『地の獄』-後編- ～裏のチカラ

ラッシーパチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

左角2のドン2を打ち始め1時間が経過したが、依然として「当たり」はナイ。データ表示器の「現在のゲーム数」は1200Gを超えたところだ。およそ600Gで投資額は34000円。千円あたりのゲーム数は18G前後といったところか。

健全なノーマルAタイプやCT機しか経験していない俺にとって、この投資スピードは恐怖でしかない。そして投資スピードより怖いのが「当たる気のしなさ」だった。

演出面はノーマル(表)のドン2と一緒なので、リールフラッシュや液晶演出も頻繁に発生する。しかしボーナス期待度の高いパターンが1つも発生しないのだ。たとえば緑ドンの「金魚すくい」なら、リプレイ対応の青金魚や角チェリー対応の黒金魚をキャッチするばかり。ちなみにメイン役の風鈴だけでなく涼(他機種でいうスイカ)もカットされている模様で、打ち始めてから1度も成立していない。いくら確率の低い15枚役と言えど、ここまで成立しないのは異常だ。

感覚的には「ほぼノーチャンス」のまま、わずか1時間足らずで3日分のバイト代が吸い込まれていった。

不安に駆られ辺りを見回すと、先程まで1500Gほどハマっていた台が次々と当たっている。3台隣で打っていたオジサンは、つい15分ほど前まで死者のような顔つきだったが、今は嬉々としてボーナスを消化している。すでにドル箱1つはカチ盛りで、タルに移すか迷っている様子だ。なるほど。たしかに「当たらない」わけではナイらしい。

千円札を使い切り、財布を開ける。10枚あったハズの1万円札は、7枚にまで減っていた。そのうちの1枚を手に取り、小さくため息をついて両替機へ向かう。タルを避けながらシマの通路を歩いていると、ブンちゃんに捕まった。

ブンちゃん「ラッシー、浮かない顔だな」
俺「当たり前っすよ。全然回らないもん」
ブンちゃん「はは、はじめてだと面食らうよな」
俺「ブンちゃんも当たってないじゃん」

ブンちゃんの「現在のゲーム数」は1370G程度。もちろんノーボーナスのままだ。

ブンちゃん「大丈夫。あと30分もすれば当たるから」
俺「何を根拠に？」
ブンちゃん「まあ、スグに分かるって」

そういうとブンちゃんは小さく笑う。もう4万円は使っているハズだ。それでも笑っていられるほど、ホール店員は儲かるのだろうか。

俺「ずいぶんと余裕がおありですね」
ブンちゃん「お兄ちゃんは赤子のラッシーと経験値が違うの」
俺「はいはい」
ブンちゃん「お？怒ってんの？」
俺「いや怒ってないけど、アツいシーンなくてツマラナイんすもん」
ブンちゃん「ふはは、だよね。いま何ゲームハマリなん？」
俺「1240くらいです」
ブンちゃん「ラッシーもあと1時間以内で面白さが分かるよ」
俺「だと良いですが…」
ブンちゃん「まあ、何かあったらお兄ちゃんが金貸すから」
俺「めっちゃ利子取られそうだからイヤ」
ブンちゃん「フハハハ、取らねーよ！少ししか(小声)」
俺「取るんかい!!」

両替を済ませ席に戻ろうとすると、ふと通路の狭さに気付く。いや、通路が狭いのではない。タルの数が増えているのだ。ハナビやサンダーにも「タル台」が出始めている。

クッ、なにが「裏と言い切れない」だ。真っ黒じゃねーか！

でもなぜこんな「真っ黒な店」が普通に営業できているのだろう。いや、今はそんなことを考えてる場合じゃない。対峙している台で出すことに集中しなくては…。

再び打ち始めると、まもなく頭上のデータ表示器が光り、少し遅れて「○番台スタートしました」の機械的なアナウンスが流れた。シマの奥に目をやると、ブンちゃんの台枠が光っている。思わずブンちゃんに駆け寄る俺。

