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オカイ☆サロン

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2020.09.15

【設置尽きるまで私は戦う。特別編】海の向こうからやってきた『アリストクラート』の歴史【全機種レビュー】

岡井モノ 岡井モノ   オカイ☆サロン

「カジノの本場から海を越えてスロットがやってくる」

かつて少年だったおじさん達の心を躍らせたメーカーがありました、その名も「アリストクラートテクノロジーズ」。オーストラリアに本社を持ちカジノスロットを手掛ける老舗アリストクラートレジャー社が日本法人を置き、盛り上がりを見せていた4号機パチスロ市場に参入を果たしたのです。


あの『巨人の星』や『哲也』を生み出したメーカー、通称「アリスト」と言えば懐かしさを感じる方も多いでしょう。そしてアリストがどうなっていったのかも気になるはずです。そこで今回は【設置尽きるまで私は戦う。】特別編の第三弾として、アリストクラート機全機種レビューでその歴史を振り返ってみましょう。


サミーと提携した展開をおこない、新参メーカーとしては比較的安定したクオリティをみせていたアリスト製パチスロですが、その歴史を振り返ると「無難な機種では終わらないぞ」というような気骨も見えてくる気がします。メーカーの変遷を知りたいあなたも、レインボーナビに落胆したあなたも、どうかお付き合いを。

※一部他社名義機種も関与メーカーとしてこちらでご紹介します。
 

アリストクラートという言葉は貴族・貴族階級を意味します

2001年~2003年 サミー色から徐々にオリジナル路線へ

2001年
・トリプルシューター
・キングオブファイア
・ネコde小判
・モンキーパラダイス
・ダブルフェイス
・エアロガイズ

参入第一弾は3種のBIGを搭載した大量獲得機『トリプルシューター』。3連7図柄が全てのリールに存在するという大胆な配置はインパクト抜群だったのですが、それゆえに適当押しをするとメイン小役すら取りこぼしてしまい、1枚掛けを使わなければシフト持越しを活かせない、1枚掛けでボーナスを揃えてしまうと全てノーマルビッグになる、という技術&知識介入モリモリの初心者殺し台でもありました。

『キングオブファイア』はあのディスクアップの兄弟機。ART(※)は搭載されておらず、従来機のように制御や演出を楽しむ台となっていました。スペック自体は良かったのですが、ディスクアップの陰に隠れてしまったのか当時からレアな存在に。まぁ本来あるはずのものを無くしたことをウリにするのは厳しいような……
(※)当時はAR表記が一般的でしたが、当記事中はARTで統一

リプレイの連続が出玉の鍵を握るボーナス+AT機『ネコde小判』。小役の連続をゲーム性として初めて取り入れたパチスロであり、かわいらしいネコのキャラクターをメイン演出に採用しながらも、一撃万枚フラグであるジャックポットATを備えるというイカつい一面も。また、その仕様からいわゆるコピー打法事件(※)の時には真っ先に標的にされてしまった台でもあります。
※一部筐体で前ゲームの成立フラグを次ゲームにコピーできる打法が広まった事件

『モンキーパラダイス』はボーナス主体のシンプルなゲーム性。BIG中は一部小役が0枚役に変化したり、目押しが必要になるのが右リールだったりとちょっと変わった特徴もあります。そしてパネルに描かれたサルが任天堂のゲームでお馴染みのディディーコングに激似、大丈夫なのか。

シマ一括AT抽選という何かを間違った機能を搭載していたのは『ダブルフェイス』。とはいっても最近のRTCのように同期させているわけではなく、電源を入れた時から20分毎に自動抽選という仕組みでした。黙って待ち続ければAT中の台に座れるかもとスロッターの注目が集まりましたが、ふたを開けてみると稼働していない台は当選率が極端に低くなる仕様だったので、投資ゼロからのATスタートはあまり現実的ではなかった模様。

BIG中1枚掛けで消化することで最大771枚獲得可能な『エアロガイズ』。当然ながらそのシワ寄せが通常時に来るためボーナス確率はかなり重くけっこう退屈。あと全然導入が無かったのでアリスト製パチスロでは一番マイナーかもしれません。

 

