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打ち込めると云うは不人気であることと見つけたり
打ち込めると云うは不人気であることと見つけたり
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mareさん
めあです よろしくお願いします - 投稿日:2024/01/23 12:56
指示された色と逆の色を狙う戦国無双…現れたキャラのパンツと同じ色を狙うキン肉マン…パンクを回避するナビの話なのだが、わかりにくくて今思い返してもどうかしてるだろ…と思う。
スロットを始めて2年くらいの頃、パンク役が成立するたびに憔悴していた私。万全を期すために10周近くタイミングを計らないと押せなかった。
そんな隣で涼しい顔をしてパンク役を回避していく周りの打ち手達に憧れていた。
ホールに馴染んでいるように見られたいと思うものの取り繕ろう方法もなく、かといって当たらないことを祈るわけはなく。
ARTが長く続く事よりパンクせずに終わる事に喜んでるうちは彼らのようにはなれないな…と、ただ憧れが募るばかりだった。
パチスロ「バイオハザード」 山佐 2008.7
前述の2機種に比べれば、銃を構えたのが男性なら青バーを、女性なら赤バーを押すバイオハザードはナビの頻度やリスクも含めてまだ良心的に思えた。
極めて静かな通常時、レバーを叩くと同時に激しい音を伴いフラッシュが走る演出や、第1停止でクリーチャーが陰から現れる演出にはその都度驚かされたものの、これに関しては周りの打ち手も似たような感じだったので、私も堂々とビビリ散らかしていた。
常時変則押しで遊技していたのはこの台が初めてだったと思う。設定差のあるボーナスや小役を見逃さないために2ndリールに青バー、その後3→1→4と止めていく。
もっともその頃の私は設定判別をする事よりは、周りの打ち手と同様のポーズをすることで帰属意識のようなものを感じられることのほうが重要だったのだと今では思う。
機種の見た目の格好良さにも惹かれた。
他機種に比べて横長のボーナス図柄に加え、4thリール機であることでより偏平さが強調されて、揃えたときの見た目が過度に美しかった。
キャラクターに日本語で機種説明とか野暮なことはさせないのも好印象だったし、ビッグを揃える第三停止目でcongratulation!と言ってくれるのも達成感を増幅させてくれた。
今スペックを見返したらボーナス確率は記憶より大幅に重く、低設定は安定して負けられそうなきついものだった。
それでも今なお惚れ惚れするデザインの台を涼しい顔で打てている気がする付加価値が私をバイオハザードに長い間執着させ、留年させた。
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スロットに対する自制心が効かなくなっていた。
度重なる留年を回避するには、もはや新しく出る機種たちが絶望的につまらないことを祈るしか無かった。
大学6年目、PVだったかスロット雑誌の広告だったか。大好きな漫画『エアマスター』がパチスロで出るという知らせに「終わった…」と口を衝いて出たのを覚えている。
エアマスター IGTジャパン 2009.2
4号機北斗を意識した通常時の状態示唆やART中の継続率示唆は、北斗を知らない子供たちである私には新鮮に映った。
ART中の横シュー感のある曲は素晴らしく、アニメ版ED曲のマキシマム・ザ・ホルモンのROLLING 1000tOON・オープニング曲のジャパハリネットの烈の瞬が節目で流れれば、真綿で首を締められ続けているような感覚になる通常時が報われたような気持ちになれた。
26Gの無抽選区間とRT突入可能区間を往復する本機は、無抽選区間ではナビに逆らい意図的に青ブロックを取得する事でコイン持ちを上昇させることができた。機種を理解し攻略している!という感触は、私をより一層打ち込ませた。
もっとも、注意力に定評がない私はよく区間を勘違いしており、チャンスシンボルを止めても始まらないRTに血の気が引くことも多かったのだが。
原作屈指の名シーン、最終章で崎山香織と闘うシチュエーションは高継続+継続確定時の一部で見ることができた。
主人公に対して、「お前だけにわかってもらうために強くなったんだ!」と涙ながらに叫ぶ場面までは尺の都合で収録されていないが、当時スロットを共に打つ友人もおらず、一人でホールに向かい打ち続けるものの未だ店の雰囲気に馴染めているように感じられず、どこにも所在が無いように感じていた自分の気持ちと少し重なって、観るたびホールで涙を拭いていた。
人気はお世辞にも良いとは言えなかったが、理解を深めれば深めるほど面白く、そしてより深くイライラさせてくれるこの機種は私には大いにぶっ刺さり、1年の留年が追加された。
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そこから十数年。パンクに怯えることもなくなり(怯えなくなっただけでミスは未だにするし、なんなら増えている気さえするが)、ホールの景色にも溶け込めるようになったと思う。