俺「BIGじゃないすか！やりましたな」
ブンちゃん「な～に、概ね予想通り」

ブンちゃんは「ほら言った通りだろ」と言わんばかりの笑みだ。データ表示器に目をやると、1450Gを少し過ぎたところだった。

ブンちゃん「さて、ここからハズシなしだ。でも複合ビタで限界までブッコ抜く」
俺「そのハズシの件ですが…」
ブンちゃん「それは打ち終えたら説明するよ。ラッシーもハズシはやっちゃダメだからね」
俺「分かりました。ご武運を」

自分の席に戻り、再びツラい時間が始まった。退屈しのぎで液晶のドンちゃんを青→緑→赤→青→緑…とコロコロ変えてみるものの、一向にアツい瞬間は訪れない。また1万円がペロリとノマれ、両替に行こうと席を立つと…エッ!? ウソ…だろ？　ブンちゃんの後ろにタルがあるではないか!!　ブンちゃんは恍惚の表情でJACゲームを消化している。

俺「ぶ、ブンさん？タル出て来るの早くない？」
ブンちゃん「このBIGが10連目で、BIG9のバケ1だから」
俺「な…!?」

たしかにデータ表示器はBIG9、REG1となっている。全て1～2ケタゲーム数で連チャンしているようだ。

ブンちゃん「な？スゲーだろ？」
俺「いやスゲーなんて次元じゃないっす！」

リプレイハズシは厳禁。さらにボーナス間でも若干出玉を削られるので、ブンちゃんの現在の出玉は3500枚といったところか。これが裏の爆発力か!!

ブンちゃん「ほら、ラッシーも早く回せ」
俺「は、はい」
ブンちゃん「もう一周粘るつもりはないからよ」
俺「もう一周？どういうことすか？」
ブンちゃん「この連チャン取り切ったら勝ち逃げするってこと」
俺「なるほどっすね！じゃあ俺も早く終わらせます」
ブンちゃん「おう、今日は宴と行こうゼ！」

面倒なので2万円分を一気に両替し、いざ実戦再開。そして8000円ほど使ったところで、液晶に三連花火が上がった。ボーナス期待度が極端に高いわけではナイが、これでリーチ目が出現しボーナス成立に気付くことも珍しくない。まあ、あくまでノーマル(表)での話だが…。

左リールはズルっとスベって氷・リプレイ・氷の形に。液晶は打ち上げ演出に発展し、リールは消灯している。中リールを止めても消灯は継続。テンパイしている氷だけ気になるが、氷は未だ出現していない。つまりコレは……

右リールを止めると下段にチェリー付き七がビシッと止まり、液晶では大きな花火が打ち上がった！すぐさまデータ表示器を見上げると、現在のゲーム数は1523Gだった。

キターッ！ついに俺にも待望の「初当たり」が来た!!

しかし…1枚掛けで回して良いものか。もし「1枚掛けすると連チャン終了」みたいな仕様だったらどうしよう。え～い、ここまで来たらメダルの2枚くらい要らぬわ!!　豪快に3枚掛けで揃えたれぇ～い！　リール上に揃ったのはドン絵柄。右下がりという不格好な揃い方ではあったが、長く待ち侘びたソレは、俺にとってあまりに美しかった。

BIGを揃えてふとブンちゃんに目をやると、右手をギュッと握りガッツポーズを見せてくれた。俺は小さく頷き、台へと向き直る。ここまでの総投資は52,000円。まずはそれを取り戻そう。少しばかりだが「裏」の恐ろしさは分かった。裏の初戦である今日は、それが分かっただけで十分だ。多くは望まない。取り返すだけでも……。

初BIGの獲得枚数は430枚ほど。少々物足りないが、リプレイハズシを実践してはいけないうえに、複合ビタのミスもあった。このくらいで妥当だろう。重要なのはBIG1回の出玉より連チャン。ブンちゃんの連チャンも継続中のようだ。俺にもあんな連チャンが訪れれば――。

