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オカイ☆サロン
2018.07.24
オカイ☆うかがう in 札幌:BARゲチェナ&Slot BAR REGインタビュー
北海道の歓楽街として知られる札幌すすきのエリア。
観光や出張でおとずれる人から、毎週足繁く通う地元常連客まで、 様々な人が集うこの街の一角には、夜な夜なぱちんこ・パチスロファンが集うスポットがあります。
写真とってる時通行人にめちゃめちゃ見られた
パチ7をお楽しみ中のみなさん御機嫌よう、不審者岡井です。
そしてこちらが件の『ライオンビル太陽館』
(北海道札幌市中央区南6条西6丁目7-2)
なんとこちらのテナントビルには、パチスロバーが2店あります。
いわゆるコンセプトバーは多数存在しますし、パチスロバーも全国に点在していますが、同じビル内に2店というのは珍しいかもしれませんね。
今夜もアツい情報交換や剛腕自慢が盛り上がる2店、それぞれの店長さんに岡井が訪問取材してきました。
それでは岡井☆うかがう、はじまりはじまり。
※工作活動に勤しむテロリストではない
4階:BAR『ゲチェナ』
カウンター内で高速移動する店長をとらえた貴重な1コマ
まずはビルの4階にあるバー『ゲチェナ』さん。
お店はエレベーターを降りて左を向けばすぐに目に入ります。
バー初訪問時に扉を開けるのは勇気がいるという話も聞きますが、 こちらの扉は取材当日普通に開放されていました、入りやすいお店(物理)ですね。
―今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
訪問時ニンジャスタイルだったのでキョトンとしてた
「つね」さんこと恒本店長 好きな機種はバイオハザード(ヤマサ)。 お店はつい先日2周年を迎えました! |
■にんげんっていいな
―早速ですが、なぜパチスロバーのマスターに? それまでは何を?
中学生の頃から音楽に目覚めて、なんとなく音楽で食っていこうと思ってたんですよね。 でも19歳くらいの頃からそれだけじゃ厳しいから、知り合いの紹介からマジックバーで働き始めたんですよ。 なんだかんだで9年くらい働いてたかな? 要望があれば披露しますよ、出張マジックもやります。
―あ、はじめてのお仕事もバーだったんですね、そこからゲチェナの開店へと。
それまでも休みの日に打ちに行ったり、お客さんとパチスロトークで盛り上がることも多かったんですよ、 そこで現オーナーから「お店やらない?」って誘われて、「やります」と。
―接客経験や人脈が活きたわけですね。
そうですね、人脈と言えば北海道在住ライターのガリぞうさんにもお世話になってて、 『ゲチェナ』という店名もガリぞうさんを通じて、アニマルかつみさんに公認いただいたんです。 この名前から興味をもって、飛び込みで入っていただくパチスロファンのお客さんもいるんですよ。
―おお、有名ライターさんの話がここで。 この壁一面のサインもすごいですよね、開店2年でここまで集うのは貴重だと思います。
有名ライターさん、演者さんのサインがいっぱい!
ありがたいことに、「札幌にこんな店があるぞ」ってライターさんの間でも広めてもらったんです。 店は深夜までやってるんで、稼働や収録後に顔を出してくれるライターさんも多いですね。
とはいえ基本的にアットホームな店ですし、予告なしにふらっとライターさんや演者さんが来てビックリなんてこともあります。
―ファンの方にはたまらないシチュエーションですねソレ。
紙面でしか見たことが無いようなライターさんがカウンターに並んだ時は、緊張しましたね(笑)
■札幌パチスロ事情
―マスターをされていると様々な情報が入ってくると思いますが、札幌のホール事情をどうみていますか?
ここ1年くらいですけど、来店や取材なんかが多くなったので、それぞれの見極めが重要だと思います。 店や人のせいにするんじゃなく、自分で判断できる力は必要かなと。
―確かにそうですね、そもそも『優良ホール』の条件も個人で異なりますし。 たまに又聞きの情報でホールを叩いたりする人もいますけど。
札幌も系列グループごとに傾向があるので、それぞれ自分に合った立ち回りが必要ですね。 P系列は平均的に入れてくるし、V系列は来店日がとにかく強い、H系列はなんでもない日曜日に全台系やったりして専業泣かせとか。
―おおすごい、店長っぽい分析。流石の情報網ですね。
自分はそこまでガツガツするタイプじゃないけど、やっぱりパチスロが好きなんで知りたいんですよ。 目立たないけどがんばってる店を探したりするのも面白いですし。 ただそこで掴んじゃったりすると、あぁ今夜は店開けたくないなぁーと思ったりしますね、思うだけで実際にはしませんけど。
―そこはやはりスロッターとして正直な気持ちですよね。 そこまで情報に精通していると、やっぱりたくさん勝てるんじゃないですか?
