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インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
2019.09.02
優しいのめり込み。偏愛系ライター『栄華さん』のいとおしさに溢れた人生。
「愛」という概念が日本に伝わったのはキリスト教文化の影響らしい。
それまでは「いとおしい」という感情表現が一般的だったそうな。これは今で言う所の「悲しい」とか「切ない」に該当する。形あるもの必ず壊れる。無くなる。消える。大切なものが諸行無常の流れに乗っていずれは消えてしまう運命を想い、昔の人は「いとおしく」なっていたのだろう。
──さて、今回のインタビュー・ウィズ・スロッターはそんなパチンコ・パチスロへの「いとおしさ」を誰よりもビンビンに感じさせてくれるこの方が登場だ!
▲栄華さんです! ドンッ! イエーイ! 拍手!
栄華さん基本データ |
☆48歳。O型。
☆小2で10円ゲームにのめり込む。
☆中学時代は妖怪と大江千里。
☆高校時代はローザ・ルクセンブルグにダダハマり。
☆人生で2回ののめり込み期。
☆作業療法士の国家資格保有者。
☆データカウンタを5つ同時に使いこなす。
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大変有名な方なので説明は不要かもしれませんが一応軽くしときますと、氏は「パチンコ必勝ガイド」のライターさんです。「パチテレ!」や「サイトセブンTV」などにも多数出演されてるのでそっちの方でご存知の方も多いかもしれません。
さらには一貫してブレる事なくパチンコをテーマにした曲を創り続けているポップバンド「テンゴ」のボーカル&作詞もされています。これもファンの間では有名ですね。バンドの活動に関しては以前岡井くんが記事にしてるんで、気になる方は併せてチェックしてみると良いかも。こっちも面白いッス。
そして! やっぱり栄華さんといえばパチンコホール探訪を抜きには語れません。たとえばレトロな面影が残る現役ホールや、あるいは既に営業を辞めてしまった元ホールの建物。そういう場所に実際に足を運び、そしてその現状を可能な限り撮影、保存、整理、さらには発表する。そういう活動を氏はされております。もはや文化事業。
なんかもう、いとおしさが実体化して物理的な質量を持ってるんじゃないか──と思うくらいの、規格外の愛を感じます。
パチンコ・パチスロライターが今日本中にどれだけ居るかちょっと分からないのですが、そっちの方面の立ち位置では間違いなくエクストリームなところにいらっしゃる御方ですね。
こりゃあどんな話が伺えるか楽しみじゃわい……! というわけで本編行きます! インタビュー・ウィズ・スロッター41人目、栄華さん編。どうぞ──!
小2で人生初の『のめり込み』を経験。
「どうも、はじめまして。あしのと申します!」
「はじめまして。栄華です。今日はよろしくお願いします」
「いやもう恐縮です。しかし、まさかこうやって栄華さんにまでお会いできるとは……。生きてたらとりあえず良いことあるんですねホント……。本日はよろしくお願いいたします。ええと、早速なんですけど、栄華さんお生まれは──京都ですよね。子供の頃はどんな子でした?」
「8歳の時に小説というか物語を書き始めて。そこからは空想したり妄想したり──。ボーッとしてましたねぇ」
「なるほど。鷹揚というか……。穏やかな子だったんですね。書いてた小説の内容はどんな感じでしたか?」
「よく人が死んでましたね」
「それはもしかして、フロイト的に分析したら凄い結果が出るヤツですかね」
「いえいえ。もっと単純な話ですよ。幼稚園の時かなぁ……。『傷だらけの天使』ってドラマがあるじゃないですか。あれ最終回で水谷豊が死んじゃうんですけど、わたしはそれを観て生まれて初めてドラマで泣いたんですよ。水谷豊死んじゃった! と思って。そしたらお母さんが『あんた泣いてんの? 大丈夫よ。これはお芝居だから』って教えてくれて。ああ良かった、水谷豊生きてたーって。たぶんその時に『人が死んだら感動する』みたいなのをわたしは学んだんだと思います」
「(笑)」
「あとはしつけとかが結構厳しい家だったんで、ストレスは溜まってたんだと思います。それで空想したり妄想したり──自分の世界って自由じゃないですか。そこで発散してたんじゃないかなぁ……」
