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若年性パチンコ研究脳
2022.01.21
研究#16-9:CR史最大の発明、V確変の生誕~CR機の足跡を辿る連続企画2011年編~
どうもこんにちは、近所の店に延々置いてあった『偽物語299』が予想外に早く撤去されてしまい動揺を隠せないraraです。
最期に一度でいいから初当りを引きたいと思って仕事帰りの限られた時間で200回だけ回すのを繰り返していたのですが、5連敗の1000ハマりにて永遠の別れとなってしまいました。月末の完全撤去まで打てると勝手に決めつけていたのが悪いのですが、いざ撤去されると退職してでも時間を確保するべきだったかと思ってしまいますね。全国で似たような別れが多発していると考えると胸が締め付けられます。
悲劇の連鎖を食い止めるため、なんとかしてCR機が完全撤去される前に大好きな「CR弾球黙示録カイジ沼3 利根川Ver.」を打っておきたいのですが、結局仕事が忙し過ぎて叶わずに終わりそうです。一年前に自由帳のネタにするために打って以来打てていないパチスロ輪るピングドラムも打っておきたいし、本当に時間が足りないです。みなさんは悔いのない打ち納めが出来ていますでしょうか。
さて、今回のテーマは「CR機」という枠組み自体が10年後になくなるなんて誰も思っていなかったであろう2011年に発売されたパチンコについて。
前回取り上げた2010年は、出玉なしの大当りが規制された年でした。04年にスペックの自由度が上がってから、デジパチの進化は常に出玉なし大当りと共にありました。出玉なし大当りの部分を他所に回すことで、出玉性能を上げるというのが大原則。それをせずに破壊力を高められたのは一種二種混合機である初代牙狼など、ごく一部の特殊スペックぐらいでした。
と言っても一種二種混合機は出玉なしに先駆けて規制されており、出玉性能を高めたスペックを出すことが難しくなってしまったのが前年2010年です。
ですが、正月の熊手と同じでスペックは過去を超え続ける必要があります。強制的な撤去でも無い限り、かつて発売された旧台が大きな壁として立ちはだかり続けるのですから……そういう意味では、今回の強制撤去なんかは6号機復権における最大のチャンスだとも思うのですが、2011年のパチンコ業界には強制撤去の話題など微塵もありませんでした。
ですが、そんな時代だからこそ斬新なスペックが生まれたのです! そんな2011年のトピックスがこちら。
★2011年パチンコ界ピックアップ
〇出玉ありの大当り後に潜伏する台が増加
〇極端な変態スペックが姿を消してしまう
〇大革命「V-ST」機の登場
◯羽根物がかつてない衰退傾向
なんといっても『V-ST機』の登場が大きいです。そんな2011年にリリースされた機種数は271機種(rara調べ)。前年とほぼ変わらない数字をキープしています。スペックのまとめ表がコチラです。(別リンクにて公開中)
一覧を見てみると、まだまだ芸能人タイアップなどの実写ものが残っていて時代を感じますね……当時すでに60代だった武田鉄矢を坂本龍馬役に据えて、パチンコのためだけに映画1本分の撮影をしたと言われるCR龍馬~鉄矢の幕末グラフィティ~とか、今の時代絶対に企画が通らないと思います。
▲坂本龍馬は31歳没です。
そんな無茶な企画が通っていたまだまだ景気が良かった時代に思いを馳せつつ、早速確率から詳細データを見ていきましょう。
★規制による怪我の功名!? ライトミドルブームが到来!
