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- 『最短の美学』を追求するパチスロ必勝ガイド攻略ライター『無道X』さんに迫るインタビュー
インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
2018.09.27
『最短の美学』を追求するパチスロ必勝ガイド攻略ライター『無道X』さんに迫るインタビュー
▲今回のお相手『無道X』さん
あしの(以下あ)「いま無道さんっておいくつですっけ」
無道X氏(以下無)「45ですね。もうアラフィフですよ……」
あ「アラフィフ……。血液型訊いてもいいですか?」
無「それが……分かんないんです」
あ「えッ!?」
無「Aじゃないんですよ。ABも無い、だからBかOなんですよ」
あ「設定推測みたい!」
無「高校の時一回献血かなんかで調べたんですけど忘れちゃいました」
あ「えぇ……。調べましょうよぅ。もう一回……」
毎度! あしのっす! インタビューウィズスロッター、今回の相手は──出ましたドン!
ご存知『パチスロ必勝ガイド』でバリバリ活躍中の攻略ライター『無道X』さんだッ! すごくない!? い、いいんですか俺なんぞがインタビューしても……!
ちなみにインタビュー当日はお盆真っ盛り。 真っ盛りっていうかモロにセンター・オブ・ザ・盆でして、本来ならばどう考えても編集長に同席して貰って然るべき場だったのだけど、諸々の事情によりパチ7編集サイドからは『右キモ』さんに同席していただきました。 そしてそして!
この日はなんと無道さんの古くからのお友達である『しのけん』さんも電撃参戦。 うおッ! すげえ豪華……! 胃が痛いけど頑張るゾ! それでは行ってみましょう、インタビューウィズスロッター、31人目。無道Xさん編です。 どうぞ!
無道X氏基本データ |
★パチスロ必勝ガイド攻略ライター
★45歳。アラフィフ。 ★血液型わかんない(BかOと推測) ★幼少期はオカッパ ★実家のゲーセンが、学校から出禁指定!? |
★スーパーカセットビジョン。
あ「無道さん、子供の頃ってどんな子でした?」
無「子供の頃はねぇ……。いまはこうやってハゲてるけど、当時はオカッパだったんですよね。女の子によく間違われてました。かわいいかわいい言われてて」
あ「あー……確かに目ぇクリっとしてますもんね」
無「はい。何か昔自分の写真みて、我ながらかわいいなって思った事はありますね」
あ「(笑)」
無「あとは……。自由奔放な感じでした。親からもあんまりあれやるなこれやるなって言われずに……。まあ次男坊だったってのもあるのかも知れませんが、自由でしたね」
あ「あ、ご兄弟いらっしゃるんですね。お二人ですか?」
無「四人です。男ばっかり」
あ「むさ苦しそう」
無「むさ苦しいし、イカ臭かったですね」
あ「当時──小学生の頃とか、なんかハマってた事ありますか?」
無「少年野球もそうだし……。あとゲームも普通にやってましたよ」
あ「お。でた。ファミコンですか?」
無「そうなんですけど、その前に、スーパーカセットビジョンが欲しかった時期がありました」
あ「え。スーパーカセットビジョンですか……?」
無「そう。あれで出てた野球の奴がすげー面白そうだったんで、一番下の弟を無理やり巻き込んで、スーパーカセットビジョン買いたい! って言ってました」
あ「派閥を形成……!」
無「そしたらしばらくして兄貴が『知ってるか? 今度ファミコンってのが出るんだぜ?』って。なんか言ってきて。『は? 知らねーよ。うちはスーパーカセットビジョン買おうぜ』って。すっげー揉めた記憶があります」
あ「(笑)」
無「まあ結局ファミコン買ったんですけどね……。親父も商売人だし、ファミコンの方に将来を見たんでしょうね。あと長男がファミコン派だったし」
あ「次男末っ子連合は負けましたか……」
無「負けましたね。まあ負けてよかったっす。今思えば」
──ちなみに『スーパーカセットビジョン』という単語に一番反応してたのは『しのけんさん』だった。