けっこう言われるんですけど、そんなに簡単なものでもないですね。 「イケる」と思って1万5千枚出せた日もあれば、「イケる」と思ったのに気付いたら6500枚負けてたり、それも同じ店で。
―最高勝記録と最高負記録が同じ店なんですか?
そう、怖いよね(笑)
趣味を共有しながらの一杯は格別
■イマドキのスタイルって
―情報活用と言えば、いわゆる「軍団」と呼ばれる勝利主義の人達が話題になることがありますよね。
はじめに言うと軍団そのものが悪いとは思っていません。 勝つために情報を集めたり、足を使って期待できる店に行くのも立ち回りなので。 でも、ちゃんと店を店だと思わないとダメですよね、その周囲で人が動いているんだから。
―ホールも営利企業だと。
それもあるし、人としてのモラルの部分でもあります。 勝率を上げるためと言って、ルール違反やマナーの悪い行動をとったり、あからさまにブッコ抜いたりすると結果的に自分の首を絞めることになりますよ。店もバカじゃないんだから、一部の人だけに有利な環境を続けるわけがない。
―そういう意味では、データ系のブロガーやSNSアカウント等も同じでしょうか。
時代に合った情報ツールだし、それでみんなに喜ばれて人気者になるのはむしろいいことですよね。 特に影響力のある人は否定的な発言には注意した方がいいけど、情報はあくまで情報だから、真偽含めてそれをどう使うかは受け手次第だと思います。
取材時の設置機種はエウレカセブンとビーマックス、もちろん打ち放題
■お店とこれから
―あ、ツールと言えば時々お店から ツイキャスやってますよね。
そうですね、ぱちんこ・パチスロにまつわる話を中心にお店から放送しています、時々ゲスト放送もありますよ。
―音楽の話題になった時なんかは特に盛り上がってましたね。
シビアに設定読んでガッツリ打ちこむだけがパチスロの魅力じゃなくて、みんなで楽しめる話題にもなるんですよね、お店もそういう場になればと思っています。
―お酒を楽しむもよし、アツい情報交換するもよし、店内の機種を打ち込むもよしですね。特に思い入れがあるバイオハザード(ヤマサ)の設置計画もあるとか。
設置機種は不定期に入れ替えされますが、僕はバイオとか、デコトラの鷲・モンキーターンなんかが好きでしたね、その辺も機会があれば導入したいです。
―全部ART機ですね(笑) そういう意味では今後6号機時代は出玉の上限設計が変わって高純増AT機が難しいとか、厳しい時代が来そうなイメージもありますが。
規制はある意味仕方ないと思います。ただ「もう終わりだ」って言われた時期は何度もあったけど、今までと全く同じじゃなかったとしても楽しめる要素はあるし、メーカーさんもあっと驚くような機種をリリースしてきますしね。 北海道というエリアが今後どうなるかはわからないけれど、今は打ち手発信での企画なんかも楽しめる時代になりました。
―確かに、ぱちんこ・パチスロを介したコミュニティなんて昔は攻略軍団くらいでしたからね。
いろんな楽しみの一部、集まれる場所としても当店があります。なんとなく扉が重いイメージがあるかもしれませんが、是非一度遊びに来て欲しいですね。
―なるほど、楽しみを共有する場というのは大切ですよね。
タイミングが合えばマジックも披露してくれます
というわけで『ゲチェナ』のつねさんにお話をうかがいました。 インタビュー内には記載していませんが、気配りの行き届く居心地の良いお店です。 先日なんてつねさんは暗い店内に一人で戦争映画を見ていましたからね、陽気極まりない。
そんな素敵なお店『ゲチェナ』さんはライオンビル太陽館4階であなたをお待ちしております。
つね店長は照れ屋さん
◯住所:北海道札幌市中央区南6条西6丁目ライオンビル太陽館4F
◯営業時間:20時~5時 ◯twitterアカウント:@BAR46433764 ◯予算感:3500円程度 ※3500円での飲み放題プラン(ノーチャージ)の他、居酒屋さんからのフード出前もあります。 |
ゲチェナさん、楽しいお店でした。
さて、お次は8階に場所をうつしまして、奥に位置するお店『REG』さんです。
8階:Slot BAR『REG』
ややアンニュイなじゅんじ店長
こちらはエレベーターを降りて右手つきあたり、赤い扉が目印です。
普段は黒い扉だけど、赤だったらチャンスアップとかはありません、もともと赤いです。
―というわけで、お話し聞かせていただきたいのですが……
いいですよ、今からで大丈夫です。
まぶしい笑顔に壁のピエロも思わず発光
REG店長のじゅんじさん アツいエリアを求め全国を転々と打ち歩いた、いわゆるガチ勢の経歴を持つお方、好きな機種は『バニーガール』だとか |
■REG開業まで
―さっそくですが、開業までの道のりをお願いします、生い立ちからスタートで。
生い立ち? 開業まで長くないですか?