2002年
・ワンチャンス
・マッカチン
・爆裂王
・三勇士
・巨人の星
・火の国-30
 

REGのみをストックする『ワンチャンス』は、後のCタイプ連チャン機に繋がるような機種でした。通常時は約1/80という高確率でREGが当選するものの、押し順&図柄の組み合わせに正解しなくては揃えることはできず、AT中にナビが出て揃うという仕様。パネルに描かれた役構成が多すぎてギッチギチなのが印象的です。

ザリガニがメインキャラクターに採用された『マッカチン』はART機。意外にもクセがなく遊びやすい機種なのですが、ストックされたボーナスはいつでも揃えられる仕様のため、うっかりART中に揃えてしまうとART終了という憂き目にあいます。

『爆裂王』は上記の『ワンチャンス』をさらに進化させたような機種で、ボーナス図柄のパターンは12通り、さらに6択の押し順があるため1/72を突破せねばボーナスは揃えられません。どうにか自力でボーナスを揃える方法をと多くのスロッターが攻略に挑んだ結果、特定フラグ時にナビを無視してBIGを揃えられることが発覚、ほどなくしてホールから姿を消すこととなりました。

5号機の上乗せARTのゲーム性を5年以上も先取りしていたのが『三勇士』です。ART中に突然「+5G」と表示されてゲーム数を伸ばすことができ、稀に100G単位での上乗せも可能。しかし当時は周囲に爆裂AT機がひしめいていたので流行らず、生まれるのが早すぎた機種でした。ちなみに玉集め要素も完備という恐るべき5号機先取りぶりです。

『巨人の星』は往年の人気漫画タイアップ機であり、リプレイ4連ナビでボーナス放出となる特訓モードがドラマチックな展開を呼びます。ベースとなる出玉性能はキツめながらも、己の引き次第で特訓モードが絡み大量獲得が可能という仕様は多くのスロッターに見せ場を提供し、ホールもその扱いを優遇していました。本機のヒットにより、その後も巨人の星はアリストクラートというメーカーの看板タイトルとなっていきます。

九州をテーマにした沖スロならぬ九スロという謳い文句で登場したのが『火の国-30』です。規定ゲーム数消化かリプレイ4連でボーナス放出のBタイプストック機で、リプレイの押し順をサポートするモードを搭載……はい、要は演出を変えた『巨人の星』です。

 

2003年
・火の国-25
・マリンカーニバル
・マッハGOGOGO
・お祭りマンボ
 

『火の国-25』は前年に登場した火の国の25パイバージョン。共通して告知タイミングをレバーオン時や第三停止後と選べるシステムがあります。

リプレイ図柄に採用されたクリオネをはじめ、可愛らしいデザインの『マリンカーニバル』もATでナビされるリプレイ4連でボーナスを放出する巨人の星システム。雰囲気的には平和から出た5号機『アクアビーナス』に近いです、こっちが先だけど。

アリスト初の液晶搭載機『マッハGOGOGO』は巨人の星システムを改良。ATや高確率モードによって常にボーナスに期待できるようになっている他、前兆確定ステージやボーナス成立後の小役告知等随所に遊びやすくなる工夫がされており、名機と評価する人も多い機種です。あと通常時にやたらと出しゃばるチンパンジーと子供が妙にムカつくとも言われました。

業界初の上中下パネルぶち抜きデザインで登場したのは『お祭りマンボ』。基本的にはゲーム数管理のボーナスストック機ですが、レア小役によってRT解除という5号機のような要素もありました。後にボーダーから出た『鬼若弁慶』を説明する時にお祭りマンボみたいなデザイン、と言っても誰もわかってくれなかった思い出があります。

 

アリストクラートの顔、巨人の星

サミーの北斗、ビスティのエヴァのように、それぞれのメーカーを象徴するようなヒットタイアップ機が存在しますが、アリストクラートの場合のそれは巨人の星だと言えるでしょう。アリスト製のパチスロ巨人の星はⅤまで発売されていますが、ここでは機種紹介には入りきらなかった部分について少し掘り下げてみましょう。

■巨人の星
特筆すべきはそのパネル展開で、なんと6種もの別パネルが発売されました。なかでも2003年に登場した阪神優勝パネルは特に関西エリアでウケがよく、巨人の星の入れ替えに巨人の星(優勝パネル)なんて店もあったとか。複数パネル展開自体は過去にオリンピアの『バニーガール』から存在はしたのですが、ヒット機種増産にあたっての別パネル展開は巨人の星から定番化していきます。