それまで菩薩のような笑顔でインタビューを見守っていた氏だったが、ここで「スーパーカセットビジョンはドットが1センチくらいあった」という思い出話を語り、それに無道さんが「いや、野球の奴は良かったよ」みたいな感じで返し──最終的に二人してスマホで検索して該当のゲーム画面を探し当てるや、実物が目の前にあるにもかかわらず「こんなに綺麗じゃなかったよ」とか「いやこのまんまだったんだって」とか……そういう感じでやいのやいの言い合ってる様が非常に仲良さそうで見ているこっちがほっこりしてしまった。 聞けばお二人は四半世紀の仲との事。
──いやぁ、俺にはそんな友達、なかなか居ないなぁ……。
★実家が出禁指定。そしてプールがない中学。
無「あとはまあ、今のまんまの子でしたねぇ。あんまり人に気を使わず。自由に──。好きなことを黙々と。全然変わってないですね。ずっとこのまま。40年」
あ「なるほど……」
無「親が会社勤めとかなら多少は修正されるんだろうけど……」
あ「ご家族についてもうちょっと聞いてもいいですか?」
無「はい。うちはねぇ、実家が酒屋なんですね。千葉県で。でも家の親父は酒が弱いんですよ」
あ「おお……。お酒飲めないのに酒屋ですか」
無「そうなんですよ。で、親父の親父=爺ちゃんなんかは戦争から帰ってきてガス会社に勤めてたけど喧嘩して辞めて、そっから八百屋を立ち上げたみたいな感じで」
あ「ガスから野菜……」
無「そう。そしてその奥さん……つまりお婆ちゃんも、最初八百屋の手伝いから始めて、そっから調理師免許とか自分で取ってきて、それからお好み焼き屋とかおでん屋とかやり始めて。それが結構地域で人気になったり」
あ「うわ、凄い。ガチで商売人の家系だ……!」
無「ふふふ。それがまだ続きがあって、しばらくして爺ちゃん八百屋辞めて、そこをゲーセンにするんですよ。爺ちゃんが店番をやるんだけど……。隣では婆ちゃんがお好み焼き屋とおでん屋をやってて……」
あ「当時は無道さんは……小学生くらいですか?」
無「そう。小学生。でね、ゲーセンってやっぱ不良のたまり場とかになるイメージじゃないですか。でもウチの店……◯◯っていうんですけど、爺ちゃんがコワモテな感じだったから、不良とかはほとんど居なくて……。でもある時、小学校の『夏休みのしおり』だかでいきなり『◯◯に行ってはいけません!』みたいな事が書いてあって。どう見ても営業妨害ですよね(苦笑)」
あ「学校が営業妨害……!」
無「そもそもウチに帰れないじゃんみたいな」
あ「(笑)しかし凄いなぁ……多角経営というか……。酒屋さんと八百屋さんと、お好み屋さんとおでん屋さん……あとゲーセン……」
無「そう。だからウチの家系というか受け継がれている遺伝子が会社に勤めてコツコツ……っていう性質じゃないのかもしれません。そこらへんは自分にも受け継がれてるのかなと思います」
あ「ご兄弟もそんな感じですか?」
無「自分が一番色濃く受け継いでるかもしれませんね……。あとねぇ、やっぱ時代かなぁ……。人も多かったじゃないですか。中学とか14クラスあったんですよウチの所。全校生徒2000人くらい居て」
あ「2000人!?」
無「そう。で、人が多すぎてプールの授業が無理だったんで、プール無かったんですよウチ。プールが無い中学とか聞いたことあります? そのせいで自分、カナヅチなんですよ」
あ「(笑)」
無「ほんっとねぇ……。小学校時代は実家のゲーセン出禁にされるし、中学時代はプール無いしで。ふざけた時代でしたよ……」
あ「それ時代のせいですかね……?」
無「ま、それはともかくとして、組織の中の窮屈さというか理不尽な部分というか。そういうものを子供ながらに漠然と感じていて。で、さっき話した代々受け継がれる遺伝子の影響もあってか、以降の人生は周りの目を気にせず、好きなことを黙々と、ずっとやる、みたいな。そんな雰囲気だったと思います」
あ「あー。でもいいなぁそういうの。憧れます。ちなみにご兄弟は今は何されてるんですか?」
無「兄は長男なんで、多少真面目にやってて、三男も会社勤めですね。末っ子が自分と似てて、プロゴルファーの研修生をやってたり、そこから派生して、今はゴルフ場のコース管理の仕事を生業にしてる感じです」
あ「スーパーカセットビジョン派が自由……!」
★千葉から東京へ。そして『しのけん』さんとの出会い。
あ「無道さん、初めてパチンコ打った時って覚えてます?」