「えー、纏めますと、ストレスの発散として、自分の世界で誰かを殺す──!」
「ちょっと不味いですね(笑)」
「んー。セーフ! 他になんか変わった思い出とかありますか?」
「そうですね……。小学校低学年の頃はそろばん教室に通うのがトレンドになってて、わたしも通わされてたんですけど、正直あんまり行きたくなかったんですよ。だから親を欺いて行ったテイにして──玩具屋さんで遊んでました」
「あら。いきなりやんちゃな。何して遊んでたんですか?」
「『ピカデリーサーカス』って知ってますか?」
「何か聞き覚えがある……。10円で遊ぶヤツですか?」
「そうです! それです。テテテテッてランプが回って──当たったらガシャーンガシャーンってメダルが出てくる……みたいな」
「あー……あった。ギリギリありました。ジャスコの屋上に……」
「わたしはそこでその『ピカデリーサーカス』にのめり込むわけですよ」
「のめり込み……!」
「完全なるのめり込みですよ。だって使っちゃいけないお金とかまで使うようになって行くわけですから──」
「使っちゃいけないというと、月謝的な……?」
「親がまだ寝てる朝の5時とかにそっと財布からお金をスッて──」
「いきなりグレた!」
「んー。まだ小学校2年生くらいだったんで、ただそろばん教室がイヤでピカデリーサーカスが楽しい。それだけの欲求を満たすための行動だったんだと思います」
「親御さん厳しかったんですよね? それバレた時やばくなかったですか?」
「見つかった時はもう──。それはそれは恐ろしい折檻を受けましたね……」
「おお……。そうまでして『ピカデリーサーカス』を……。そんな中毒性が高かったんですね……」
「子供が遊ぶものなのでそうでもないと思うんですけどもね。ただあの音と光と──。レトロゲームセンターとかに行くと置いてあったりするんですが、今でもあの音を聞くとゾクゾクっとします」
「ああ、原体験というか……。今の仕事につながってる感じはしますねぇ……」
「今の仕事の原体験でいうと、実は『ピカデリーサーカス』より前に縁日でパチンコ打ってるんですよね。あれ小学校に上がる前かなぁ……」
「水谷豊に涙してた頃か……。縁日っていうと、夏祭りのですか?」
「そうです。今はもう殆ど無いと思いますけど、わたしと同世代だと、縁日で打ったのが人生最初のパチンコだったって人が結構居ますよ」
「へぇ……。祭りでパチンコ。聞いたことないや……」
「だって、そもそもパチンコは露店で始まってるじゃないですか。戦前から。だから縁日にあるのは凄く自然な流れなんじゃないかなぁと思いますけどね」
「おお……。すげえ勉強になる……。なんかありがとうございます」
▲栄華さんのバンド『テンゴ』マッチも趣深き
「そう言えばお爺様がギャンブル好きだったみたいなのを一回どこかで拝読したんですけども、どんな方だったんですか?」
「お爺ちゃんはギャンブル全般何でもやる人でしたね。博打に生きている──みたいな。それこそパチンコもパチスロも、あと花札とか競輪とか。福島なんですけど、わたしが小学校の頃、妹と2人で夏休みに預けられてた時期があったんですね。お爺ちゃんの所で過ごしなさいって。親はついて行かないから、みたいな。そういう夏が二年くらいあって。その時にお爺ちゃんと一緒にパチンコに行きました」
「どうでした? パチンコ」
「そうですねぇ。当時は10歳くらいで羽根物がちょうど出始めた頃かなぁ。蛍光灯がチラついてた事と、あとお爺ちゃんが耳に玉を入れてたのを覚えてます。凄く楽しそうで、いいなぁ──って。わたしもちょっとだけ打ったんですよ。田舎に行くといろんな人がお小遣いをくれるのでそれを使って。そしたらちょっと出て。お爺ちゃんにその玉を見せに行くわけですよ」
「何て言われました?」
「『オメェはウメェ!』って褒められました」
「(笑)」
「やった! と思いましたねぇ。もともと『ピカデリーサーカス』で鍛えられてて素質があったわけですよ。あと縁日で打った台もその時お店にあって。これ見覚えある! みたいな……。だからパチンコは最初っから面白くて。あーあ早く自分でも一人で打ちに行けるようになりたいなぁって。そういう想いはすぐに芽生えましたよね」
▲小学校五年生くらいの栄華さん。
『親友』と『音楽』と『妖怪』