長い5号機が終わり、6号機へ。勝手もある程度わかっていくにつれて過度な期待をすることや無闇に打ち込むような事も減ってきた。
そんな中、打ち込んだ量では他機種に劣るものの打ち込んだ密度で考えた場合、今後この機種を超える事はないと思うため書き留めておきたい。
設定判別の丁度良さ、低設定域の甘さも理由になるが、打ち込めた最も大きな要因は不人気機種であったことだろう。ひと月後にはカバネリが、その少し後には新鬼武者2がリリースされたのも向かい風だった。
キャッツ・アイ 平和 2022.6
特定日の店を調べて何かしら理由をこじつけてはキャッツアイへ。
抽選で良番が出た時は迷わず飛び込んだし、入場最後尾からおそるおそる向かっても空き台があった。
複数台ある手付かずのキャッツアイを端から判別し日が暮れて。早めに判別が済んだら近隣の店のキャッツアイも確認しに行く。そういう日が数ヶ月続いた。
ヒキや設定に助けられる日もあれば、全てに見放されてハイボール片手に帰る日でも翌朝にはどこのキャッツアイを打ちにいこうか?と準備する。
抽選に間に合わなくてもどうせ空いているという気楽さも良かった。
収支を考えれば別の機種を選択するべきだったし、その時期のメイン機種を旬の頃に触らなかったのは少し悔いが残る。
しかし、AT中のウェイト解除前の枠発光からどの演出に分岐していくかの間であったり、ボーナス開始画面の予想外のリールロックでレアなATシナリオ滞在を確認でき、特に何の見せ場もなく終わるはずだったATが、その日の明暗を分けるものになったり。こうなったら良いなとずっと妄想していた事が実現した時。打-WINによる特段上手くもないビタ押し精度の結果を見ながらその日の思い出を反芻する時。最近の機種では類を見ないAT中の出玉増加の遅さすら愛せてしまう、動画や写真映えしない素晴らしい瞬間が数多くあった。
早々にキャッツアイを見限った店もあれば稼働がつくことを信じていた店もあり、設定状況も悪くなかった事も幸いだっだ。結局半年ほどの間、ホールに居る時間の9割くらいをキャッツアイの前で過ごした。不人気だったからこそできた事だと思う。
今では設置が少なくなり、せっかくキャッツアイで鍛えた筋肉が衰えてしまうことを危惧していたが、スマスロ銭形のAT中がキャッツのそれに似ており鍛錬を再開できた。とはいえ無策で飛び込むには厳しい台で、肥大化するキャッツ筋と反比例して財布はやせ細っていった。銭形に比べればキャッツは穏やかで、そういった点も執着できた理由だと確認できた。
キャッツアイを超えて執着できるような機種がリリースされる事は今後無いように思うが、そんな日が来ることを祈っている。
ボーナス時の上乗せが大きく優遇される強シナリオ滞在が確認できた滅多に来ないチャンスなのに、ボーナスが引けず心が折れて今日はもう帰って寝ようとした最終ゲームでリールロック1段階からのチャンスリプレイ(対応役矛盾でボーナス確定)。そこから大きく伸ばすことができ、思えばここがあの日の分岐点だったのだな…と上手にレバーが叩けた左腕と、カメラに収めていた自分を写真を見直すたびに褒めている。
7
mareさんの
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このコラムへのコメント(8 件)
コメントありがとうございます!
エアマスター、横浜のベルシティに三台ほど設置されてたのですが、私以外にもファンがいたので長生きしてました
他店は早々に消えちゃいましたので、そういう部分でも恵まれてたのかなと思います
バイオ、台の雰囲気良かったですよね、雰囲気に金払ってた感じすらあります
残念なからそこまで打ち込むには至らずも結構好きでバイオシリーズでは一番打ってるかな
キャッツはビタ精度が自分ではキツく触りたくても座りづらく、残念だった台。
エアマスター>???
触ったことがない
コメントありがとうございます!
人気機種は良いところも悪いところも語り尽くされている感じがありますが、何も語られていない機種の良いところを見出していくのが楽しかったりするんだろうなと思いました!
キャッツ、まだ生きてるよ!
キャッツ含めて、今思えば打っておけばよかった台あったなぁ・・・
バイオ、打ってる自分も格好良いのではと錯覚出来るぐらい格好良かったです
グッドデザイン賞とか文化芸術賞とかにノミネートされてもおかしくないデザインだったと思います
キャッツアイ、また再導入されて人気が出てほしいような、されたら暮らしに支障出るので喜べなそうな不思議な感情です
強シナリオ引っ張って無双できますことを祈ってます!
コメントありがとうございます!キャッツアイ、本当に面白いので是非是非!
いかれた純増の遅さ(1枚/g無いかもです)にさえ耐えられる方なら!
仕組みとかフラグ気にするとさらに楽しく、よりイライラできます…
エアマスターは知らなかったです。。。
やはり、キャッツ!mareさんのせいで、見かけたら打っていますwなかなか無双できませんがw
今一番興味あるスロットがキャッツアイになりました。