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俺とストラタス
俺とストラタス
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たれめさん
ストップボタン押すために仕事してる - 投稿日:2017/01/17 22:48
2016年8月。高砂電器産業が社名変更し、株式会社コナミアミューズメントとなった。
古くは0号機時代からパチスロを作り続け、ドリームセブン・タンゴブラザー・必勝金閣寺物語など数々の名機を世に輩出し続けてきた。このまま高砂の名はパワプロとウイイレと遊戯王とスポーツジムの濁流へと飲まれていってしまうのだろうか。
僅かな期間ではあったが、高砂が俺に与えてくれた興奮に最上級の賛辞と精一杯の愛を込めて。
初めて打ったのは導入されてすぐの頃だった。地元にある、新台であれば一も二もなく大量導入するようなチェーン店で、深く考えずに着席したのが最初だった。
「戦律のストラタス」…元ネタ知らないなぁ…まぁ良いか。新台だし。
席に着いて、まずは何処のメーカーの台なのかを確認する。もう二度と触るまいと心に決めたメーカーの台であったのならば、すぐさまメダルを流して漫画コーナーで新宿スワンの続きを読もう。
そう思いながら液晶のすぐ下を見ると、そこには「TAKASAGO」の文字が書かれている。
TAKASAGO…高砂か!心が一気に沸き立つのを感じた。いつの間にこんな台を出していたんだ、水臭いじゃないか。新台が出ると知っていれば導入日に徹夜で並ぶくらいの気概は持ってるぞ俺は。あくまで気概だが。
慌てて携帯で情報を集める。なるほど、耳慣れないこの版権はKONAMIのゲームが原作のようだ。KPEの子会社になった繋がりか。どんなものかお手並み拝見だ。高まる期待感を他所に、なかなかどうして一筋縄には行かない台だと知るのに、そう時間はかからなかった。
「戦律のストラタス」は擬似ボーナスとAT「
戦律RUSH」で出玉を増やす。ともに差枚数管理型となっており、純増は1ゲーム約3枚。目玉は第7の設定と銘打たれた「帝特六機モード」。突入すれば設定6を上回る確率で抽選を行う状態となる。
通常時はレア小役でポイントを貯め、32ゲーム毎にCZの周期抽選を行う。当選すれば「TOPモード」か「CLIMAXモード」に突入するのだが、ここに、俺がこの台に魅入られることになった特徴がある。
通常、周期は32ゲームなのだが稀に次の周期にポイントを持ち越すことがある。それは前兆中だった場合だ。フェイクか本前兆かを問わず、当該周期中に前兆に突入した場合、次の周期でポイントをまとめて抽選する。それだけならば前兆入ればCZ入りやすくなるなで終わるところだが、ここに「帝特六機モードは基本的にCLIMAXモードを経由しないと入らない」という事実を加味すると話は大きく変わる。
貯めたポイントは液晶左下を走るミニキャラの纏うオーラの色で示唆される。オーラの色が青や黄色の時に強レア役を引けば32ゲームの前兆に突入するため更にポイントを貯める猶予ができるだけでなく、ポイントも加算されるのでCZ突入の期待度が増す。緑より赤、赤よりピンクのオーラの方がCLIMAXモード突入にも期待できるため、可能な限りポイントは貯めた状態で周期抽選を受けたいのが人情というもの。オーラの色をMAXまで上げ、無事CLIMAXモードに入れて成功させ、振り分け打ち勝てば晴れてエクストラ設定である帝特六機モード突入となる。
ストラタスは強レア役による前兆とゲーム数による前兆、そしてポイントを示唆するオーラの色によって、通常時に見事に叩きどころを演出しているのだ。
このポイントによる抽選は通常時だけにとどまらず、ボーナス中も行われている。BIG中はレア小役とリプ連でポイントを貯め、AT「戦律RUSH」を目指す。これもまた、役物の色で貯めたポイントが示唆されるようになっており、200枚取りきるのが先か役物をレインボーに光らせるのが先か、胃をキリキリさせながら打つこととなる。
ストラタスを打つ上で逃れることのできない、ポイントを貯めていくというゲーム性。これが俺のM心に火をつけることとなった。
赤まで行った、赤まで行った。あと少しなんだ。あともうちょいで戦律RUSHだ。リプレイ…リプレイをちょいと二、三連させれば押し込めるはずなんだ。頼む頼む。リプレイ来い。…きた!もう一回!ダメだベルだ!くそっ!あぁ今度は弱チャンス目がきた!頼む頼む。もう引き返せないぐらい突っ込んでるんだ。ここで入れないと終わる…明日からガムと水道水で生きることになる…あぁダメだ…終わった…もうダメだ……スイカで行ったぁぁぁ!!
といった具合に、非常にワクワクしながら台と向き合うことができた。
レアフラグでドカンと突き刺すのも快感ではあるが、コツコツと貯めてきた結果が実を結ぶ瞬間というのも、また一つの快感である。どちらの方が上だと優劣をつけるものではないが、後者はやきもきする展開でこそ燃え上がる、所謂パチスロドMにはうってつけであると思う。
帝特六機モードに入った時の圧倒的な達成感もこの台の大きな魅力だ。突入すればAT確定。ATは必ずボーナスが一つ付いてくるため、5〜600枚は簡単に獲得できる。AT終了後は最低50%で帝特六機モードがループし、REGでは転落しないという仕様。嫌が応にも期待が高まる。BIGからATに入れられる気がしない、今日はもうだめだ、そんな日でも帝特六機モードに入れば形成逆転。今なら何でも出来る気がするという無敵感は堪らなく心地いい。
積み重ねがものをいうゲーム性故に、ポイントよりもフラストレーションが貯まることもしばしばだが、それを引いて余りある高砂愛と帝特六機モードに魅了され特攻してはコテンパンに叩きのめされることとなった。
ホールに設定が入らないという時代を逆手に取り第7の設定を売りにしたこの台は、メインストリームとなることなく次第に姿を消していった。
しかし、今思い出しても…いやぁ…いい台だった。AT中になんとか敵五体倒して殲滅RUSHに入った時の安堵感、カットイン時の中押し白7上・下段の一確、期待値1500枚のフリーズ引いて1500枚ちょっとで終わった時の苦笑い、どれを思い出しても懐かしさで堪らなくなる。曲も良かった。中でも「Gravity」は名曲だった。復活演出の時にサビから流れ出すのがカッコ良いんだ…。REGが地獄な事以外は大方満足していた。
泡沫の最高設定と自虐の興奮を与えてくれた高砂に感謝を送り、締めとしたい。
高砂よ、今はただ眠れ。いつの日か、再び天下にその名を轟かせる日まで…
6
たれめさんの
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このコラムへのコメント(4 件)
ひたすら耐え忍ぶのがそのうち快感に変わります笑
頑張ってください
二択のベル外しがズバスバ決まった時は快感でしたね〜
3段階目行った時はもう…