「さて。次は幼年期を終えて……小学校高学年とか中学校とか。どうでした?」
「わたしね、引っ越しが多い人生で。小学校も3つ行ってるんですね。引っ越しってね、やっぱり子供の心に傷を残すんです」
「まー、あるでしょうね。それは絶対」
「いつしか『人付き合いが怖い』みたいな感じになってて」
「人付き合いが怖い……」
「やっぱ子供って残酷なので、転校生をいじめるとかね。そういうのがあって。ありませんでした? そういうの」
「ありました。まあイジメつってもドッジボールで手加減ゼロとか、ビックリマンシールのトレードでカモるとかその程度ですけども」
「そう。イケニエみたいなね。『また転校生来るぜ、イジメよう』みたいな。あれ転校を経験した人は全員そうなるんじゃないかなぁ。だからどうやったらイジメられないかとか、友達ができるかみたいな。凄く考えるわけですよ。当時は人から嫌われるのが人一倍イヤな性格だったので。一生懸命考えて……嫌われないように。好かれるように」
「うわなんかヤダ。刺さる。この歳になると胸に何か刺さる」
「でもね、わたしの場合変な正義感もあって……。転校生としてやってきたその日に隣の席になった女の子と話をしてたら、周りの女子が『ねえねえ』って。『あなた転校生だから知らないと思うけど、その子と仲良くしない方がいいよ。その子嫌われてるから。あなたまで嫌われちゃうよ』って」
「ウェーイ。女子ィ……」
「でもわたしそこで変な正義感を出して『嫌だ』って。『わたしはこの子と仲良くなるんだ!』って宣言して。そしてわたしも一緒に浮く……みたいな」
「あー、でも優しいっすねぇそれは……。大変だったでしょうけど、いい話だと思います。素晴らしい人です栄華さん。素敵です。その隣の子とは仲良くなったんですよね?」
「なりましたけど、やっぱり嫌われてるだけあって滅茶苦茶ウソツキで『ああこういう事か』って思いました」
「嫌われるには理由があった……!」
「(笑)でもウソツキだからって嫌っちゃいけないなって。そりゃウソツキな部分は気をつけないといけないけど、それを差し引いて仲良くしていこう。簡単に人の事を嫌っちゃいけない。良いところを探さないとダメだって。その子だけじゃなくて、それはもう今でもずっと思ってます」
「ああ──。なんだろう。世界観がキレイです。いやぁ、素晴らしい。『ポリアンナ』思い出しました……。中学校はどうでした?」
「中学はスタートラインが全員一緒じゃないですか。知らない人間同士。そこでいきなりパァーってなりました。それまで快活であった事なんて一度もないのに快活キャラに……。中学デビューですね」
「お! デビュー成功しましたか!」
「いや、成功しませんでした。パァーってなって優等生で正義感もあって……みたいな感じでやってたんですけど、すぐに実際はそういう人間じゃないというのが露呈してしまい、表舞台から姿を消すみたいな……」
「(笑)」
「スクールカースト的な意味でね。みるみるカーストが下がっていく感じの。パァーってやるのは違いました。わたしはそういう人間ではなかったです」
「うーん。残念……! 部活は何かやってましたか?」
「文芸部です。小さい頃から小説とかを書いてたので中学に入ったら文芸部に入ろうと決めてて──。で、文芸部って人気がないんであんまり部員も居ないんですよ。で、わたしそこで部長になるんですね」
「ぽい! 非常にぽい!! 栄華さんが文芸部部長。もうガッと入ってきますそれ。文芸部。文化祭は何か出展とかしたんですか?」
「しました。文芸部にひとつ部屋が与えられるんですけど、そこに大きな模造紙を張り出して──。ポエムとか、物語とか書いたり。あとは文集──」
「うわ読みてぇそのポエム……」
「あとわたし当時妖怪マニアでもあったんですね。水木しげる先生の妖怪辞典が出るだいぶ前──小学校5年の頃に『妖怪オール百科』っていうね……チェロスさんが凄い好きそうな本が出て──一冊全部妖怪の事が書いてあるんですけど、ハマっちゃってもうボロッボロになるまで読んで」
「(笑)」
「何ならブチブチに千切れるまで読むみたいな。それで妖怪に関する知識を身につけて妖怪小説を書いたり……あと『この妖怪に出会ったらこう!』みたいなのを一冊纏めて『妖怪攻略マニュアル』みたいなのを作ったり」
「ウケる! 当時から攻略誌を作ってたわけですね!」
