パチンコ・パチスロを楽しむための情報サイト パチ7!
新台情報から解析情報、全国のチラシ情報まで、完全無料で配信中!

店舗
 
店舗情報トップ
本日のチラシ
取材レポート
機種
 
機種情報トップ
新台カレンダー
設定判別ツール
演出信頼度まとめ
新台レポート
コンテンツ
 
コンテンツトップ
特集記事
マンガ
動画
お知らせ
コミュニティ
 
自由帳
マイページ
パチポイント
スロッコ

  1. パチセブントップ
  2. パチンコ&パチスロコンテンツ
  3. 元・ホール店長カタギリのしくじり店長
  4. しくじり店長・第21話

元・ホール店長カタギリのしくじり店長

元・ホール店長カタギリのしくじり店長

2016.06.29

しくじり店長・第21話

元・店長カタギリ 元・店長カタギリ   元・ホール店長カタギリのしくじり店長


アサダゾー! オキロー! コノシクジリヤロー!!

オマエハー! キョウカラー! ココデハタラケー!!


国会議事堂前のヘイトスピーチの如きセミの大合唱で目覚めた私は、

寝汗にまみれたTシャツを脱ぎ落しながら、寝ぼけ眼で窓を開け放った。

視界を遮る木々の向こう側に広がる、遥かなる田園風景。

「やっぱり、夢じゃないんだよなぁ…」

部下に見切りをつけられた私が辿り着いた、

いや、なんとか漂着した場所は、

この壮大なる田舎街にポツンと佇む、小ぢんまりとしたホールなのだ。

現実を思い知るにふさわしい、目も眩むような至極の風景だ。



私は前夜の出来事を、ぼんやりと思い出していた。

「カタギリ君、キミの仕事は明日の朝からでいいから。

とりあえず店に着いたら2階に寮があるからね、

自分の荷物を運んだら、今日はゆっくり休みなさい…」

東京での、最後の晩餐。

人事部のトップであるシゲタ部長の口振りは、まるで子供を諭すかのようだった。

経費で賄われた牛タン定食、その一切れを口に運んでも、

肉塊の旨味などまるで感じられなかった。

1時間以上も噛み続けたガムを、未練がましく咀嚼するかのような食事を終えると、

ロウ人形のような無表情を装った人事部長がハンドルを握る、

黒塗りの高級車の助手席へと腰を下ろした。

高速道路を走り抜ける車窓の向こう側に、目眩く速さで流れてゆく記憶。

だが悲しいかな、誰の顔も思い浮かばなかった。

やがて視界が漆黒の闇にすっかりと慣れた頃に、私は車外へと吐き出された。

「…それじゃ、まぁ、適当に、達者でね」

無能な店長に向けられた、餞(はなむけ)の言葉。

その裏側に秘められた、社員を一斉に失う原因を作った男に対する役員の怒り。

目も合わせずに言い捨てられた、毒気を纏ったその一言は、

一切の溶解を許す事なく、私の心の奥底へと深く沈んだ。



そして迎えた、新天地での朝。

私が存在を許された、ワンルームの寮。

小さなちゃぶ台の上に、私の制服として用意されていたのは、

白い長袖のワイシャツではなく、誰かの着古したオレンジ色のポロシャツだった。

売れ残ったミカンみたいな橙色、実に私にふさわしい。

そう自嘲しながら、ヨレヨレの襟を指で弾いた。

夏場でも役職者は長袖のワイシャツを着用すべし、

そのルールから解放された嬉しさと、アルバイトの制服であるポロシャツを着る悲しさ。

何とも複雑な気分を味わいながら、頭にふと浮かんだのは、

「ポロシャツというよりも、『ボロ』シャツじゃねぇかよ」

という、誰も笑わないようなギャグだった。

ツマンネエヨー! シゴトシロー! シクジリヤロー!!

