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ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~

ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~

2019.03.22

『天草ヤスヲ・ガリぞう』熱すぎるパチスロ愛をどうぞ。パチ7特別対談 。

元・店長カタギリ 元・店長カタギリ   ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~

天草ヤスヲとガリぞう。ある程度の遊技歴があるユーザーであれば、共に多くの人々にその名が知れ渡ったパチスロ業界人であることは今さら語るまでも無いだろう。

今では多くの肩書を持つお二方の原点は、それぞれ漫画家とスロプロ。そして互いの存在を認識しているのもまた、その原点の活動の中から垣間見える「表向きの表情」だけである。それならば、互いをより深く知るために対談して頂こうじゃないか。 ……というのは後付けの理由。

本企画は『パチスロに対してアツ過ぎる天草ヤスヲの想いを伝えたい』というコンセプトでスタートしていたのですが、その中で編集長がヤッさんに話を伺ってみたい人は誰かと尋ねたところ、その名が挙がってきたのがガリぞうさんだった、という訳なのだ。 と、その前に。

まずは簡単なプロフィールをご紹介しておきましょうね。

 

1979年8月12日生まれ、熊本県天草市出身、漫画家を目指したきっかけは、『クローズ』という漫画に憧れたため。パチ7で『ブッコミ回胴記』を好評連載中。

 

1972年3月27日生まれ、北海道札幌市を中心に立ち回るスロプロ。現在はライター、漫画原作者、そして動画への出演とマルチに活躍中。

※現在人気の動画シリーズ『プロスロ』



降って湧いたビッグネームの対談に、当日は小さなミーティングルームの中で西野カナのように震えていた私(カタギリ)。いつものように無駄に偉そうな顔をして椅子に鎮座しているパチ7編集長。

栃木県での店舗調査を終えて東京に戻って来たヤッさんは「植物の煙とかを吸っているのですか?」と質問したくなるような、普段通りのハンパない眼光と共に登場。そして「カフェで時間を潰していましたよ」と、動画で観るのと同じく落ち着いた、穏やかな口調でそう言いながら席に着いたガリぞうさん。

さて、どんな興味深いトークが展開されるのか。対談はまず、ヤッさんのこんな質問からスタートいたしました。

 


★天草ヤスヲ・ガリぞう。漫画への愛を語る。

▲ガリぞうさんの漫画を見て、なんだこれ?って衝撃を受けました

パチ7編集部
「僕が最初にガリぞうさんを知ったのは漫画だったんですよ。元々はインターネットの方が有名だった(※ガリ氏はパチスロ指南のホームページの先駆者として有名)のに、そこを見ていなくて。

その当時の僕は専業を4年やってから漫画家の早坂よしゆき先生のアシスタントをやっていた頃なんですけど、漫画を見た時に『何だこれ!?』って衝撃を受けたんですよ」


パチ7編集部
「竹書房で連載されていた早坂先生の漫画の、アシスタントをされていたんですね?」



パチ7編集部
「そうです。アシスタントになる前の僕は東京の激戦区で4年間、トップクラスの専業としてやっていたんです。状況(4号機のAT機が全盛の頃)も良くて、とにかく稼げた。そんな時にガリぞうさんは、漫画の1話目でジャグラーを打っていたんですよ」



パチ7編集部
「ああ、そうですねぇ……」



パチ7編集部
「は? ジャグラー? ……ってなるじゃないですか。言い方は悪いですけど当時はジャグラーってオッちゃんオバちゃんが打つ台じゃん、って思っていたんですよ。設定判別も無いし」



パチ7編集部
「無いですね、今も無いです」



パチ7編集部
「設定3の出率がフル攻略で109%の台だってことを、僕は全く知らなくて。え、設定3ぐらいの合算の台なんてホールにゴロゴロ落ちているのに、自分ら東京のプロは一切打っていなかったんですよ。ジャグラーだったら設定変更判別が出来るので、店のクセを掴めば対応も出来るじゃないですか。

にも関わらず、それが自分のプランには全く無かったんですよね。それをやっている人の漫画を見て『この人、レベルが違うな……』って感じましたね」



パチ7編集部
「そんなことは無いですよ、隙間産業ですよ(笑)」



パチ7編集部
「いやいやいや、現場の立ち回りって『その隙間をどれだけ突けるか』じゃないですか。僕もAT機で皆が万枚だ万枚だって騒いでいる頃に、絶対に抽選が良くて狙い台が取れる時でなければハナビを打つスタイルだったんです。皆が大花火や獣王に流れていたので、こっちは設定変更判別をしてハナビの高設定をツモる、と。

さらにその中にジャグラーが加わっていたなら無敵だったな、と思ったんです。あれは衝撃でしたね……」



パチ7編集部
「懐かしいですね(笑)」



パチ7編集部
「今だったら何だろうな、アイジャグの設定6を毎日ツモったら月に100万円になるとするじゃないですか、割で考えた時に。でも、そんなことをやる人なんてこの世にはいないと思っていたのに、実はやっている人がいた、みたいな感覚だったんですよ」



パチ7編集部
「ああ、なるほど。でもそれ、良く言われるんですよ。『何で漫画の1話目にジャグラーを持って来たんだ』って」



パチ7編集部
「ですよね。当時だと派手な機種を実戦して大勝ちして、みたいな漫画も多かったじゃないですか。誌上プロだって打っているのはAT機だったり大量獲得機だったりとか。そんな中でジャグラーを打っていて、なおかつ数あるスロプロ漫画の中でもダントツでクオリティーが高かったのが、ガリぞうさんの作品だったんですよ」