大当り確率 カテゴリ |
リリース機種数 |
ミニマム (1/1~1/59) |
1機種 |
甘 (1/60~1/139) |
83機種 |
ライトミドル (1/140~1/239) |
53機種 |
ミドル (1/240~1/339) |
65機種 |
ハイミドル (1/340~1/369) |
21機種 |
MAX (1/370~1/399) |
39機種 |
特殊 | 5機種 |
昨年2010年まで復権傾向にあったMAXとハイミドルが再び減少に転向した一方で、ライトミドルが急激な成長を遂げています。
その理由として考えられるのが出玉なしの規制です。「出玉なし大当りを計算に含めず初当たり確率1/400以内を厳守せよ」というレギュレーションですから、ライト~ミドル帯であれば、ゲーム性を変えずにリリースすることも可能になっています。
出玉なし大当りを契機にモード移行することで潜伏を煽る台がまだまだ登場している時期ですが、その多くがミドル以下から登場しています。もしかすると開発中止になったMAX機のスペック違いがあったのかもしれません。
そして、これまでにリリースが少なかったことからスペックの向上という面でもまだまだ余地があるのがライトミドルです。4月に京楽から登場した『CR銭形平次』は、出玉なし大当りや潜伏を一切搭載せずに右打ち中の大当りが50%で2000発というスペックをもって大ヒット。ライトミドルがホールに定着するきっかけになりました。
▲「会いたかったボーナス」はあまりにゴリ押し過ぎると思うのです。
一方、昨年2010年に駆け込み的に24機種もリリースされていた”特殊”カテゴリ、つまり変態スペックの台は一気に5機種と冷え込んでしまいました。
2010年に猛威を奮った超高確率、少出玉、高継続率タイプとして唯一登場したのが『CRX-FILE』ですね。大当り確率1/25で、その継続率は96.2%を誇ります。
▲ドットや7セグにされがちな高継続率スペックですが、X-FILE版権でさえまさかのドット
レギュレーションに対応するため、特図1(ヘソ)からの大当りにも必ず出玉があるのが特徴で、約70個の出玉を獲得することができます。とんでもなく少なく聞こえてしまうかもしれませんが、確率が確率(大当り確率 1/25)ですから、塵も積もれば山となります。
この措置によって従来の同タイプと比べると球持ちは大幅に向上しています。ですが、電サポ突入時の出玉性能は引けを取らない出来栄えに! ということで、突入率が鬼のように厳しい1台となっています。このタイプだけ、一足先にベース規制がかけられてしまったような状態ですね……どうしても歪な設計になってしまうからか、この手の台は急速に姿を消していくことになります。
さて、続いてはジャンルに関するデータです。
★確変革命! 今も続くV確変機の元祖が登場!
ジャンル |
リリース機種数 |
確変機 |
146機種 |
ST機 |
110機種 (通常あり11機種) |
リミット機 |
7機種 |
転落機 |
3機種 |
一種二種混合機 |
5機種 |
普通機 |
2機種 |
V-ST機 |
1機種 |
年々増加していたST機の数が遂に確変機に肉薄! 終了時に出玉が無いST機は実質的に出玉なし大当りを搭載しているようなものですから、出玉なし大当りが規制された以上、当然の展開かもしれません。とはいえ、潜伏搭載機と比べるとSTにしただけではまだまだマイルドな性能になってしまうのも事実です。ですが、潜伏とSTの組み合わせはかなり厳しいものがあります。
出玉なしが規制されている以上、出玉ありの大当りを経由して潜伏させることになるのですが……通常の可能性もある確変機と違い、100%突入のST機で大当り後に潜伏するのは最早茶番です。かといって、通常有りのSTにすると”全ての大当りが嬉しい”という本来ST機が持っている魅力が大きく失われてしまいます。
そんな閉塞した時代に生まれた、パチンコ史にとんでもない影響を与えた台が豊丸より発売された『CRウィッチブレイド』です。表にポツンと1台だけ載っているV-ST機ですね!