無「高校の頃ですね。最初はバイト先の社員の人に連れていって貰って……『ダービー(※1989年/京楽)』っていう台を打ったんですよ」
あ「面白かったですか? 初パチンコは」
無「自分は普通に『また行きたい』と思いました。なんかパチンコって最初の一回で受け入れられるかどうかが大体分かるじゃないですか。音が無理だったり雰囲気が駄目だったりとか。でも自分は全然大丈夫でしたね。面白かったです」
あ「なぜパチンコを面白いと思ったかって分かりますか? この影響だろうなーとか。これがあったから受け入れられたんだろうなーみたいな」
無「うーん。なんだろう。当時高校でしたけど、やっぱそういうグレーなモノというか、大人の世界──じゃないけど、ちょっとハスに構えた、アウトローみたいなのに憧れてた部分があったんじゃないかなぁと思います。だからパチンコ面白ぇ! って」
あ「アウトローかぁ。分かります。大体みんなそうですよね。そこからハマりましたか?」
無「うん。やればやるほど、どんどん興味が出てきて、そして一人で行ってみたくて近所のホールに行くようになって──。でその店にはパチスロも置いてあって、『あ、面白そう』ってなったんですけど、パチンコと違ってパチスロはレバーを叩いてから各ボタンを押して絵柄を止めるみたいな一連の流れが難しそうじゃないですか。だからコンビニで雑誌買って──」
あ「あ、雑誌で打ち方覚えたんですね」
無「そうなんですよ。ネットとかも無かったし……。最初はパチスロ専門の雑誌がある事も良くわかってなくて、そういえばコンビニに何かあった気がするぞ、みたいな。で行ってみたらやっぱりあった。みたいな。それで買って情報収集してました」
あ「最初買った雑誌何か覚えてます?」
無「いや、全然。最初はガイドもスロマガもどっちがどっちか分かってないような状態だったんで……けども、買って読んでいくうちに……大学の頃ですよ。革命があったんですよね。自分の中で」
あ「というと……」
無「パチスロ攻略マガジンで彼(しのけんさん)の連載が始まったんですよね」
あ「『喰うならやらねば』っすね」
無「そう。それまではスロプロの存在は知ってたんだけど、どう立ち回って勝ってるんだろうって凄く疑問に思ってたのが、彼の連載を読んで全部氷解して。あ、やっぱりパチンコとかパチスロってこうやって理論通り立ち回れば勝てるんだ! って。世の中にはホントにこんな人がいるんだなって──」
あ「なるほど……」
無「ああ、こういう形で、パチンコやパチスロを生業にして、そして生計を立てている人が実在するんだなって思うとね、なんだろう。嬉しくなってねぇ、もう速攻でファンレター送りましたね(笑)」
あ「ウケる!」
しのけんさん曰く、無道さんからのファンレターは『連載3回目くらい』に受け取ったらしい。今みたいにインターネットを介したメールではなくアナログな手紙である。届くまでの時差を考えると、おそらく初回の連載か、あるいは最低でも2回目の連載の時には既に投函されていた計算になるらしく──事実、無道さんから届いたのは『生涯で3通目のファンレター』だったらしい。
あ「3通目はすごいなぁ! ちなみに、なんて書いたか覚えてますか?」
無「やっぱ送るだけじゃつまらないじゃないですか。だから手紙に『もし返事くれたら、ニューパルの5の判別が落ちる店教えます』みたいなの書きました。ちゃんと電話番号書いて」
あ「若干ゲスいですね!」
無「いや、かなりゲスいね(苦笑)。でもそしたら速攻で電話掛かって来たんですよ!?」
あ「(笑)」
無「しかも夜中っすよ。たぶん稼働終わったあとですよね。酒屋やってた実家の電話が鳴って。お客さんとか親戚とかが絶対掛けてこない時間に……。まあ彼も当時はまだライターとしての線引が出来てなくて、しかもこっちが男だし油断してたのもあるだろうし、まあニューパルの設定5の魅力に負けたのかも知れませんけども、とにかく普通に電話掛かってきて」
あ「どう思いました? その時」
無「いやもう、ポカーンって」
あ「(笑)」
無「それから実際に会う事になって──」
あ「早ッ!」
無「普段稼働してる店を教えて貰ったんですよね。自分もニューパルの5の店教えたんで、そのお礼みたいな感じで……。どこどこで朝から打ってるから来れば? みたいな。それで会いに行ったんですけども──並び始めてから開店までの間は変な空気の中、ひたすら沈黙……」