するとBIG終了後の1G目、液晶のドンちゃんがリアカーを引いたままダッシュ！ノーマル(表)ならボーナス期待度は約80％と激アツだが…。おそるおそる震える手でリールを止めると、いとも簡単にリーチ目が出現！な、なにこれ！早すぎる!!　これもBIGで、あっと言う間に総投資の30％を回収。その後も……

G数	ボーナス
6	BIG
11	BIG
7	BIG
17	REG
9	BIG

…といった調子で怒濤のボーナス連打！少し回せばスグにボーナス濃厚の激アツ演出が発生し、さも当然のようにリーチ目が出現する。仕組みは分からないがモノスゴい連チャン力!! まるでさっきまでの地獄がウソのようだ。これが裏ってヤツか！　これはたしかに――。

ブンちゃん「もうさすがにナイよ。ヤメな」

ブンちゃんからポンと肩を叩かれ正気に戻った。データ表示器の「現在のゲーム数」は60Gを過ぎている。

俺「もう連チャンないすか？」
ブンちゃん「ここまで来たらナイな」
俺「絶対？絶対しない？」
ブンちゃん「うるせーな、しねーよ！俺だってとっくにヤメてるよ」
俺「うう…」
ブンちゃん「これだけ連チャンしてそんなツラすんなよ」
俺「そうですけど…」

30G以内でボーナス16連！内訳はBIGが14回、REGが2回だった。流した枚数は5500枚程度と記憶している。差枚数にして＋2900枚の大勝利だ。ちなみにブンちゃんは投資45,000円で、獲得枚数が4200枚。こちらも＋1950枚の大勝利だった。

1時間後――
ブンちゃんはCMのようにゴクゴクと喉を鳴らし、美味しそうにビールを呷った。対して俺は……

俺「いや～、ふふふ…」
ブンちゃん「お～いラッシー、帰ってこーい」
俺「アレはあかんよ。ふへへ…」
ブンちゃん「よう酒も飲まずにそんなテンションになれるな」
俺「だって、あんな連チャンしたら…ねえ？」
ブンちゃん「ふはは、脳汁出すぎちゃったか」
俺「そりゃ出ますよ、フフフ…」
ブンちゃん「まあでも、今日は2人とも負けなくて良かった」
俺「ホントすよ。はじめは地獄かと思いましたもん」
ブンちゃん「でも調子に乗るなよラッシー」
俺「はい？」
ブンちゃん「裏にハマったら廃人になるぜ。適度な距離感が必要なわけよ」
俺「大丈夫大丈夫！こう見えて俺、自制心は強いんで」
ブンちゃん「全くそんな風に見えないけど」
俺「なんでですか！ …ちなみにあの店はイベントないんすか？」
ブンちゃん「ほら！もう行こうとしてる!!」
俺「い、いや純粋にホール情報としてですね…」
ブンちゃん「まずは冷静になりなさい」
俺「す、すいません。あんな簡単に5000枚も出ると思わなくて…」
ブンちゃん「今日はたまたま2人とも連チャンしただけさ」
俺「え？連チャンしないこともあるんすか？」
ブンちゃん「そりゃそうよ！慈善事業じゃあるまいし」
俺「ちょ、仕組みを詳しく教えてくださいよ」
ブンちゃん「俺だって完璧に把握してるわけじゃない」
俺「うん…(ゴクリ)」
ブンちゃん「裏モノの大半は『ハウスモノ』ってヤツなんだ」
俺「はうすもの？」