「はい。結構複雑なんですよ攻略法。この妖怪は声がしても返事しちゃダメだけど、こっちのは足音が聞こえたら『お先にどうぞ』って道を譲らなきゃいけなかったり。あと対処法がないのも居るんですよ。だからこれはもう纏めた方がいいなと思って、誰に見せるでもなく……。一人で作っては楽しんでましたね」
「(笑)」
「あと中学2年の頃なんですけど、初めて親友が出来たんですよ」
「それは妖怪じゃなく……」
「人間です。女子です。その子はお兄ちゃんとお姉ちゃんが居て洋楽とかを教えて貰ってるので、大人の文化を知ってるんですよ」
「音楽!」
「そう。音楽。わたしもその子に影響を受けて色々聴いて……。段々仲良くなっていって、親友になって……。そうするとカーストとか自分の立ち位置を気にする状況みたいなのから一気に自由になりました。開放されたんですね。そこから今まで、ずっと開放され続けてます」
「大きな出会いですねぇ!」
「今思うとかなり大きいです。禍福はあざなえる縄の如し(※良い事と悪い事が交互にくるよみたいな意味)じゃないですけど、人から好かれてたのがある日突然嫌われたりだとか、集団に馴染んでたのがいきなり馴染めなくなったりだとか……そういう漠然と恐れていたものが、その子に出会ってからは一切ないですもん」
「なるほどなぁ……。人生観を変える出会い。そんなん無いなぁオレは……。やっぱりその子から影響を受けて音楽も色々聞いてたと思うんですけど、当時は何が好きでした? 流れからしてやっぱり洋楽にハマる感じだと思うのですけども」
「洋楽ももちろんその子から教えて貰って聴いてはいたのですけど、わたしが当時一番ハマって聴いてたのは大江千里さんです。まだ全然売れてない頃からファンクラブに入って──。最初ラジオで聴いたんですけど、曲と詞の世界に魅了されて……。ずっと聴いてましたねぇ」
「じゃあもう中学時代は妖怪と大江千里……」
「ですね!」
「あ、それから大事な事を聞き忘れた。好きな人とかいましたか。中学の頃」
「一応いましたよ。チョコも渡しました。突っ返されましたけど」
「つ、突っ返された。そんな事あります?」
「『オレ好きな人作らんようにしてるんやァ』って」
「生意気な中坊だなぁ(笑)」
「ね。なのでボーイフレンドとかは居なかったです。というか、周りに男の子の友達すら居なくて。よくマンガとか読んでると主人公には幼馴染の男の子とかいるじゃないですか。何で私にはそういうのが居ないんだろうなぁって。ちょっと悲しくなった事はありますね」
▲ホール探訪のお仕事道具
『ローザ』からの『トマソン』
「では次は高校時代ですね。……どんな感じでした?」
「高校はですね。やっぱり大好きなバンドに出会ったのが大きかったです。あれは高校入る直前の春休みだったと思うんですけどCDを買いに行ったんですよ。そしたらね、その時にレジでとあるアーティストのコンサートのタダ券を配ってたんですね」
「タダ券……。くれるんだ……」
「はい。ハガキ型のチケットなんですけど、2人まで一緒に行ける……みたいな事が書いてあって。でそのバンドが『ローザ・ルクセンブルグ』って言うんですけど……。知ってます?」
「あーっと……。フランスかどっかの政治家じゃなかったですっけ」
「えーと、バンド名自体はポーランド出身の革命家の名前なんですけど、ええと、なんて説明すればいいんだろう。『ボ・ガンボス』のどんとさんが、その前に作ってたバンドなんですね。『ボ・ガンボス』は分かります?」
「いやー……。初耳です」
「んー……。説明が難しい。もともとは京都でインディーズで活躍してたバンドなんですけど、ミディ・レコードからメジャーデビューするという事になって……。あ、ミディは分かります?」
「不勉強ですいません……」
「(笑)坂本龍一さんとか矢野顕子さんとかがいたレコード会社です。とにかくそこからデビューするという事になって、初めて大きな会場でコンサートをやるぞと。しかも地元の京都でですね。その時貰ったのはそのタダ券だったんですよ。最初は軽い気持ちで観に行ったんですけど、そこでわたしは物凄いショックを受けるんですよね」
「ショック……?」
「格好良すぎて。運命的な出会いでした。大好きになりました。ホントに。このバンドが好きで好きで好きで──。当時はね、『FMファン』とかでね。エアチェックとかするわけですよ。彼らが出てる番組を片っ端からチェックして……。するとある時、彼らだけじゃなくていくつかのバンドが出て、対バンじゃないけどリスナーからの投票が多いバンドが勝ち上がって次週に進むみたいな、そういう企画をやってて」
