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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2022.05.24

ジャイアント・キリング~パチスロ鉄拳2nd~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

滲んだ脂汗を手の甲で拭った。背中もじっとりと湿っているのが分かる。恐る恐るデータ表示器を見上げると、漫画のようにユラリと視界が歪んだ。

――「………(地獄かよ)」

奥歯をギュッと噛みしめ、それまでと変わらぬペースでレバーを叩き続けた。いや、“ペースを変えるのが怖かった”が正しい。

過去にも再三記した通り、パチスロは機械でありながら生き物でもある。そして、必ずしも全機種・全台が良い性格とは限らない。隙を見せるとスグさま〇しにくる。そんな恐ろしいヤツもいる。

追い詰められた俺に残された道は、天井到達からの逆転のみ。その望みが絶たれれば、この一戦を落とすだけでは済まされない。

少々大袈裟な言い方になるが、パチスロライターとしての未来がこの一戦に懸かっている。そんな気がしていた。

天や神というものが存在するとすれば、やはり俺を負けさせようとしているのだろう。なにせ今日の対戦相手は―――
 

一流のFW。

この日はリーグ戦番組の最下位決定戦。俺はいよいよ番組降板のピンチを迎えていた。

優勝の翌シーズンはリーグ内2位に着地。王座はライター歴で少し先輩にあたるHくんに奪われた。そして迎えた今シーズン。Hくんの勢いは止まるどころか加速し、圧倒的な強さで再び決勝へ。

対する俺はパチ7でもお馴染みのマコトさんにも敗れ、同リーグで最下位に。その結果、番組降板を賭けた最下位決定戦に出場する運びとなったのである。

最下位決定戦の対戦相手はU先輩。当番組スタート時から出演を続け、何度も最下位決定戦を切り抜けてきた番組の顔。

「Uが抜けるなんて、あってはならない」

そうポロリとこぼしたのは、俺を学生の頃から世話してくれている番組プロデューサーだ。気遣いのできる人物だが、対戦相手の俺がいる前で言ってしまうほど、番組としては由々しき事態なのである。

そんな事情を知ったとて、俺も黙って敗退するわけにはいかない。CS番組や生放送への出演依頼は増えているが、肝心のレギュラー番組は1つもない。

言うまでもなくライターの本業は書くことだが、それだけで喰っていけるほどメディアの世界は甘くない。リーグ戦のような番組に長く出演を続け、知名度を上げない限り未来はナイのである。

しかし恐ろしいのはU先輩の粘り強さだ。

過去にも何度か最下位決定戦に出場しているが、とにかく負けないのである。無論、ヤラセや贔屓などは一切なく、常軌を逸した勝負強さで幾度も難局を乗り切っているのだ!

その勝負強さも、一見ただの偶然に思えるだろう。しかし、その実そうではナイ。たとえるならば、サッカーのゴール前でこぼれ球を押し込むFWに近い。

素人目には「たまたまそこにいた」、「偶然足に当たっただけ」に見える。しかし、欧州リーグで活躍するようなFWは「ボールがこぼれる位置にいる」という技術があるのである。

同業者の俺からすれば、U先輩はまさにそれ。負けキャラなんて装っちゃいるが、それもベースの知識や立ち回り力があってこそ。おいそれと牙を見せないが、この番組降板を賭した最下位決定戦では少しだけ本気を出す……のかもしれない。

そのスターを蹴落とさない限り、俺の残留はナイ。

スタッフはもちろん、視聴者もU先輩の勝利を願っているだろう。ならば、なってやろうじゃないか。番組の顔を蹴落とすヒールに―――!!
 

崖っぷち。

そう息巻いていたのも開店から2時間まで。どうやらスタッフと視聴者だけでなく、天だか神までもが俺の味方ではナイらしい。

朝イチから得意機種である「パチスロ鉄拳2nd」に座ったが、2時間ほど回したところで「上はナイ」と悟った。そこでスパッとヤメられればよかったが、ボーナス間で大きくハマり天井がチラつきはじめる。
 

パチスロ鉄拳2nd筐体

▲5号機「パチスロ鉄拳2nd」(山佐)

