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たっちゃんとのお時間
たっちゃんとのお時間
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タイルまんさん
世の中で一番必要ないものって知ってる? お金だよ。 お金さえなきゃ戦争だって起きず平和になるんだ…。 だから皆のお金を処分してあげるからオラに皆のお金をわけてくれ! - 投稿日:2015/11/11 22:28
はいどうも。
よろしくお願いします。
まだヒモ…いや居候だった頃の20代前半の話。
たっちゃんという幼稚園からの幼馴染と共に俺の居候先の最寄の駅の吉祥寺でパチンコを打つ事になった。
たっちゃんはパチンコ派である。
釘など読めない。
が、ヒキが強い。何故こんな奴らばかりが周りにいるのか?
彼の得意機種は牙狼、慶次とメジャーな所。
慶次に関しては
「ストロークを右に溢れる位めっちゃ強く打って回る台は良台!」
という謎のオカルトを公言している。
右に溢れるなら損してると俺は思う…。
そんな彼と一緒に朝から打つ事になったのだが問題が1つある。
彼女がパチンコ嫌いである。どこかで聞いたフレーズである。しかし紛れもない事実なのだ。
パチンコ行っていい?
なんて家を追い出されるフレーズをわざわざ言ってはいけない。
しかし当日の朝9時にはたっちゃんと合流できた。
た「お前今日彼女さんは?」
俺「大丈夫!説得してきたから!」
説得…よく話して分からせる事。説き伏せる事。
一般的な意味はこうである。
説得…根本を隠して表面的な部分を強調して主点を置き換える事。
タイルまん的な意味はこれ。
つまり
俺「明日朝からたっちゃんと会うんだ」
彼女「へぇー!どこで?」
俺「吉祥寺」
彼女「朝から何すんの?」
俺「とりあえず朝マック」
彼女「その後は?」
俺「まー適当にブラブラしておくよ」
彼女「…ブラブラ?」
俺「たっちゃん買い物したいっつーからそれに付き合う感じだね。昼間から彼女と会うらしいしそれまでの時間潰しだよ」
彼女「それだけ?本当に?」
俺「いや会うのも久しぶりだからね?どっか店に入って喋るくらいじゃん?本当久しぶりだわ。しかし地元の奴と東京で遊べるなんて本当楽しみだよ。」
彼女「そーなの?」
俺「そりゃそーさ!だって田舎もん同士が遠くの地で一緒にいるなんてさー!」
彼女「私こっち出身だからよく分からないな」
俺「今回はたっちゃん時間ないからだけど今度は飯一緒に行こうよ!」
彼女「あー、いーね」
俺「なんこオススメの店とかある?」
彼女「何食べたいかにもよるけど…」
お判り頂けただろうか?
たっちゃんに久しぶりに会うという大海原の様な広さの表面的な部分を強調して根本を隠す。
深海なんぞに潜水をさせない。
浅瀬でバシャバシャ遊ばせといて沖の方に行こうとするもんなら
「ほら!綺麗な貝あったよ!あ!蟹とか小魚泳いでる!見てみなよ!」
と、粘る。
それでも沖に興味を持ってる…つまり疑ってくるのなら
「あそこに海の家あるよ!行こうよ!俺奢るよ?何食べたい?」
この様に地元の奴と〜という様に興味をズラしてやるのだ。
更に保険として今度は飯一緒に〜という事を言っておく。
別に嘘などついてはいない。
深海に潜らせていないだけである。
そして当日の朝に至る訳である。
勿論3万負けた。
最早、何を信じていいのか分からない状態で座ったのは
怪傑ライオン丸
冷静さを失い謎の台に座ってしまった。
凄くつまらなかった。
つまんねぇーーー…
けど出さなきゃいけない!
出ればいい!