▲当時の豊丸はGONZO版権を乱発していました。
04年の規則改正によって新しく認められたことの1つに、”アタッカー内の特定領域通過による確変突入”というものがあります。すごく噛み砕いて言うと、V入賞で確変突入! という台が作れるようになったということですね。
この連載でも取り上げましたが、一応規則出来たてホヤホヤの2007年にもリリースされていた仕組みです。 目に見える確変抽選という面白い仕組みではあるものの、2007年の時点では
★確変突入率に個体差が生じる為、性能も大きく変わってしまう
★確変確定の大当りが無いため、”確変図柄揃い”が搭載できない
★そもそも、ニッチな人以外アナログ要素など求めていない
という弱点があり、2007年登場『CR寿司だニャン』1台以外発売されることなく、いつしかV入賞による確変抽選など忘れ去られていました。
そんな中、4年ぶりに登場したV確変抽選機が『ウィッチブレイド』です。 特徴として、アナログな要素は完全に排除されています。もちろんVゾーンはついているのですが、関門として存在している役物は単純な蓋になっており。蓋が開いている時にアタッカーへ入賞があれば確実にV入賞します。
とはいえ当然ながら100%確変突入ではなく、蓋が開きっぱなしになり、確実にV入賞できる大当りと、一瞬しか蓋が開かずどうあがいてもV入賞出来ない大当りが存在します。
この、役物要素が完全に形骸化してしまうアイディアを最大限に活かすのが、空白の4年間で産まれた概念である特図1・2によるラウンド振り分けシステムです。振り分けで出来るのは、ラウンド数の変化だけではありません。アタッカーの開放パターンも振り分けられるのです。
これまでの機械においては、開放パターンが変えられると言っても、アタッカーをパカパカさせて演出に変化を持たせるぐらいのことしか出来ませんでしたが……V確変機にでは、そのパカパカの具合によって自在に確変突入率を変動させることができるのです。
このアイディアは特筆すべきもので、潜伏や通常有りのST機と比べて遥かにスマートな形で特図2の性能を高めることが出来ます。かつて一種二種混合機という形で突入率に差を設けた初代牙狼に近いスペックですね。実際、ウィッチブレイドは継続率や出玉量から見るに初代牙狼の再現をテーマに作られていたのではないかと思います。
あまりに特殊なシステムであることから2011年の時点ではウィッチブレイド1台になっているV確変機ですが、翌年2012年以降猛威を奮うことになります。
ちなみに、この年が歴代で初めて羽根物がノーリリースだった年でもあります。その後の復権を知っているので冷静でいることができますが、当時の羽根物ファンは忸怩たる思いをしていたのではないでしょうか……
さて、続いては潜伏機に関するデータです。
★意外と変わらない潜伏機の比率
出玉なし大当りの 有無 |
リリース機種数 |
出玉無し搭載 | 193機種 (うち出玉無し通常あり26機種) |
出玉無し非搭載 | 75機種 |
規制があったとはいえ、出玉なし大当りはまだまだ搭載されていて当然ぐらいの勢いです。
あくまでも初当りにのみ影響する規制ですから、特図1での通常には一応の出玉が付いてくるものの、特図2で通常を引いた場合は出玉なし通常、というような設計の台が増加しています。初回通常よりも2連終了の方が出玉が少なかったりする逆転現象が起きる台もありました。
潜伏の有無 |
リリース機種数 |
あり | 175機種 |
なし | 87機種 |
比率こそ下がりつつあるものの、潜伏機も手を変え品を変え登場し続けています。この年の確変機は、出玉性能を確保するために出玉あり大当り後に潜伏しまくる台が多数存在。X-FILEと同じで、出玉なしの潜伏ほどには削ることができない為最終的な突入率が大きく下がってしまう台が産まれています。
純粋な確変機でありながら特図2の72%が2000発、転落時にも500発が必ず貰える『CRヤッターマン』なんかは、特図1で確変を引いても電サポが平均50回しかもらえません。その電サポ中に1/50の大当りを引いて、初めて特図2で抽選を受けられるという仕組みですから、2段階突破型とでもいうべきスペックになっています。勿論潜伏ループしまくり。どうしても歪な形になってしまうのを見ると、V確変機の魅力を再認識してしまいますね……。
▲潜伏煽りがとにかく派手派手な平和ヤッターマン最終作
さて、最後は継続率に関するデータです。
確変継続率 |
リリース機種数 |
49%以下 |
37機種 |
50%~59% |
26機種 |
60%~69% |
52機種 |
70%~79% |
90機種 |
80%~89% |
36機種 |
90%以上 |
3機種 |
ここに来て継続率の向上に待ったがかかりました。継続率65%の銭形による影響が大きく、2000発などの出玉に特化したライトミドルST機が大量に発売されています。形骸化しているとはいえ役物を作る必要があるV確変機と違い、特殊なことは何もしていないスペックなので模範としやすいという面があったのではないでしょうか。
そこそこの継続率で大量出玉というこのスペックが結構好きだった自分からすると、1500発までになったP機のみになってしまうのはやっぱり寂しいです。最近は3000発をウリにした台が出てきていますけど、やっぱり「16R」という表現が恋しいです、ホールで16R表記が見れるのもあと数日ですよ……と、センチメンタルな気分になってしまったところで以下次回です。
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- rara
- 代表作:若年性パチンコ研究脳
北海道に蠢く24歳のスロパチ好き。珍古店を探して全国を駆け巡ったり、大きいホールに一台だけ置いてあるマイナー台を打って、悦に浸ったりするタイプの人。最近のマイブームはパチスロミルキィホームズ。
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