2012年のはじめに登場したボーナス+ART機。ボーナスはスーパーBIG・ノーマルBIG・REGの3種類で、それぞれ獲得枚数やART期待度が大きく異なる。

ART「鉄拳ラッシュ」は1セット40Gのセット数管理だが、ゲーム数上乗せやCZ的な存在にあたる「鉄拳チャンス」による連チャンもアリ。さらに上乗せ0G連「鉄拳アタック」や、「頭突きコンボチャンス」といった強力なトリガーも存在。

ベーシックなボーナス+ART機のフローを辿りつつも、0G連や特化ゾーンによる強烈な一撃も期待できるマシンだ。

投資は2万円を超えており、現在のボーナス間ハマリは900G。天井まではまだ遠いが、ヤメていいゲーム数などとっくに超えている。天井に到達しない限り敗色濃厚という状況だ。

――「………(天井にさえ到達すれば)」

鉄拳2ndはボーナス+ART機のお手本のようなマシンだ。ボーナス頼みでなく、ART頼みでもない。双方を絡めて出玉を伸ばす、そのバランスが素晴らしい。そしてクセになる演出も備えているうえに、リールでもしっかり楽しめる。

少々大袈裟になるが、ボーナス+ART機の完成形と言えるかもしれない。

そんな優等生ともいえる鉄拳2ndだが、実は天井性能も大きな魅力の1つ。その道のりは甘くないが、到達すれば一発逆転も十分可能。

天井の条件と恩恵
ボーナス間で1,400Gハマると、前兆を経由してプレミアART「デビルラッシュ」に突入。デビルラッシュは1セット10~50Gで、その継続率は90%にも上る。さらに消化中はデビルラッシュゲーム数の上乗せ抽選のほか、通常ART「鉄拳ラッシュ」のゲーム数・セット数上乗せ抽選も行われる。突入時の期待獲得枚数は約2,500枚。

天井に到達すれば総投資は3万円を超えるだろうが、それでも十分お釣りがくる。“到達すれば”だが……。あとはボーナスを引かないよう、丁寧に丁寧にレバーを叩いていくだけだ。

 

最強の武器。

なぜ俺はいつもこんな窮地に……。頭を掻きむしりたい衝動を抑えつつ、淡々とレバーを叩き続けた。

天井の1,400Gまであとわずか。本当はデータ表示器を見ずに走りきりたいが、一応カメラが向いているためそうもいかない。

――「はい、あと5Gです」

少しでも派手な演出が起これば、今にもボーナスが当たりそうだ。息苦しさに悶えながら、ペースを変えずレバーを叩き続ける。

――「はい、2G……1G……到達です!」

勝った!!

隠すことなく拳を握った。幾度も難局を乗り切る不死鳥が如きU先輩。そんな巨人相手の一戦で巡ってきた千載一遇のチャンス!! どうやら俺も、カメラ前に立つ資格はあったらしい。

U先輩は1台目の番長2をヤメ、その後は(キング)ハナハナのシマに籠りきりだ。詳しい状況は分からないが、仮に高設定をツモっているとしても、このホールの常連でもない先輩が易々と6をツモるとは考えにくい。

万が一6をツモったとしても、出玉率は111%だ。閉店までブン回せるなら話は別だが、19時までの実戦でどれだけ出せるだろう。

圧倒できる!
デビルラッシュなら!!


いくらU先輩でも、俺にデビルラッシュを引かれては勝機ナシだ!! さあ。スタッフたち、そして視聴者たちよ。存分に絶望を味わうがいい!!

番組の顔であるU先輩を拝めるのも今日までだーーーッ!!!
 

90%の破壊力。

20分後―――
――「ちょ待って、ちょ待って……受け入れられない」

継続率90%のプレミアART。 そのデビルラッシュが………

2セットで終了!!!

――「ウ〇コじゃん……俺、ウ〇コじゃん」

あまりの衝撃で語彙力消失。呆然である。

――「ねえ…どうして……そんな……」

きっとスタッフはホッとしていたに違いない。やはり天だか神だかは、どうしてもどうしても俺に負けさせたいらしい。

やはりこの世界はスターとモブの2種類で成り立っており、後者が勝つことなど許されないのかもしれない。

総投資は32,000円。デビルラッシュ後に移行した鉄拳ラッシュでどうにか奮闘し900枚を獲得したが、天井までハマるような台に用などない。

U先輩の状況はフロアすら別なので分からないが、きっと普段は見せない本気を出しているハズだ。ノーマルタイプゆえ派手な出玉ではないにしろ、差枚数はプラス域と思っていい。