 

ちなみに巨人Ⅱは3パネル、巨人Ⅲは2パネル展開でした

なお本機は「ばかもん!」「なんだそのざまは」といった飛雄馬を通して一徹から“プレイヤーへの叱責演出が繰り出される初めてのパチスロ”でもありました。だからどうしたということは無いんですけど、一応業界初の要素です。


■巨人の星Ⅱ
約2年の時を経て順当にパワーアップした続編が登場。お馴染みの5リールにナイターランプ演出も加わりさらにパワーアップしました。相変わらずやたらと一徹がちゃぶ台をひっくり返す演出が多発するため、「一徹と言えばちゃぶ台返し」という誤解を広めた罪深い機種でもあります。ピリ辛じゃ!


■巨人の星Ⅲ
液晶演出を搭載して登場した第三弾。雰囲気を含めた昭和アニメ版の再現度がやたらと高く、壁穴ボールに驚く川上哲治やjac中に延々逆立ちを続ける伴宙太など、知らない人からすれば意味不明の演出がふんだんに取り入れられている他、伝説のゴーゴー演出は今も語り草に。

 

「あんなこんにゃくみたいに踊れませんよ」と言ってからのコレ

当時あまり知られていなかったのですが、地味に初めての“設定5・6のみ制御方式が異なる機種”らしく、早めに広まってたら判別が流行った可能性もありました。

あと、発売時に配布された情報誌では漫画原作者である川崎のぼる先生へのインタビューが掲載されたのですが、新筐体を見た川崎先生は「スゴイですね!! よくわからないけど(笑)」というコメントを残しており、あまりパチスロに関心がないことが判明したりもしました。


■巨人の星Ⅳ 青春群像編
5号機ART機となった本機は5thリールが復活し、“液晶と演出用リールの同時搭載”が実現。その内容も連載中盤以降の野球人として思い悩む飛雄馬の姿がピックアップされています。作画がやや可愛らしくなり演出バリエーションも増加、ゴーゴー演出も相変わらず健在です。バックで左門が踊り狂うというキャラ崩壊気味のチャンスアップ演出もあります。


■巨人の星Ⅴ 汗と涙と根性編
ARTメインのゲーム性となって登場したシリーズ第五弾、ちなみに“『機種名+数字』という形での正統後継機は巨人の星Ⅴが持つ5が最多記録”です。多彩な演出が楽しい機種ではあるのですがART上位モードになると宇宙で野球したりします、なんでやねん。

 

以上5機種がアリストブランドのパチスロ巨人の星です。5号機になるとリプ連でボーナス、という最大の特徴が封じられたことで後半はやや苦心が見受けられますが、高確モードや上乗せを通じて、特訓モードとリプレイに最後まで意味を持たせ続けたというこだわりは評価するべきではないでしょうか。

息子に拘束具まがいの器具を装着させるという、現在ではコンプライアンス上放送困難とも言われる大リーグボール養成ギブス姿の飛雄馬君をみれるのはパチスロ巨人の星だけ。……かもしれません。


なお、その後のパチスロ巨人の星シリーズはスパイキー、サンセイR&Dに引き継がれていきます。

 

2004年~2006年 伝統のリプ連、変化のART

2004年
・巨人の星Ⅱ
・だるま猫
 

ヒットした前作がパワーアップして帰ってきた『巨人の星Ⅱ』は歴代ナンバリングタイトル最強のスペックを持って登場。余計な新システムでバランスを崩すということもなく、BIG獲得枚数や特訓モード抽選タイミングが増加することで正統進化。液晶搭載機が常識となりつつあった時代にありながらも、メインの立ち回りに加えたスロッターも多かった機種です。

『だるま猫』はATメイン機であり、小役の連続がカギとなる機種です。俵3連でボーナス放出抽選、リプレイ3連でATと、天井以外でのゲーム数解除は無いため己のヒキが重要。それゆえに好き嫌いがはっきり分かれる機種でした。

 

