そんな~」

こうして制御の面白さを伝える機会もなく、倖田來未は誌面から消えていった。 編集さんが冷静で助かりましたね。こうやって思い込みを冷静に止めてくれる編集さんがいるからこそ、我々ライターも安心して仕事ができているわけです。もしあの時代に有料noteがあったら、今頃俺は罪人のようになっていたかもしれません。うん、やっぱり解析とシミュレートも大事だ!!

いや~、しかし初代倖田來未は惜しかった。ただのアーティストタイアップ機かと思いきや、普通にエヴァしていましたから。もっともっと評価されて然るべき機種だったと思う。
 

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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