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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2023.06.13
パチスロライターに“なってしまって”episode.20(2007年はアイデアがいっぱい)
4号機以前の“抜け道的に禁止と書かれていないこと”を探すのではなく『スカイラブ』のように遊技機規則に書かれているRT契機などから真正面に取り組む姿勢に感服した2007年。SINの使い方だけではなく、様々なアイデアが一斉に出てきた年だったような気がします。
▲『2027』(JPS:2007年7月)
その代表格が『2027』でしょう。
ボーナス成立後RTに突入させ、権利を獲得していれば小役ナビが発生。ARTによってメダルを増やすことができました。一方権利を獲得していなければ、RTには突入するものの小役ナビは発生せず。メダルは良くて現状維持となるものでした。
大事なのは、ARTの権利を獲得できるかどうか。ボーナス成立後の状態をRTとし、権利の有無によってメダル獲得が大きく変わる発想というか概念は、後の5号機版AT機に影響を与えました。
この年より777@niftyでは「パチンコ・パチスロAWARD」という年度最優秀機種の投票企画を始めます。その最後のほうではパチ7も参加していましたが。その中でMVPの他にMIP(モスト・インプレッション・パチスロ)というサイト独自の賞が設けられました。実はですね……
MVPは5号機から選ぶとして『2027』になるんだろうけれど、何とか『スカイラブ』にも何か賞をあげたい……と作ってもらったものです。ええ、職権濫用です(笑)。『2027』はそれだけ革新的で、人気と実力も兼ね備えたマシンでした。
★実は凄い発明。
▲ザ・ドゥーナッツのトンdeピース(ラスター:2007年9月)
2007年は『2027』のように分かりやすいものからそうでないものまで。いろいろなアイデアが生み出されました。その分かりにくい代表が『トンdeピース』。超ドマイナー機です。
一旦ボーナスの存在はさて置きます。この機種は、リプレイが入賞すると180GのダメRTへ。それが終わったところからがチャンスゾーン。ここでリプレイよりも先にもろこし図柄が揃えば、500Gの本RTに突入するものでした。ここでメダルを増やすゲーム性ですね。
ここでさておいたボーナス。2種BBでボーナス入賞や消化でもRTを引き継ぐ貫通型2種BBとなっていました。分かりやすく言い換えればボーナス中もRT状態を引き継ぐのです。
ダメRTの180Gの100G目にボーナスが入賞して、ボーナス消化に20Gかかったとしましょう。すると100G+20G消化となり、残り60Gでチャンスゾーンがやってくることになります。ここに大きな技術介入要素がありました。2種BB消化中もリプレイが揃うところがあったんですよ。
なので、ダメRT中はゲーム数を稼ぎたいので、リプレイが揃ってくれるところを目押しします。逆に本RT中は、ゲームを進行させると早くRTが終わってしまうので、リプレイが揃わないところを目押しして少ないゲーム数での消化を目指します。
ボーナスを揃えるまでのゲーム数もそうですね。本RT中は、いち早く揃えます。本RT中なので高確率で成立するリプレイに邪魔をされて手間取ってしまいます。そのゲーム数も本RTの500Gからカウントされてしまうのです。
500GのRTは、その間にメダルを増やすだけではなく、ボーナスを抽選してくれるのも大きいです。ボーナス成立後の状態では、新たなボーナスを抽選してくれません。期待値的にはマイナスですね。
と、ボーナスが成立した状態によって消化方法が変わる戦略的なマシンではありました。しかし……恐ろしいくらい出なかったのです。全台設定4以上は当たり前でした。それでも出せませんでした(笑)。
▲秘密戦隊ゴレンジャー(SANKYO:2009年1月)
この貫通型2種BBをゲーム性のメインに据えると、出玉面では厳しくなるというか。出せる設計にしにくいのかもしれません。同様のシステムは2年後の『秘密戦隊ゴレンジャー』のみとなっています。こちらはスペックが底上げされており、設定1でも戦える出玉率となっていましたが、やはり高設定域の出玉率は物足りなく。
今は『ディスクアップ』のように設定1でも100%超えとなる機種が重宝されていますけど、当時はまだそこまでではなく。時代も悪かったですかね。ええ『秘密戦隊ゴレンジャー』も、ボーナスの消化方法など知識を駆使して打っていましたことよ。
★実は馴染み深い貫通型2種BB機。
単に初期5号機の不人気システムを紹介したみたいになっていますが、この貫通型2種BB。RTの途中に2種BBを挟むアイデアは後に開花することになります。
▲バジリスク〜甲賀忍法帖〜II(メーシー:2012年6月)
バジリスクの人気を不動のものにした『バジリスクII』です。この機種のARTの純増は1Gあたり約2.7枚。普通にARTを作ると純増2.4枚が限界となりますが、それを超していました。
この『バジリスクII』にMBありましたよね。ART中に成立すると1G目は14枚の払い出し。2G目に15枚の払い出しを受けられるのが一般的なアレです。そうこれ貫通型2種BBなんです。
ちょっと専門的なことを書きますと、14枚の払い出しは「2種BB中のリプレイ成立時」のみ揃えることができます。ART中であればリプレイ確率は高いですし、その時に押し順ナビが出てくれます。一方通常ゲーム中は、リプレイ確率がそもそも高くないですし、押し順ナビも発生しません。なので、運良く「2種BB+リプレイ」の形になっても14枚で獲得できなく(ペナルティ覚悟で変則押しをすれば揃うこともある)15枚となってボーナスが終了してしまうのです。
MBが貫通型でなければ、ART中に成立したとしても再びART状態にするまで時間がかかります。貫通型だからこそ、消化後もそのままARTが継続してくれてストレスを与えないのです。
これも『ドンdeピース』で貫通型2種BBと、2種BB中にリプレイが成立したら制御を変えられる概念を提示されていたから花開いたのかもしれません。ユニバ開発人はまったく参考にしていなかったかもしれませんが。少なくとも私のようなシステムオタクからは一本の線が繋がっているように感じられました。
AT機が登場してくる前は、このようなMBを搭載した機種も多くありましたね。『押忍!豪炎高校応援団』とか。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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