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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2020.08.04

嫌われホールの使い道~悪魔城ドラキュラ~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

この街は嫌いだ。

人が多いうえに通りが狭いという物理的要因も否めないが、そういった表面的な理由ではないような気がしている。しかし、自分でも何が気に入らないのか上手く説明できない。

それなら別の街に移動すればいいのだが、通わざる得ない理由があった。

攻略誌「H」で先輩2人と続けてきた連載が終了。さらに4誌あった攻略誌のうち2誌が休刊になった。休刊と言えば聞こえはいいが、再スタートする保証はない。実質的には「無くなった」と認識すべきだろう。

そう。この時の俺は、ライター歴4年目にして仕事の大半を失ったのである。

仕事で稼げないのなら、やることは1つだ――。
 

スタイルくずし。

その街は、尊敬する先輩「虎さん」の地元近くにあった。しかしながら、虎さんとその街を回った記憶は1度もない。虎さんの口からその街の名前すら出なかった理由は、通い始めた初日に分かった。

高設定が見当たらないのである。たとえイベント日であっても。虎さんも俺も、立ち回りのメインは高設定狙い。それゆえこの街には縁がなかった。


そんな街を当面の主戦場に選んだには、2つの理由があった。

①駅周辺にホールが多数
②ライバル(プロ)が少ない

理想を言えば高設定狙いを貫きたいが、そうとばかりも言っていられない。手堅く勝つなら、やはりゾーン狙い・天井狙いが最適だ。いわゆるハイエナである。大きな駅周辺にホールがひしめき合う激戦区ならいくらでもあるが、そういった地域はライバルが多すぎる。そんなわけで、都市部から少し外れたこの街に通い始めたというわけだ。駅周辺には5店舗が軒を連ね、少し歩けばさらに1店舗がある。


宵越し天井狙いで打てたのは「青ドン」の1台のみ。宵越し狙いが有効な機種の前日終了時ゲーム数は全てメモしてあるので、これから稼働して回されるのを待つしかない。もちろん当てられてしまえば終了なのだが――。

ひとしきり駅周辺の5店舗を回りきると、午後の稼働に備えて早めの昼食をとった。食べている間に狙い台が空くかもしれないので、あまり時間は取れない。湯がくだけの簡素な蕎麦を腹に入れつつ、これから巡回するコースを考えた。

唯一、換金ギャップがあるP店はラストでいい。まずは比較的稼働が高い駅前の2店舗。そこから3分ほど歩いて天井付きノーマルタイプが多いT店へ行き、その後、大通り伝いにS店→P店と回るのがいいだろう。駅から遠く離れたK店は稼働が極端に少ないため、足を運ぶだけムダ。切り捨てていい。

蕎麦屋を出ると、駅前のI店へ向かった。案の定、稼働率は他店舗より遥かに高い。正午の少し前でこれだけ良いのは、やはり駅前という立地のせいだろう。狙いのウーロンは…すでに稼働して当たっている。そしてエヴァ約束は…未だ1Gも稼働していない。

次いで隣のG店→少し離れたT店、そしてS店と見て回ったが、期待値がプラスの台は1つとてなかった。

そうだ。この街が嫌いな理由は、ホールに元気がないからだ。駅前のI店だけは賑やかだが、それは立地に頼っている部分が大きい。データ表示器を見て回ると、どうしても萎えてしまう。他店舗など言うまでもない。言うなれば、街全体が常時ベタピンのような雰囲気なのである。

だが、設定が変更されないからこそ、宵越し天井も狙いやすい。ちなみに初代・赤ドンの天井を4日越しで拾ったのもこの街である。

残すは街で唯一換金ギャップがあるP店のみ。期待値がプラスとなる打ち始めラインがより厳しくなるため気は進まないが、それでもボウズよりはマシだ。これまで何度も助けられた経験があるし…。そうあまり期待せずP店へ入ったが――。

――「は? 何コレ!?」

そこには目を疑う光景があった。
 

喰える名機。

そのシマはパチスロフロアの中ほどにひっそりとあった。朝から稼働した形跡はあるものの、現在は4台すべてが空き台になっている。会員カードを適当な台のサンドに挿し、貯メダルを1,000円分だけ引き出す。そして各台に1枚ずつ投入していくと…俺の目は2台の液晶に釘づけになった。

――「は? 何コレ!? …十字架が4個と5個!?」
 

▲5号機「悪魔城ドラキュラ」(KPE)

2009年1月に登場したボーナス+ART機。ART「バトルゾーン」の純増は約1.1枚/G。1セットは30Gで、セットのラストで継続バトルが発生。そこで主人公のラルフが倒れなければ次セット継続確定となる。 また、ボーナスはBIGとREGの2種類で、BIGなら約260枚、REGなら約45枚を獲得できる。

ART抽選はボーナス成立時に行われるが、それに漏れてもART突入のチャンスは残る。 ART非当選のボーナス後とART終了後はCZへ移行。CZはチェリー入賞(左リールの3択)で終了となるが、転落させずに規定ゲーム数を消化しきるとARTに突入する。このチェリー回避→ART突入という流れがスリリングで、ゲーム内における大きなアクセントとなっていた。しかし、この機種が人気を博した理由はほかにもあった