あ「うそん!」
無「ホント。何も喋らずずっと並んでるだけ」
あ「なんでですか。観察してたんですか?(笑)」
無「いや、観察とかじゃなくて……。自分はすぐ『あ、しのけんだ』って分かってたんですよ? 分かってたんですけど、なんかタイミングが掴めなくて。ずっと無言で」
あ「会いに行ったのに……」
無「どうやらね、彼は彼で自分に気づいて無かったらしいんですよね。自分は大学生ですって伝えてたんですけど、自分はもう当時から見た目が既にこうだったんで、一般客のオッサンに見えたらしいんですよ。で、そのオッサンが何となく視線をあわせてみたり、グイグイ来るなとは思ったらしいんだけど、自分だとは思わなかったらしくて。結局、痺れを切らして自分から話し掛けたの、開店から暫く経ってからでしたよ」
あ「いやぁ! いいですねぇこのエピソード。大好きです!」
無「それ以降は……当時はまだ千葉に住んでたんですけども、月に1回とか東京で武者修行みたいな感じで稼働するようになり──で、自分も『スロプロになろう』と思って、大学卒業したあとに就職せず、実家暮らしのまま暫くやってたんですね」
あ「おお、スロプロ生活スタート!」
無「でもねー、ウチの実家って商売やってるし、近所で立ち回ってたら親にチクられるわけですよ」
あ「チクられる……」
無「そう。ウチに来たお客さんとかが『お宅のお子さんいつもパチンコ打ってるけど何やってるの』みたいな感じで」
あ「ああ、なるほど!」
無「で、親が『うちにも世間体ってモノがあるんだからなんとかしろ』と。スロプロになるのは良いけど、ウチの近所でやるのはヤメてくれって」
あ「注意するところズレてませんか……!」
無「そうなんですよ。言い方を変えれば、スロプロは全然いいんだけど、やるならどっか遠くでやれと」
あ「(笑)」
無「だからもう東京に出る事にして。その時に相談したのもやっぱり──」
あ「しのけんさんですか?」
無「そうです」
あ「結構人生の割と重要な部分でしのけんさんが絡んでくるんですね……」
★パチスロ必勝ガイドへ。
あ「無道さんはそもそも最初っからライターになりたかったんですか?」
無「うーん……。さっきのプールの話じゃないですけど、自分らの世代って団塊ジュニアで人もめちゃくちゃ多くて、希望する就職先にはまず行けなかったんですよ。だったら、若い内に好きなことをやって、極めて、それで生活できればいいやって。大学を出る直前は就職活動すらろくにせず、そんなことばかり考えていました」
あ「あ、そうなんですね」
無「とりあえず大前提として『好きなことを生業にしたい』というのがあって。自分の場合はそれがパチスロだったわけ。で、生業にするからには勝つための正しい知識は必要だなと。だから生業にする第1歩目として本気でスロプロをやってみようと。で、スロプロをやってるうちにだんだん『人にパチスロの楽しさを伝えたい』みたいな気持ちが強くなっていって、だったらガイドに入ってライターになるのが最終目標でしょうと。それを実現するには、取りあえず、スロプロをやりながらガイド編集部に履歴書送っとけばいいかなと」
あ「なんでまたガイドだったんですか?」
無「最初はねぇ、読者コーナーにハガキを投稿したもしてたんですよ」
あ「それはガイドにですか?」
無「いや、スロマガを含めあちこちに(笑) 『しょっぺ君』ってペンネームで」
あ「しょっぺ君……?」
無「当時のガチのあだ名。本名がショウゴなんで。投稿内容はスーパーモグモグのリーチ目とか立ち回る上で有益な情報がほとんど。知っているリーチ目とかがいつまで経っても載らないと気になっちゃうんですよね」
あ「自分だけ知っててニヤニヤするより、皆で楽しさを共有したい……。みたいな」
無「そうですね。今思うとその頃からライター気質みたいなのは多少あったのかも知れません。で、コンドルの中段リリスってあるじゃないですか。あれ最初に投稿したの自分なんですよ。これは後から聞いた話で、ガイドのガル憎さんが当時の読者コーナーの担当だったんですけど、『しょっぺ君って奴が送ってきたリリス、これマジで鉄板だわ』みたいな感じで覚えてくれて」
あ「へぇ! そうなんですねぇ!」