「あぁもうそりゃ、ファンとしては気合入りますねぇ」
「ですよね。あーわたしこれハガキ書こうと思って。一人で組織票を企てるんですよ。ハガキを一杯買ってきて──。ただ、全部同じ筆跡で同じ名前だったら流石にバレるだろうと思って、クラスの人たちに『わたし応援してるバンドがあるから手伝って!』ってお願いして書いて貰ったんですね。そしたら、ハガキを書いたうち何人かが興味を持ってくれて曲を聴いてくれてファンになって。それでクラスに『ローザ・ルクセンブルグを聴く仲間』というのが出来たんです」
「おお! 友達一杯できた!」
「はい! これももうかけがえの無い仲間ですよね。カーストとか関係ない自由な仲間──」
「めっちゃいい話じゃないですか……」
「はい。いい話なんですよ……。ただ全然パチンコ関係ないですけど──」
「ああもうそれは全然問題ないです。大丈夫です。大丈夫──。この時のお友達とは未だに繋がってますか?」
「はい。たまに連絡とってますよ。だからあの時タダ券を貰った所からこの繋がりが続いてると思うと、音楽の力って凄いなぁと思います」
「なるほどなぁ……。当時はひたすら『ローザ・ルクセンブルグ』を聴いてたと──」
「7~8割はそうですね。あとはインディーズのデモテープを漁ったり……。京都では有名なんですけどちょっとサブカル寄りのファッションビルに『詩の小路』というのがあって、そこに行くとデモテープのフライヤーというのがあったんですよ。これ面白そうだなぁと思って書いてある所に電話したんですけど、そしたらすごい丁寧な女の人が出たんですね。『デモテープ欲しいんですけど』って言うと『どこどこに行ったらあると思うんですけど、もし無かったら送りますよ』って」
「神対応っすね」
「そうなんですよ。ほんとに優しくて。で、直後に知るんですけどその人は『濱田マリ』さんだったんです」
「『モダンチョキチョキズ』のですか!?」
「当時は『砂場』っていうバンドだったんですけどね。砂場のマリちゃん」
「砂場のマリちゃん……!」
「対応がねぇ、本当に素晴らしくて。ファンになりましたもん」
「なりますよーそりゃ。……いやーでも、高校時代はかなり明るいですねぇ。友達と……音楽と。あ、ちなみにこの時は妖怪は……」
「妖怪はどっか行ってましたね。でも妖怪便箋は作ってたかな」
「……妖怪便箋!」
「そうです。それで友達とかに手紙書いてましたよ。メールとかまだ無かったですからね。それからね、高校の頃はもうひとつ大切な出会いがありました」
「お。いよいよボーイフレンドが出来たとかそんな感じですか?」
「いやいや。違います。トマソンです」
「ト、トマソン……。外人ですか?」
「え、知りませんか。赤瀬川原平さんの『路上観察学会』」
「申し訳ありません……。調べておきます」
「これは必ず調べてください。面白いですよ。わたしも『路上観察』という分野に今は接近してきてるんですけど、その原型が『トマソン』なんですね。トマソンというのは例えばどこにも繋がってない階段であるとか──、塞がれてしまった門とか。そういう無用の長物の事です。作られた時は何かしら意味があったのに、いつしか形だけを残して意味が失われてしまったもの──。それらを芸術として笑いながら楽しもう、みたいな感じです」
「トマソンっていうのは、何かの略なんですか?」
「ええとね、もともとの語源はジャイアンツの助っ人外国人選手にトマソンという人が居て、四番打者なんだけど全然役に立たなかった、みたいな所からとってるんですね」
「(笑)」
「それでいわゆる『路上観察』というのにハマり始めて、今の『パチンコホホール探訪』にも繋がってるんですね。つまり、わたしは自分が面白いと思うものをただやってるだけなんです。お仕事だから──っていうより、もともと好きだからですね」
▲高校時代の栄華さん
銀色の丸っこい悪魔。
「栄華さんは高校卒業後は京都女子大学文学部ですよね」
「なんですけど、一年浪人してるんですよ」
「あ、そうなんですか?」
「はい。高校3年になると趣味に耽ったりとかで、高校を休みがちになるんですよね」
「休みがちレベルでいうと、どのくらいですか?」
「まあ、週に2~3日休むとか。あとは遅れて行くとか……。単位をギリギリで落とさないレベルですね」