2005年
・巨人の星Ⅲ
・ストリートファイターⅡ
 

ついに液晶搭載機になって登場した『巨人の星Ⅲ』。特訓モードがボーナス確定ではなくなったという変化はありつつも、リプ連が重要というゲーム性はそのままです。パッと見ではわかりづらいのですが、全ての小役に意味を持たせたその仕様は打ち込んだ人こそ楽しめるものでした。

ボーナスストック機全盛の流れに逆らうように登場したのが『ストリートファイターⅡ』。ボーナスをため込むのではなく、内部でBIGが成立するとボーナスを揃えられないRTに突入し、チャンス役で放出を狙うというシステムは独自色の高い仕上がりでした。遊技結果と公式サイトの連動企画を採用した初めての機種でもあり、先立って同機能を世界初採用と発表したものの数日差で先を越された山佐の『祭りの達人』は泣いてもいいでしょう。

 

2006年
・怪胴王
 

5号機初のART「爆ちゃんタイム」を搭載した『怪胴王』で爆ちゃんが帰ってきました。5号機の課題とされていた役構成とリール配列に対し中段ライン無効の4ライン機という仕様で答えを出し、以降の標準仕様となりました。ちなみに液晶上のタイトル画面では「爆裂王」とされており型式名も「爆裂王2」なのですが、爆裂の文言は検定上まずかったのかリリース時の正式機種名は「怪胴王」とされています。

 

2007年~2009年 ARTストックという概念、5thリールの復活

2007年
・キャッシュマン
・ダンス☆マン
・ズーマニア
・恐怖新聞
・哲也
・パンドラ

本場カジノスロットの人気キャラがパチスロになって日本上陸、それが『キャッシュマン』です。パチスロとしてはランプを使ったボーナス告知機なのですが、直訳すると現金男というその存在自体が「俺たちは金を使っている」ということを嫌でもわからせてくれます。

『ダンス☆マン』は芸能人タイアップ機に類するパチスロですが、ARTという呼称を初めて用いた5号機です。ボーナス後に訪れるARTの純増は0.8枚/1G程度で、うまく継続させることが出玉増加のカギ。ちなみに黒チェリーナビが白ナビっぽく見えるので混乱する人もけっこういました。

シンプルな告知機と思いきやひっそりとRTが搭載されていたのが『ズーマニア』。そのRT自体は1セット20G継続という味付け程度の存在であり、突入時やRT中に専用演出もありません。ひっそりと始まってひっそり終わる、謎の奥ゆかしさがある機種でした。

主人公である鬼形少年が突っ立ってるだけでもう怖い『恐怖新聞』。A+ART機で登場した本機は、ボーナス後に特殊リプレイを成立させてART突入を狙うゲームフローです。ちなみに開発中アリスト社内で怪現象が起きるようになったという話もあります。確かにしょっちゅう白目をむく鬼形少年を見ていると打ち手も具合が悪くなりそう。

『哲也』は麻雀漫画でありながら麻雀ファン以外にも支持された漫画原作よろしく、4号機派のスロッターにもファンが多い5号機でした。その理由はナビ管理によってセット数ストックの概念をもたせたART「玄人タイム」と低設定でも勝負できるスペック。ナビ無し時に自力でART突入を果たせば強運を引き込む玄人気分も味わえます。

マルハン限定機の『パンドラ』。筐体上部の7セグと演出用プチRTが味付けとなっていますが、基本的には小役同時当選メインのノーマルタイプ。パネルに描かれた「50」の数字はマルハン50周年を記念した台だったからだとか。

 

2008年
・マッハGOGOGOⅡ
・監獄JACK
・巨人の星Ⅳ
 

完走型ART機になって帰ってきた『マッハGOGOGOⅡ』。ボーナス中の7揃いの他、通常時の小役揃い時にもART突入ナビが獲得できるという触れ込みだったのですが、本当に抽選しているのかと疑ってしまうほどナビ獲得が難しいと評判に。レーサーに甘えは禁物とばかりに自力での押し順当てに勤しみましょう。

『監獄JACK』は完走型RT付きのボーナス主体機種。通常時は可愛らしいキャラクターとシンプルな演出でリーチ目を狙っていきます。同時当選パターンで設定推測できる初の機種だったのですが、RT中にボーナスが成立するとベルを取りこぼす制御になるのはどうにかならなかったのでしょうか。