当時の攻略誌には当然載っていたワードだが、裏モノに興味がなかった俺にとって、初めて見聞きするワードだった。

ブンちゃん「要するに、その店オリジナルの基板ってことだね」
俺「ほうほう」
ブンちゃん「メジャーな裏モノなら攻略誌に解析が載ってたりするけど、ハウスモノは載ってない。だから詳細な仕様や確率は分からないんだ」
俺「なるほどっすね」
ブンちゃん「お兄ちゃんの調べた限りだと、あのホールのハウスモノは全部『状態モノ』ってやつだと思われる」
俺「状態モノ？」
ブンちゃん「パチンコの確変に近いかな」
俺「確変ですか」
ブンちゃん「たとえば…初当たり確率はメチャクチャ重くて1/800とかだけど、状態中はボーナス確率が1/15とかになってるイメージ」
俺「は～、だから状態中はボーナスが当たりやすいと」
ブンちゃん「そうそう。で状態中は毎ゲーム『パンク抽選』もしてて、それに当たってしまうと状態終了…というわけ」
俺「つまり状態に入ってもスグにパンクすると連チャンしないってわけですね？」
ブンちゃん「そういうこと。今日のラッシーは上手くパンクを避けて、長く状態が続いたからたくさん連チャンしたというわけだ」
俺「へー、そうだったんですね」
ブンちゃん「ハズシ禁止って言ったのは、そのパンク抽選のせいね」
俺「え？ JACイン確率が表より低いからじゃなくて？」
ブンちゃん「たしかにJACイン確率も削られてるかもしれないけど、そうじゃない」
俺「というと？」
ブンちゃん「BIG…というかボーナス中もパンク抽選が行われている可能性があるんだ」
俺「ええ!? マジすか？ JACゲーム中も？」
ブンちゃん「そう。だからハズシでボーナスを引き延ばすと、状態終了のリスクも高まるってわけ。なるべくボーナス確率が高い『状態中』を回したいなら、ボーナスは早く終わらせたほうが良いってわけよ」
俺「は～、なるほど！」
ブンちゃん「まあ、ハウスモノで誰も解析してないから、実際の仕組みは分かってないけどね。これまでの経験から、おそらくこうだろうと予想してるだけ」
俺「あの店は状態モノだけだとして、他にも色んなバージョンがあるんですか？」
ブンちゃん「そらそうよ。チェリー前兆、リプ連前兆、32Gver.…あ、あの店にもチェリー前兆とか32Gver.あるな。まあ、あの店のニューパルとアルゼ系は全部状態モノだけど」
俺「へ～、ちょ…ちょっと面白そうですね」
ブンちゃん「ヤメい！ラッシーは学生なんだから」
俺「あと…今日の台ってハマれば出てたじゃないですか？　あれって…」
ブンちゃん「ラッシーはどう思ったよ？」
俺「なんとなくですが、ハマリは最大でも1600Gくらいなのかと…」
ブンちゃん「その通り！よく見てたね」
俺「そりゃ必死でしたから」
ブンちゃん「あの裏ドン2の天井はおそらく1600Gくらい」
俺「天井？獣王みたいなゲーム数の天井ですか？」
ブンちゃん「そう。初当たりが重いから天井がナイとハマり続けるでしょ？」
俺「そうっすね」
ブンちゃん「みんな1600G前後で当たってるから、おそらくあそこが天井。よってハマってる台ほど狙い目になるっていうわけ」
俺「だから全台0Gスタートの朝イチを避けて、昼から打ちに行ったわけですね」
ブンちゃん「その通り。600G以上ハマってると嬉しいね。700G以上なら尚ヨシ」
俺「さすがっす！師匠!!」
ブンちゃん「まあね」