パチ7編集部
「有難いです……」



パチ7編集部
「みんな、どこか創作物の臭いがするし、他のスロプロの漫画を見ても『あ、このレベルなら俺、勝てるわ』って思っていたんですよ、生意気なガキだったんで(笑)。でも、ガリぞうさんの漫画からはドンドン発見があって」



パチ7編集部
「ああ、そうですか……」



パチ7編集部
「(台番)末尾系のイベントの時に軍団が来て、ガリぞうさんがツモッた時にソイツらに絡まれるんですよ、『俺らの店に来るな』と。その時にガリぞうさんが『いや~、僕はシロウトですよ? これ、たまたま出ているだけで』って言い返して、軍団に打たせるんですよ、ハナビの設定4を。

で、当然ながら設定5判別で(小役が)落ちないと。で、ソイツらはガセイベだと判断して来なくなるんですよね、その店に」



パチ7編集部
「よく覚えていますね…… それ、本当にあった話ですけどね」



パチ7編集部
「ですよね! この実体験のリアルさが、漫画に凄く活かされていたんですよ」



パチ7編集部
「天草さんも漫画を描かれるからわかると思うんですけど、記事で書くと全部が伝えにくいし、映像でやるなら俳優さんを使わなきゃならない。だから漫画はストーリー性のある勝ち方や攻略要素を伝えたい時に最適で、とにかく伝えやすいんですよ」



パチ7編集部
「そうですよね! わかります、わかります! 当時は動画も無かったので、漫画でパチスロを勉強する人が多かったんですよね。中でもガリぞうさんの漫画が一番勉強になったんで、あれで飛躍的にパチスロが上達した人も多かったと思います」



パチ7編集部
「ああ、ありがたいです……」



パチ7編集部
「僕が一番好きなのはライバルであり仲間にもなる人のエピソードなんですけど、ガリぞうさんが『花火百景』の設定4の台を打っていて9,600ゲームぐらい回すんですよ。で、そのデータ表示器を見たライバルの人が『厄介なヤツに店を知られたな……』って思うシーンなんです。

普通は7~8,000ゲームぐらいなのに9,000ゲーム以上も回すってことは、これはヤバい奴が来たな、というシーン。これも、物凄い説得力があったんですよ。自分のホールにそんな奴が来たら確かに警戒するな、って。あれも凄いリアルでしたね」


 


★二人から見た『動画』とは?

▲面白いと思う動画は『うちいく.TV』なんですよ。

パチ7編集部
「僕は漫画家ですけど『漫画も書ける』だけで漫画だけやっている人と比べてしまうと、クオリティーで勝てないんですよ。でもパチスロ業界だと総合力で勝負できるので、それで戦えていますね。

例えるなら芸人さんがM-1では優勝できないけど、テレビのレギュラー番組は取れる、みたいなイメージなんですよね、僕の考える自分のスタイルって。ある程度は出来るけど、逆に言うと突出したものが無い、というか」



パチ7編集部
「私の漫画を描いて下さっている畠山(耕太郎)さんもそうですけど、漫画以外で食べていかない美学、みたいなものを持っていらっしゃる人って多いですよね」



パチ7編集部
「もっっっのすごく多いですね! 特に一般誌の方が少しでも漫画以外のことをやろうものなら『裏切り者』みたいに思われてしまうところはありますよね」



パチ7編集部
「私は漫画家さんも色々とやってみたほうが良いのに、と思ったりもするんですけどね」



パチ7編集部
「僕にはあんまり、その美学が無いんですよ。無いというか、何でもやるのが自分の感じというか。でも、そのスタイルが今のSNS社会とマッチングしていると思うんですよ。もしもSNSが無かったら、今よりも自分を知ってもらいにくかっただろうし」



パチ7編集部
「畠山先生も連載10周年の動画に出ることが決まった時に凄く嫌がっていらしたんですけど、そういうものなんですかね?」



パチ7編集部
「自分も最初は動画に出るのが凄く嫌でしたね。漫画家って本人の影を感じさせないほうが良い、みたいな部分がありますからね。漫画って作品は好きになっても、漫画家を好きになるっていうのはあまり無いじゃないですか。だから、姿を出さないことが漫画家の美学にもなるけど、心のどこかでチヤホヤされたいという気持ちも、みんな持っていたりするんですよね」



パチ7編集部
「でも、動画に出てしまうと……」



パチ7編集部
「そうなんです、叩かれることも増えるんですよ(笑)。ガリぞうさんも声をかけられることが増えましたよね?」



パチ7編集部
「凄く増えました。漫画時代はストレートに来る人がいなかったんですよ。必ず本人かどうかの確認があったので。でも今は真っすぐに来ますね」




パチ7編集部
「女性ファンも絶対に増えましたよね(笑)?」



パチ7編集部
「それはあまり無いです(笑)。たまに綺麗な人から声をかけられても、よくよく聞いてみたら実は動画の演者さんのご挨拶だったとか」



パチ7編集部
「でもやっぱり表に出れば出るほど人気も出るし、叩かれるケースも増えるけど、ガリぞうさんって叩かれることってほとんど無いですよね? しかも今はパチスロで勝っている人=悪い人、みたいなイメージがあるんですよ、世の中に。

