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- YouTuber『ごみくずニート』さんとP-martTV『TERU』さんの物語。
インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
2018.10.30
YouTuber『ごみくずニート』さんとP-martTV『TERU』さんの物語。
チワッスあしのっす!
インタビュー32人目のお相手は「ごみくずニート」さんだ! 今大人気のYouTubeチャンネル「ごみくずニートの人生」を運営されている方ですね!
名前よね。まず。 ごみくずニートて……! これね、今回のインタビューは神田の某オフィスでやらせてもらったんだけども、丁度同じタイミングで現場のビルのエントランスに到着してさ。 で、無論ごみくずニートさんは俺の顔なんか知らないし、俺もごみくずニートさんとは直接お会いした事が無いから自信がないのよ。
あ、たぶんこの人ごみくずさんだろうなって、ある程度はわかんのね。 Tシャツに思いっきり「さらばゆきち」って書いてあるし、十中八九間違いないんだけども、どうしても声掛けらんなくてさ。
だって「ごみくずニート」さんだもん。 聞ける? ごみくずニートさんですか? って。 心臓にイタリア人の胸毛くらいの剛毛が生えてるなら聞けるだろうけど、我がハートはつるつるだから無理よ。 だって万が一間違ってたら見知らぬ人に暴言吐いてるだけだからね。 だもんで、二人で無言でエレベーター乗って、会議室に入って、そっから「あ、気づきませんでした……」みたいに挨拶したもんね。 ヒリヒリしてたぜぇ、あのエレベーター。
というわけで行ってみましょう! インタビューウィズスロッター「ごみくずニート」さん編。 ヒア・ウィー・万枚!
ごみくずニート氏基本データ |
★32歳のO型
★パチンコ・パチスロYouTuber ★「ごみくずニートの人生」運営者 ★ウンコにハマる ★元美容師・元廃水処理部 ★そして元P-martTV |
★ウンコとウン友。
「どうもはじめまして。あしのです。ごみくずさん……。いやちょっとまった。ごみくずさんって言い方もアレだなァ……。普段なんて呼ばれてます?」
「昔から知ってる人は『ポンくん』って呼ぶ人も居ますけど、あとはまぁ……やっぱシンプルに『ごみ』とか……」
「呼びづらッ」
「たまにTwitterとかでも……『動画撮影してる人にごみくずニートさんですかって聞いたら違う人で、殴られた』とか……なんかそういう事言われたりしますね……」
「まさにさっきそれ喰らいそうでしたよ。超分かります」
「もうホント……『ごみ』って呼んでいいですよ……」
「呼びづれえなぁ……。じゃあ、ええと──ごみさんで」
「はい……。全然いいですよ……」
「ごみさん……子供の頃はどんな子でした?」
「スポーツ刈りでしたね……」
「スポーツ刈り……」
「はい……。あと色んな所でウンコしてました……」
「ウンコ? 色んな所って……。学校の便所全部制覇、みたいな?」
「じゃなくて、なんか塀の上からウンコしたり」
「ええと……ごみさんの居たクラスって普通のクラスですよね? なかよしな方じゃなくて」
「普通です普通です」
「なんでまた塀の上からウンコを……」
「なんか面白いじゃないですか。ウンコ。子供ってウンコ好きだし……」
「ああ……そういう……」
「だから、何か草むらとか……屋上とか……そういう所でウンコして、たまにすごい所でウンコできたら、それをウン友に報告して……」
「ウン友!?」
「はい。ウン友いました……。そしたらウン友が『マジか!』って。俺も頑張ろうみたいな。で、どんどんエスカレートしていって更に想像もつかない所でウンコしたり……娯楽ですよね」
「娯楽がウンコ……。中央アフリカとかですか?」
「千葉です」
「千葉かぁ……」
「夏休みとかわざわざウンスポ探しに学校に行ったり……」
「ウンスポ……。いい加減怒られませんでしたかそれ」
「一回、どっかでウンコしてる所を上級生に見つかって、囲まれましたね。草むらに隠れたんですけど引っ張り出されて『おまえどこでウンコしてんだ』って怒られて」
「まあ怒られますねぇ」
「あそこと、あそこでやりました……。みたいに正直に答えてたら『なんだおまえ、あそこでもやったのか! 他はどこでやったんだ!』とかすごい追求されて……」