それにしても、セミがうるせえなあ…。



「お前がカタギリか、話はサガワ君から聞いているぞ」

のそのそと階段を下りて、開店前の入り口の自動ドアを手でこじ開けて、

店の奥にある事務所の木製のドアを開いた瞬間、

いきなり飛んできたその声に私の目は、おそらく点になっていたことだろう。

初対面の第一声で、まさかの「お前」呼ばわり。

そして、さも当然の如く呼び捨て。

さらには営業部門の最高責任者である、地獄の海坊主ことサガワ課長を、

何の迷いも無く「君付け」で呼んだことに対する戸惑い。

だがしかし、

驚くべきはそんなボディブローのような挨拶よりも、

目の前のソファでふんぞり返っている、その人物のルックスである。

突然変異で頭髪が金色になってしまった、新種のメスゴリラ。

そんな形容がふさわしい、巨体の女性が鎮座していたのだ…。



彼女の名は、モリヤ。

役職は、スーパーバイザー。

思わず、

「スーパーバイザーって、

1日にゆで卵を30個ぐらい食ってたらなれるもんなんスか?」

と真顔で質問しようかなと思いましたが、

この人にグーで殴られたら私、即死するだろうなという直感が働きまして、

「よ、よろしくお願いしま~す!」

と、ペコちゃんスマイルで返答してお茶を濁しておきました。

「お前、東京でいろいろとやらかしちゃったらしいな。

ま、しばらくはこっちで私が世話してやるから、頑張れよ!」

そう言い放ったゴリラ…

じゃなかった、モリヤさんの顔は自信に満ち溢れていて、

東京での自らの不甲斐ない仕事ぶりにすっかり落ち込んでいた私の暗い心の隙間に、

わずかに射し込む太陽光のようでした。

そして、

「もしかして、夜のお世話を手伝うことになったらどうしよう…」

という、5%の期待と、10%の義務感、

残り85%という圧倒的割合を誇る、珍獣バトルへの恐怖。

そんな複雑な感情を私に抱かせたのでありました。

…いや、

抱かれてはいませんからねっ!?



その日から、汗を流すことが日課となった。

久方ぶりのパチンココーナーでの玉箱の上げ下ろし作業は、

パチスロ専門店で働いていた私の腰に、盛大なるダメージを与えた。

次から次へと点灯するシマの赤いランプに、

カラダが勝手に反応してしまうのがホールスタッフの宿命。

オレンジ色のポロシャツが、まるで皮膚の一部であるかのようにベットリと貼り付いて、

それでも無邪気な仔犬のように、ホールを駆けずり回る毎日。

「CRわんわんパラダイス? 変な名前の台だなぁ…」

仕事もプライベートもパチスロ一色だった私にとって、

懐かしいような新鮮なような、不思議な感情で日々を過ごしていた。

それにしても、である。

つい先日まで一応は店長という肩書きを背負って職務に臨んでいた私が、

この田舎の小さなホールで毎日こなしているのは、玉運びとメダル流し。

一切のデスクワークを与えられず、ひたすら現場で汗を流し続けるという、

完全なペーペー社員の扱いなのだ。

気は楽だが、今ひとつ釈然としない。

一週間と経たないうちに芽生えた、物足りなさから生じたモヤモヤ感。

その鬱憤を晴らすには、アルコールのパワーを借りるしかあるまい。

という訳で、その日の閉店後。

コンビニへ缶ビールを買いに行こうと靴紐を結び直そうとした正にその瞬間、

その男は馴れ馴れしくも、こう語りかけてきたのである。

「お疲れさまッス、カタギリ店長…

いや、もう店長じゃないんでしたっけ?

何てお呼びすればいいんスかねぇ~?

とりあえず、カタギリさんって呼びますね?

俺、シマザキって言います、よろしくッス。

あ、カタギリさんって昔、タケハシさんの部下だったんスよねぇ~?

あの人も使えなかったッスよ、元は店長だったらしいッスけどねぇ~!!