ブンちゃんは謙遜などしない。また得意気にビールを呷り、へへッと照れくさそうに笑う。年下の俺が言うと失礼だが、そこが可愛らしい。一緒にいて気を遣わないのでラクだ。

俺「しかし…なんでリスクを冒してまで裏なんて置くんでしょう？」
ブンちゃん「そんなの需要があるからに決まってんじゃん」
俺「需要？」
ブンちゃん「実際、ラッシーは今日楽しかったろ？」
俺「い、いや…楽しかったわけでは…」
ブンちゃん「また行こうとしてたじゃん？」
俺「いや、私はただ『いちコアユーザー』としてですね…」
ブンちゃん「黙れ！誰だって連チャンを味わいたいんだよ」
俺「ぐぬぬ…たしかに」
ブンちゃん「連チャンが嫌いなヤツなんていない」
俺「…そうっすね」
ブンちゃん「近年は甘い機種が多い。それなのに全国的に等価交換になる流れだ」
俺「はあ」
ブンちゃん「設定6で機械割120％超なんて機種もゴロゴロしてるし、設定1で機械割が100％を超える機種も結構ある」
俺「そうですね」
ブンちゃん「それでホールが設定を使えると思う？」
俺「まあ、慈善事業じゃないから使えないっすよね」
ブンちゃん「それでも客は高設定を使えって言う。出玉を出せって言う」
俺「まあ、たしかに」
ブンちゃん「裏なら通常時のベースや初当たりを削って、その分を連チャンに回せるわけだ。高設定を使わずとも、お客様のお望み通り連チャン・出玉を生み出せるわけよ」
俺「なるほどっすね」
ブンちゃん「もちろん裏は違法だからダメなのは分かってる」
俺「そうっすね」
ブンちゃん「でも俺の知る限り『店が儲かるためだけの裏モノ』は存在しない」
俺「ひたすら吸い込み続ける台はナイってことですか」
ブンちゃん「そう。吸い込みがキツければキツいほど、一撃性もエゲつない」
俺「ちゃんとリスクに見合ったリターンがあるように作られていると」
ブンちゃん「そういうこと。たしかに法の観点からみれば裏モノは『悪』だけど、店側も客の声に応えた結果設置してるからね。『悪』とは言い切れない」
俺「もしあの店から裏モノがなくなったら、常連いなくなりそうっすもんね」
ブンちゃん「ラッシーの恋人のオバチャンは通い続けるだろうけど、若い常連はね」
俺「恋人じゃねーわ！母親より年上だっつーの！」
ブンちゃん「でもイケちゃうんでしょ？」
俺「余裕っすね…って、何言わすんすか！さすがにムリだわ!!」

スロ談義は日付が変わる頃まで続いた。裏モノのこと、そしてこれからのパチスロのこと。あの店が裏を設置できる理由について…などなど。

思い返せば俺が初めて触れた「意図的な連チャン」は、この裏モノだった。形こそいびつだが、あの怪しさと興奮は生涯忘れないだろう。そして「違法なモノを打っている」という、あの独特な背徳感も。

当時はまだWIN-WINなどという言葉がなかった。裏モノの設置は客・店の双方がWIN-WINだったのだろう。もちろん法的には許されないが。

近年は大きく負けると「裏モノだ」と言い出す人をよく目にする。メイン役が数十ゲーム落ちなかったとか、1000Gハマリをたて続けに喰らったという理由で「裏モノだ」と。しかし既述の通りかつて存在した本当の裏モノは、決して店が暴利を貪る道具ではなかった。客の要望に応え、相応のリターンを有していたのである。

また、裏モノはパチスロに劇的な進化をもたらした。ストック機はもちろん裏モノを模して作られたし、現代のAT・ART機にも多大な影響を与えている。もしもパチスロの歴史上に裏モノが存在しなかったら、ストック機・AT機・ART機の繁栄はなかったかもしれない。いや、すでにパチスロが無くなっていた可能性すら否定できない。

とはいえ裏モノが違法であることに違いナイので、やはりこれから先は存在すべきではない。裏モノが当たり前に広まれば、新台は売れなくなるし、犠牲になるライトユーザーも多いだろう。なによりせっかく進んだPS業界の健全化がムダになってしまう。今後のホールは裏モノの入る余地がないほど、面白い「表」の機種で満たされるべきだ。

最後に――
裏モノは市場に出回っている機種を違法改造した台なので、メーカーとは一切関係ありません。「そんな簡単に改造されるような機械を作るな」という声も聞こえてきそうだが、今回の話は16年ほど前の話。5号機以降はメーカー各社の企業努力によりセキュリティーが強化され、簡単には違法改造されないようになっている。また、各団体・組合による通報制度も充実し、裏モノを設置するのは非現実的となった。誰もが知っている大手メーカーの機種がひっくり返る(裏モノになる)ことはナイと思うので、安心してプレイしてください。

ただし、今後も一切出て来ないとは言い切れませんがね…。

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ラッシー: 代表作：パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本＆DX」や「パチスロ極＆Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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