たっちゃん2のお時間

はいどうも。
よろしくお願いします。


たっちゃんと吉祥寺で打った数年後。

とある事情でたっちゃんのアパートに転がり込んだ。

居候。

事の経緯は忘れたけどなんかノリだった気がした。




ちゃんと家賃の1/3は払った。

最初はいいものの、20年以上の付き合いでもいざ一緒に住むとなると関係はギスギスしてくるものである。


居候の身でありながら

「あー、たっちゃん帰ってくんのかぁ…はぁ…」

と、溜息をしてしまう程であった。

でも仲はいい。

高3の最後の2ヶ月位毎日の様に俺の家に来てパワプロをもう1人の幼馴染と100試合近くリーグ戦をやったものだ。

一緒に住んでた時もウイイレ三昧である。

まーもっと思い出はあるが…。

俺の地域は過疎化アクセル踏みっぱなしの状態なので同級生も10人以上20人以下である。

因みに他の学年でも多くて25人程度。

中学の時の全校はとりあえず3桁はぶっちぎりで足りなかった。

なので幼稚園の頃から中学卒業までクラス替えなんぞない。

ある意味エスカレーター式。

そんな人数なので仲はいい。

苦楽を共にしてきたのだから基本仲はいいが…同性同士が一緒に暮らすと気持ちは荒んでくる。どんなに仲が良くてもお互い不満が日に日に募ってくる訳である。

一緒に住むなら同性が楽だと思う人よ…！

そんな事ないぞ…。

いや…俺自身が人と住む事が苦手かつ人として欠落しているところが多いからなのか？


まぁ人の家に転がり込んで文句言える立場ではないのだが（笑）


たっちゃんのアパートはお世辞にも立派ではなかった。



なんなら昭和中期に作られたろ？これ？


と思う位のぼろアパート。


4.5畳程で1ルーム。

どーやって野郎２人で暮らしたか？







簡易ロフトを知っているだろうか？



通販などで売っているのでチェック！


要するに2段ベッドの上だけの奴である。


そのロフトを買い、俺のスペースは簡易ロフトの上となった。

つまり


空中は俺の領域である。



天空要塞と名付けた。


しかしこの要塞



布団1枚分の広さしかない。



更に




かがまないと移動できない。


予想以上にかがまないと移動できないのである。



なので横になる為には階段で登っている途中から既にかがむ態勢に入らなければ我が天空要塞の中には入り込めないのである。

天空要塞に入れない


つまり


寝れないのである。

簡単に言ってしまえば毎日寝床に行く為には

階段でゆっくり上がり

ほふく前進で枕まで進む！

毎日スパイ気分

ボンドガールがいれば俺も一流のスパイだ！

位毎日潜入してる気分だった。



横になったらなったで仰向けで寝ると






物凄い圧迫感。


なにが？



天井が



腕を伸ばせないのである。


腕を勢いよく伸ばした日には俺の腕が怪我するか天井に穴つけるかの2択である。

冬なんて横向きに寝ると掛け布団が天井につく位である。

想像出来るでしょうか？


今貴方達が見ている天井が朝起きたら肘を曲げたまま触れる距離まで近付いてたらどうします？

上半身起き上がれませんよ？

だって頭…いや額がぶつかりますからね！！


そこで毎日寝れますか？


なんなら家にいる間ほぼそこで生活出来ますか？

そして家の天井を好きなだけ触れる経験ありますか？

いや

家の天井に背中を強打した事ありますか？

そんな圧迫感ある毎日過ごせますか？

下にはのんびり寝ている男がいて俺はこの狭い狭い空間にいる…。


不条理だ…！


人間頭おかしくなってくるんです。


えぇ。

何度も言う様に今思えば居候しといてここまで不満募らせてるのはおかしいんですがね？

もう思考回路が馬鹿になってくるんです。

食事は金が無いから学生時代同様、駄菓子のみだったり米を手に入れたら炊飯器が茶碗でふりかけぶっかけて食べるかマヨネーズと醤油を垂らし食べるか。

あとはたかります（笑）

居候の身でありながら頭おかしくなってきます。

人間堕ちるととことん堕ちます。

常識でやっちゃいけない事を平気でやります。

今じゃあ時々まともな事言う事ありますしヘラヘラと楽しいクズですが笑えないクズだったんです。

人として考え方が腐ってました。

恥ずかしさ等当時はありません。

プライドなんぞ腹の足しにもならねー！

おめーは金あるんだろ？俺はねーんだよ！だから養ってくれよ！


クソの考えですね。


そんなもんだから追い出されました（笑）


厳密に言えば自分で借りてアパートに住めと。

そんな金ありません。

さて…どうする？

ご静観ありがとうございました。

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