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たっちゃん3のお時間
たっちゃん3のお時間
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タイルまんさん
世の中で一番必要ないものって知ってる? お金だよ。 お金さえなきゃ戦争だって起きず平和になるんだ…。 だから皆のお金を処分してあげるからオラに皆のお金をわけてくれ! - 投稿日:2015/11/14 23:49
はいどうも。
よろしくお願いします。
追い出されかけたタイルまん。
打つ金もねー。
そこで2週間だけ20万をたっちゃんから借りた。
絶対返すと…。
そして新居に移った。
2週間で20万…。
手元にはその日暮らしも出来ない程の金。
日雇いで毎日働いても2週間じゃ20万なんぞ稼げない。
人から20万なんて大金借りれる訳がない。
前借りするしかない…。
しかし20万も前借り出来ず、その日はきた。
行きたくないが会って喋ろう…。
中野のとある交差点でたっちゃんとその彼女がいた。
事情を説明する。
準備出来なかったと。
た「そうだと思ったわ…。あのさぁ…その金俺のじゃねーのよ…彼女が貸してくれた金なんだよ…。お前に言うの嫌だったんだけどさ。」
彼女「ねぇ!今すぐ返してよ!今日返せるって約束だったよね!大事なお金なの!どーやってもいいから今すぐ返して!」
責められる。
そりゃそーだ。
2週間で必ず返すと言って借りた金だ。
それを用意出来ませんでした。許してね。
なんて虫が良すぎる。
黙るしかなかった。
中野の交差点では行き交う人がこちらをジロジロ見ている。
叫ぶ女
詰め寄る男
責められる男
どう見てもトラブルである。
なにか重大な事をやったかストーカーを捕まえて男が詰め寄ってるのか…いづれにせよ男女関係の問題だろうと見た人達は思ったろう。
借りた金を返さない男がただただ怒られている光景です。
場所をとある近くのカフェにうつす。
黙るしかない俺。
た「お前とは長い付き合いだしさ。あまりこういう事を言いたくねーけどよ。もう縁切りてーと思ったんだよ。多分お前今日返さねーだろうなと思ったし。今までだって我慢してきたけど色々やってきたしさ。お前本当おかしいぞ?分かってるか?」
縁も切られて当然だろうなという事は沢山してきた。
た「地元帰りたくないのは分かるよ?家の事情も俺は知ってるよ?けどこんな人に迷惑かけてお前はまだ東京にいたいのか?」
黙るしかなかった。
た「今日返さなかったら縁切るってのは前から決めてたんだよ。だからバッサリここで終わりにしようって」
真っ当な意見だ。
た「でもさ」
た「嘘みたいだけど昨日昔の夢見たんだよ。小学校くらいの時のさ。あの頃から比べたらだいぶ大人になったけどお前こんな奴じゃなかったじゃねーか!!」
そりゃそーだ。
俺だってあんな純粋な頃のまま生きてればこんな事にはならなかったろうよ!
比べる場所が天と地の様に差があり過ぎんだよ!
ふざけんな!
毎日楽しく遊んで生きてた頃と違うんだよ!