「(笑)」
▲攻撃色で書かれた『さらばゆきT』
★『コミュ障』だった学生時代。
「中学校でもウンコしてました?」
「流石に無いです。それはもうとっくに卒業して……。中学はそうですね……陰キャになりました」
「陰キャっていうと……。コミュ障的な……」
「そうですね。コミュ障でした」
「友達は……?」
「いましたよ。64のスマブラとか一緒に遊んだり……。でもウェイ民っぽい人たちとはあんまり絡みがなくて……」
「ウェイミン?」
「あの、ウェーイって言う感じの……」
「ああ、ウェイ民。そういう事か。部活とかやってました?」
「バスケやってました」
「ウェイ民の巣窟じゃないですか」
「その中でもちゃんとやってたんですけど、ずっとベンチでしたね……」
「なるほど……。なんか中学の頃の面白エピソードありますか?」
「中3の一学期の終わりに、女の子に告白しました」
「あれ? 陰キャは?」
「陰キャですよ。コミュ障だし。でも中学校最後の夏休みだし、勇気出さなきゃって……。なんかそうなって、告白して」
「玉砕……!」
「いや、OK貰いました」
「え、なんで?! この流れ玉砕でしょう!」
「なんか、地元の風習みたいなのがあるんですよ。夏休みに花火大会みたいなのがあって、そこに中3の夏に男女二人で遊びに行く……みたいな。それで向こうも彼氏が欲しかったんじゃないですかね……」
「アメリカの高校みたいっすね。プロムナード的な……」
「まあそんな感じですね……」
「これ聞いていいのかな……。性的な何かはありました?」
「何もないです。なんなら話もほとんどしませんでした」
「付き合ってんのに?」
「そうです。花火大会も無言で見て……」
「(笑)」
「電話したりもしたんですけど、まあ無言……」
「彼氏から無言電話(笑)」
「はい。だから……ホントにコミュ障だったんですよね……」
「そ、それ付き合ったっていうのかなぁ……」
▲現在はコミュ上手。
「高校時代はどうでした? やっぱ陰キャでした?」
「高校は辛かったです。陰キャっていうか、ぼっちキャラでした」
「進化しましたか……」
「はい。もう『休み時間とかいらねぇだろ』ってずっと思ってました」
「(笑)」
「あまりにぼっちすぎて、囲碁持っていってましたよ。学校に。一人で囲碁やってました」
「結構本格的にぼっちっすね……。友達は居なかったんですか?」
「最初はね、居たんですよ。中学の頃の轍を踏まないように、ある程度ちゃんと友達作っとこうと思って、弓道部に入ったんですね」
「お。かっこいい。弓道部」
「はい。で、友達できたんですけど、途中で文系クラスと理系クラスで分かれるじゃないですか。で、友達全員文系に行って……。いきなりぼっちになって……。そっからはずっと寝たフリですよ」
「何か趣味とかそういうのは無かったんですか?」
「ええと……。美容師になりたくて。高校いきながら通信で美容師の勉強を始めたんですね……。美容師専門学校の」
「へぇ! それすごいかも。高校生でありながら、美容師専門学校の生徒でもある、みたいな?」
「そうですね。最後の方はそれに打ち込んでた感じです」
「なるほど……。ちょっと確認したいんですけどいいですか?」
「はい、どうぞ」
「ぼっちって仰ってましたけど、いじめられてはいなかったんですよね?」
「いじめられてはいないですね。ていうか、存在を認知されてなかったです」
「なんかありますか? 存在を認知されてないな俺って思ったエピソード」
「あー……。あります! そういえばあります!」
「お。なんですか?」
「卒業式の日に、ウェイ民から『はじめまして』って言われました」
「(笑)」
「あのウェイ民はホント……。いままで抱いたことのない感情になりましたね……」
▲紆余曲折を経て、動画撮影時はこのスタイルらしい。
★美容師へ。そして工場勤務。
「高校卒業後は、やっぱり美容師に?」
「はい。美容師になりました」
「楽しかったですか?」
「楽しかったです。カット好きです。普通、カットってなかなかやらせて貰えないんですよ。できるようになるまで時間掛かるんです。でも僕は高校生の頃から勉強してたんで、19ですぐにカットをやらせて貰えるようになって……」
「おお、エリートコース。何年居たんですか?」
「4年ですね」
「おや。短い。やめちゃった理由って何かありますか?」