シリーズ4作目となる『巨人の星Ⅳ』は特訓モードを純増1枚/1GのARTにして登場。伝統の通常時リプ連は高確移行抽選のみとなりましたが、そこにボーナスがからめばナビが獲得しやすくなるので大量獲得のポイントとなっています。REGへの振り分け負けが少なくなったので高設定の安定感は増したかも。

 

2009年
・JUDOZ
・ゲット ザ ランカー
・絶対衝激
・哲也 新宿VS上野
 

大丈夫な方のパチスロ柔道こと『JUDOZ』。7種類のボーナスの揃い方によって設定推測ができるという攻略・勝率重視派の意欲を刺激する仕様でした。RTが付いてくるスーパーBIGもそこそこ出現するので一撃性もアリ。

『ゲット ザ ランカー』は空白部分を含めて正式な機種名。目押し不要の上乗せ型ART機なのですが、ひたすらルアーが映り続けるART画面や電流を流しながらの釣り対決、女の子に生魚を渡して告白する等演出が独特のハジけ方をしていて面白いです。

美少女キャラを主軸に据えた『絶対衝激』。上乗せ型のA+ART機としてはバランスも良く遊べる台でした。ただ遊技中にストーリー説明はほとんど無いのでなぜ女の子が殴り合いしているかはイマイチ不明。会話演出で「クソ台なのか?」→「そんなわけないじゃん」とクソ台否定できればボーナス確定します。

『哲也 新宿VS上野』はARTストックで一世を風靡した前作の正統後継機。ART性能や演出がパワーアップしており、3段階式の天井が狙いどころを広くしています。ただし前作ほど低設定の割が甘くないので、そのあたりは好みが分かれるところ。

 

スパイキーを傘下に

2010年、アリストクラートはパチスロメーカーのスパイキーを傘下に収めます。もともとスパイキーは2007年に『パチってスロット』で業界参入したメーカーなのですが、その後3年間沈黙を続けており、アリスト傘下となって再出発したという形です。


ブランドとしては別名義で展開され続けたので遊技中に関連会社と意識することは少なかったと思いますし、開発環境にどの程度影響があったかも定かではありません。ただその後に発売された『ブラックラグーン』や『鉄のラインバレル』といった機種はキツい部分もあるが面白いと一定のファンを獲得していきました。

 

スパイキーファンが揃って目指した一つの頂点、ブラックラグーン2 の「バレ満」

アリスト機と同じロックオンセブンシステムの採用や巨人の星シリーズのスピンオフ機『猛虎花形』の発売といった傘下企業としての一体感を出しつつも、近年では七匠の『パチスロ花人-はなんちゅ-』や、エンターライズの『ロックマンアビリティ 史上最大の試練』といった複数企業にわたっての開発協力や製造元としても活躍を続けています。

現在もスパイキーの社名がクレジットされている機種は多いので、目にする機会もあるのではないでしょうか。

 

2010年~2013年 高スペックマシンの連続、そしてART時代の終焉

2010年
・哲也 新宿VS上野DX
・皆伝丸
・恐怖新聞~第二章~
・マッハGOGOGOⅢ
・ロンゴロンゴ
 

『哲也 新宿VS上野DX』は前作のスペック違いで、よりARTに特化しています。演出用5thリールと液晶、ARTセットストックの概念とアリスト5号機の集大成のような機種なのですが、直後にロデオよりART特化機『新鬼武者』が登場したこともあり設置が進まなかった機種でした。

史上初のARTゲーム数上乗せ特化ゾーンを搭載したのは『皆伝丸』。獲得枚数の少ないボーナスを何度も引いて、うまく高確率時に引ければART突入という仕組みで、その獲得期待値も高め。ただし低設定時の通常時は突入率1%程度という苛烈な仕様で、スルー天井なんて甘っちょろいものも存在しません。シノビの世界に慈悲は無いのです。

死んだらボーナスでお馴染みの『恐怖新聞~第二章~』。比較的ARTに入りやすく、無限ARTも完備であり新聞を配りまくれます。今回は開発にあたりスタッフがお祓いに行ったらしいですが、「このゲームを消化してしまうとあなたに不幸が……」みたいな演出を入れてくるあたりにプレイヤーへの悪意を感じます。