無「それで、パチスロ必勝ガイドかパチスロ攻略マガジンかどっちかに履歴書送るってなった時も、彼(しのけんさん)がスロマガにいるから自分はガイドに入る事を目標にするみたいな話になって──」
あ「うわ、マジすか……!」
無「ガイド編集部には3回履歴書送ったんですけど最初の2回くらいは全然声かかんなくて──。でもまあ定期的に送ってみようと思って。3回目の時かな? それがたまたまパチスロブームに乗って『パチスロ必勝ガイドMAX』を創刊するタイミングで、そこにちょうど当たったんでしょうね。ようやく面接の連絡が来て──」
あ「タイミング!」
無「当時は履歴書送る時も『落ちてもスロプロ続けるだけだから』と楽観視してたんですよ。でも、ハガキ投稿で名前を覚えて貰ってたりとか、何回か送った履歴書の一通がガイドMAX創刊のタイミングに当たったりとか……。今考えるとそういう地道な努力の積み重ねが結果を引き寄せて、今に至る第一関門を突破できたんじゃないかな……とは思っています」
あ「あ、なんか履歴書の内容もヤバかったんですよね?」
無「ああ(笑) あれはいろんな所でネタにしてるんで新鮮味無いですけど、実は狙ってたんですよね。誰も自分の卒業した小学校とか中学校の名前なんか興味ないだろうから、それよりいつの時代に何を打ってたとか、どういう立ち回りをしてたとか書いた方が記憶に残るだろうと。そしたら編集部でも履歴書の事が話題になったらしくて『こいつ面白そうだから呼んでみよう』ってなって。こっちとしてはしてやったりですよね」
あ「今絶対無理ですよね。パチスロの機種名しか書いてない履歴書」
無「実際に『今だったら絶対採ってない』って言われてますね。いつからそんな杓子定規になったんだと若干切ない気持ちにもなったけど、逆の立場で考えてみれば、まぁそうだわな」
あ「(笑)」
★ライターとしてのスタンスと『あの』事件について。
あ「無道さんって結構怖そうなイメージありますけど、実際お会いするとすごい和やかというか……。すごい柔らかい雰囲気の方なんですね」
無「あー……。それねぇ、知らない人に会うとよく言われるんですよ……。無道さん怖そうとか、無道さん恐れ多いとか……。全然そんな事ないんで」
あ「まあ俺もお会いするまで結構ビビってましたけど……。ホント、イメージが違いますね……。てかそもそもイメージってなんなんだろう……。じゃあその辺を探りましょう。無道さんの、ライターとしてのスタンス、みたいなお話を伺っていいですか?」
無「スタンスですか。スタンス……。『最短の美学』ですかね」
あ 「最短の美学……?」
無「そう。例えば最新台のアレックスで例えると、予告音発生時、左リール下段にブドウ付きの鳥をビタ押しすると、チェリーやブドウをフォローしつつ、全てのボーナスをそのゲームで入賞させることができる。これが選択肢のひとつ。もうひとつ、予告音発生時に中押しで中リール下段に鳥を目押しすると、チェリーやブドウはもちろん、複数の1枚役をフォローすることができるけど、入賞させることができるボーナスは常に2種類。でも、1枚役重複との絡みで出目演出が多彩になるから、リール制御的には中押しの方が断然面白いんですよね。要するに、期待値的に最大となる打ち方が『最短』で、そこに開発者なりの『美学』が融合していれば自分的には100点ということになるんだけど、どうやらアレックスは『最短』と『美学』を分けているようで。ま、それはそれで楽しいんですけどね。今も昔もそんな打ち方を模索する時間がこの上なく楽しいし、ぶっちゃけ、自分がことパチスロに於いて読者諸氏に伝えたいのは、この1点のみだったりします」
あ「うおぉぉ、立板に水のように……。職人っぽい……」
無「誰しもコインロスを極力軽減しつつ楽める打ち方を実践したいですよね。その辺は彼(しのけんさん)の影響も多分に受けてるのかな」
あ「その辺のストイックさも怖いイメージに繋がってるのかなぁ……」
無「全然怖くないんですけどね。てか自分としてはオールラウンダーというか、お笑いから真剣な立ち回りまで何でもこなせるのを目標にしてるんで、見てる番組とか媒体が何かによってイメージ全然違うと思います。『黄昏☆ビンビン物語』観てくれている方は自分に対して怖いイメージなんて絶対ないですよ」