アイツ、とっくに会社ヤメちゃったけど、今は何してるんスかぁ~??」

明らかに私よりも年下なのに、人を小馬鹿にしたような目付き。

人の神経を逆なでするような、やたらと語尾を伸ばす口調。

病気のハリネズミのように中途半端に毛先を逆立たせた、生意気な髪形。

角張ったエラと、日焼けした肌。

なかなか香ばしい兄ちゃんじゃないか、面白い。

モヤモヤ気分を晴らすには、ちょうど良い暇潰しの相手になりそうだ。

私は迷うことなく、こう返したのである。

「お前、誰だよ。 つーか、口が臭ぇよ…」

単純な野郎だ、みるみる目を真っ赤に燃やしやがって…

繁華街のパチスロ専門店の、タチの悪い客層。

そこで揉まれてきた私にとっては、若造の煽りなんてお手の物だ。



ところが、である。

「お疲れ、シマちゃん…  

あれ、何かモメてんの??」

まるでパチスロの逆転演出のようなタイミングで出現してきた、

ヤンチャそうな3人組。

これにて4対1のバトル、確定の瞬間である。

まるでベタなヤンキー漫画みたいな、まさかの展開。

私は、

生き残ることが出来るのか…? 
 

 

カタギリ・今週の1枚

この当時、一斉を風靡していたのは「CR海物語3R」。

確変5連チャンリミッターが撤廃された後に登場するや否や、

50万台以上の販売台数で一躍、ホールの看板機種となった名機中の名機でした。

この海物語、なんとゲーセンのメダルゲームにもなっているんスね…

驚きのあまり、ついついカメラを構えてしまった私なのでした。

 

編集長の一言

荒んでおりますな。カタギリさん。

贈られた言葉はなかなかシビアなもんですが、解雇されなかっただけヨシとして頑張って欲しい。人間バ○ブとして頑張って欲しい。ウィーンウィーン。

次回、ヤンキーの猛攻を躱し、モリヤのバ○ー人間として生き抜く決心をするカタギリの巻。

カタギリー! シメキリダー! コノシクジリヤロー!

……なんだ?セミの野郎がうるせぇな。
 

共有する

コメントを送る

ログイン・会員登録してコメントする

この記事へのコメント(6 件)

プロフィール画像
元・店長カタギリ
投稿日:2016/07/07
長門龍希さま。

セミはバトルに参戦しませんw

ちなみにこの時の舞台は、
長門さんにも馴染みのある北関東の某県でございますw
プロフィール画像
元・店長カタギリ
投稿日:2016/07/07
銀チャさま。

脳内BGMはハイロウズの「青春」ですな。

袋叩きを覚悟しておりました、この時は…
プロフィール画像
元・店長カタギリ
投稿日:2016/07/07
岡井モノさま。

概ねイメージ通りですね。

これを金髪にして、一斗缶を持たせれば完璧です…



…って、
それだと女子プロレスラーになってしまいますがw
プロフィール画像
長門龍希
投稿日:2016/07/01
モリヤ・・・じゃなくてゴリラさんとの死闘の継続率も85%くらいあるわけですね、モリヤさんサイドで

シマザキ・ヤンチャ3人衆・セミ  これはさすがのカタギリさんも厳しいんじゃ・・・
プロフィール画像
銀チャ
投稿日:2016/06/30
ああー!!なんてタイミング!!

とりあえず4対1は…

(´・_・`)
プロフィール画像
岡井モノ
投稿日:2016/06/29
熱血硬派カタギリくんかな?
モリヤさんのイメージが完全に「みすず」です。
イメージ

元・店長カタギリ
代表作:しくじり店長

シルバ〇アファミリーみたいに小さなパチンコ店の責任者から一転、 雑巾がけがメインの業務となってしまった事務員へとグレードダウン。 そんな設定①のスランプグラフのような半生を、隔週水曜日に連載させて頂いております。 タイトルは「しくじり店長」。 パチ屋の店長が平社員へと降格していく逆サクセスストーリーを、 海物語シリーズの泡リーチを見つめるような気分でお読みください。

  • twitter


▲他の記事系コンテンツはコチラ!

▲無料で読めるパチンコパチスロWEB漫画

▲パチ7からのお知らせ情報など

▲無料で見れるパチンコパチスロ動画

▲ユーザー投稿が集まるコミュニティ

▼【パチ7コミック】鴻池剛のつよパチ



会員登録済みの方はこちらから

パスワードを忘れた方はこちら

パチスロ新台情報

パチンコ新台情報

  • パチンコ パチスロ新台カレンダー