昔は勝っている人が格好良い、凄いというイメージで雑誌にも誌上プロが大勢いたじゃないですか。そういった人達が少なくなった中で、ガリぞうさんは『パチスロで勝つこと』を前面に押し出しているのに評価が高い。面白いという声が多いんですよね」



パチ7編集部
「私は謙遜ではなく、自分の動画が面白いとは全く思わないんですよ……。私自身が面白いと思う動画は『うちいく.TV』なんですよ。私には『うちいく要素』がゼロだから(笑)、面白いとは思わないんだよな……」



パチ7編集部
「メチャメチャ面白いですよ! 僕はガリぞうさんの動画を観た時に、悔しかったんですよね。メチャメチャ面白かったのに悔しい気持ちが出たのって初めてで、その理由が『自分がやりたかったこと』だからなんです。どこか諦めていたんですよ、今こんなことをやっても受けないだろうな、流行んないだろうなって。今はパチスロが無くても成立するぐらいのユーモアのある人じゃないと人気が出ないって思っていたんですよ。

でもガリぞうさんの動画は基本、パチスロを打つだけ。しかも最初の動画って、ビッグを揃えているシーンすら無いんですよ。ガリぞうさんの考えていることだけが動画になっていて、『ビッグボーナス揃いました、よっしゃ!』みたいなのが一切無い。アレを観た時に、何なんだこの動画は、こんなことが動画になるのか、しかもメチャクチャ面白い。これはガリさんにしか出来ないわと思ったんですよ。アレは衝撃的でした……」



パチ7編集部
「何でしょうね…… たぶん、動画を面白いって言って頂いたことに対して喜びたくないところがあるんですよ。昔、自身の単行本が出ていた頃に調子に乗って、天狗の鼻をヘシ折られたこともあったから。それに一昨年の末に漫画の連載が終わった後、ライター業も無くなったので、ガッツリとパチスロを打ったら凄い貯金が増えたんです。ウチのカミさんも『もう、ライター業はそこそこで稼働で良いんじゃない?』って言ってくれて。

その気持ちがベースになっているので、動画を褒めて頂いてモチベーションが上がっちゃうと、我が家にとっては損な事になり得るので(笑)」

 


★スロプロとライター業にまつわる『お金』の話。

▲ガリぞうさんみたいな正攻法で勝てる姿を見せるのは大事だと思います

パチ7編集部
「私はライター業をやればやるほど、お金が貯まらないんですよ。何故か……。 人付き合いが増えて交際費が増える、稼働収入も減る、店を調べる時間も減るので稼働時給も下がる。その3つぐらいは理解できますけど、思っている以上にお金が減るので……」



パチ7編集部
「う~ん、何故ですかね……」



パチ7編集部
「具体的に言うと、ライター業がほとんど無かった昨年の上半期だけで、200万円ぐらい貯金が出来たんですよ。で、車が買えたと。でも下半期になってライター業をミッチリやったら、貯金ゼロだったんですよ……」



パチ7編集部
「いやいや、それだけパチスロが上手いってことじゃないですか(笑)」



パチ7編集部
「どうでしょう……。 多分、人付き合いが下手なんでしょうね。人付き合いの中でお金を放出してしまう、というか……」



パチ7編集部
「確かに、よくわからない出費は増えますからね」



パチ7編集部
「あとはパチスロを毎日ミッチリ打っていたら、お金を使わないじゃないですか(笑)。外食もしないし」



パチ7編集部
「だからこそ僕は、ガリぞうさんみたいな人が世間にクローズアップされて欲しいなと思うんですよ。と言うのも、パチスロの依存症に家庭をダメにしてしまう人達って、勝てる仕組みをちゃんと知らない人が多いかなと感じるんですよ。

だからガリぞうさんに、正攻法でこういうことをやれば勝てる、という姿を見せてあげることって大事かな、と」



パチ7編集部
「それは、そう思いますね。今でこそ勝てる状況で無ければ絶対に打ちにいきたくはないですけど、かつては私も依存症で、借金してまで負けまくっていましたし。

ある日を境に勝ち方がわかってから勝てない勝負はしなくなって、パチスロをヤメずに依存症だけ抜け出すことができたんですよね。もちろん皆がみんな抜け出せるとは思いませんけど、ただ、そういう道もあるよ、と」



パチ7編集部
「メディアもこれまで全ツッパとか、負けてもはしゃげば良い、みたいな感じで教えてきたんですよ、僕から見れば。それは間違ってはいないんですけど、それを真似したら死んじゃいますよね。ルールを学ぶ機会を与える場があるのが大事かな、と。

そのルールを、説得力を持って教えられるのがガリぞうさんの動画だと思うんですよね」



パチ7編集部
「(小声で)これ以上、動画に出るとパチスロ打てないんですよね……



パチ7編集部
「アハハハハ(爆笑)! 今どき、こんな人います!? もっと動画に出たいですって人、山ほどいるのに(笑)」



パチ7編集部
「車の話に戻りますけど、車を買うための貯金って漫画をやっていた8年ぐらい前から始めていたんですよ。でもその頃は全く貯まらなくて(笑)。私、漫画の原作を書くのに一週間ぐらいかけていたんですけど、そこからさらに畠山先生はパチスロをご存知ないから「テトラリールって何だ?」みたいな質問が入ってくるんですよ(笑)。もう大変で……」



パチ7編集部
「パチスロを知らない漫画家さんが書いている漫画とかもあるじゃないですか。そんな漫画じゃないから凄いですよね。あの頃って、よくわかっていない漫画が多かったんですよ。リール配列が違っているとか、このラインには揃わないよ、みたいなのが。そういうのがほぼ無かったので、クオリティーの高い漫画でしたね」