「セーフ! 余裕ですそれ。てか大体高3はみんなそうじゃないですかね」
「そうですよね。行かなくなりますよね学校。そんなだから勉学も疎かになり……。皆と一緒に未来に向けて切磋琢磨……みたいな感じもなく、案の定受験に失敗して、駿台予備校に通うことになるわけですが、予備校のすぐ隣がパチンコ屋さんなんですよね(笑)」
「あー、来ましたねいよいよ。銀色の丸っこい悪魔が牙を剥きましたか」
「いやー高校卒業したら行きたい! と常々思ってたから。当たり前のように行きましたね」
「最初は誰と行ったんですか?」
「予備校の入学式の帰りに一人で。予備校の入学式ですよ。やっぱ駿台ともなると予備校なのに入学式があるんですけど、その帰りに『行くぞ!』と思って隣のパチンコ屋さんに行って、たぶん三洋の『スタジアム』だと思うんですけど、それを打って。そして500円くらい勝ちました」
「黒字だ!」
「はい。めっちゃ楽しかったです。ずっとパチンコ打ちたくて卒業を待ってて。そして打ったらお金まで増えて。うわーッてなりました。うわーッて」
「いやー、それは人生決まりますね……」
「決まりました! ほんとに。一旦決まった。それからね、わたしはろくに予備校も通わず、パチンコにのめり込み始めるわけですよ」
「ピカデリーサーカスと同じ流れ(笑)」
「まあ当時は羽根物だったんでそんなに浮き沈みは無かったんですけど、ある時攻略誌を買うと、『究極の一発台セイヤ』って書いてあって。セイヤっていうのは当時のサンセイの台だったんですけども、究極とか言われると打ってみたくなるじゃないですか。だから朝『いってきまーす!』って家を出て予備校に行ったふりをしてその一発台を打ちに行って──。その雑誌に『ここの釘が開いてた方が良い』みたいなのが書いてあったんですね。そうか、ここが開いてた方がいいのか……。でも開いてるかどうかなんて目で見ても分からないよな。そうだ定規使おうって」
「(笑)」
「当時わたし童顔で中学生くらいに見えるって言われてて。髪の毛も太ももくらいまであるおさげだったんですけども、それが朝からパチンコ屋さんに来て一発台のコーナーでポケットから定規を出して、ガラスにパチッと当てて。よし、コレがいいなとか言ってるんですよ。周りはやっぱりビックリしてましたねぇ」
「こ、効果あったんですかそれ」
「いやー……。当たり前ですけど定規じゃ分かんないです。あとまあ一発台だしそんな簡単に当たるものでは無いんですけど、たまたま200円で当たったんですよね」
「すげえ!」
「当たった時はもう『どうしよう!』ってなりました。そしたらさっきまでビックリしてた隣のおじさんがスッと呼び出しボタン押してくれて。どうせ何も分かってないんだろうなってのが丸分かりですもんね。定規当ててますし。おさげだし」
「(笑)」
「当時は2.5円交換で4000発打ち止めだったかな……。だから1万円ですよ。当たったら。当時お小遣いで打ってたんで滅茶苦茶嬉しかったです。でも勝ったのはそれくらいですね。あとはほとんど負けてたんじゃないかなぁ……」
「栄華さんは予備校は一年だけですか?」
「一年です。序盤はパチンコばっかり打ってたんですけど、途中から『予備校生』っていう宙ぶらりんな状態が苦しくなって──。自分は何者か、というのが規定できないじゃないですか。だから大学に行くためというよりも、そこから脱却する為に必死に勉強して。そして無事に合格した感じです」
「偉いです! 予備校時代にパチンコ打ちながらちゃんと勉強もしてたという人は、たぶんこのインタビューで初登場だと思います。だいたい皆ドロのようにハマっておかしくなってますから!」
「(笑)」
「大学生活はどうでした?」
「劇団に入りました!」
「なるほど。シナリオですね。文芸部の活動経験を活かして──」
「じゃなくて、役者なんですよ」
「役者ですか。おお、だいぶ変わりましたねぇ! 子供の頃の空想家から──!」
「ある時からねぇ、漠然と『文化人になりたい』と思うようになったんですよね。当時好きだった本とかにも影響されてるんですけど、サブカルの中で何かを表現したい──。で、戸川純は何歳の時にコレをやったとか、寺山修司は何歳の時にこの活動を始めたぞとか。そういうのを読んで何か凄い焦るわけですよ。ああ、わたしも何かやらなきゃ……。それで始めたのが、演劇と、あと短歌なんですね」