「いろいろあるんですけど、やっぱり、クレームとかがキツかったりするんですよ」
「クレームっていうと、カットの出来に関して?」
「そうです。雑誌の写真とかこうやって指差して『コレにしてちょうだい』とか言われるんですけど、どうみても短いんですよ髪が。カットは出来るけど長くする事は出来ないし、出来ませんっていうとクレームになったり……」
「(笑)」
「あと、ハサミが自腹なんですよね。20万くらいするんですけど、高いんですよホントに。だから全然お金なくて」
「そんな高いんですかハサミ!」
「高いです。アレは本当に高い」
「じゃあ、クレームと、ハサミで美容師辞めた感じですかね……」
「いや、それともう一個あって、ネトゲにハマったんですよね。『RED STONE』っていう。それでもう美容師よりネトゲだな。みたいな」
「美容師やりながらネトゲは無理だったんですか?」
「時間がないんですよ美容師やってると。閉店後もカットの練習したりとかで、労働時間以外が長いんで……」
「へぇ、そうなんですねぇ」
「はい。それに……当時ちょうど大学卒業したかしないかくらいの同年代が、みんな楽しそうにしてるんですよ。お金もあるし、時間もあるし……。自分ハサミ買わされてお金ないし、忙しくてネトゲやる時間もないし……。このままでいいのかなって悩んじゃって……。それで辞める事にしました」
「そっからは文字通り『ごみくずニート』に?」
「いえ、すぐ働きました」
「何やったんですか?」
「工場です」
「パンとか?」
「いや、鉄ですね。なんか鉄の工場」
「鉄の工場! ガチのやつだ!」
「ガチでした」
「なんでまたガチの工場に……?」
「すぐ受かりそうだったのと、待遇が良かったのと、あと時間がちゃんとしてたというか、残業なかったんでいいかなって。ネトゲできるし」
「なるほど……。どうでした? 工場」
「まず入社テストがめちゃくちゃ簡単でした」
「(笑)」
「あと、普通の会社って『お疲れさまです!』とか言うじゃないですか。工場は『ご安全に!』なんですよ」
「ウケる!」
「普通、慣れてくると省略されて、例えば『お疲れ様です』なら『スッ!』とか『シタッ!』とかになるじゃないですか。あれが『ご安全に!』の場合は『ニッ!』なんですよ。『ニッ!』『ニッ!』ってみんな超言ってました」
「ほっこりエピソード(笑)」
「あとシフトが3つあって、普通だと『早番』とか『中番』とか『遅番』じゃないですか。工場になると『甲乙丙』ですからね。甲番とか乙番とか」
「へぇ! 特殊ですねぇ!」
「特殊でしたよ」
「何年居たんですか?」
「7年居ました」
「今度は長ッ!」
「長かったです」
「何やってたんですか、工場」
「配属されたのが『水処理部』ってところだったんで、廃水の処理して海に流す仕事してました」
「(笑)」
「これがねぇ、ものすごく暇だったんですよ。だからいろいろ暇つぶしの方法を考えて試してたんですけど、なかなかしっくり来るのがなかったんですね。なんか変な薬品みたいなのを定期的にチェックして、足りなかったら補充する、みたいな……。中途半端にぶつ切りで仕事しなきゃいけないんで、ガッツリゲームやったりとかはできないし。集中して何か遊ぶとかじゃなくて、仕事しながら横目で暇を潰せる何か……」
「ふむ……」
「で、途中でパチンコ・パチスロ系の動画をYouTubeで見るのが一番いいなって気づいて。そっからめっちゃ見てました」
「ほう! 当時もうあったんですね。パチンコ・パチスロ系のYouTubeチャンネル」
「ありました。こしあんさんとかデビューからリアルタイムでずっとみてます。まりもさんとか、髭原人さんとか、あともちろん閉店くんも……。めっちゃ見てましたよ。当時ホントそういうパチンコ・パチスロ系の動画がグワーっと来てる時で」
「黎明期……。って言って良いのかな……。カオスな時ですよね」
「カオスでした。しかもYouTubeのおすすめ機能が一番カオスで、なんかもう『今人気の動画』の所に、ディズニーとAKBに挟まれた閉店くんが居たり……」
「(笑)」
「パチンコ・パチスロ動画はこういうもんだ! みたいなのも分かんないから、全部の動画とか演者さんが新鮮でめっちゃ面白かったです。全部見てました。全部です。全部!」
「廃水処理しましょうよ……!」
▲元美容師にして、廃水処理職人。
★『夢』か『生活』か。究極の選択──!
