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【長編パチ小説】 【第1話】 タイトル未定
【長編パチ小説】 【第1話】 タイトル未定
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芥川パチ之助さん
初めまして!念願のパチンコを題材にした小説を投稿さえて頂きます。感想その他お待ちしています! ※中の人の詮索は絶対におやめ下しあ※ - 投稿日:2016/03/23 18:39
「気のイイ友人」
そんな言葉がとてもよく似合う間柄だった。中学もそこそこにフリーターを続ける俺と、同じ学業環境にありながらも、18歳で地元大手のパチンコチェーンでへ勤めだしたヤツとは、率先して互いにつるむこともないが、空いた時間が合えば酒くらいは飲む間柄。
ヤツは18歳からアルバイトとしてパチンコホールで働き始め、持ち前の真面目さで翌年には社員に、7年目の25歳を迎えるには、結婚と2人の子供を授かり、そろそろ30年ローンのマイホーム・・・と、俺には一つも持ち合わせていない財産を沢山築いていた。
時代は2007年。CR花の慶事が鮮烈なデビューを飾り、必殺仕事人の最高傑作とも言える3が導入。初代幸田にアクエリオン。これからに期待を持つことが出来た。そんな年の出来事。
その頃の俺と言えば、4号機で得た貯金を食いつぶし、それなりに遊び続ける事にも飽きて、県南にあるカード屋でろくでもない連中とポーカーを重ね、何をするにも退屈だった。
最終的に200人にも膨れ上がった乗り打ち軍団の連中の電話番号は、一人も知らない。退屈と言うのはロクデナシにとって一番の敵だ。酒に飽き、女に飽き、博打に飽きるともうアウト。
口説きたい女がいれば自分を磨く、飲みたい酒があれば海外にだって行く、ヒリヒリする博打があれば、何をしてでも種銭を稼ぐ。それらの全てを一流のロクデナシから取り上げてみろ、環境問題にはまって抜け出せなくなるような困った人間が生まれちまうのが関の山だ。
とにかく飽きていた。今いる現状も、転がす車も、見えない未来を想像することも。
いつものように知らない番号からの着信を取ると、思いがけない一報が届いた。ヤツに捜索届が出され、奥さんと子供を残し失踪中だと。
この手の話は何度も経験していた。どうせすぐ戻ってくる。仕事でストレスが溜まっていたのだろうと。いつもならそう思った。けど今回は違和感があった。
1週間前、彼が20数年に及ぶローンを組んだ話を、俺は居酒屋で焼き鳥を食いながら聞いたのだ。
失踪はその翌々日、何かがおかしい。奥さんの連絡先を聞いて、居酒屋での記憶を出来る限り思い出す。だめだ。ヤツと別れた3件目のキャバクラの姉ちゃんが履いてたパンツの色しか残っていない。俺の阿呆。
とにかく何か、とても大きな嫌な予感がしたんだ。
そして博打打ちの嫌な予感ってヤツは、大体において当たるのを、俺はよく知ってた。
第2話へ続く。
※この物語はフィクションであり、実在の人物とか色々その他アレだからとりあえず寝ろ。
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芥川パチ之助さんの
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このコラムへのコメント(12 件)
確実に赤ですね。
頑張ります!
頑張って♪
捧げます。頑張ります。今までのすべてに、つなげて見せます。
めすますくさんは僕の中でプロですので、素直に嬉しい反面。
期待を超えてみたいなとも思います。頑張ります。
すいません!最後までちゃんとやりますん!
ありがとうございます。頑張ります。
2話も楽しみに待ってるよ〜
続き楽しみにしてます!