「短歌!?」
「短歌は極端な話、寝たきりになっても出来るじゃないですか。一生できる趣味が欲しくて。あと寺山修司の影響ですね。それで結社にも入って──」
「結社!?」
「そう。結社が色々あるんですよ」
「結社……」
「今は自分で時々作るくらいですけどね。当時はもう結社で……」
「パチンコはどうです? やってました?」
「いやもう負けまくってました。生協のバイトとかしてたんですけど、だいたい全部パチンコで溶かして──。でも懲りずに打ってましたねぇ……」
「ああ、エンジョイしましたねぇ大学生活」
「はい。凄く楽しかったです!」
▲予備校×パチンコから抜け出せた意志強きお方。
データ取り8年。カウンター5つ。
「大学は演劇と短歌。あとパチンコか……。卒業はストレートにされたんですよね。その後は──」
「卒業後はまず、四日市のケーブルテレビに就職してディレクターになりました。それでウィークリーニュースの番組を担当して──。台本・取材・編集・ナレーションも全部。それでNHKの『ケーブルテレビ自主制作番組大賞』で奨励賞みたいなのを貰ったり。1日20時間くらい働くような激務でしたけど、ホントにやり甲斐がありました」
「20時間は死んじゃう……!」
「ホントこの時期は一番仕事してました。がむしゃらに──。楽しかったしやり甲斐もあったんですけど、20年後30年後の自分の姿を考えた時に、たぶん偉くなって現場にいなくなってるだろうし、会議とかばっかりしてるのかなぁと思うとワクワクできなくなっちゃって。それで一念発起して作業療法士の資格を取る為に専門学校に通い始めました──。これが28歳の時ですね」
「作業療法士って、実はこのインタビュー前に軽く調べたんですけど全然どんなのか分からないんですよね。どんな仕事なんですか?」
「わたしも学校に入っても、ずっとどういう仕事か分かってなかったです」
「(笑)」
「国家資格を取るために3年の時に実習に行くんですけど、その時に実際の現場を見て『ああ、こういう仕事か!』ってようやく分かりました。範囲が広いんですよ。だからこういうのが作業療法士の仕事です! っていうのは一概には言えないというか」
「お年寄りのリハビリとかも作業療法士さんの仕事なんですよね?」
「そうです。例えば、筋力アップが必要な方に、遊びの要素を取り入れたプログラムを用意したり。あと承認欲求が高まってるなと思ったら、達成感のある手作業を用意したり。その人によって色々違うんですよね」
「国家資格はゲットしたんですか?」
「30歳の時に取りました。だから今すぐにでも現場に戻れます!」
「凄い! 食いっぱぐれない」
「はい。そしてその専門学校で出会った先生と結婚しました」
「あ、旦那さん先生──というか作業療法士さんなんですよね」
「そうです。もともと大学病院の作業療法士だったんですけど、わたしが2年生の時にやってきて。3ヶ月だけ勤めるという先生だったんですよ。もうそのあと青年海外協力隊で中東のヨルダンという国に行くということだったんですけど、すごい素敵な人だったので、そのヨルダン前の3ヶ月でキメました」
「ヨルダン前の3ヶ月……! え。キメたというのは栄華さんから『結婚してください』みたいな感じで行ったんですか」
「私から行きました」
「へぇ! すごい! え。でもそれ決めたあとすぐヨルダンすよね旦那さん」
「はい。すぐヨルダンです。2年間」
「ながッ!!」
「長かったです。国際電話の料金が5万とか6万とか──。毎月ですよ? 時差もあるし」
「昼でもヨルダン! おお……。特殊な人生というか……。面白いですねぇ……」
「決して平凡ではないかも知れませんね。それから2002年頃に人生で二回目のパチンコのめり込み期が訪れ……。モンスターマンションの頃かな……。ひょんな事から『パチテレ!』に3回くらい出演させて頂いたのを機に白夜書房にお世話になる事になって。仕事しながらデータ取りを始めるわけですね。それが33歳の春でした。8年くらいデータ取りしてましたよ。わたしデータ取り過ぎてカウンターを5つ同時に使えるようになりましたもん」
ピカデリーサーカスにハマりし幼少期。お爺ちゃんと一緒にパチンコを打ったり。正義感を発揮したり。お下げ髪で定規を当てたり。1日20時間勤務をしたり、学校の先生と惹かれ合ったり。栄華さんのその後の活躍はご存知の通り、だ。
質問ラッシュと総括!