「工場はなんで辞めたんですか?」
「工場に勤めて何年か経った時に、あれ26歳の頃かなぁ……。『何のために生きてるんだろう』ってなったんですよね」
「おお……。哲学的」
「ずっと毎日廃水処理して動画見て……。目標みたいなのが無くなっちゃってて。確かに生活はすごく安定してたんですけど、何のために生きてるかってなると『生活するために生きてる』って状況になってたんですね」
「ふむふむ」
「で、そこで『夢』を取るか『生活』を取るかを自分の中で決めようって。そう思って、『夢』を取る事にしました」
「夢ですか……。ちなみに今まで出てきてませんけども、ごみさんの夢ってなんですか?」
「当時は『声優』でした。途中から『俳優』になりましたけど」
「へぇ! そうなんですね!」
「で、工場で働きながら『日ナレ(日本ナレーション演技研究所)』の週1コースに入って……」
「おお! 日ナレ行ったんですね!」
「で、当時の工場の上司とかにも事情を説明して……。自分にはこういう夢があって日ナレに入ったんで、もしかしたらオーディションとかでご迷惑をおかけするかも知れませんって……。そしたら周りも応援してくれて……」
「あー、結構いい感じの職場だったんですねぇ」
「はい。ただねぇ、オーディションって、最初大人数で受けて、受かった人が今度は配役を決めるオーディションみたいなのをやるんですね。誰がどの役をやるか、みたいな。そのスケジュールがめっちゃ急なんですよ。毎回」
「オーディションって2回あるんだ……」
「はい。前日とかにいきなり連絡来るんです」
「前日はキツイなぁ……」
「いくら周りが応援してくれるって言っても、前日は流石に迷惑になりすぎるんですね。例えば僕が丙番……深夜番だとすると、そこで穴をあけると乙番の人が16時間労働とかになっちゃう……。いくらなんでもそこまで負担は掛けられないから、役決めのオーディションは全然参加出来なくて」
「おお……。さらっと今すごい事を言われましたけど、つまり一次オーディションは結構受かってた感じなんですね?」
「はい。受かってました。自分オーディションマスターなんですよ。オーディションめっちゃ得意です」
「オーディションマスター……」
「そうです。26の時に夢と生活で『夢』を選んで、日ナレ行ったのに、生活のための『仕事』が『夢』の障害になってるなって、薄々気づいて……。そんなときに、いつものようにYouTube見てたら、『P-martTV』が演者募集のオーディションやるって企画があって」
「おお!」
「はい! オーディション得意だし丁度いい! ってなって。すぐ応募して……」
「その時の名前が、ポンさん」
「そうです。『ポン@渚』ですね」
「どうでした? オーディションは」
「最初から、記録より記憶に残る戦いをしようと思ってて」
「(笑)」
「なんていうか、自分パチンコとかパチスロの知識もそんなに自信なかったんで、もうとにかく印象に残る事をやろうって最初から決めてて……。聞かれた質問に、ちょっと訳わかんない答えをしたり……」
「例えば……?」
「あなたにとって、パチスロとはなんですか? って質問に対して『くつしたの……かさばり?』とか何か、よくわかんないですけど、そういう事を答えたり……」
「……ちょっと、オーディションマスター? 大丈夫ですか?」
「あと実戦のテストの時、打たずにずっと立ってたり……。おお、あいつ立ってんぞ、みたいな……」
「攻めましたね……」
「日ナレのおかげです……。オーディション慣れは全参加者の中で一番してたと思うんで……ぶっちゃけ自信はあったんですよね。とにかく記憶にさえ残ればなんとかなるはずだ……って」
「結果は……?」
「受かりました! 2日後に連絡来て、サラッと『受かりましたよ』って」
「どう思いました?」
「いや嬉しかったですよ! だからもうすぐ工場辞めました」
「あ、すぐ辞めちゃったんですね」
「そうなんですよ。自分、なんかそういう媒体で仕事したらそれだけでイケると最初思ってて。夢を追いたいってのもあったし、とにかく常にスケジュールは空けときたかったんで、工場の仕事は辞めて……」
「ふむ……」
「今でこそわかるんですよ。ポッと出の演者がそれだけで食べていけるほど簡単な世界じゃないですし。無理だって。でも当時は分かんなくて、安定した仕事辞めちゃって、P-martから演者の仕事を貰いながら、たまに倉庫作業のバイトしたり……。あとずっと家に居て。半分ニートみたいなもんですよ。いやもう殆どニートというか……」