『マッハGOGOGOⅢ』はARTメインの機種ですが、カップ3連入賞時に上乗せGをストックしてARTラスト5Gで獲得抽選という一風変わったシステムを採用。ラストの抽選に漏れればそれまでの上乗せは無くなるというストレス仕様なのですが、そもそも低設定だとARTへの突入自体が困難という設定に素直過ぎた面も。

『ロンゴロンゴ』はダイナム限定機、パネルにもオフィシャルキャラクターのモーリーズが描かれています。パチスロとしてはボーナス+ARTで出玉を増やしていくタイプであり、全体的に前年に出た『ゲット ザ ランカー』に近い仕様。


 

2011年
・頑固一徹
・巨人の星Ⅴ
 

『頑固一徹』は5号機ノーマルタイプ最強マシンであり、設定6の出玉率は驚異の119.9%。公式PVでもARTの文字をブチ壊しながら「パチスロはボーナスでメダルを増やすんじゃ!!」と余計な機能は不要とばかりに勇ましく吠えていますが、実は演出用のプチRTは搭載されていたりします。ただ低設定が甘いわけではないこともあり思うようにヒットせず、時代の流れに合っていなかったところが頑固一徹らしい部分でもありました。

リプレイ4連が即ART移行となった『巨人の星Ⅴ』。特訓モードはいわゆる上乗せ特化ゾーンに位置付けられ、出玉増加はART偏重型となっています。ちなみにエンディング演出である伴戦が妙にアッサリと通常に移行するので、バグかと勘違いする人が続出。流行りの要素は一通り揃っているのですが、いかんせん他機種と比較して地味だった印象は拭えなかった機種でした、面白いんだけど。

 

2013年
・絶対衝撃Ⅱ
 

純増2.9枚のATで出玉を増やす機種となって帰ってきた『絶対衝激Ⅱ』。ATは乗せ無し駆け抜けもそれなりに多いのですが、通常時からCZへのそれなりに入り豊富な演出で遊びやすい機種でした。相変わらずストーリーの説明がほとんど無いので登場人物の大部分が誰だコイツ状態なのですが、とりあえず殴り飛ばせばATか上乗せが確定するのでOK、暴力は全てを解決します。

 

クロスアルファとして、新たな時代へ

アリストクラートブランドの最終機『絶対衝激Ⅱ』が発表される少し前から、パチスロ業界は目押し不要の高純増AT機が主流となり、一部のノーマルタイプを例外としてボーナスの概念はオマケのような存在になっていきます。機種攻略よりも店選びの方が重要、設定示唆演出の出る機種が好まれるといったように、それまでとは異なる動きが広まっていきます。最高のスペックで登場したはずの『頑固一徹』が撤去されていった時、皮肉にもアリスト自身がそれを証明してしまったのです。


2015年4月アリストクラートテクノロジーズは会社清算を発表します。これは倒産ではなく、そうなる前に事業を終了させるというものですが、「あの名門アリストが」とパチスロファンにも衝撃が走りました。


しかし同年6月にフィールズがアリストクラートレジャーから株式の買収を発表、子会社のスパイキーを含めて会社が存続することとなり、アリストクラートテクノロジーズは株式会社クロスアルファとして新体制で事業を継続することとなりました。現在クロスアルファ名義での新台リリースはありませんが、型式試験を通過している機種はいくつか確認されており、フィールズ傘下となったスパイキーや七匠機種のどこかにアリストの血を感じることもできるかもしれません。


我々は忘れることはないでしょう、あの特訓モードを、玄人チャンスを、プレミアでもなんでもない単なる全役対応示唆のアリストレインボーを。
 

レインボーは特別熱くなくとも、不死鳥のように蘇って欲しいものです

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岡井モノ
代表作:オカイ☆サロン

学生時代友人に連れられ、はじめて『ジャグラー』を打って負けたその日、悔しくてなぜか『サバンナパーク』のゲームを買った異端の猛禽。パチ7自由帳において「何か変なヤツがいるな」と思われていたが、何か変なヤツのまま編集部に捕獲されたトリックプレイヤー。日本全国を旅する渡り鳥としての経験を活かしたコラムを、旅情たっぷりに綴るかと思わせながら特にそういうコラムを書いたりはしない。今日も今日とて奇策縦横。

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