パチ7編集部
「そう言って頂けるとありがたいですけど、その時代に戻るとまたお金が貯まらなくなります(苦笑)」

 


★プロの立ち回りと、演者としての立ち振る舞いの違い。

▲やっぱり収録で本腰いれちゃダメなのかな(笑)

パチ7編集部
「パチスロって『機種』を打って、その面白さを伝えるライターさんも沢山いるんですけど、同時にお店との勝負でもありますよね、設定というものがあるから。

この台の設定を上げてくるだろう、ここは据え置きかなというような、お店との駆け引きを考えたらパチスロはもっと楽しくなる、その面白さを伝えられるのが、ガリぞうさんだと思うんですよね」



パチ7編集部
「そこって難しいんですよね。自分がその店を攻略した動画って、その店の方も観るじゃないですか。そうすると、一発で対策されちゃうんですよ(苦笑)」



パチ7編集部
「コメントすればするほど広まるのも早いですからね(笑)」



パチ7編集部
「この前、某ホールで、いつも末尾系か、それ以外の台に設定を入れるかという特徴のあったホールで、朝イチに設定変更判別の利く末尾台から攻めたんですよ。で、3台打って全ての台で変更挙動が見られなかったので、末尾狙いをハズしてツモったと」



パチ7編集部
「まど2とバジ3と、黄門ちゃまでしたよね?」



パチ7編集部
「あ、ホントに観てくれているんですね(笑)。で、その日の夜に収録後のご挨拶に行ったら『今日、いつもの末尾をハズしたんですよ』って言われたので、『イヤ、わかっていました』って答えたんですよ。そしたらガチで嫌な顔をされたんですよね(苦笑)」



パチ7編集部
「アハハハハ(爆笑)!」



パチ7編集部
やっぱり収録で本腰を入れちゃダメなのかな、と(笑)」



パチ7編集部
「でも、お店の宣伝になるような動画って実はあまり存在していないと思うんですよね、僕は。他の演者さんの動画でも演者に会いに行きたいとは思っても、そのホールに打ちに行きたいとは思わない。でも『プロスロ91(ガリ氏が一週間かけてガチ実戦を行う動画)』を観ていると打ちに行きたくなるんですよ、そのホールに。それって物凄いことだと思うんですよ。

昔だったら珍古台の置いてあるホールに打ちにいきたくなった。でも今はそういうのも無くなってきた中で、この店に行って自分も攻略したいと思わせる。こんな動画って他には無いんですよね」



パチ7編集部
「この動画を収録している店で、おじいちゃんが『アンタがこの店に来てから、俺は仕事帰りに毎日ココに来ている』って言ってくれて。それは有難かったですね……」

 


★動画のプレッシャーとストレス。

パチ7編集部
「実は私、あの動画シリーズの視聴数が伸び始めてから頻尿と排尿痛が出始めましてね……」



パチ7編集部
「動画でもおっしゃっていましたよね、1日に回せるゲーム数が少なくなったと」



パチ7編集部
「それが昨年の初夏ぐらいからで、ちょうどこの『プロスロシリーズ』が始まった頃なんですよね。で、泌尿器科に2軒ほど通って、菌も石も無いと。でもホントに痛いんですよ。お医者さんいわく精神的なものだろう、と。やっぱりあの番組のプレッシャーがハンパなくて(苦笑)」



パチ7編集部
「ホール側も演者にツモらせようとはしてこないですからね。でも、そんな中で悪戦苦闘しながらやっているのが面白いし、凄いなと思ってて。僕も今『たろぅ☆』さんという専業の方にホールでガチの立ち回りをやってもらう企画を始めたばかりですけど、やっぱり大変なんですよ、負けられないプレッシャーも。負けた時に説得力があるのか無いのか、というか。確定演出が出なかったら、全て言い訳に聞こえてしまうし。

ガリぞうさんも、まどマギでキュゥべえが出て凄い負けたりしたじゃないですか。『こうなるのもまたパチスロだよ』というところを見せられるのも凄いですよね」



パチ7編集部
「昨日(対談前日)も収録だったんですけど、その排尿痛をブログに書いたんですよ。そうしたらストレスから身を守る『プレミアガセリ菌』入りのドリンクを差し入れて頂いて。泣いちゃいましたよ……。泣きながらパチスロ打っていました(笑)」



パチ7編集部
「パチスロだったら嫌ですけどね、プレミアがガセるのは(笑)」

 


★断れない、そして叩かれない『ガリぞう』という男。

▲僕が出来るのは勝ち方のスキルを教えられることだけなんですよ。

パチ7編集部
「そういった精神的ストレスを感じつつも動画に出る理由って何ですか?」



パチ7編集部
「これ、20年前からそうなんですけど、パチスロライターをやる理由はひとつだけなんです。自分が世の中の人に対して何かが出来るとしたら『パチスロの勝ち方のスキルを教えられるだけ』なんですよ。だからせめて、それを続けていきたいんです」



パチ7編集部
「専業だけ続けていくと、社会性が閉じていくんですよね。自分は何のために打っているんだろうと思うこともあるんですけど、メディアに出て情報発信することで、それが救われることもあったりするんですよ。楽しんでくれる人も出てきたりして。もちろん否定する人もいるんですけど、僕はこういう人たちがいたからこそパチスロをもっと好きになれたし、勝ち方を知ったが故にいろいろなことが出来るようになった。