「ごみくずニートの萌芽がここで……」
「そのうちさすがに食べて行けなくなっちゃって、TERU社長に相談したら『じゃあ営業でウチの仕事やってみるか?』って言って頂けて……。それで本格的にP-martTVに関わるようになった感じです」
★『P-martTV』からの離脱。そして独立。
「ぶっちゃけ、ポンさん時代はどうでした?」
「無力さを感じました」
「無力さ……。というと、演者としてですよね?」
「演者としてもそうですけど、一個の人間としての無力さ……ですね」
「P-martには何年いらっしゃったんですか?」
「4年ですね。営業やったり、あとはニート部っていって、好きな事をやらせてもらったり……」
「ニート部?」
「はい。ニート部です。ていうか、自分、営業成績めちゃくちゃ悪かったんですよ」
「あれま……」
「元々演者としてオーディション受かってたのもあるんですけど、やっぱりやりたい仕事……『夢』がそっちの方だったんで、どうしても営業に集中できなくて……今思うとホントに申し訳ないんですけど、成績は酷いもんでした」
「ふむ……」
「演者としてもいまいちハネる事ができなくて、無力感しかなかったです。当時は。もっと何かできるはずだって、すごい思ってたんですけど、結果がついてこないというか……」
「クビ、みたいな話は無かったんですか?」
「それが、P-martの器のデカさで、ある時にTERU社長から『じゃあ一回集中して自分の好きな事やってみなよ』って。それで自分ひとりの部署を作って貰ったんですね」
「ウソ。なにそれ」
「ホントなんですよ。ニート部って言う──部屋にこうやってパソコン用意してもらって。何でも好きなことやっていいって」
「うへぇ、すげえ……」
「はい。で、自分で動画作って、演者もやって……。でも最初再生数100回とか……。酷いんですよ」
「それってP-martの看板は背負ってやってたんですよね? それで100回はキツイなぁ……」
「この時一番無力感を感じましたね。でも必死になって勉強して、いろいろ試して……。ああでもないこうでもないって……。試行錯誤するなかで『スマホで実戦撮影』って手法に落ち着いて、取り扱う台とかも考えるようにして……。だんだん再生数も増えてチャンネル登録者数も増えて行って……」
「どうでした? その時」
「やっと認められた……。ていうものありましたし、純粋に楽しくなりました。あと、自分が立ち上げたチャンネルが可愛くて……。なんだろう……自分の子どもみたいな……」
「ふむ……」
「それで、これホントにごみくずな話なんで、どう思われるか分からないんですけども、P-martの助けを借りるんじゃなくて、自分で育てて行きたいって。そういう風に思っちゃって」
「……え? どういう事っすか」
「独立ですね。YouTuberとして……」
「え、まさかそのチャンネルごと?」
「はい」
「うそん!? じゃあ今の『ごみくずニートの人生』ってその時のチャンネルなんですか?」
「そうなんですよ……」
「えー! 普通ダメでしょそれ。会社のモンですよねチャンネル」
「はい。でもそこはもう、TERU社長の人柄に賭けるしかないなと思って。思い切って言ってみたんですよ」
「うわあ、すげえ。どうなったんですかそれ。全く想像がつかない」
「ちゃんと社長に、正直に……P-martを辞めてYouTuberとしてやっていきたいっていうのと、チャンネルが我が子のように可愛いから連れて行きたいっていうのを……そういう風に伝えて……」
「はい……」
「そしたら、流石にそれはダメだと。当たり前ですけど。どうしてもっていうなら、買い取りなさいって」
「めちゃ正論!」
「そうなんですよ。だから自分も色々計算して……。チャンネルやりながら頂いてた給料とか……。お借りしてた機材とか場所の分とか……。たぶんコレくらいだろうなってアタリを付けて、友達とか知り合いとかのところを全部回って、お金を借りる算段を付けて……」
「うおぉ……!?」
「そしたら結構な金額になっちゃって、頭真っ白でした。借りたらどうやって返そう。どうやって生きていこうって……。それしか無かったですけど、でもこれは絶対に曲げちゃ行けない事だし、今後の人生に絶対必要な事だからって、そういう風に自分を納得させて、恐怖心を押し殺して──」
「うわぁ……。それで、どうなったんですか」
「社長、お話があります……って。TERU社長と二人になって。で、金額を提示して。これでチャンネルを買い取らせてくださいって──」
「うおお……ヒリヒリする……」