あ「たしかに! ちなみに、あのー……。ちょっと聞きたい事がありまして」
無「なんですか?」
あ「これ、無理だったら絶対良いんですけど、こういう機会なかなか無いんでお聞きしますね。あの事件についてなんですが……」
無「ああ、おねだり事件ですか?」
──おねだり事件とは。 無道Xさんが過去、来店イベントの際に『お店に設定6をおねだりした』とされる事件の事である。
あ「そうです。なんかすいません」
無「うーん……」
あ「やっぱり、いま時代って1にも2にも検索だったりしてネガティブな情報もずっと残り続けるじゃないですか。あの事件だって、今回お会いする前に俺すごい調べて。でもサイトの編者によっていろんな解釈があったり、事実の確認不足があったりで、一方的に無道さんが悪者みたいな感じの残り方をしてる所が多いと思うんですね。だからもし、ここで何かその誤認に対して言いたいことがあったりするなら、お聞かせいただけないかなーとか」
無「いいですよ」
あ「いいんですか!?」
無「はい。単刀直入に言っちゃうと、自分は『設定6を打たせてくれ』だとか高設定を店に強要するような物言いは一切してません。もちろん、これまで来店で訪れた他の全ての店も含めてね」
あ「なんであんな感じになったんですかね……」
無「あの騒ぎも元々はその来店から2年くらい経った頃に突然某番組で指摘されて。2年前のことだから当然細かいやり取りの内容は覚えてなくて。でも、その店の事は覚えてたんですよね。なんでかっていうと、地元の魚とか美味い料理をご馳走してくれたり。それこそ至れり尽くせりで……。だからお店について悪くは言いたくないんですけどね」
あ「はい……」
無「確かその時はお店のお偉いさんが来てくださって。そのお偉いさんとお話をした時に『明日新台の北斗を打っていいですか?』とは訊きました。もちろん駄目と言われたら打たないつもりでね。そしたら、あんまりいい顔はしなかったけど『無道さんが打ちたいならどうぞ』みたいな感じで、駄目とは言われなかったんですよ」
あ「なるほど……」
無「で、実際、来店当日、抽選時間までに並んで抽選を受けて、そこそこ早い入場番号を引けたので、新台の北斗を押さえました。自分的には駄目とも言われなかったし、皆と一緒に新台の北斗を打って盛り上がろうくらいの軽い気持ちでね」
あ「打ちますね、それは」
無「はい。で、実戦が終わって、結果は+3000枚くらいだったかな。おそらく6だったんでしょうね。でも、その後のお店の対応も相変わらず良かったし、その日は帰るまでなにも無かったんですけど、あとから聞いたらそのお偉いさんがちょっと怒ってたらしくて」
あ「今の話の流れで怒る理由はちょっと分かんないっす」
無「そのお偉いさんの話だと、自分が『あー北斗の6とか打ってみたいですねー』みたいなことを言ったらしいんですよ。それって、仮に言ってたとしても単に願望なだけで、強要する意図なんて微塵も無かったんですけど、お偉いさんは設定6の強要と捉えてしまったみたいで。で、それを2年くらい経った頃に某番組で怒り心頭にぶちまけたと(苦笑)」
あ「じゃあ実際の所、おねだりは……」
無「冒頭でも言ったとおり、店に対してそういった類の物言いは絶対にしないです。それだけは断言できます。ただ、こちらがしてないと言ったところで、相手のお偉いさんは前述したように捉えてしまい、2年後までその怒りを引きずり、某番組でぶちまけてしまったとなると、もう退くに退けないですよね(苦笑)。まぁ誤解ですといったところで、相手が受け入れる気がしなければ水掛け論になるだけなので。そうなるともう放置するしかなく、ネット上には事実誤認の悪意に満ちた記事だけが残ると。それが現状ですかね。ちなみに、事の発端となった某番組とも内々に話がついていて、最終的には番組プロデューサーと制作責任者の双方から謝罪をして頂きました。まぁ番組的には格好のネタだったみたいで、自分もレギュラーで出演させてもらっている番組とかありますし、そういうネタを得て突っ走りたくなる気持ちも解らなくはないですけどね。こちらの名誉もあるわけだし、もう少し慎重にやってほしかったというのが本音です」
──だそうです。 まとめブログの諸兄は過去記事の加筆・あるいは訂正をお願いします! ……と俺からお願いしときます。よろしくニャン!