だから、そういうモチベーションでやられているガリぞうさんが好きなんですよね」



パチ7編集部
「ただ、もういいですよね(笑)。これ以上、より多くの人に見てもらわなくても充分です。今ぐらいで良いです。ただ、仕事を断れないんだよなあ……。私のことを理解してくれて仕事を振ってくれる人のことを思ったら、どうしても受けちゃうし……」



パチ7編集部
「この対談もそうですよね(笑)? でも、ガリぞうさんってホントに動画で叩かれないですよね。基本的に『叩き』から入るのがスタートラインですから。有名な演者さんでも初期の動画だとGOODよりBADの評価が多かったりしますからね。そんな中でもガリぞうさんの動画はBADが上回ることは無いじゃないですか」



パチ7編集部
「だからもう、今以上はいらないんですよ(笑)」



パチ7編集部
「ツイッターのDMとかで暴言とか来たりします? このボケ! とか」



パチ7編集部
「見たこと無いです……。 そんなことあるんですか? ただの悪口が? 怖いなあ、ツイッターは……」

 


★ガリぞうから見た『天草ヤスヲ』とは?。

▲漫画家が打つの? への反骨精神はありましたね。

パチ7編集部
「元々はお互いに漫画畑なので知っていましたけど、実際にお会いしたのは5~6年前の木更津での撮影からですね。当時から、この熱量でしたけど(笑)」



パチ7編集部
「(笑)」



パチ7編集部
この意識の高さについて行けない人もいるんだろうな、とは感じましたね。実際、ついて行けない人も周りにもいらっしゃるんじゃないかなと思うぐらいでした」



パチ7編集部
「いるというか、ほとんどついてこないんで(笑)」



パチ7編集部
「あの頃からずっとモチベーションが高いですよね?」



パチ7編集部
「自分はパチスロで4年間ほど食わせてもらって、そこからパチスロ漫画を描いて。要は、普通の人から見たら『遊び』しかしていないんですよ。なので、パチスロに貢献したいと言うと胡散臭いですけど『パチスロをもっと、こうしたい!』という気持ちが自分の中にあるのが、モチベーションになっていますね」



パチ7編集部
「私は同じ漫画畑で長くやっていた方が目の前にいるから言える話だと、私のモチベーションのひとつに攻略誌から少し下に見られていた時代、『どうせ漫画でしょ?』と言われていた頃に、何くそ! という反骨精神があったのが、モチベーションに繋がっていたかなと思えることはありますね」



パチ7編集部
「それは僕も全く同じです。え? 漫画家が打つの? と思われていた頃に、立ち回りだったらライターよりも上だぜ、というのを見せたい部分もあったんですよ。逆に今は上手なライターさんも減っちゃったので、もっと頑張って欲しいなと思うようになったんですけど(苦笑)」

 


★ライターに求められる素養とは?

▲後ヅモしたという上っ面だけ憧れられても……。

パチ7編集部
「以前、ライターって名乗れば仕事が増えるよ』って言われたことがあったんですけど、それだけは嫌だったんですよね。誰でもライターと名乗る時代があって、コンパニオンがライターと名乗ったら仕事が来る、みたいな。でも僕は、ライターって自分で言うのはすごく嫌だったんです。だってライターじゃないし。

僕が好きなライターさんはいっぱいいるのに、その人達がちょっと四コマ漫画を描いて漫画家って名乗っていたら嫌じゃないですか。なので、漫画家としてどれだけ世間で通じるか勝負したい、というのがあったんですよ」



パチ7編集部
「格好良いですね……」



パチ7編集部
「でもまあ、今は漫画家以外にもいろいろやっちゃう人になりましたけど(笑)」



パチ7編集部
「いま、ちょっとライターの話題になりましたけど、お二人はライターに求められる資質って何だと思われますか?」



パチ7編集部
「私がパチスロライターとしてやっているのは機種解説や勝ち方を伝えることの他に、自らの経験を語ることですね。でも、それ以外のことをやりたい人もいるでしょうし、そう思う人がいてもいいと思います」



パチ7編集部
「僕も、そういったバラエティ系のライターさんがいても悪いとは思わないです。ただ、攻略誌のライターとして活躍するつもりならば、最低限の基礎がしっかりしていないといけないと思います。そうしないと、誌面の責任が果たせませんから。パチスロに情熱を持って接してきた先輩方が培ってきた信頼をないがしろにすることによって、看板に傷がつくこともある。

そういう基礎が出来ていないのであれば、自分の作った土壌で好き勝手に自分の面白いものを作ることが出来る、ユーチューバーみたいな動画の方で活躍してもらいたいと思いますね」



パチ7編集部
「2000枚ほどヘコんでいるバーサスを、後ヅモして勝った私の動画があるんですよ。設定が入っている根拠をいろいろと述べてから打ってみたら結果、出たと。その動画を見て『俺も、ああいう立ち回りの動画がやりたいッス』って言われて……」



パチ7編集部
「ブハハハハハ(爆笑)!!」



パチ7編集部
「なんだろう、設定が入っていると思えて、それを追う気持ちこそが商品価値だと思うんですけど、ヘコみ台を打って後ヅモしたという上っ面だけを憧れられても……」



パチ7編集部
「打つための根拠付けを演者がどこまでやれているのかが、観ていて面白いんですけどね。ヘコみ台に座ってカメラを意識しながら打って、出たら『よっしゃ~!』って。そうじゃないだろ、って話ですよね(笑)。