―まずご出身はどちらですか?
……あっ始まってるんだ。ええと、出身は札幌です。高校まで札幌で、当時としてはけっこういい学校通ってましたね。
―なるほど、いいとこのおぼっちゃんがアウトローへの憧れからリーゼントをキメ、ドッキドキのホールデビューでビーバップ、そのままパチプロ街道一直線だと。
全然違います。普通に卒業して東京のコンピューター関係の学校に行って、そのまま就職しましたね。
―ホール常連とのトラブルからリーゼント突き刺し対決に発展することは?
ありません、そもそもリーゼントじゃなかったし。
ああ、でも最初の頃はやっぱり怖かったですね。たしかはじめて打ったのはハネモノのギャラクシーダイバーなんですけど、勝手がわからないうえに常連内のローカルルールみたいなのもあったし。
―「今日そこシゲさんの席だから座っちゃダメだよ」 みたいな?
シゲさんって誰(笑) うん、でもそういうこと。ただ、いろいろ教えてくれる人もいたし、ちゃんとした知識とちょっとした技術があれば、今よりも格段に勝ちやすい時代ではありましたね。はじめはパチ専門だったんですけど、次第にニューパルの判別なんかもおぼえて活用していました。
青ドンと大花火が並ぶのもスロットバーならでは
―就職してからは、東京で働きながらホール通いを?
10年程そういう生活だったんですけど、家の事情で札幌に戻ったりまた東京行ったりを繰り返しているうちに、一旦仕事を辞めてパチで生活費を稼ぐプロ生活みたいなことをしてました。当時はいわゆる甘デジがかなり使われている時期で、全国的に景気がよかったこともありますね。
―確かにホールなら日本全国どこでもありますし、時代的にも立ち回りやすかったかもしれないですね。
自由が利く身だったので、少しでも良い環境で打とうと全国をめぐりました。
―旅打ち生活!! ある種の憧れですよね。
そんな格好いいものじゃなかったんですけど、新潟エリアがアツいぞ聞いて。そこで腰を据えて打とうと家具付きの部屋を借りたこともありましたね。
―夢中でがんばるキミにエールを?
あー、そういう感じのトコです、でもそしたら数日で状況が変わって、それほど良いエリアじゃなくなっちゃったんですよ。部屋も借りたし仕方なく頑張ってはいたんですけど。
―おおう、勇んで装備を整えた矢先のそれは痛いですね。
そんなタイミングでガリぞうさんから「千葉がアツいから来なよ」って連絡が来て、そのまま千葉まで行きました。新潟には誰も住んでないのに、家賃だけが払われる部屋が残されました。
―契約後数日で無人になったら不審に思われそうですね、初期費用と家賃が入ってくるなら大家さんにとってはBIGボーナスかもしれませんが。
そしてここでガリぞうさんのお話が。
道内スロッターで彼を知らない人はモグリでしたからね、僕もいろいろ良くしてもらいました。当時も情報は大切でしたから、状況に合わせて千葉の外房と内房を行き来したり、しばらくは転々と打ちまわりました。
―徹底してますね、流石はプロの立ち回り。その後札幌に?
そうですね色々ありましたが札幌で一旦落ち着こうと、以前から考えていたバーの開業を実現しました。
石松氏が異様な存在感を放つ入口のディスプレイ
■REGという店
―ビルの最上階の奥、扉を開けると懐かしの名機パネルが迎えてくれますね。開店して半年、どんなお店になりましたか?