「いやー。ありがとうございます。そろそろ分量も充分というか、やべぇ今回詳しく聞きすぎましたね。長々とすいませんホント──。最後に質問ラッシュというのがございまして、パパッと色々お聞きしていっていいですか?」
「はい。どうぞ!」
「巨乳と貧乳どっちが好きですか?」
「えッ」
「申し訳ございません。これ全員に訊いてるんですよ……」
「んー。では、巨乳ですね。その人生に思いを馳せます」
「(笑)ありがとうございます。じゃあ次。墓に持っていくならどの台がいいですか?」
「えー……。なんだろう。自分で撮った写真かな。台とかホールの写真を一杯持っていきます」
「素敵! では次。栄華さんみたいなライターになりたい! と思ってる未来の後輩にアドバイスはありますか?」
「そうですね。自分にしか書けないものを書いたほうがいいですよ、と言ってあげたいですね」
「オッケー。ありがとうございます。ではそうだな。お爺ちゃんに何か一言ありますか?」
「お爺ちゃんねぇ、2008年に亡くなったんですよ」
「あ。しまった。すいません──」
「いえいえ。お爺ちゃんはねぇ……。最後の方は大好きなパチンコもねぇ。だんだん打てなくなってて。ちょっと前に脳卒中をやってしまって。例えばパチンコ屋さんに行っても、トイレに行くと元々打っていた台に戻れなくなってたんですね。いわゆる、空間認知とかがやられてしまったみたいで」
「……はい」
「そして当時は1円が出たか出ないかだったんですけど。たぶんお爺ちゃんは4円に行ってて。1日遊ぼうとするとお金も足りないじゃないですか。だからお爺ちゃんがもうちょっと長生きしてて元気だったら1円パチンコを一緒に楽しめたかなと思うんですけども──当時はパチンコよりも競輪とかなんですよね。同じ時間でも少額で1日中遊べるから。お小遣いをあげて『お爺ちゃんこれで競輪行ってきな』って言うと、パッと顔が明るくなってね。ホントに──賭け事に生かされたなって思いますね……。そういう人生もあるじゃないですか」
「ええ。絶対にあると思います」
「だから、依存の話とかもね……。わたしも人生で2回のめり込んでますし。言ってみればあれも依存じゃないですか。使っちゃいけないお金を使ってるわけだし。打ったあと凄く後悔してるわけだし。だけど──、わたしはあの頃のことを思い出すと、胸が締め付けられるくらい懐かしい」
「……わかります」
「わかりますよね。実はあの頃が一番夢中で──何もかも忘れて打っていたかも。これってパチンコ打ってる人だったら絶対わかる筈なんですよ。でも打たない人には全ッ然分かんないんです。マイナスだけじゃんって。だから、依存の問題だってただただパチンコが悪いみたいに言われますけど、わたしにとっては大事なのめり込みの思い出なんですよ。そしてそれは、きっとお爺ちゃんにとっても、です」
「……めっちゃいい話じゃないですか。すいませんホントに……。ありがとうございます。じゃあ最後なんですが、もはや愚問だと思いますけど、生まれ変わってもパチンコ・パチスロ打ちますか?」
「もちろん。打ちます!」
「以上です! ありがとうございます!」
さて。ここまでがインタビュー本文だ。場所は神田の某オフィス。酒一切ナシだったんで普段より真面目な感じで訊いてたけど、ここから先は編集長も交えて居酒屋にて軽くご飯を食べておりました。普段ならこのスペースは「人生設定推測」に充てるのだけど、今回は居酒屋で起きたある出来事に関する余談で埋めたいと思います。
実はね、居酒屋で栄華さん、他のお客さんに声を掛けられててね。50代くらいかなぁ。おじさんだったんですけども、栄華さんの顔を見た瞬間。
「もしかしてスカパーか何かでテレビに出られている方じゃないですか?」
って。栄華さんも笑顔で対応されてるし、さすが有名人だなと、オレも編集長もニコニコして見てたんですけど、そのおじさんはこう続けたんですね。
「実は弟がパチンコ大好きで。僕はパチンコ全然打たないけど、貴女の番組はパチンコを打たなくても絶対に面白いから一緒に観ようぜって。ある時ね。一緒に観たんですよ。お互い忙しいし殆ど会話らしい会話も無くなってたんだけど、2人で並んで──酒を飲みながら。だから貴女の顔をみてね。弟のことを思い出しました」
弟さんは、先日亡くなったらしい。ありがとうね、とおじさんは言いました。とんでもないですと、栄華さんは答えました。握手をして、写真を撮って。頑張ってね。ありがとうねと。オジサンはカラッと笑いながら去って行きました。栄華さんは泣いてました。オレも号泣です。編集長はトイレに行ってました。
形あるものはいつか無くなってしまいます。人だってそうです。物だって同じ。パチンコも。古いホールだってそう。永久不変の存在なんかない。だからこそ。すべてが「いとおしい」のです。
一日一日を大切に生きよう。なんだかそんな事を強く思ったインタビューでした。栄華さん。ありがとうございました。
▲その時のおじさんとのツーショット
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- あしの
- 代表作:インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
あしのマスクの中の人。インタビューウィズスロッター連載中。元『セブンラッシュ』『ニコナナ』『ギャンブルジャーナル』ライター。今は『ナナテイ』『ななプレス』でも書いてます。
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コメント気づきませんでした! 俺も栄華さん大好きです!
栄華さん好きー。
チワッス! ピカデリーサーカス……! 地元のジャスコの屋上にあったんで、すげーやってた記憶があります。インタビュー中に筐体写真を検索して見たのですが、やっぱ子供の頃のことを思い出しました。すごいなぁ、ゲームって。