好き勝手にやれば面白くなると勘違いした全く面白くない動画っていくらでもありますし、パチスロで勝つための立ち回りをやりますと言っても、もちろんお店に高設定台を用意してもらえる訳でもない。普段の立ち回りを制限される中で勝つための立ち回りが出来るのか、って話にもなってきちゃう。しかも、やり直すこともできない。そんな中で自分の商品価値を守れるのかな、という話ですよ」



パチ7編集部
「なるほど……」



パチ7編集部
「僕は元々、漫画でやっていた『苦愛』というノリ打ちで勝とうという企画をDVDでやっていて、この企画では漫画でもDVDでも年間収支がマイナスになったことが一度も無いんですよ。だから僕はこの企画では下見もするし、下見に行けない時でも過去3日間のデータは絶対にまとめるようにしているんですけど、ゲストで来た人が『そんなことやるんですね!?』って言うんです。『そんなこともやらないで動画を撮るのかよ!?』ですよ、僕から言わせれば。

好きな台を打つにしても、せめてどこに設定が入り易いかぐらいは考えてから来ないかい、って思ったりするんですよね」



パチ7編集部
「悲しいかな、ちょっと鬱陶しく思われちゃうかも知れないですね……」



パチ7編集部
「大丈夫です、僕はちゃんと資料として全部、用意してから渡しますから(笑)」



パチ7編集部
「私も鬱陶しく思われる側だからわかりますけど(笑)」



パチ7編集部
「だからやっぱり、パチスロに懸ける情熱みたいなものは、僕は若い子に負けたなと思うことはほとんど無いですね」



パチ7編集部
「でしょうね(笑)」



パチ7編集部
「僕も同じ道を歩いているんですけど天草さんは、この道をずーっと全速力で走っているんですよ(笑)」



パチ7編集部
「僕もパチ7を立ち上げてから一緒に仕事をする機会が増えたんですけど、ヤッさんを見ていて思うのは『楽しいパチスロ業界を作るために自分が出来ることは全部やる』みたいな人だな、と。凄いですもの、ホールへの働きかけも、ユーザーとの接し方も。何だろう、この人は……」



パチ7編集部
「みんなやらないから自分がやるしかないんですよ、他にやってくれる人がいたら助かるんですけどね(笑)。例えばユーザーさんが企画したパチスロのオフ会とかも、何で他のライターさんが盛り上げてあげないんだろう、って思うんですよ。

リツイートしてあげるだけで、それだけ目に留まる人も増えるのに。それなのに、そういう風に感じないのが寂しくて。こんなにユーザーさんが発信して面白いことをやってくれているのに、何で面白いよねって言ってあげないんだろうという悲しさがありますね。

ライターになったから一般ユーザーよりも偉いと勘違いしちゃうヤツがいたら、僕はソイツに向かって嫌いになっちゃうよって本人に言っちゃいますよね」



パチ7編集部
「何で、こんなにアツいままなんでしょうね……(笑)」



パチ7編集部
「きっとですね。どっかブッ壊れているんだと思います(笑)」

 


★鬱病。

▲実は5号機への転換期で鬱病になっちゃったんです。

パチ7編集部
「もう一つお聞きしたかったのは、4号機から5号機への転換期を迎えた時に『相当、苦しいだろうな』というのを見ていたんですよ、漫画でも。そんな厳しい時期にもプロとして続けて行けたモチベーションって何だったんですか?」



パチ7編集部
「いや~、この話をするの、恥ずかしいなぁ……(苦笑)」



パチ7編集部
「いやいや、是非とも聞かせて下さいよ(笑)」



パチ7編集部
「実は私、その頃に鬱病になっちゃったんです。理由はわからないですけど、私は5号機に移行しようとしている時代の変革期にも、ずっと4号機のジャグラーを毎日打っていたんですけど急に『もう、パチスロ打ちたくない』と。で、家に引きこもり始めて。しばらくしてから、『(奥様から)君、ちょっとおかしいから病院へ行こう』って言われて。それが(引きこもってから)二ヶ月ぐらい経った頃かな? 

その時点で、その間にパチスロを打ったのが3日間ぐらいしか無かったんですよ。で、ようやく病院に行って、お医者さんに『もう、パチスロをやりたくなくなったんです』って伝えたんです」



パチ7編集部
「アハハハハ(笑)」



パチ7編集部
「そうしたら、お医者さんが『パテスロ?』って(笑)。そう、パチスロを知らなかったんですね。その時に隣にいた嫁が『いえ、パテスロじゃありません、パチスロです。ウチの夫はパチスロで生活していて、稼ぎを家に入れているんです』と。私が人に説明するには恥ずかしい生活面を、全部カミさんがお医者さんに話すんですよね」



パチ7編集部
「……」



パチ7編集部
「それだけでも、じゅうぶん迷惑をかけているじゃないですか、カミさんに。それに加えて私が今までに書いていた勝てる店や情報を元に『今日はあの店に行って、あの札台を打てば勝てるんだよな』って思って、カミさんはたった一人でバスに乗って、二時間も並んだりして。 

……この話をすると泣いちゃうんですよ、私(笑)」



パチ7編集部
「アハハハハ(笑)、いや、でも凄い……」



パチ7編集部
「だからそこで、もうちょっと何とか頑張らなきゃなって。で、鬱病の薬を飲みながら、カミさんへの迷惑のことも考えつつ稼働して、少しずつ持ち直していきました」