俺の差枚数は約-700枚。まずはこれをチャラに戻………

――「ん!?」

鉄拳2と直角に交わっている番長2のシマ。その中の空き台に目が止まった。

――「ちょっと番長2見てきていいスか?」

開店直後からU先輩が座ったため、番長2のシマは注意深くチェックしていた。あの空き台はたしか………

――「やっぱり! 通常頂(※)引いてた台だ!」

「通常頂」とは?
ボーナス非経由の直撃「頂RUSH」のこと。当選率は高設定ほど高い。

前回も記した通り、通常頂1回程度で上か下かを判断するのは難しい。しかし、今日はこのホールのイベント日だ。加えてホール側も、この番組の重要な一戦が行われることを把握しているハズ。

看板機種ともいえる番長2に6を入れてくる可能性は高い―――。
 

感謝。

即座に確保し、正確に差枚数を把握するためメダルを流して台移動。無論、連チャンゾーン抜けで即ヤメされていたのだが、わずか4,000円で……

――「よっしゃ、狙い通り!!」

小役解除で射止めたBB中に7が揃って頂RUSHに突入! その後もボーナスと上乗せが絡みまくる展開に!! 出玉はあれよあれよと800枚を突破! チラリとカメラを振り向くと、遠くに心配そうに見つめるプロデューサーの顔があった。

――「………(スミマセン!!)」

学生時代のバイトの頃から世話になってるプロデューサーだ。彼を悲しませるようなことはしたくない。

でも、俺もライターとして、そして番組出演者として譲れないものがある! 娘だって生まれたんだ。贅沢をさせたいとは言わないが、せめて不自由のない暮らしはさせてあげたい!

パチスロライターの娘だからといって、日陰を歩くような思いはさせたくない!!

嫌われたって上等よ! ヒールを貫いて売れた先輩だってたくさんいる。俺もその道を進むまでだ! そんな強い気持ちでプレイを続けると、レバーONでカットインが発生。液晶に従いMAX BETを押すと、轟のセリフが「往生せいや」で+30G以上が確定。

左リールを止めると上段に弁当がズルリ。

大都技研の機種はコレが堪らない! いい意味で“チャンス目ゲー”。通常時であれART中であれ、とにかくチャンス目さえ引いてしまえばどうとでもなる。逆にチャンス目を引けないと苦しい展開になるのだが……。

――「はい、チャンス目いただ……おおん!?」

+30G以上確定の「往生せいや」だから上乗せ確定のチャンス目だと思っていたが、まさかの弱弁当揃い! 演出通り+30Gの可能性もあるが、+50Gや+100Gも十分有り得る。期待を込めてMAX BETを押すと……

台「ビシュビシュビシュビシュデュワ~ン!」
――「はい、勝ちました」

高めの+100G!!

U先輩もハナハナでツモっているのかもしれない。いや、あの人のことだ。この降板を賭けた最下位決定戦という局面なら、きっとツモってくるハズだ。

しかし、今はART機時代である。ART機を打たない限り、リーグ戦では勝ち残れない。

そう教えてくれたのは、ほかならぬU先輩だ!

誰よりもエンターテイナーで、魅せるパチスロを打つU先輩。そして当番組のスタートから看板スターとして支えてきたU先輩。ありがとうございました!

俺はまだまだ半人前だけど、これからはA先輩やマコト先輩、そしてスターの頭角を現しはじめているHくんとともに、番組を盛り上げていきます。

大変お世話になりました―――!!!
 

サヨナラ。

U先輩「というわけで、敗退したラッシーくんから最後のあいさつを」
――「え~、短い間ではございましたが……」

負けた。

番長2は伸びた。
一撃での獲得枚数は1,300枚を超えた。

しかし、U先輩もガッツリ出していたのである。ハナハナで約2,000枚。しかも、後日判明したことだが、そのハナハナの設定は2だった。

結論:スターには勝てない

ちなみに後日の総集編収録時になるが、俺の番長2は設定6だったと判明。番長2の6を打って、キングハナハナの設定2に負けたのである。

やはり人間には、持って生まれた役割があるのかもしれない。U先輩は主人公で、俺は………。

かくして俺のリーグ戦は、たった4シーズン(約1年)で終わったのだった。
 

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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