当たり前ですがパチンコパチスロファンが集うお店で、強いて言えば比較的オトナの客層が多いかな。
―時折3号機パチスロが設置されるのもその影響でしょうか。つい先日までは『ピンクパンサー』が置いてましたし。
そのため、というわけでもありませんが、SNSなんかでお知らせすると、最新機種より反響があったりしますね。打ち込むって人は稀ですけど。あと『鬼の城』が入った時も妙に盛り上がりましたね。
―あれ、ボーナス中の歌声が変なクセになりますよね、アノヒユーメーニーエガイター(笑) サインが並んでいるライター・演者さん達も鬼の力がみなぎったことでしょう。店名もREGですし、鬼ボーナス!!
……いや、それ『新鬼武者』ですし、機種変わってますよ。
でもありがたいことに、札幌へのお仕事だけでなく、プライベートで来店されるライターさんもいらっしゃいますね。ちなみにそこの一角はパチ7コーナーです。
―編集長、ここいいお店ですよ。
こちらもサインがズラリ
■札幌パチ事情
―全国を見て回ったじゅんじさんとして、札幌の環境はどうですか?
打ち手にとってはわりとアマい状況じゃないかと思っていますね、それこそ特定日や取材日に強い店なんかはわかりやすいので、うまく動ければ結果はついてくるかなと。
―札幌エリアは来店取材なんかもそうですけど、ここ数年ブログやSNSの動きも活発になりましたね。
そういう情報はうまく使って欲しいですよね。出玉的なアツさもそうですけど、そこから横のつながりができて、若いファンが増えたりしているのも嬉しいです。
ただその反面期待というか、過信しすぎるのも考えものです。情報発信は随分やりやすくなりましたが、自分が嫌な思いしたという理由での悪口的な拡散は良くないですよね、何かを信じてそういう状況にしたのも自分自身なんだから。
―妄信的に情報を取り入れてしまうのは危険だと。
そう、言ってしまえばグレーな部分も含めてうまく使って楽しむべきだと思うんですよね。もちろんみんな自分の中の正義があるんだけど、キッチリやりすぎると結果的に自分の首を絞めるんですよ。裏じゃないから表、違法じゃないから合法みたいな考え方は危険かな。
―なんというか、うまい付き合い方を見出して欲しいですね。
今みたいな状況はいずれ終わります。その時に「どうせ終わりだから自分本位で好き勝手やろうぜ」じゃなく、次につながるたたみ方をして欲しいと思いますね、それが大人の遊技ですよ。
―さすがというか、オトナなまとめ方ですね、私も思わず正座して聞いちゃいましたよ。
いや普通にイスに座ってるじゃないですか。
まぁ、様々な意見をかわす場を求める方から、単純に懐かしの台を飲みながら打ちたいという方まで是非、ご来店お待ちしております。
日本酒やワイン等、時には珍しい品が入荷する時も
様々な経験をもつじゅんじ店長からは色々なお話しがとび出しましたね。
来店情報にも精通されているので、お目当てのライターさんや演者さんがいる方は訪ねてみるのも良いかもしれません。
『REG』はライオンビル太陽館8階です、是非どうぞ。
名言出ましたと言わんばかりの鋭い眼光
◯住所:北海道札幌市中央区南6条西6丁目ライオンビル太陽館8F
◯営業時間:20時~ ◯twitterアカウント:@RegSlot ◯予算感:3000円程度 ※ボトルキープ有り、こちらもフード出前可能です。 |
取材時ビルは工事のため布をかぶってました、私も布をかぶっています、オトナのマナーです。
というわけで、今札幌エリアで最もホットなスポットと呼ばれている2店にうかがってみました。
知っているという方はもちろん、未訪問の方も是非機会をみて訪れてみてはいかがでしょうか、ディープな方から、ぱちんこ・パチスロを知らないという方まで、どちらも歓迎されますよ。
ちなみに覆面姿でビル内をうろついたらちょっと周囲がザワつきました、私は歓迎されていないかもしれません。すすきのでラーメン食べて帰ります。
someday somewhere…
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- 岡井モノ:ライター兼パチ7編集部員(別館)
- 代表作:オカイ☆サロン
学生時代友人に連れられ、はじめて『ジャグラー』を打って負けたその日、悔しくてなぜか『サバンナパーク』のゲームを買った異端の猛禽。パチ7自由帳において「何か変なヤツがいるな」と思われていたが、何か変なヤツのまま編集部に捕獲されたトリックプレイヤー。日本全国を旅する渡り鳥としての経験を活かしたコラムを、旅情たっぷりに綴るかと思わせながら特にそういうコラムを書いたりはしない。今日も今日とて奇策縦横。
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