パチ7編集部
「僕の周りでもその時期にヤメていく人が多かったので、やはりモチベーションを保つことが難しかったと思うんですよ、あまりにも環境が変わり過ぎて。それに、長年に渡って打ち続けてきて疲れてしまうタイミングでもあったのかな、と。そこから誌上プロとして持ち直せるのは凄いな、と思っていました」



パチ7編集部
「あの頃の事を思い出すと、全てカミさんのおかげです。まさか私が通っていた店に、一人で2~3時間もかけて並んでまで打ちに行っているとは思ってもいなかったですから。『今日は帰って来るのが遅いな』程度にしか思っていなくて、ずっと家でゴロゴロしていたのに」



パチ7編集部
「6号機に移行しつつある現在は、あの時みたいな絶望感は無いですか?」



パチ7編集部
「あの頃には無かった覚悟が、今はありますから。どうせパチスロと共に死んでいく、みたいな覚悟が」



パチ7編集部
「僕もガリぞうさんと同じで、どんなにパチスロがダメになっても打ち続けると思っているんですよ。それは何故かと言うと、これまでの良い時代も悪い時代も全て飲み込んだ上でパチスロが好きだからです。

今はたまたまメディアに出られて、こういった立場にいますけど、その立場にいるからパチスロが好きって言っている訳じゃないんですよ。なので、そのあたりはガリぞうさんという人を知ってもらう上で、是非とも読者の方に知っていて欲しいなと。

パチスロで勝っている人と言うと『パチスロ自体は好きじゃないんでしょ?』って思う人もいるんですけど、そうじゃない。やっぱり好きなんですよ。そのへんはわかって欲しいなと思います」



パチ7編集部
「そうですね。パチスロをお金だけ、って考えている人で、長続きしている人は少ないですね」



パチ7編集部
「ですよね。時代が悪くなったらサクッとパチスロやめちゃいますし。そんな彼らを悪いとは思わないですけど、僕等には悪く言えばパチスロにしがみついている、良く言えばパチスロと共に生きていく覚悟があるというのは、今の若い子たちや、新人のライターさん達にも知ってほしいかな。

僕らが業界に入った時にもそんな覚悟があった訳じゃないですけど、これから先に業界がもっと厳しくなっていく中で、それでもライターや演者をやっていきたいのかどうか。今回の対談が、この道を目指している人達が考えるきっかけになってくれたら良いな」

 


★最後に、パチスロ業界の近況について。

▲取材との勝負ではなく、ホールとの勝負が本筋のはず。

パチ7編集部
「ガリぞうさんは赤字営業とかを要求する取材について、どう思われますか?」



パチ7編集部
「ユーザーの立場から見ると、ほぼ意識していないです。昨年は、ここ10年以内の間で最も勝てた年なんですけど、その稼働の中で公約的な取材を行っているホールに行った時の収支を見ると、実はマイナスなんです



パチ7編集部
「へええ……(驚)」



パチ7編集部
「人が集まるのは勿論ですが、赤字営業という本来は『自分が調べに調べた中で把握できる情報』を、事前に知ることが出来ちゃう。しかも全員が。そうすると、店を調べるスキルの優位性が消えて、皆と同じ土俵の上に立つことになるんですよね。で、負けると。

調べなければわからない店、つまり『ヒントを与えてくれない店』に行くと収支がプラスになるので、ユーザーとして媒体取材は意識しないように決めましたね」



パチ7編集部
「では、ライターとしての立場で見るとどうですか?」



パチ7編集部
「……関わりたくない、ですかね(笑)」



パチ7編集部
「アハハハハ(笑)」



パチ7編集部
「向かっている先が違うんですよ、多分。彼らがホールで商売を出来なくなった時に、それでもパチスロの舞台で勝負をするのかな、って。私はそうするしかないんですけど。勿論、天草さんも続けていかれる方だと思いますし」



パチ7編集部
「さっきも言った通り、勿論そうですね。でも僕は先ほどおっしゃられた『取材に行かない方が勝てる』というのがパチスロの上手な証拠だと思いますね

座れば勝てる椅子取りゲームみたいなことは僕もやっているんです。でもそれは、極端な話ですが最低限の設定しか入らない中でも、それをどうやって掴み取るか。そのための工夫を皆に伝えたいという気持ちがありますから」



パチ7編集部
「……ちょっと自分が良く見え始めた気がするので断っておきますと(笑)、きっと私は取材で立ち回るレベルが低いのだろうな、と思います。その中に参加して結果を出している人達もしっかりいる訳ですから」



パチ7編集部
「若い子たちは取材と勝負するという考え方みたいですけど、僕はホールと勝負するのが基本だと思っていますから。広告規制が厳しい中でもホールがユーザーに伝えようとしていることを、ユーザー側も、もっと考えるようになれば良いなと思いますね」



パチ7編集部
「取材や来店の批判をする人に関しては、何か思うところはあります?」



パチ7編集部
「彼らの言っていることも確かにわかります。わかりますけど、だったらどうすればユーザーさんがホールに足を向けるのか、その代案が無いんですよね。ホールが甘く使えばユーザーが集まるみたいなことを言いますけど、甘く使ってもお客さんが集まらないホールなんて、いくらでも知っているんですよ。そのノウハウを当たり前の理想論で語るんですよ、『安くて美味いラーメン屋を作れば客が来るよ』みたいな、皆が知っている話を。