――「十字架5個とかマジか!?」

空き台であることを再度確認しスグさま着席。既述の通りボーナス成立時はART抽選が行われるが、そこで重要となるのが「十字架の数」なのである。

ボーナス成立時に十字架の数に応じ抽選されるのは、正確に言えばCZの規定ゲーム数だ。そこで0Gが選ばれると、ボーナス終了から直接ARTに突入する。
 

十字架システム
CZの規定ゲーム数は最短0G(即突入)~最大40Gで、基本的には十字架の数が多いほど短い規定ゲーム数が選ばれやすい=ART突入の期待が高まるというわけだ。ただし0個の場合のみ例外で、その際の規定ゲーム数振り分けは0Gor10Gと極端に短い。ちなみに十字架は最大6個で、6個所持ならCZは必ず0G=ボーナス成立時点でART確定となる

十字架が5個の場合の規定ゲーム数振り分けは…
  0G…50%
10G…10%
20G…40%

つまり、最悪でも20Gを耐え凌げばART突入となるわけである。3択チェリー確率は合算で約1/12。成立しても2/3で入賞を回避できるので、20G程度なら自力回避も難しくはない。

そんなわけで「悪魔城ドラキュラ」は十字架狙いの立ち回りが非常に有効だった。しかし、具体的な攻略効果が出回るまでには時間がかかった。編集部でも攻略効果があるだろうと言われていたが、まだ確証がない状況だった。俺も自身の実戦結果からも効果はあると確信していたが、同様に早期段階から攻略効果に気付いたプレイヤーは多く、なかなか狙い目となる台は見つからなかった。


十字架が5個以上なら無条件で確保。4個は微妙だが、400G以上ハマっていれば期待値はプラスじゃないかとのウワサだった。ちなみに通常ゲームで1,000Gハマると天井ARTに移行する。天井ARTの純増は0.2枚/Gと控えめだが、ボーナス成立まで継続するうえ、天井ART中のボーナスは十字架6個扱い=ART確定となる。そのためハマリ台狙いも有効だった。

まだ攻略効果がハッキリしていないといえ、まさか1店舗で同時に2台も対象台を見つけられるとは!! 早く5個の台で取りきれば、4個の台も打てるかもしれない――!?
 

歴史に残る名曲。

打ち始めは約280G。そこから8,000円を入れたところ、500G手前でBIGがヒットした。十字架は変わらず5個だが、6個すべてが揃うことは滅多にない。

ちなみに十字架獲得システムは説明すると長くなるので割愛させて頂くが、十字架獲得=即表示とは限らず、見た目以上に所持している可能性もある。

そして青7を揃えると…
「ドゥンドゥドゥンドゥドゥ~ン♪」

――「キタキタキタ~~~!!」

5号機史に残る名曲「Trezire de Spirit」がスタート! このBIG中BGMが聞きたくて打っていたプレイヤーも多いハズ。このBGMも、この台が名機と讃えられる要因の1つだ。

そしてBIGを消化しきると、即座にARTがスタート。どうやら無事に0Gが選ばれていたらしい。ARTは継続率管理で、継続率は66%・77%・88%・99%の4種類。継続抽選に漏れるとバトルに敗北し終了となるが、もちろん終了後のCZからARTに再突入する可能性もある。

終日街を歩き回っても、これほど好条件の台に出会うことは珍しい。1日に1~2台だ。今日の収支はコレ次第。伸びてくれ――!!
 

ホールの使い方。

およそ1時間後――

苦悶の表情を浮かべたラルフを食い入るように見つめる俺。こんな危機は幾度も乗り越えて来たが……

ドサリと崩れ落ちるラルフ。

――「く~、負けたか~」

ARTはナント17連まで継続! 途中でBIGも3発絡み、およそ1300枚の出玉を獲得。1回のハイエナにしては十分な結果だ。が、ARTが連チャンしている間に十字架4個の台が取られてしまい、またもや近所のホールを巡回することに。

出玉を会員カードに入れ、スグさま駅前のI店に向かった。

I店の稼働は順調に上がっており、さきほどまでいたP店とはまるで違う賑わいだった。しかし、ノーマルタイプにも悪魔城ドラキュラにも打つべき台は見当たらない。次いで隣の店→T店と回ったが、やはり打つべき台は1つもなかった。

T店の悪魔城ドラキュラは全台稼働中。次に向かったS店も、5台中4台が稼働中である。そんな人気機種のオイシイ台を見つけられたのはラッキーだったと……



いや、待てよ。
なぜP店だけユルい!?
急いでメモ帳を見返すと…

これまで十字架狙いを実践したのは、さっきの1回を含めて11回。そのうち7回がP店ではないか!!

つまり、P店でだけ極端に落ちているということ。これは一体――

――「ハッ!? なるほど…」

気が付いた。俺がP店を避けていた理由こそ、P店で十字架を拾いやすい理由なのだ。


駅から離れたK店も含めると、この街のホールは全部で6軒。そのうち5店舗は等価交換で、P店のみ唯一換金ギャップがある。この街のプレイヤーは等価交換に慣れており、特に若い層はP店に寄りつかない。ハイエナなら、なおさら換金ギャップが効いてくる。それを嫌っているのでは――!?

P店以外もスロプロは少ないが、知識のある若者は当然いる。でもP店ならば、ほとんどいない。ここなら容易に十字架を拾えるんじゃないか!?

換金ギャップはたしかにネックだが、そのぶんは試行回数でカバーできる! この街でART機のハイエナをするなら、最も効率がいいのはP店なのでは――!?

俺がパチスロを始めた頃は、すでに等価交換が主流だった。それゆえ俺も例に漏れず等価交換至上主義で、交換率の低いホールを敬遠しがちだった。しかし、目的(立ち回り)によっては「あえて低交換率のホールを狙う」という選択肢もアリなのだ!

こうして俺はしばらくの間、この不人気P店をメインに立ち回ることとなった。
 

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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