そこにたっちゃん登場。
た「何故これを選んだ!?」
俺「引き寄せられた…」
た「…君さぁ、さっきもKISSの謎の台打ってたよね?」
俺「うん…」
た「…勝つ気ある?」
俺「ライオン丸は負けないよ!!!」
た「いや…君は負けてるよね?」
俺「とんでもない事故起こるから!」
た「これじゃ無理だろ…」
俺「ライオン丸なめんな!」
た「なめるよね…こいつじゃ取り返せねーだろ」
俺「俺は大器晩成型だ!」
た「意味分からん…パチンコの大器晩成型ってなに?俺とりあえず牙狼打ってるから…」
呆れた顔でたっちゃんは去って行った。
彼…真人間なのです。
打っていると横目に人影が見えた。
今度はなんだよ…どーせまた俺を罵りにきたんだろ!?
罵り足りなかったか!?
俺を罵るのはいいけどライオン丸は罵るなよ!!!
ライオン丸ちゃんが機嫌悪くなっちゃうから!!
振り向くと知らないおばさんがニヤニヤしながらこちらを見つめてた。
誰だ…!
なんでニヤニヤしてる?
危険と感じてすぐ台に顔を戻す。
が、
手遅れだった。
肩をトントンと叩かれた。
こーなってしまったら選択肢は振り向くか左ストレートかショートアッパーを繰り出すしかない。
しかしそんな事で警察に連行は御免なので渋々振り向く選択をした。
いや顔ちけーな!
ニヤニヤしたババア顔ちけーな!
歳は多分50代…いや60代か?
……
そしてくせーな!
「出てる?」
ニヤニヤババアの一言。
出てる訳ないじゃん!
なんなの?目が見えないの?
馬鹿なの?
微笑みながら首を横に振る。
アイアム大人。
そして台に顔を戻す。
また肩をトントンと叩く。
ハンドルを離してコークスクリューブローをにやけ面にぶち込んでやるという選択肢も増えたが辞めておいた。
恐る恐る振り向くと顔の位置また近くなってる。
距離感馬鹿な人だろ。
いや…しかし臭うわ…。
「そんな事より…飲みに行かない?」
事故ったーーーーー!!!
いやどんな事よりだよ!!
ババアこの野郎!
気持ち悪い!
ライオン丸何引き寄せてんだよ!!
当たりをおくれ!!
ババアじゃなく当たりをおくれよ!!!
本当に血の気がサーーーッと引いた。
動物を追い払う様にシッシッと手と顔でジェスチャーをして追い払った。
酒臭かった…。
多分アル中だろ。
昼間っからあんな酒気帯びてんのなんか…。
気持ち悪い…。
怖っ!
ライオン丸あのババアやっつけてよー!!
段々と時間が経つにつれ恐怖が出てきた。
もうここから出たい…!
気持ち悪い!
そんな時に限ってライオン丸めっちゃ回る!
いやいいよ!
飲まれてもいいよ!
ライオン丸無視してチャンスゾーンみたいなのに突入!
ふざけんなよライオン丸!
無事何事もなく抜けたので即やめでたっちゃんを探す。
牙狼でうなだれてた。
ライオン丸馬鹿にした報いだ…!
いやそんな事はどうでもいい!
俺「おい!おい!!出るぞ!」
た「は?何したの?」
俺「事情後から話すから出るぞ!」
無事生還して事情を話す。
どちらも負けたのでまーお茶でもするか…的な話をしていると
財布が無い!!
と、たっちゃん。
置き忘れた!
戻る。
ライオン丸馬鹿にするからだ…!
ライオン丸からの報復だ…!
行きたくないから下で待っているとアル中ババアを発見する。
ヤバい!
俺その辺にあるタウンワークで顔を隠す。
ドラマのような事をやったが意外とばれなかった。
酒奢ってもらう為にパチ屋の中フラフラしてんのかな。
それ以来その店には近付いていない。
財布は無事見つかった。
そして彼女へのアリバイ工作の為にドトールで茶をしてその日は別れた。
ライオン丸という台が世から消えた数年後…
家を無くした俺は彼の部屋に転がり込む事となる。
ご静観ありがとうございました。
8
タイルまんさんの
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このコラムへのコメント(6 件)
ライオン丸が面白いと言われる日が来るなんて…故ライオン丸もあっちの世界できっと喜んでくれてるでしょう…。
メーチャークーチャー怖かったっすわ!!
あざっす!気持ちだけ席を譲ってあげましょう!気持ちだけ!