理想論じゃなくて具体的な手段を教えてくれよって話なんですけど、誰も教えてくれないから納得がいかないんです。1,000人も並ばせるって言っているのに、何故そのノウハウを全く出さないんだろうって。『あんなのを呼ぶホールは馬鹿だ』と思うなら、もっと良くするためにどうするのか言ってよ、みたいな」



パチ7編集部
「取材とかを上手く使えているホールはあるんですかね?」



パチ7編集部
「いっぱいあります。それは間違いないですね。上手に使ってホールの認知度を高めているところもあれば、上手く使いこなせていない、それこそ言い方は悪いですけど食い物にされているホールもあります」



パチ7編集部
「なるほど……。 私の知るホールでは、ある日、ハッピージャグラーが全6に近いデータになった時があったんですよ。で、次の日の朝イチに行ったら前日に出ていた台は全部ガックンした、と。当然、そういう情報はパチスロ生活者の間で共有されるので、『ああ、今日は下げられたな』と判断してプロは打たない。

打つのは年配客だけになるんですけど、その日の夜にデータを見たら、また全6の数値になっているんですよ」



パチ7編集部
「??」



パチ7編集部
「どういうことだ、ってなりますよね。で、次の日にガックンチェックをしてみたら、やっぱり前日の優秀台はガックンして、出ていなかった台はガックンしない。また年配客しか打たないのに、また全6の数値になるんですよ(笑)」



パチ7編集部
「ほう……」



パチ7編集部
「だから、そうやってウチらみたいな人間を排除しつつ、ライトユーザーに還元しようとする場所は作ろうと思えば作れる訳ですよね、きっと。取材とかもやっていないし。だから店長さん次第では、そういう取材とかに頼らなくても良いと思うし。他にもその店はジャグラーの取材を入れた時に、ジャグラーのシマに普段は見ないような顔ぶれが集まる中で、ノーマルバラエティーのシマに高設定を寄せていたんですよね。で、ジャグラーのシマは総シメ。

そこで『あ、ここの店長ならジャグラーのイベントなのにジャグラーで抜いて、その分を他の機種を打つ常連客に還元するよな』と思って不二子Aを打ってみたら全員集合(設定4以上確定画面)が出て。その隣のサンダーでもBGM変化が出たりして。そういうのってジャグラーイベントを上手に利用して常連さんを作ろうとしているな、と。そういう風にホールが取材を上手く活用すれば良いのかな、と思います」



パチ7編集部
「こういう話は文章や動画では伝わりにくいので、漫画で描くと面白いんですよ。こういった視点を多くの人が持つようになれば良いですよね。今の若者は『赤字営業じゃないとクソ店だよ!』みたいな事を良く言うけど、僕等の時代に赤字営業なんてやる店なんて無かったよ、って。そんなものを求めだしたら物事が終わっちゃうよ」



パチ7編集部
赤字営業にゲーム性ってあるんですかね? 自分で高設定台を探し出して、見つけ出した時の達成感。そういうのがあった方が絶対に楽しいと思うんだけどなぁ……」

 



……ベテランのスロプロがパチスロの本質である「高設定台を探す楽しさ」について語ったところで、今回の対談は終了。


御覧の通り序盤から止まらなかったのです、ヤッさんがリスペクトしているガリさんに対する、熱量のあり過ぎる求愛行動のようなトークが。恐縮しながら聞いているガリ氏の姿、皆様にも見て頂きたかったですね!


とはいえ当初の目的である「パチスロに対してアツ過ぎる天草ヤスヲの想いを伝える』という狙いは大成功。燃え盛る炎のようにアツく語るヤッさんと、森の奥深くに眠る湖の水面の如く穏やかに呟くガリさん。あらゆる仕事を精力的に生み出しつつ何でもこなしてしまう漫画家と、パチスロの稼働収入を主軸としつつも、求められる仕事を身を削りながら対応しているスロプロ。


性格や立場は違ってもパチスロという共通点で繋がっている二人のベテラン達が語る言葉のひとつひとつには、それぞれが背負った過去の重みと秘められた未来への希望が込められているように感じられました。 ホールを、機械を。そして業界の明日を。


これを機に皆様も、もう少しだけパチスロに関して踏み込んで考えてみるのも良いかもしれませんね。天草ヤスヲ氏、そして、ガリぞう氏。二人が心を込めて語ってくれたパチスロ愛には、ユーザーの皆様に対する願いや期待も込められていたのですから、ね。

 

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この記事へのコメント(2 件)

プロフィール画像
*Luna*
投稿日:2019/03/23
ガリぞうさんの人柄と、ヤスくんの熱さが、めちゃめちゃ伝わってくる対談だった(。>∀︎<。)ノシ
カタギリさん、編集長もお疲れ様でした!
特別対談、第2弾・第3弾とやって欲しいです(/∀︎\*) 
プロフィール画像
DC兵マツバ
投稿日:2019/03/23
未だかつて無いほどに濃厚な対談でした。
この記事に関わり携わる全ての方に御礼申しあげます。
スロッター必見ですねこれは…!

元・店長カタギリ
代表作:しくじり店長

シルバ〇アファミリーみたいに小さなパチンコ店の責任者から一転、 雑巾がけがメインの業務となってしまった事務員へとグレードダウン。 そんな設定①のスランプグラフのような半生を、隔週水曜日に連載させて頂いております。 タイトルは「しくじり店長」。 パチ屋の店長が平社員へと降格していく逆サクセスストーリーを、 海物語シリーズの泡リーチを見つめるような気分でお読みください。

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