さあ。 商売人の家に生まれし無道Xさん。 オカッパ頭だった幼少期。 プールの無い中学校を経てパチスロと出会い、しのけんさんと出会い、そしてついに『好きなこと』で生活するための最高の場所であるパチスロ必勝ガイドに、単身乗り込む事に成功した。 あとの活躍は皆さんご存知の通りだ!
★質問ラッシュと人生設定推測!
あ「さて無道さん。ここまでで子供時代からパチスロ必勝ガイド入りまでをざっとお聞きしたわけですが、ここから恒例の質問ラッシュ行っていいですか?」
無「お。もうですか。どうぞ!」
あ「巨乳と貧乳どっちが好きですか?」
無「両方!」
あ「(笑) 墓に持っていくならどの台がいいですか?」
無「エレコの『ドギージャム』です。あれはホントにずっと打ってました。あの世でもずっと打ってたいと思います」
あ「確かサンダーの影に隠れた不遇台でしたっけ……」
無「めちゃくちゃ面白かったんですよ。今の所アレを超える台はないですね」
あ「えー、そんなに……。打ってみたかったです。……では次! ファンに一言お願いします」
無「ファンですか……。えーっと……特に新台を打つ際は事前情報を鵜呑みにせず、取りあえず実際に1回打ってから、あれこれ語ってほしいかなとは思います。ここ最近は、いきなりネガティブな情報で溢れる傾向が強いけど、実際に打ってみると言われてるほど酷くないじゃんと感じることは多々ありますんで」
あ「うん。確かに。掲示板とか特にそうですね。もはや導入前からクソクソ言ってて最近どうみても変ですねぇ。あれって誰かが商売でネガキャンしてるんですかね?」
無「いや……まぁそこらへんはどうなんですかね?(失笑)とにかく、そういう情報をシャットアウトして自分で打ってみて、そこから必要な情報をネットなりなんなりで探すのが、理想的な情報の仕入れ方だと思うし、たぶんそっちの方が面白いと思うんで、ぜひそうして欲しいなと」
あ「なるほど……。よく分かります。次は……後輩ライターに一言お願いします!」
無「個性をアピールする時代だと思うし、やり方によっては一気にスターダムにのし上がれること!? 男性ライターはもっと貪欲に。女性ライターは知識や実技レベルを高める感じで。ま、自分は他ライターの動画とか一切興味無いんで、チェックする機会もないだろうけど(苦笑)」
あ「チェックしましょうようそこ……。では最後に、生まれ変わってもパチンコ・パチスロ打ちますか?」
無「もう全然打ちます。もうパチスロ自体がライフワークですから」
あ「オーケー! ありがとうございます!」
──さて! 如何でしたか。無道Xさんのインタビュー。 俺は元からガチな方のイメージがあったんで割とそのままの感じだけども、一緒に居た右キモさんいわく「ビンビン物語しか知らなかったからイメージが変わった」との事。 オールラウンダーなればこそ、見る媒体によってイメージが全然違う。 というわけで今回は簡単。
無道Xさんの人生設定は!
メーシーの技術介入台「イレグイ」の4!
打ち方によってまるっきり難易度が変わる超奥が深い台でした。
さて、次のインタビューはパチスロユーチューバーのあの人が登場……? お楽しみ!
シーユーネクスト万枚! チャオ!
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- あしの
- 代表作:インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
あしのマスクの中の人。インタビューウィズスロッター連載中。元『セブンラッシュ』『ニコナナ』『ギャンブルジャーナル』ライター。今は『ナナテイ』『ななプレス』でも書いてます。
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