そんな事を思いながらも涙が止まらなかった。
この目の前にいる人間は幼稚園の頃から今まで一緒にいた友達だ。
楽しい事も辛い事も共に知ってる友達。
そんな友達を裏切ろうとしている自分。
本当に人間として最悪だ。
た「地元に帰れよ…。今のお前は駄目だ。全部が笑えねーよ。リセットなんて人生に無いのは知ってるけどさ…けどやり直せるから。おかしいと思うけど俺からのお願いだよ…。地元に戻れ。何年か先でもまた来ればいいだろ?」
彼女「そうだよ。こんなんじゃ本当駄目だよ。いつか取り返しつかなくなるよ?」
今までなんで東京にすがってきたのか。
よく分からなくなった。
ここまで周りに迷惑かけて毎日過ごしてたのが恥ずかしくなった。
何よりこの人に…そこまで言わせてしまった事が恥ずかしかった。
満席のカフェの中で人目気にせず声を出して泣いた。
周りから見たら別れ話など男女関係の揉め事で振られた男に見えただろう。
金を返さない男がただただ怒られて諭されている光景です。
金は情けないが親から借りて払った。
今現在は既に完済した。
次の日には会社に退職届けを出した。
地元に帰るまでの間は時間を見てお世話になった人達に挨拶した。
帰るのを止めてくれる人達もいた。
凄く嬉しかったが気持ちは揺るがなかった。
辞める事になった直後に親父が会社にきた…。
息子がお世話になったからという事と多大な迷惑をかけたという事でいきなり来た。
親父と会ったのは3年ぶりであった。
ぶっ飛ばされるかも…とヒヤヒヤしていた。
しかし俺には特に何も言わなかった。
衝撃的だったのは…
ハゲていた…。
口ひげにスキンヘッド(頭頂部がはげたからスキンヘッドにしたらしい)
ガッツリあっちの人にしか見えない…。
そしてやはり年老いたのか背中が小さく見えた。
会社のトップの人に
「出来の悪いせがれを使ってもらってありがとうございます」
ハゲ上がった頭を深々と下げた。
その時の光景は今でも忘れられない。
そして小さな背中は昔の様に大きく見えた。
まだまだ俺クソガキでしかないんだな…。
最後に俺の2つ年上の役職がついた上司が帰り際の親父に
「彼は歳も近いので弟の様な存在でした。だからこそ仕事では厳しくしてきたつもりです。確かに遅刻も多いです。けどこの会社には欠かせない1人でもあります。お父さんが思ってる程駄目じゃないですよ?もう少しここで彼を働かせてもらえませんか?」
ちょっと感動した。
まさか引き止めてくれるとは…。
親父は笑って
「ありがとう。親としてはそんな事言ってくれる人がいるだけで嬉しいよ。でもボロ出てこれ以上皆さんに迷惑かけれないからね。そのボロが出る前に連れて帰って鍛え直すから」
鍛え直す…。
恐ろしい響きだった…。
そして今に至る。
多分たっちゃんやその彼女さんがいなかったら俺はのたれ死んでたか重大な犯罪を犯して刑務所にいたでしょう。
今年結婚されたこの夫婦のお陰で今こうして生きてます。
彼らのお陰で笑えない最悪な奴が笑えるクズに戻りました。
人は環境や周りの人間の影響で変化していく生き物です。
そこには良いこともあり悪いこともあり…。
けど結局は自分です。
影響があってもそれは影響でしかないんです。
影響は背中をちょっと押すだけなんです。
あとは自分がどう進むかしかないんです。
結果が悪かろうが何しようが生きていく上で自分の行動は自分の責任でしかないんです。
結局決断をするのは自分なんです。
その決断をする為に背中を押してくれた彼らには今でも感謝してるし変わらずの付き合いをさせてもらってます。
今これを読んでる貴方は周りの人に口でありがとうと伝えてますか?
恋人、奥さん、旦那さん、親、兄弟、友達…。
言葉で伝えなくても分かってるからなんて思って素直な気持ちをキチンと伝えてないんじゃないですか?
その人のお陰で今があるのかもしれませんよ?
そしてその人はいついなくなるか分からないんですよ?
恥ずかしくても素直な気持ちを1度でもいいから伝えましょう。
俺もこのクソみたいなコラムをいつも読んでくれているあなた達に素直な気持ち伝えます。
お金貸してください。
ご静観ありがとうございました。
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タイルまんさんの
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このコラムへのコメント(18 件)
プロからめっちゃ駄目出し食らった!以後意識して気をつけます…(笑)
基本的にドライなんですけどね、たっちゃん。
そのドライな人間がここまでハッキリと言うって事は相当だったんでしょうね…(笑)
母方はツルツル…父方も親父見る限りカッパ…
この世に生を授かった瞬間から俺の頭皮は既に背水の陣ですわ
いや、ごめん。普通に面白かった。たっちゃん、すげー良いヤツだね。親友にそんなこと言えるやつなんてそんなにいないよ。かっけーわ。
そんだけタイルまんが酷かったのかも知んないけど(笑)
そんなもったいない事思っていただけて…ありがとうございます…。ついでにお金をくれると嬉しいです(笑)
タイルまんさんのコラム、もう大好き
いや本当ハゲてて…衝撃的で…(笑)
またぁ!ちょっとずつ小出しにするんでしょう?(笑)
カッパえびせんと、マックの半額バーガーでしのぐ日々…
上司、同僚、友達、家族…大都会は僕の大事なモノを奪っていきました…っ‼︎
ヤングFLEA大阪激闘(盆踊り)は近日公開よ…
って、絶対しない(笑)