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暗闇から生きる
暗闇から生きる
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元職長さん
- 投稿日:2021/03/16 01:28
馬鹿は馬鹿らしく
その時、福島県に住んでいた自分
何もかも、右も左も暗闇
人生で2回目の大地震
工場内勤務で記憶媒体製造中
「○さん!一服すっぺしぃ
先にど~ぞ」
『んでは先に行ってくっから頼むね』
ドスン!
縦揺れの後小刻みな横揺れが十数秒
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
体が持っていかれる位
壁に寄り掛からないと倒れてしまう
パッパッパッと場内の照明が消えてく
目の前の製造設備か大きく前後左右に
動き出しクリーンルームの天井が落ちて
来る、もう逃げ場が無い真っ暗闇の中
一筋の明かりが見え誰が叫ぶ
こっちだ!早ぐ逃げろ
一目散にそこを目指して走った
まだ揺れてる
あちらこちらから黒煙が上がる
揺れが収まり皆我に帰る
ビューと風が吹きつけられた後
雪が落ちてきた、寒い体が震える
着の身そのままで寒空
その後も何度か余震が有ったので
建物内に入れず2時間後ようやく
私物を取りに行き解散
回りは停電、橋は隆起して3キロ先の
橋まで一時間いつもの通勤時間30分が
4時間掛かった
自宅(借家)は被害が無かった
そこからは食料、水、ガソリンを探し求めさ迷う
東京電力原子力発電所の事故
風評被害、除染作業
風評被害による失業
書ききれない
あの日あの時
絶対に忘れない
4
元職長さんの
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このコラムへのコメント(4 件)
先生ありがとうございます
直接ではありませんでしたが有る意味被災者でした
長文では無く断片でしか
伝えられない事がいっぱいです
時間だけが長かった
復興は目に見える所だけ
聖火ランを見たまんまですよ
災害防止には絶対はないです
今年は10年ということもあり、現在の状況もテレビで映されていましたが。まだまだ続いているんだなと思わされました。
とても感じるところの多いコラムでした。少ない言葉数が、逆に説得力ありすぎます。
あの時に映画の「日本沈没」を
思い出した
地割れのシーン
もうあじわいたくない
忘れてはいけませんね…。