「そしたら社長、『お前、本気なんやな? ホントにウチを辞めるんやな?』って」
「……ゴクリ。なんて答えたんですか」
「『本気です』って」
「そしたら社長は……」
「『ええよ』って。しかも『ま、お前が本気かどうか知りたかっただけで、お金も要らんのやけどな』って。さらに『あんまりお前をプロデュースしてやれんでゴメンな?』って」
「マジで!? カッコ良すぎじゃないそれ!?」
「しかも独立するにあたってアドバイスを色々してくれた上に、最後は『何か困ったことがあったら言いに来いよ?』って」
「器が琵琶湖よりデカイ! やばい!」
「そうなんですよ。人柄がもう……すごいんですよTERU社長。自分もう部屋でた瞬間泣いちゃって……」
「泣きますねそれは……。やばい俺も泣きそうそれ……ええ話や……」
「大恩人ですよ。頭が上がらない……」
「すごいなぁこの話……出していい話かどうか分かんけども。これはこっちで確認しときますね?」
「はい、お願いします……自分は全然大丈夫なんで……」
「ああ……。しかしすげえ話だわこれ……」
──少年時代。 ウン友とともにウンスポ探しに熱中したり、彼女と無言で花火を見たり。 美容師に憧れたり、声優に憧れたり、俳優を目指したり。 『ごみくずニート』さんの活躍。あとはご存知の通り、だ。
▲まさに人に歴史あり。
★質問ラッシュと総括。
「衝撃だなぁ今回。最初のウンコの話なんだったんだよ……。ええと気を取り直して……。ごみさん、巨乳と貧乳どっちが好きですか?」
「キャラによります」
「3次元3次元。3次元の話です」
「まー……巨乳なのかなぁ……」
「なるほど。わかりました。墓に持っていくなら何の機種ですか?」
「4号機の南国育ちですねぇ」
「あ、そういえばパチンコパチスロの話全然聞いてないや。初めて打った台なんでしたっけ?」
「高校の頃打った『マジカペ』ですね。2000円負けました」
「オッケー。ありがとうございます。ファンに一言ありますか?」
「僕をみて反面教師にして欲しいです。こんな風になるなよ的な」
「今からYouTuberになろうと思ってる人にアドバイスありますか?」
「大好きなパチンコの009のセリフなんですけども『あとは勇気だけだ』という言葉に全部集約されてると思います。僕は常々『考えたら死ぬ』と思ってて、何をするにも行動を優先しています。まずやってみた方がいいです。ほんとに。あとは勇気だけですよ」
「深い。じゃあ次、TERU社長に一言お願いします」
「また一緒に飲みたいです」
「最後! 生まれ変わってもパチンコパチスロ打ちますか?」
「生まれ変わりあるんですかねぇ……」
「え、そっから!? あると仮定して……」
「じゃあ、打ちます。絶対打つと思います」
「以上です! ありがとうございます!」
「こちらこそ。ありがとうございました」
はいここまで! いやーすげぇぶっ飛んだ人だった。ごみさん。 直前まで肺炎で入院してたらしく、体調に気遣いながらのインタビューとなりました。
さて、設定推測。 実はねぇ、めっちゃ高設定だと思うのね。 喋った感じ。なんでかは分からんけど、高設定っぽい挙動だった。 台は「凱旋」だろうね。これは間違いない。どう考えても彼は今ゴッドゲーム中! というわけでごみくずニートさんの設定は『ミリオンゴッド神々の凱旋』の6だと思う。わお。初めてハイスペックの6ツモっちゃった。やったね! 以上!
今回はここまで。 次回のインタビュイーはまたまた動画演者さんの登場。 誰だろねぇ!?
まだ秘密。 それでは皆さんシーユーネクスト万枚。チャオ!
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- あしの
- 代表作:インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
あしのマスクの中の人。インタビューウィズスロッター連載中。元『セブンラッシュ』『ニコナナ』『ギャンブルジャーナル』ライター。今は『ナナテイ』『ななプレス』でも書いてます。
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チワッス。動画公開されてましたよー!
俺もアップになってましたw
チワッス! マジそれ。ごみさんのエピソードもだけど、TERUさんのいい話が衝撃的すぎて……! やばいよね!
TERUさんは、本当に器の大きい人だなーって、改めて思わせてもらったよー(p*>ω<q)